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コッペリウス さんのレビュー一覧 

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     2021/07/14

    最初の発売時は7千円を超えた金額を支払って購入したと記憶しているので、ずいぶん安くなって驚くしかない。が、このCDはパルジファルの屈指の名盤であり、カラヤンの数多の録音の中でも最高のものの一つだと思う。Erdingerさんもお書きになっているが、なぜ Blu-rayオーディオや少なくともSACDで発売しないのだろうか? もっと高品位の音質のメディアで発売してこそはい意味があるように思えるのだが。とても残念で仕方がない。

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     2018/10/14

    人間界の愛を経験したかった天国のばらの精に、妖精の女王は一輪のばらを手に人間界に降り立つことを許す。最初に訪れた家では追い返され最初の苦しみを味わう。親切な墓堀りの男によって、娘を亡くした粉屋の夫婦と共に幸せに暮らすようになる。やがて林務官の息子と結婚して、1年後に子供に恵まれる。自分のお守りのばらを子供の胸に置く。ばらの精がお守りのばらを手から離すと、人間の姿ではいられなくなる。人間の世界での「巡礼」を終えたばらの精は再び天に帰って行く…。だいたいこんな内容である。シューマンならではのロマンティシズムや叙情をたたえて素敵な曲なのにポピュラーとは言い難い。シューマン生誕200年の年にも新譜が出ることはなかったようだし。この曲はピアノ伴奏として作られ、後に作曲者本人がオーケストラ伴奏に編曲した版の2種類があるが、雄弁なオーケストラ盤が好きだ。なんでデンマークのオーケストラと合唱団が使われているのか分からないが、演奏は充実している。抑制された表現で、ばらの巡礼に寄り添い優しく見守りながら流れていく。デ・ブルゴスがデュッセルドルフのオーケストラと合唱団を指揮したCDも良かった。下手な紹介文章ながら、この曲がもっと聴かれることを希望して。

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     2018/10/12

    ムーティがEMIに録音したヴェルディの歌劇を5400円弱で手に入れることができる(いろいろなショップを見たが、HMVが一番安い!)。既に持っているものもあるため、清水の舞台から飛び降りるつもりで購入した。スカラ座と(ニュー)フィルハーモニー管弦楽団が使われているが、後者の方が面白く聴けた。個人的には「アイーダ」(赫々たる名盤)、「仮面舞踏会」、「椿姫」が良かった。若き熱血漢ムーティは、70年代を代表する歌手達と、このロンドンのオーケストラからオペラティックで感興あふれる演奏を引き出して見事!登場人物の心情まで踏み込んでほしかった箇所や抉りの浅い部分もあるが、無い物ねだりということだろう。ムーティといえば楽譜に何の音も足さない、引かないという原典至上主義。そのためかどうかは分からないが、後年SONYに録音したスカラ座とのヴェルディの歌劇は、歌手のコントロールが効き過ぎている気がする。おしなべて高水準の演奏ながら過去の名盤に比べて「粋」や懐の深さ・ゆとりが不足しているように感じられる。今、もう一度録音してくれれば、きっと違うのだろうが。

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     2017/11/03

    その昔、イ・ムジチ合奏団による「クリスマス協奏曲集」というCDがあった。コレッリ、ロカテッリ、マンフレディーニといったバロック後期(でいいのかしら)の作曲家達のクリスマス協奏曲を収録したものだった。それが手元にないので、このCDとそっくり同じかどうか分からないのが残念だが、上記の三人の作品は収められている。ヴィバルディの「四季」から冬も収録されているが、これは必要なのだろうか。オリジナルにはなかったような気がするが。華やかで正統派の演奏である。カルミレッリの奏でるヴァイオリンの音色もつややかで、古楽器による復古調の演奏にはない安らぎに満ちている。

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     2015/11/29

    どの曲の録音も、悪くはないのだが記憶に残らない、というのがそれまでのハイティンクの印象だった。巷間の評判も高くはなかったように記憶している。しかしこの録音(80年)の前後からは様子が変わってきた。と言っても、力んだところも、強調することもなく、淡々と音を積み重ねていくだけなのだが、「『良い音楽だなあ』という感慨を聴く者の胸に湧き起こさせてくれる音像が目の前に屹立する(中野雄氏)」ようになったのである。この録音は過去の巨匠達に引けを取らないような風格のある演奏である、と僕は思っている。独唱ではヤノヴィッツが素晴らしい。とりわけ第5楽章は最高である。それにしてもウィーン・フィルの演奏も魅力的である。合唱も見事だ。フィリップスの初期の録音であるが、音が薄くなることもなくこの名演をよく伝えている。残念なのは、初出の時に併録されていた「運命の歌」が無くなったことである。組み合わせを変えて復活しないだろうか。

