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shef さんのレビュー一覧 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/07/29

    こういう質感のショスタコは好きです。知的でドライでありながら、しっとりとりとした情感が織り込まれた演奏。最初に耳にしたのはバーンスタインの旧盤。 その印象が強いせいか、もっと血沸き肉踊る演奏にも惹かれたりしますが、ソビエト崩壊後のショスタコービッチを取り巻く環境の変化や彼の発言を聞くと、インバルの演奏に作曲家の意図に近いものを感じます。冷戦が生んだ駄作と見るのか、もっとシニカルに自由を束縛する社会主義体制さえ批判している曲と見るのか。 ベートーヴェンも反体制派(自由主義者)だったわけで、宮廷から距離を置いた作曲家だったことを考えると、音楽という文化もまた政治と深く関わらざると得ないのだと、この曲を聴くと感じます。
    そういう点からも「大音響の狂詩曲」から一歩前に歩んだこの演奏はお気に入りです。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/07/22

    モーツァルトのソナタはラローチャで楽しんでいたが、2番のコンチェルトを女性ピアニストで?といまひとつ手が伸びなかったが、価格が下がったこともあり、購入。 ほんわかとしたブラームスだった。 のびやかで、京都風の「はんなり」とした雰囲気があって、こういうスタイルでもこの局の魅力を十全に伝えられことに驚き、感激した。日頃、リヒテルが若きマゼールと組んだ火の出るような演奏を聴く。これは挑戦的で戦闘的。食うか食われるかのようなスリリングで緊張感に富む演奏で、ラローチャとはまるで180度違った演奏だ。 ヨッフムはどっしりと構え、風格さえ漂う。 ラローチャのピアノはたおやかで幸福感に満ちている。終楽章は微笑みで満ち溢れている。
    がつがつと男らしいブラームスを聴くのもいいが、ほんわかとリラックスして聴けるブラームス、っていうのも悪くない。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/07/22

    モーツァルトのソナタはラローチャで楽しんでいたが、2番のコンチェルトを女性ピアニストで?といまひとつ手が伸びなかったが、価格が下がったこともあり、購入。 ほんわかとしたブラームスだった。 のびやかで、京都風の「はんなり」とした雰囲気があって、こういうスタイルでもこの局の魅力を十全に伝えられことに驚き、感激した。日頃、リヒテルが若きマゼールと組んだ火の出るような演奏を聴く。これは挑戦的で戦闘的。食うか食われるかのようなスリリングで緊張感に富む演奏で、ラローチャとはまるで180度違った演奏だ。 ヨッフムはどっしりと構え、風格さえ漂う。 ラローチャのピアノはたおやかで幸福感に満ちている。終楽章は微笑みで満ち溢れている。
    がつがつと男らしいブラームスを聴くのもいいが、ほんわかとリラックスして聴けるブラームス、っていうのも悪くない。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/07/13

    レコードでモーツァルトやシューマンを、もやもやした音で聴いていたのが嘘のようだ。フリッチャイとの協奏曲は今でも至宝。音はドライだけど50年以上も前の録音とは思えない輪郭のくっきりした音。霊感とか、やや神秘的なハスキル評を耳にするが、そんなあやふやな音楽ではない。彼女の音楽はナチュラルメイクの美人だ。(女性に言わせると)ナチュラルメイクほど技巧的でカネのかかるメイクはないそうだ。ハスキルも同じで、決して天から授かった才能だけではない。徹底した分析と譜読み、その上で知的に音楽が再構築されている。透明でニュアンスに富んだタッチと音色。 力任せではないフォルテに満ちたベートーヴェン。そして苦労の連続だった彼女の半生からは想像できないほどの喜びが音楽に溢れている。
    「ハスキルの後にハスキルなし」彼女のような音楽を表現するピアニストは今後も現れないだろう。
    この価格でハスキルを堪能できる、ありがたや。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/07/13

