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ドレクスラー さんのレビュー一覧 

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/10

    若いロマンティシズムを湛えたNr.0,Nr.1のソナタでは、叙情性豊かなヴァイオリンとピアノ(!!)の掛け合いの呼吸・息吹が素晴らしい。フランスの歴史の流れを汲むオネゲルの本質の香を濃厚にかもし出してくれる演奏だ。充実した2番の後に収められた引き締まった晩年の無伴奏ソナタは、バッハに回帰するような透徹した厳しい叙情を謳った名曲で、愛聴盤になるだろう。

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     2012/03/04

    シュトラウスの歌曲はリートとオペラのアリアの中間に独自の位置を占めている。生き生きとした表情の中に独特の陰影を持つ歌手マイヤーは、イゾルデを謳った劇性を彷彿とさせながら、このシュトラウスでソロのメッゾとして開花している。4つの歌曲以外の楽曲も含めた完成度と表情の豊かさは、シュワルツコップを凌いでいる。ワルトラウト・マイヤーは絶世のイゾルデやグンドリーの絶唱とともに日本でもっと評価されてしかるべき現代のメッゾである。同録や公演時のシューベルトを聴くと、やはり彼女はオペラが本領なのだろう。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/03/03

    この絶演を他の何に喩えるのだろう?「許せるか」どうかの話ではない。
    Kegelが遣わされた何者かであることを刻印した遺産である。斯様に純粋潔
    癖な精神が、混濁の現代にあって生涯、安住の地を見出さなかった悲痛が胸
    を衝く。彼は自分が悲痛だと思っただろうか?彼はどんな神を見たのだろう。この演奏はバッハのアリアとともに我々に伝えられたメッセージである。この魂にどのように応える術が我々に遺されているのだろう。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/25

    フォーレ「幻想の地平線」の彷徨の絶唱に心揺さぶられた青春時代の思いが裏切られないか慄き、購入してもしばらく聴くことができなかった。感受性豊かな時代に耽溺した繊細かつ永遠の憧れと枯淡が何ひとつ色褪せず蘇える。不世出の作曲家フォーレがフランスの市民・詩人スゼーを得て時代を超えて蘇る!!なんと偉大な音楽であり歌手だろう、その高みと香気溢れた叙情は何者も犯しえない極致だ。シューマンの「詩人の恋」も素晴らしいが、シューベルトの「連祷」は聴いてほしい。市井の市民の溢れる叙情と良心を湛えこのように謳える歌手はもういない。Viva! Souzay eternally!! 既出のCDより遥かに多くの演奏が残されている筈である。このような芸術家の偉業を決して廃盤にしてはならない、人類の宝である。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/01/28

    フルトヴェングラー、トスカニーニ、フリッチャイ、クレンペラー、ワルター、ウーベリック、アバド、数限り無い歴史的名演を凌いで屹立する奇跡の第九だ。この曲の巨大さを前に技巧や解釈の優劣を論ずることは卑小に過ぎるのだろう、一体化したオケ・合唱・指揮者・聴衆が、迸る情熱で生きる喜びを正面から歌い上げた人類至宝の賛歌だ。素晴らしいという以外に表現ができない!!ありがとう。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/01/09

    ヨッフムとミュンンヘンフィルのケミストリーが遺す奇跡の演奏記録だ。ヴァント・NDRの透徹した深み・高みを極めた彼岸の美しさとも異なり、宇宙的な広大さとヒューマンな人生観がひとつに昇華した人類至宝の辞世の音楽だ。どちらがより優っているという議論ではない。まだ見ぬ世界の扉を開けた双璧の絶演であり、聴衆は拍手を忘れ彼岸をたゆたい我に返る。なんと偉大な交響曲なのだろう。

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     2012/01/02

    シベリウス研究家として本人との知己を通じ、死後すべての遺稿の閲覧を許された音楽学者タヴァッシェルナによる、瑞々しくも透明かつ清冽な音楽的自由に満ちた演奏だ。シベリウス初期の音楽的才気の奔出を余すところなく伝えており、時間を置いて何回も聴きたくなる音楽的豊かさと魅力に溢れたアルバムだ。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/09

    第V楽章は音楽が表現できる理想の芸術の状態に近いのだろうか。この人によるウィーンフィルの「ジュピター」第二楽章で聴き取ったものと同じで、彼以外には聴き取ることが出来なかった聖域だ。言葉で表現するのは困難だが、核心的で永遠不滅な何かが姿を現しているように思う、と言ったら過言にあたるだろうか。「悲愴」のライブの切迫感とも違う、厳しくも純粋で人間的でありながら神々しい天上の孤高の響きだ。この人はやはりミューズに愛された天賦の芸術家だ。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/04

    弦の厚み、精緻なアンサンブル、分厚い金管、起伏の振幅いづれを採ってもベルリンフィルを名盤と呼ぶべきなのかもしれない、しかも録音状態も大変高い水準にある。が、この演奏に漲る指揮者と楽団、および聴衆の一体感はBPOも及ばない歴史的な出来事のように聴こえ、心が震えるのは僕だけだろうか。楽団とクーベリックが互いの血であり肉であるかのような稀有な演奏記録だと思う。ドヴォルザークが思い描いた新世界とはこのような演奏だろうと思われるのだ。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/02

    Viva! e Grazie a Saint-Saens e Kantrow !! これほど音楽の喜びと楽しみに溢れたアルバムも珍しい。「至宝」という表現を使うのが無粋と思われるような愛聴の対象だ。フランスとはいえ、ドビュッシーもフォーレも描けない躍動かもしれない。作曲家も演奏家も喝采の対象だ、Meraviglioso!!

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/11/10

    これもやはり人類の至宝でしょう。 これ以上のファルスタッフは無いですね。ショーペンハウエルが言うところの「全ての芸術は音楽に憧れる」状態そのものです。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/11/10

    クーベリックのワーグナーはALTUSに来日での序曲の演奏が残されており、その水準の高さと表現の濃密さにおいて比類の無いものであることが伺われる。しかしながら、全曲版がこれとマイスタージンガー(同曲の演奏として残る最高水準に間違いない)とローエングリンしかないのは本当に残念である。スタジオ録音でありながら殆どライブに等しい集中力と緊張感を持って表現されたこの演奏が持つ雑味を排した透明度と力強さが共存する稀有の崇高さは、人類の宝である。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/11/09

    静謐な諦念と無限の慟哭の交錯を刻印した奇跡の名演の記録である。パウル・ファン・ケンペンが描き切った暗い情熱も、作曲家に肉薄しようとする勤勉さに過ぎないのか、将来に亘り何者も犯しえない孤高の演奏であり続けるだろう。チャイコフスキーが描いたものはここまで純粋で切実な魂だったのだろうか?芸術に余命を懸け燃焼した天賦の芸術家のみが放つ至高の輝きと感動の前に、ミューズの神は沈黙している。4楽章6分52秒以降、フリッチャイの声が聞こえるように思うのは気のせいだろうか。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/11/04

    虚飾を廃し屹立する稀代の指揮者による人類の至宝である。切実な望郷と孤高を湛え、燃尽きる流星が放つ「新世界」史上未到の渾身の輝きである。

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  • 8人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/10/10

    素晴らしい。閃きと高揚、詩情と熱情、憂いと喜び、人間の感情の揺れ幅を表現し尽して余すところがない。演奏は曲の自由で奔放な叙情と随所にきらめく炎を切実に捕らえて、フォーレが心の中で理想と描いたであろう音楽を鮮烈に現代によみがえらせている。Bravo e Viva!!

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