トップ > My ページ > wilhelm さんのレビュー一覧

wilhelm さんのレビュー一覧 

検索結果:4件中1件から4件まで表示

%%header%%

%%message%%

  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/08/01

    このモーツァルトはレコード時代からの愛聴盤の一つで、LDも持っているが、さすがに画質はDVDの方が断然上で、すでに何度も観て(聴いて)いる。何度観ても飽きない、素晴らしい演奏だと思う。特に19番。モーツァルトのコンチェルトには様々なタイプの様々な名演があるけれど、19番に関しては、この演奏が私は一番好きだ。だから何度も何度も観てしまう。第一、曲が始まる前のベームの何ともいえぬ笑顔がいい。また、ポリーニの滑らかな指の動き。観ているだけで楽しくなる。こういったものはレコード、CDでは味わえない。このDVDはモーツァルトだけでも十分と思うが、他にブラームスの一番、ベートーヴェンの3、5番が入っていて、これも好演ではあるが、残念ながらモーツァルトほどは私には楽しめない。ブラームスの曲は分厚い響きを必要とし、明晰なピアノのポリーニとは相性が良いとはいえないと思う。第2楽章などは、私の場合、そうしてもアラウの胸の奥底から突き上げてくるようなあの演奏を思い出してしまう。また、ベートーヴェンの「皇帝」では、同じ明晰系ならミケランジェリが立ちはだかっている。ミケランジェリ全盛期(50、60年代)の演奏の前では、ポリーニも正直かなり影が薄いと思うが、これはポリーニがどうこういうより、ミケランジェリが凄すぎるというべきか。まあ、あくまで私見だが。いずれにせよ、モーツァルトだけでも私にとっては購入の意味のあるDVDだった。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/01/24

    フリッチャイについてはすでに多く書かれ、これ以上買いても屋上屋を架すだけになりそうなので、私はアニー・フィッシャーについて書くことにしよう。
    アニー・フィッシャーはフリッチャイと同じブダペスト出身、生年も同じで、確か一月ほど早く生まれている。ヨーロッパを出ることが少なかったので、欧州以外では一部の人にしか聴かれていないだろうが、現地では巨匠として知られている人だ。実際、この人ほど音楽性の豊かなピアニストは他に(少なくともすぐには)思いつかない。
    女性のピアニストというと特有の繊細さがうりか、あるいはアルゲリッチのような感性に傾いた人が多いけれど、アニー・フィッシャーは違う。意志の強さ、音楽に真一文字に切り込んでいく剛直なピアニズム(特にベートーヴェンでは)であり、しかもそれが高い音楽性の中へ自然に溶け込んでいる。こういうピアニストは今はいない。一小節たりとも無味乾燥となることなく、つねに生気に満ちている。
    このバルトークの3番もそうだ。この曲にはマルケヴィッチとのスタジオ録音もあり、これも素晴らしいが、フリッチャイとのこの演奏はより自然で、いかにもお国ものといった感がある。音楽の息づかいが素晴らしい。フリッチャイとはベートーヴェンのコンチェルトでも共演しているが、音楽の方向性を共有しているせいか、相性も良かった。同じハンガリー人でも、ショルティではこうはいかなかっただろう。
    (ショルティは、アニー・フィッシャーをハンガリー最高のピアニストと呼んでいたが)
    このバルトークが気に入って、アニー・フィッシャーに興味が湧いたなら、モーツァルトやシューマンも聴いてみるといい。最高の演奏が聴けるから。また、DVDも出ているから是非とも手にとって、彼女がどれほど素晴らしい音楽家であったか、味わって貰いたいものだ。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 21人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/11/10

    日本ではあの評論家の影響か、フルトヴェングラーがヴァーグナーに向いていないというような意見が時折散見されるが、まったく珍妙な話だ。フルトヴェングラーほどヴァーグナーの音楽を抉り出した指揮者は他にいない。リヒテルが「同じ音楽とはとても思えません」と感嘆したように、この指環も作品の深部を表現し尽くしている。まさにドラマ・ムジークだ。

    21人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/06/17

    個人的にはミケランジェリの全盛期は40〜60年代と考えているが、録音状態を加味すると、このDGの一連の録音はどうしても所有していたいところだ。ミケランジェリの場合、他のピアニストとは比較にならないほど音、響きが重要で、勿論生で聴ければそれにこしたことはないが、今となってはそれも適わないわけだから、彼の音響感覚を味わうためには、このDG盤は必須と言える。レコードに較べ音に広がりがもう一つだが、あまり文句を言っても仕方がないだろう。演奏について書くと、ドビュッシーの『映像』と『子供の領分』、ショパンの『マズルカ』、そして全盛期のシューマンが圧倒的に素晴らしいと思う。シューマンは後年EMIにも録音しているがまったく別物だ。残念ながらモーツァルトはリズムが崩れている。元々モーツァルトは得意ではなかったが(ピアニズムでどうこうという作曲家ではない)、若い頃の演奏には独特の魅力があった。病のせいもあって、ここではそれも消えている。ベートーヴェンももっと早く録音してもらいたかった。また、カルロス・クライバーとのセッションがおじゃんになったのはフォンからすると痛恨! 気難しすぎる。愚痴ついでに書くとスカルラッティがないのも痛い。演奏会も滅多に開かず、しかも当日になってキャンセルもあるし、といってグールドのように録音は残すというのでもなく、ファンにとってはまったく困った人だった。本意ではないだろうが、ライブ盤が珍重されるのもむべなるかな、といったところだ。蛇足だがベートーヴェンの『皇帝』を気に入った人はDVDも観てみるといい。珍しく派手にミスタッチしているが演奏の生気が違う。強靱にして柔らかな指の動きは、観ていて惚れ惚れする。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに共感する

検索結果:4件中1件から4件まで表示