    もっと壮大な演奏の8番もあるし、もっと流麗な8番もあるなかで、ハイティンクは「純粋無垢」な8番、いや見せ掛けの威厳や美しではなく、音の構造のそのもに「音楽」を求めたような演奏だと思う。 哲学的というほどのいかめしさもなく、力自慢をすることもなく、淡々と演奏しているように思う。音楽そのものが内部に持つエネルギーだけで勝負しようとする潔さは、真摯に音楽と向き合っているようで聴き手まで清々しい気分に満たしてくれる。コンセルトヘボウ時代は評価も芳しくなかったと記憶するが、そこを離れてからの彼の成熟度は目を見張る。
    感情に押し流されず、理性的な目を常に保ち音楽の表面を磨くより、内面からにじみ出てくる要素を懸命に拾い上げる演奏スタイル。 器用な表現主義ではなく、無骨さが、ハイティンク自身が語る音楽。 そんなことを考えながら浸るれる音楽。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/07/01

    懐かしい、というか、個人的な思い入れでしかないのだが、小学生のとき、叔父からもらったEMIの赤い透明なレコードでこのシベリウスの2番を聴いていた。
    バーンスタインの火の鳥とか、ワルターが振ったシュトラウスのワルツ・ポルカ、ドラティがLSOを振ったベートーヴェンの5番などとともに、数少ないコレクションの1枚だった。 これらの演奏はインプリントされたようで、私にとってスタンダードだ。 今聴き直し、雄大な演奏だと、あらためて圧倒された。凛とした張り詰めた空気感は北欧的な鮮烈さを含み、旋律はよどみなく朗々と歌う。 重箱の隅を突くような演奏ではなく、一気呵成に力技で音楽を推進させている。その潔さが心地よい。 まるで50代のカラヤンが抱く野心と自信がにじみ出ているような。
    この音楽でクラッシクに目覚めたことを幸運に思った。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/06/22

    13番の冒頭でノックアウトを喰らった。蕩けるような甘さ、いや嫣然たる笑み。
    ルプーのシューベルトの美点はロマンチックだが羽目を外さないこと。律儀というか、真面目。もっと揺らしたり、情感をこめてルバートする演奏も多いのに。リリカシーは彼独特の多彩なピアノタッチから生まれるもので、旋律を歌わせるが、フォームを崩すまで感情移入するわけではない。 
    とにかく、音に色気がある、という表現でしか言い表しようがない。 21番は他にも名演が多いので、霞みそうだが、13番はダントツに凄い演奏。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/06/22

    昔神童、今や○○、という言葉のあるように、10代にキーシンには興味がなく、ずっとスルーしていた。気になりだしたのは「24の前奏曲」を聴いてから。早熟な天才が熟成するとこんなワインになるのか、と。 で、シューベルトの21番。まるで私小説のようなシューベルト。構造よりも感情優先。1,2楽章の異常なほどのスルーテンポ。引きずるような音楽。 あえて崩している。崩れそうで崩れないという限界点での演奏。不思議なのは、重いはずなのに、何か突き抜けるような軽さを含んでいること。あきらめ、かすかな希望、恐怖。まるでシューベルトのため息や遺言を聞いているかのような音楽。
    そして生き急ぐように足早の3,4楽章。焦燥感、生への執着、まるで何かに憑依されたかのような表現。

    深い絶望を垣間見せられるリヒテルの演奏が観念的、哲学的というなら、キーシンの演奏は表現主義的で人間的。 震えるような冷たい絶望ではなく、暖かさを感じる。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/06/12

    再発売を待ってました!  北欧的な透明感や寂寥感、あるいは土着的なエネルギーとは距離を置いた、独特の質感に溢れるシベリウスです。 でも実に魅力的です。 確信にあふれた表現、ゆったりとした音楽がかもし出す大らかさ。
    先入観や既成概念に囚われることなく、イメージではなく、スコアを掘り下げた先に構築されたシベリウスがここにある。、クリーブラントと録音したチャコフスキーの5番にも似た空気感だ。 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/06/12

