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ほんず内閣総理大臣 さんのレビュー一覧 

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/08/21

    ハイティンク&ベルリンフィルの一連のマーラー、妙に余裕たっぷりのスタイルが必ずしも曲の持つ内容と合わない感じがして、これまでの1〜5番については良い評価を出しませんでした(6番は未聴)。7番は、曲が曲だけに、こういうスタイルが合うように思われ、これはなかなかに良い出来です。但し、変に「剛」を気取った感じの進行がやはりややもどかしく、この曲の魅力を味わわせてくれるほどではありません。ハイティンクでは、80年代初期のRCOとの再録音が柔軟性において遥かに勝り、録音も含めて素晴らしく(最近復刻されましたな)、そちらの方が立派です。10番のアダージョもなんだか切迫感のない、緩めの演奏。やっぱりこのディスクもトータルとしてはいかんかなあ。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/08/21

    この演奏、かねてより賛否両論のあるところです。特に、「否」については、ケンペの指揮が槍玉にあがることが多く、大根の何のと言われたこともありました。久々に聴き直してみて、賛否両論があるのは致し方ないかな、とは思いました。理由は、演奏に「劇場型」と「セッション型」のスタイルが混じっているということではないかなあということです。「劇場型」の典型は、トーマスの外題役。ニュアンスよりもひたすらに力強さで押す調子で、劇場では大いに映えると思いますが、ディスクで聴く分には一本調子でややガサツ。グリュンマーやフリックもこっちかな。一方、ディースカウやルードヴィヒはむしろセッション慣れしているのか、むやみな力みがなく、特に前者は一人だけ演劇人のような歌だ。ケンペの指揮はどちらかと言えばセッション向けに落着きを重視したもので、感興が乗って走り出すようなこともなく、煽りもありません。というようなところが、どこかちぐはぐな感じを与えるのかなと感じました。但し、ケンペの姿勢は落ち着いたもので、ウィーンフィルもコーラスもまことに充実した素晴らしい演奏!美しくて泣けてくるような場面、至るところにあって、それなりに感動はいたしました。録音はちょっと古さを覚えます。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/08/19

    みなさま絶賛のところ恐縮ながら、やはり言っておかねば。まず、ライヴならではの問題はいろいろあります。オケのミス、タテの線の不揃い、は少なくありません。ミトロプーロスのテンポが揺れて、奏者がそれにうまく乗り切れていない個所があるのです。また、音もいいとはいえません。この年代でなにしろこの大曲ですから、その意味では会場に「鳴り響いた音」は良くとらえられております。しかし、例のマスタリングですかね、潤いのない、なんだかサンドペーパーで表面を削ったようなざらざらしたタッチで、さっぱり心地よくない。こういうハンデが抜きがたく存在します。さて、ミトロプーロスのアプローチ、第1部は落ち着いたもの、第2部は終わりに向けて盛り上がってゆきますが、これも比較的落ち着いた感じ。この演奏に関しては音響面に不満のあったミトロプーロスがかなり動揺していたというエピソードが伝わっていますが、やっぱり、一種、その懸念が払拭できなかったのかなあという印象です。特に名演として持ち上げる気にはなりません。一応その辺を御承知のうえ、興味をお持ちの方はお聞きのほどを。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/08/14

    まことに興味深い企画もの。第1曲から実によろしい。深深とした響きと穏やかなる楽想に大いに感動します。聴き惚れつつ進んでいきますが、実はラスト、交響曲第7番のアダージョに、個人的には大いに不満であります。要は編曲ですね。オリジナルでは何と言ってもホルンやワーグナーチューバの重奏が魅力ですから、そこは編曲でも生かしてほしかったのだけどなあ。ソロとオルガンなんですよねえ。いかにも残念。ま、これはこちらの勝手な期待ではあるのですけどね、しかし、何だか音楽の「拡がり」は著しく弱くなってしまったとしか思われません。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/08/14

    私の中では、これ、スゴイ重い曲で、それはやはり「ワーグナー追悼」の想いの込められた第2楽章によるところが大きいですな。さて、ところが、この演奏で聴いて何ともびっくり。重苦しさがなく、明るさやのびやかさが全体を支配して(第2楽章でさえも!)、まさにロマンティック交響曲となっております。一回目に聴いたときはなんだかそれが「軽さ」に思われて不満でしたが、あらためて聴きなおし、「ああ、こういうアプローチだってもちろんありうるねえ」と納得しました。そう思えば、実に立派な演奏です。8番と同様、打楽器がややオフなので、迫力はさほどではありませんが、このアプローチですから別によろしいのでしょう(あるいはもともとそんなに鳴らしていないのかもね)。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/08/08