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     2014/12/14

    ほとんどすべての曲が速すぎて楽しめなかった。まるで高速の列車に乗っているような感じで、風景が次々に目の前を飛び去り楽しむ余裕がない。特に「真夏の夜の夢」がそうだった。メンデルスゾーンに縁の深いオーケストラを指揮しているし、演奏の伝統があるのだろうから、これが正統なのだろうか?ピアノ協奏曲の方が良かったが、それでもデュトワ・シフ盤の奥深さには遠く及ばない。

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     2013/08/20

    オリジナルは交響的舞曲、「アレコ」間奏曲、ヴォカリーズの3曲でリリースされた。きっと選曲が渋すぎて売れないのだろう。後の2曲は交響曲第2番と組み合わせを変え、片や交響的舞曲は「岩」、「死の島」がフィルアップされて、いかにも売らんかなといった趣のCDが2枚できあがった。独墺系の作曲家の曲では豪華絢爛だが中身が空疎の演奏を繰り広げることの多いマゼールだが、このような色物を指揮させると抜群に素晴らしい。深い内容を湛えたというより外面的な面白さを味わう曲達だろうから彼向きとも言える。されどこんな良い曲だったのかと思わされる。さらに感心するのはBPOの合奏力のすごさである。聞くところによれば、交響的舞曲は難曲なのだそうだが、BPOはどんなパッセージも危なげなく弾ききってなお余裕がある。音もカラヤン時代の光彩陸離たる輝かしさを残している。他の2曲も同様である。録音も優秀。

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     2012/11/23

    国内盤・国外盤ともしばらく入手できなかったので、今回の復活を歓迎する。おまけに3大バレエ+αのセットでかなりの廉価である。ドラティはバレエ指揮者と呼ばれることを喜ばなかったそうだが、チャイコフスキーにしてもコープランドにしても残されたバレエ音楽の録音はどれも名演である。ドラティはオーケストラ・ビルダーとして高い評価を受けていたせいか、デトロイト響が精度高く、実に良く鳴っている。また彼ならではのリズムの冴えも魅力的だ。デッカの録音も優秀である。

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     2010/12/25

    ジョンが音活動を再開させる前後のインタビューで、「音楽が湧くように出て来るんだ」というような内容のことを言っていた。そのアルバムとはどんなものなのかとワクワクしながら聴いたときの喜びと失望の相半ばしたことを思い出す。心に残る曲が多くある反面、ヨーコの曲が混じっていることに違和感(と言うより不快感)を感じた。そしてそれは未だに拭えない。レビューを見ると皆さんはヨーコの曲とあの歌声に寛容なようので、きっとぼくの音楽的な許容量に問題があるのだろう。まったくCDとは便利な物で、すべてジョンの曲だけをプログラムして聴くことができる。

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     2010/10/12

    幸運にもヴァイオリン協奏曲が録音された演奏会に居合わすことができた。当夜は交響曲第2番も演奏された。白熱した演奏に感動した記憶があるが、今聴き直してみてもその印象に間違いはなかったと感じる。鋭く切り込むようなムローヴァと、余裕をもって受け止めるアバド、といった感じだろうか。録音では、整然としているが温度の低い演奏が気になるアバドだが、ここではライブだけあって、熱い演奏を繰り広げている。オーケストラの団員が引き上げた後、一人だけ舞台に現れ、大喝采にこたえるアバドの満足そうな笑顔が強く記憶に残っている。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2009/11/07

    70年代以降のマゼールには批判的なのだが、この一枚は実に面白い。単に「指輪」の聞き所や、ライトモティーフを集めたものではなくマゼール自身が構成した(切れ目無く一つながりの、交響詩のような)管弦楽版が演奏されている。これがなかなか良くできている。ベルリン・フィルが実に雄弁でドラマの面白さを伝えてくれる。もちろん声楽は入っていないのだが、それゆえに中途半端な抜粋版よりかえって集中して聴ける。それにしてもベルリン・フィルの圧倒的な合奏力にはいつものことながら感心させられる。マゼールの指揮もいつになく素晴らしい。録音も優秀である。「指輪」を一度も聴いたことがない方でも十分楽しめると思う。

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