    画面は粗いし、低周波ノイズも入っている。音質も収録年代にしては悪いが、演奏そのものはすばらしい。リズム感のよさ、主観と客観の見事なバランスと揺るぎない造形美。 数多い9番のなかでもトップクラスに評価できる内容だ。
    そして、なによりホーレンシュタイン ファンにはありがたいDVDだ。 長いタクト、オーソドックスなスタイル、眼光が多くを物語る指揮をする彼の姿を見ることができる唯一の映像のなのだから。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/04/19

    ロンドンで3枚組みのレコードを買い求め、久しく愛聴していただけに、発売が待ち遠しかった。セルのハイドンの良さは「モーツァルトのようなハイドン」。小気味良いリズム(まるで女子の新体操を見ているよう)、そしてクリーブランドの完璧なアンサンブルが生み出す透明感溢れるハーモニーと機動性。セルの音楽は楷書的で冷たいと評するもいるが、表現はニュアンスに富み、活き活きしている。小憎らしいほどに。
    これほど音楽の喜びが満ち溢れているハイドンが他にあるだろうか。 限定版とのこと、ぜひ手元に置くべきハイドン。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/10/09

    最近、N響を振った老プレヴィンを聴いて、良い歳のとり方をした音楽家だと、いたく感心した。
    このCDも彼の美学がVPOと共鳴した演奏だと思う。 メロウで毒のない音楽。 切れの良いリズムとか、気圧される音の洪水を求めるなら別の録音を。 ただし、大人の演奏というなら、この一枚は持っていて損はない。 丁寧な音のつくり、融けるような響きと和声。 中世の「典雅」が香り、切なさやメランコリーな雰囲気さえ滲む。 「毒がない」と表現したが、あえて毒なしでも音楽として聴かせる、一流の音楽だ。 

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     2010/09/27

    スコッチの評価が高いが、プラハが優れた演奏だ。ドラマチックでロマンの香り高く、それでいて様式美が崩れていない。きっちりしたリ堀の深いリズムに支えられた旋律が憂愁と憧れに満ちている。 大地に根しっかりとを下ろしたようなモーツァルトで、彼特有の無重力のような浮遊感には欠けるが、聴き終るころには涙腺が緩んでしまう。

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     2010/09/27

    マタチッチはチェコフィルとの相性がいいのだろう。実に朗々と謳っている。速めのテンポでぐいぐい音楽を前進させるが浮き足立ったところがなく、安定感は抜群。数あるエロイカの中でも5指に入る。筋肉質という点ではヴァントやマルケヴィッチと同質、雄大さではワルターと肩を並べる。マタチッチのエロイカには慈悲にも通じる暖かさと人懐っこさがある。それは他の演奏では味わい得ない彼独特の存在感だ。 薄っぺらさのない、切れば血潮が迸るような演奏で、持っていて悔いはない。わたしのCDではレオノーレ第3番が付いているが、これまた熱い演奏だ。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/09/06

    1番だけが腑抜けな演奏で、後の3曲は十分に聞き応えのある演奏に仕上がっている。 シカゴらしい透明感を保ちながら暖かい音色もすばらしく、低音重視の録音とあいまって、安定感のあるブラームスだ。
    ただ、「この演奏がないと不満か?」と問われると、yesとは答えられない私がいる。 構築的な演奏というならクーベリックやヴァントがいるし、寂寥感を求めるならザンデルリンクがいる。 器用に丸く収めてしまっただけに、逆に、もの足りなさを感じてしまう。物足りない部分は言葉でうまく表現できないが、薫が薄いというか、質量に欠ける。 綺麗な洋皿に盛り付けられた本格フランス料理のようでいて、口にするコンソメ顆粒の味がする・・・・そんな感じなのだ。  

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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