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ユローヂィヴィ さんのレビュー一覧 

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     2018/12/26

    CDの帯には「これぞスヴェトラーノフの真骨頂!」とあるが、まさにこの宣伝文句の通り、スヴェトラーノフの魅力が詰まった1枚。NHK交響楽団の演奏も素晴らしく、ロシア音楽入門のCDとしてもおすすめ。

    自分の中ではつい最近の事のようだが、当時この演奏会(1999年2月26日)の放送をVTRに録画して繰り返し聴いた懐かしい思い出がある。ロシア音楽にどんどんはまっていった時期で、スヴェトラーノフにロシア音楽の世界の豊かさを教えてもらった気がする。

    今回の企画でひとつ疑問に思うのは、グリンカの歌劇『ルスランとリュドミラ』序曲はラフマニノフの『交響曲第2番』とカップリングされているのだから、なぜこのCDにわざわざ同じ曲を入れたのだろう。せっかくなら1997年9月にN響を指揮した時のグラズノフの『抒情詩』を入れて欲しかった!

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     2018/12/18

    シノーポリが指揮した歌劇『マノン・レスコー』にはコヴェント・ガーデン王立歌劇場での映像(1983年)もあるが、ライブであるためかシノーポリの指揮が噛み合っていない部分があるように感じられた。
    この1984年の録音こそがシノーポリの理想とした演奏だろう。フィルハーモニア管弦楽団も素晴らしい。

    デ・グリューを歌うドミンゴにはEMIでの1971年の録音もあるが、それはこもったような声になっていて、こちらの方が遥かに素晴らしい歌唱となっている。

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     2018/12/17

    この交響曲第7番の演奏はミスが意外と多く(特に第一楽章。)、スヴェトラーノフがテンポの変化を求めているような部分でオーケストラがついて行けていない所がある。本番でリハーサルと違う指揮をしたのだろうか?

    第一楽章の後半は危うくバラバラになりそうな部分があり、聴いていてハラハラした。
    それだけにスヴェトラーノフらしさが出た演奏かもしれない。(マーラーの交響曲第5、6番ではそれほどスヴェトラーノフらしさは強く感じられなかった。)

    第2楽章でのカウベルの鳴らし方がも少し上手いことやってくれたらなという気がした。(特に鳴らし始めの部分。)

    第5楽章ではやりすぎと感じられるほど金管や打楽器を鳴らし、最後にはテンポをゆるめてから加速する所はあまり感心しなかったが、個性的な演奏にはなっている。

    ミスはあるものの、このような貴重な録音が商品化されたことがとても嬉しい。

    今回のシリーズでスヴェトラーノフが指揮したマーラーの交響曲第5〜7番が発売されたが、第5、6番のCDでは解説書にスヴェトラーノフが指揮した時のエピソードなどが全く書かれておらず、この第7番の解説書だけに『フィルハーモニー』1997年9月号より、「エフゲニー・スヴェトラーノフ氏に聴く」、という文章が掲載されている。
    第5、6番の解説書にもこのような文章を入れて欲しかった。

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     2018/12/17

    決して難解な音楽ではないが、ロシアの詩人マリア・ツヴェターエヴァの詩の世界と切っても切れない音楽なので、音楽だけを聴いていてもいまいち分からないかもしれない。

    ティシチェンコの声楽(ここでは合唱)に関する作曲技術は素晴らしいものだと感じた。

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     2018/12/16

    これは名曲・名盤です。

    ランゴーという聞きなれない名前に、難しい音楽を書いた作曲家なのかと勝手に想像していたが、いざ音楽を聴いてみるとその美しさに心奪われた。

    『天体の音楽』はオルガンや声楽を取り入れた意欲的な作品。
    天体をテーマにした音楽作品としてはホルストの組曲『惑星』がまず頭に浮かぶ。組曲『惑星』では一つ一つの惑星に神話の物語やイメージをあてはめているが、ランゴーの『天体の音楽』は天体の動きのイメージを抽象的に音楽で表現したように感じた。

    『4つの音の絵』も、R.シュトラウスの『4つの最後の歌』とつい比較したくなる。『4つの最後の歌』と同じくソプラノと管弦楽のためのとても美しい作品だ。

    ロジェストヴェンスキイとデンマーク国立放送交響楽団他による澄みきった音がランゴーの音楽にピッタリだ。

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     2018/12/16

    この2つの交響曲は細部までじっくり味わいたい作品だ。

    交響曲第14番のModeratoでは金管楽器による強いメッセージ性を感じたが、ヴァインベルクは何を伝えようとしたのだろうか?

    交響曲第16番はこの録音が世界初となった。
    ところでフムーラ指揮ポーランド国立放送交響楽団のコンビによるヴァインベルクの交響曲シリーズの続きは今後発売されるのだろうか? 