    ドヴォルザークの「レクイエム」は名曲で、今回、ヤンソンスの演奏が出たことはまことに喜ばしい限り。期待通り、この美しい曲をまことにこの上なく美しく仕上げた立派な出来栄え。大曲ですが、聴き惚れてしまって、あっという間に終わってしまいます。演奏の布陣は文句なしだなあ。オケはパーフェクト。合唱はビューティフル。ソリストもよし(藤村さん、見事です)。但し、ぜいたくな悩みかもしれませんが、あまりに美しいので、「レクイエム」としての感情が希薄ではないか、つまり「美」に対する感動はあっても「死」「神」といった次元での感動は薄いかも、という気はします。でも、それはもともとドヴォルザークの曲のせいでもありますから、ま、うるさいことは言いますまい。交響曲は特徴薄。さして魅力的な演奏とは感じませんでした。ちょっと思い切りが足りないかな。中間2楽章はもっと嫋嫋とやってほしかったな。アルバムのトータルの印象として満点といたしましょう。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/08/07

    そうですね、比較的穏当な演奏。いたずらに力瘤も入らず、強引なところもなく、その意味ではシューマンの交響曲を素直に楽しめるアルバムとなりました。ただ、まあ、ホントはもう少し特徴が欲しい気もします。ロマンティシズム、あるいは吹きあげるような勢い(特に「ライン」)、そういったものが感じられるとね〜とは思いますが、ジョルダンさんのシューマンとしてこういうところを受け止めておきます。オーケストラ、いささか彫琢不足かな。ちょっとしたフレーズでの楽器の重なりあいなど、バランスや音色で「あらっ?!」と思う個所、あります。いろいろ書きましたが、このアルバム、トータルは大変によろしいです。まして今この値段なんですね、コストパフォーマンスは甚だ高いと言えましょう。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/08/05

    さて、みなさま絶賛の嵐のところ、やっぱり私は同意できません。もちろん、オケの技術は完璧、指揮者は曲を熟知し何の迷いもない確信に満ちた進行。現代オーケストラ芸術の一つの極致でありましょう。その意味では、究極の演奏かもしれません。ですが、曲の魅力がまるで伝わってこない、その意味では不出来な結果となりました。苦しみもなく、情熱もなく、のびやかな歌もなく、最後の開放感もなく、ないないづくしであります。あるのは「余裕」のみ。どうかなあ。あくまで個人的感想ですが、こんな「巨人」は聴きたくないなあ。残念です。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2011/08/02

    HMVの説明では、アーロノヴィチさん、この曲と何やら因縁が深そうです。そこで結構期待して聴いたのですが、これはいま一つの出来。意味不明に快速テンポで突き進み、オーケストラが悲鳴を上げている!第1楽章のクライマックスも盛り上がりはもう一歩。第2楽章もシニカルなムードは希薄。第3楽章はさすがに勁い抒情が聞かれますが、フィナーレはまたもう一歩踏み込みが足りない。コーダのクレッシェンドはスヴェトラ先生を彷彿とさせますが、もちろんあそこまでではない。総じていま一つとしか言いようがないなあ。なんか、この曲、ロシアの指揮者の演奏がどれもいま一つの出来でして(ロストロポーヴィチ、テミルカーノフ、ヤブロンスキー)、なんか思い入れを排そうとしてかえって一種そっけなくなっちゃうのかなあ。甚だ残念です。

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     2011/08/01

    例によってのへヴィー級の演奏。一歩一歩踏みしめるように進む1・2楽章は、全体に陰鬱そのものの雰囲気。だがそれは「哀しみ」というような感情ではなく、ただただ内に秘めた「憾み」のような想念だ。3楽章もその重さを引きずり、牧歌的な開放性を持たず、レントラーが「象の踊り」のようである。ウィーンのホルンの魅力がもっと感じられるとよかったなあ。アダージェットはウィーンフィルの弦の絶美を堪能できます。おおきなうねりがいかにも豊かな音楽としてあふれます。ロンド・フィナーレはやっぱりここもまだ重い。長いドラマの解決という位置づけではなく、同じムードの中での大曲の最終楽章ということか。開放感も充実感も必ずしも大きい感じはしないなあ。晩年のバーンスタインが到達した第5交響曲観はこういうことになったのですな。個人的には、ちょっと暗め・重めに過ぎるかなあ。ま、でももちろん、実に立派な演奏です。遅いテンポをとるなら(そういう演奏が近ごろ多い)、これくらい、中身をぎっちり詰めこんでくれないといかんなあ。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/08/01

    熱に浮かされた演奏ではなく、さりとてクールなわけでもない、ま、特別な傾向を持たないと言えばそういう感じかな。だから、何を期待してこのディスクを聴くかと言えば、それはなかなか難しい。アバドがどうこうというより、シカゴ交響楽団の優秀さにほとほと感心するというのが何よりの感想。強音部のすごさより、弱音部でもいささかもひ弱にならない表現力はまさに驚異的。シカゴ交響楽団のそういう能力の高さは、ショルティよりもアバドの方がよく心得て引き出していますな(「復活」もすごい)。毒もなく熱狂もない、この「幻想」。もはや「幻想」ですらないかな。でもそれはそれで悪くない。高性能オケによるショウピースとしては、十分楽しめるでしょう。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/07/31

    リットンさん、私はけっこうひいきにしております。腰の据わった、落ち着いたアプローチで、自己顕示や色気がないのがよろしい。さて。超大曲、マーラーの交響曲第3番、ちょっと荷が重かったですかねえ。第1楽章は音楽の大きさに完全に負けてしまっているようです。ホーネックみたいに過剰なくらい自己主張をした方が、ここはうまくいくな。構成力で物足りませぬ。第2楽章もまだ今一歩、第3楽章からようやくリットンさんのいいところが出てきまして、以下フィナーレまでは大変にいい出来でしょう。オーケストラは頑張っていますけど、能力的にはもう一つでしょうか。ややツライ個所があります。シュトゥッツマンは立派な歌唱。合唱はいま一つさえず、特に力が不足してピリッとしない。録音は優秀。トータルとしては、最高とまではいかないなあ。残念。

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     2011/07/30

    ろくすっぽ確かめもしないで聴き始め、違う音がいっぱい聴こえてきて「ありゃありゃりゃっ?!」とジャケットを見てみると、手書き版に基づく初録音とのこと。ああ、さうでしたか、と合点がいきました。フレージングなんかも違っていて、なかなかに興味深い演奏です。但し、その手書き楽譜をこちらは見ていないので、アバドさんの独自のフィーリングなのかシューベルトのオリジナルなのかは何とも言えませんがね。ま、爽やか系の演奏ですかな。もたれず、すっきりとまとまりました。かつてサヴァリッシュ&NHK交響楽団でこの曲を聴いたとき(実演)、この曲が「グレート」と称される理由が初めてわかった私としては、こういう演奏にやっぱり一抹の物足りなさを感じるのはしょうがない事実。個人的な感懐としてそれは言っておきましょう。悪い演奏では決してありません(飛びぬけていい演奏でもないかも)。「ロザムンデ(魔法の竪琴)」も同様。末尾ながら、この交響曲に込めたシューベルトのオリジナルの想念、かなり大きいような印象です。ブルックナーにつながっていく系図が見えてくる感じですね〜。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/07/29

    まずはこのディスクの復活を歓迎しましょう。期待通りの演奏です。四半世紀前のキタエンコさんなので、きっと今ならもっとすばらしい演奏になるだろうになあ、との想いは持ちますけどね。それでも力強く、ダイナミックにオーケストラを鳴らして、意欲満点の成果です。もちろん、抒情性でも見事なもの。第2番の第3楽章では美しい歌が聞かれます。大いに結構でしょう。但し、こうして並べてみると、第2番だけがやけに形の整った、魅力あふれる交響曲であることが露わになってしまい、第1番と第3番が蛇足にすら思えてしまいます。第1番は、1〜3楽章まではなかなかに才気あふれるいい感じですが、第4楽章が何とも締まらない。一方、第3番はおよそ一貫した流れのない散漫な出来で、魅力に乏しい。第2番だけが、陰鬱だが甘美な抒情と、一種のドラマ性とを持った、魅力たっぷりの傑作というところで、ラフマニノフの交響曲全集というのはなんだか積極的な意義を見いだせなかったようにすら思えました。まして、順番通りに曲を配置すると、最もステキな第2番が、1枚目と2枚目に分かれて収録されてしまうというのは何とも残念の極み。第2番だけ、単独で(ついでにリマスタリングで)出した方がいいかもなあ。録音は硬質で、いささか聴きづらく、ま、元のソ連のにはこういうのが多いけど、これも残念。ま、第2番の曲と演奏の良さで、星四つ。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/07/25

    録音は古いながられっきとしたステレオ。状態は「くるみ」の方がよく、交響曲はちょっとヒスが目立ちます。それでも鑑賞には何ら問題はありません。ロジンスキーの極少ステレオ遺産として貴重です。但し、弦楽器の編成が小さいのか、弦の鳴りが弱く、また音色もシンセっぽくなっていてそこはちょっと残念ですな。「くるみ」は快適テンポで調子よく進みます。ロジンスキーというと何やら血の気の多いイメージですが、ここでは意外にも(?)そういう面は影を潜め、普通にバレエとしていい感じであります。一方の交響曲は自由奔放、感興のままに表情付けがなされ、もっと複雑な陰影が感じられます。でもデフォルメとかはなく、逸脱や「やり過ぎ」はありません。録音の加減なのか、打楽器がややオフで、迫力は今一歩かなあ。それにもうちょっと「血の気」があってもよかったね。それを期待したのだけどな、少しはぐらかされたかもしれない。でも当方の勝手なイメージでそこを言ってはいけませんね。ま、総じて、ロジンスキーの貴重な遺産であることには疑いありません。

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