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     2018/12/13

    メインの『くるみ割り人形』は意識的に実際のバレエのテンポで演奏しているのか、間延びしているとまでは言わないが単調に聴こえてしまう所がある。
    主旋律以外の旋律も聴こえてくるのは面白いが、全体的に地味な印象はぬぐえなかった。

    ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の音色は華やかさより渋みが感じられて、『くるみ割り人形』という作品との相性が必ずしも良いとは思わなかった。
    それに比べてストラヴィンスキイの『ディヴェルティメント』はチャイコフスキイの作品のメロディーを引用して作られたバレエ音楽『妖精の接吻』の抜粋版だが、第一楽章などはとても雰囲気が出ている。

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     2018/12/12

    スヴェトラーノフにとって2度目のリムスキイ=コルサコフ交響曲全集。

    細かい細工をしたり、気をてらうことなく堂々としたゆったりしたテンポで、いわば淡々と指揮しているように感じられた。オーケストラに委ねているような感じもする。

    交響曲第1番は作品番号1(後に改訂しているものの。)になるが、なかなか魅力的な作品だ。

    交響曲第2番もスヴェトラーノフのこれまたゆったりしたテンポで始まって行くところがたまらない。
    『アンタール』という標題の通り、物語が目の前に広がるような演奏だ。

    交響曲第3番はあっさりとした軽い作品で、ローカル色豊かな旋律に溢れている。シンフォニーというよりシンフォニエッタという感じがする。

    その他、オペラの序曲など管弦楽曲も力が抜けたおおらかで余裕を持った演奏だ。
    歌劇『皇帝の花嫁』の序曲に関してはスヴェトラーノフらしいテンポの急な落とし方があった。

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     2018/12/12

    『交響曲第4番』は始めはいったいどういう曲なのか掴みにくかったが、全曲を聴き通してみると、とても良かったという感想が持てた。

    『モルダヴィアの主題による狂詩曲』はソヴィエト時代に数多く生まれたソヴィエト連邦の各地にある民族音楽を推奨した作品の一つだが、ヴァインベルクの手にかかるとひと味違ったものになっている。

    『シンフォニエッタ第2番』は同第1番のような表面的な派手さはなく、短いながらも深い内容の音楽になっている。

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     2018/12/11

    NHK交響楽団のクールな音色がマーラーの音楽特有のあく(しんどさ)を取り除くようで、『悲劇的』というタイトルの印象とは違うものを感じた。

    交響曲が終わった後も、もっと聴いていたい、音楽が終わらないで欲しいと思った。

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     2018/12/11

    個人的にルビンシテインの交響曲や管弦楽曲など規模の大きい作品にあまり興味をひかれなかったが、美しいメロディーを生み出す才能に恵まれていたと感じていた。

    このような声楽作品ではルビンシテインの最も良い面が現れているように思う。

    『12の歌op.78』ではメゾ・ソプラノとバリトンの二重唄曲になっていて、オペラの場面のようなドラマティックな音楽だ。

    ところで、この『歌曲集』第1巻が発売されてからだいぶ時間がたったが、一向に第2巻が発売されない。ルビンシテインの歌曲全集が完成されることを望む。(このシリーズでは選集となっていて全集とは銘打っていないが。)

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     2018/12/10

    スヴェトラーノフのファンで、マーラーが特に好きというわけではないので、贔屓の引き倒しになるかもしれないが、これは名演奏ではないだろうか?
    演奏が終わった後のお客さんの反応から考えても、あながち間違いではないのかもしれない。

    この交響曲第5番は、アダージェットが取って付けたようで分かりにくい作品とこれまで感じていたが、スヴェトラーノフの指揮は分裂症ぎみな印象が全くなく、全体の流れも自然でとても丁寧に、分かりやすく演奏しているように聴こえた。
    この作品ってこんなに分かりやすかったかなと思ったほどだ。

    ちなみに第5楽章の冒頭の田舎ののどかな風景を表したと思われる部分がロシアの片田舎に聴こえてしまうのはスヴェトラーノフのファンだけだろうか?

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     2018/12/09

    歌劇『クリストファー・コロンブス』。音楽だけ聴いて解説や台本は読んでないのだが、音楽だけを聴いていたら現代のオペラの中では成功した作品に入るのではないだろうか。

    作曲家バラダだけでなく、カバリエとカレーラスという二大スターもこの作品の初演を成功に導いた立役者だろう。

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     2018/12/09

    チャイコフスキイの『フィレンツェの思い出』と、グラズノフの五重奏曲を収録している。

    アカデミー室内アンサンブルによる磨きあげられた演奏におもわず目が覚める。

    『フィレンツェの思い出』がこれまでと違った曲のように聴こえた。
    チャイコフスキイはフィレンツェでいったい何があったのかと心配になるような深刻な演奏がよくあるが、この録音ではどちらかというと明るさも感じられる。

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     2018/12/08

    この先、日本で歌劇『セミョーン・コトコ』が上演されることはないかもしれない。そのことを考えても、商品として世に出してくれたゲルギエフに感謝したい。しかも日本語字幕付きで観ることが出来る。

    ただ、個人的にはここに描かれているパルチザンの物語に入り込む事が出来なかった。強いて言えば、コトコの恋愛の部分のみ共感ができた。
    とはいえ、プロコフィエフの音楽も歌手たちやゲルギエフの指揮も素晴らしい。
    また、演出も作品世界の雰囲気を良く表現しているが、最後の場面で急に皆が踊り出すような、取って付けたような奇妙な振り付けに違和感をおぼえた。それまでのシリアスな世界からシュールな世界に急変してしまったように感じた。

    今後はプロコフィエフの作品では『真実の人間の物語』、『修道院での婚礼』や『炎の天使』。
    リムスキイ=コルサコフの『見えざる街キーテジ』、『五月の夜』、『サトコ』や『プスコフの娘』、『モーツァルトとサリエリ』。
    チャイコフスキイの『チャロデイカ』、『マゼッパ』、『チェレヴィチキ』などなどを日本語字幕付きで発売してほしい。

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