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七海耀 さんのレビュー一覧 

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     2013/10/12

    このセット自体は、もってないのだけど、バラではほぼ全て聴いている。中でも白眉は、ブラームスの1番。特に第二楽章。木管の深い味わい。重層的で、明晰なハーモニー。ロマンの充溢した歌。ベートーヴェンなら、7番が良い。やっぱり、買おうかな。

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     2013/10/07

    カラヤンってのは、なんでも屋って感じがするんだが、わりと選択的で、チャイコフスキーにせよ、ブラームスにせよ、ブルックナーにせよ、シベリウスにせよ(3番はない)、一応商業的な理由もあって、交響曲を中心に全部録音したわけだが、実演では、ブラームスは1番が多かったし、チャイコフスキーは「悲愴」が多かった(と、思う)。そんなカラヤンだが、ショスタコーヴィチに至っては、10番だけである。生涯一度しか録音しなかったものもあって、フランクの交響曲とかはそうだし、このニールセンの4番もそうだ。で、この一発しかないヤツの出来が、決定盤的によろしいのである。「不滅」に関しては、BPOの機能性とカラヤンの劇性が十二分に発揮されたもので、これ一枚で充分と言いたい。

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     2013/10/04

    一種の交響詩として聞けば良いんではなかろうか。弦の音は鮮やかで綺麗なんだけど、ちょっと現実感が希薄というか、要するに、ややハリウッド的と言うか、ムード音楽的に響くんだけど、それがこの編曲版の意図するところなんだろうから、よろしいんではないか。大変良いと思う。

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     2013/10/02

    格別文句はない。読響との「英雄」はこれが二度目だが、快速のテンポで、鮮やかなベートーヴェン。アンサンブルが緻密で、木管の出入りなど、絶妙。低弦がよく分離して聞こえる。ザールブリュッケンとの録音より、こっちが良いかな。4番は、素晴らしく、このセットでは一番良いと思う。5番も良いが、どうせなら第四楽章の反復も実行して欲しかった。録音も総じて良好。ライブでこれだけのベートーヴェンを聴かせる読響は、最早ワールドクラスだろう。この際だから、全集作りましょう。スクロヴァチェスフキと読響のベト全は、大変な財産になると思うから。

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     2013/09/27

    滅茶苦茶良い。古楽器奏法のベートーヴェンというと、やたらアタックが強かったり、金管が突出していたり、ティンパニが叩きまくったり、そのわりに音楽的感興が薄いものが多い。しかし、これは違う。透明感抜群のテクスチャーに、楽譜の全てが、バランス良く音化されており、まことに美しい。田園なんて本当に綺麗だ。総勢30名程の室内オケだが、スケール感が犠牲にならず、なお且つ明晰という希有の録音。それもライブ。録音は、やや残響が多いが、ボディはしっかりしており、まさに必聴のベートーヴェンと言える。このコンビで、2番、4番、8番あたりの偶数を聞いてみたい。いや、全部聞いてみたい。ブラームスもやってくれないかな。

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     2013/09/25

    ヴァントの数あるこの曲の録音の中で、これを選ばなきゃならんという理由はもちろんない。BPOとの録音が一番だと私は思っている。オケの実力が違いすぎるし、やっぱり、30年前のN響は、音が地味だなあ。NHKホールの響きも乾いているし。ブルックナーの交響曲でも、特にこの4番は、深い森の奥から響いてくるような、オケの奥深い響きが欲しいわけで、それがこの録音には欠けている。ティンパニも鳴るんだけど、なんとなくボコボコ響くし。後年のヴァントの録音に聞かれるような、呼吸の深さが、当時のN響には足りない。それに、静かにしてほしいところで、客席ノイズがうるさい。空調の音なのか、低い電気的な持続音のようなものもかすかに聞こえる。音の分離もやや悪い。ただ、これはCD視聴の感想で、SACDだと、少しは違うのかもしれない。ただ、この曲の持つ素朴な側面は、よく表出されていて、ブルックナーらしいと言えば、そうなのかもしれない。

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     2013/09/18

    無茶苦茶音ええやないですか。もちろん、これはステレオ移行期のスタジオ録音で、もともと音が良いんだけど、このArchipel盤で良いでしょ。ベームは、私の記憶が正しければ、商業録音としては、モーツアルトの最後の三大交響曲を3度録音しているわけですが、音楽が活きていると言う意味では、これが一番良いかも。BPO盤は、どことなく几帳面だし、vpo盤は良いんだけど、さすがに落ち着き過ぎと言う感じがする。コンセルトヘボウ盤は、引き締まっているが、余裕と歌が感じられる。39番のメヌエットのトリオなんて、もう典雅でして、至福ですね。弦にさりげなくポルタタメントがかかり、ここから10年もすれば、この19世紀の味はクラシック音楽の世界からは消えてしまう。リピートはなく、もう一気呵成に聞かせる。コンセルトヘボウの響きがそのまま入っていて、豊潤な音が楽しめます。

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     2013/09/18

    クレンペラーのマーラーは、情緒的に没入するより、構造を明確にし、明晰さを前面に出した演奏だと思う。9番は、バイオリンが対向配置であり、またそうでなくてはならないのだが、この遅めのテンポでないと、その味が出ないと思う。ただ対向配置にしてみただけで、その意義をさっぱり表出出来ていない演奏ってのがあるけれど、クレンペラー、クーベリック、モントゥー、オーマンディくらいになると、そこのところは信頼できる。このテンポでなくては、作品のポリフォニックな構造を明らかに出来ないという確信があるのではないか。その面白さは、例えば、9番の第三楽章に端的に表れる。変転する学想を描き分け、なお且つ、歌にもかけない。それでいて、音楽が断片化しない。7番のフィナーレの遅さもそれ故なのではないか。「大地の歌」は、随分の細切れ収録のようだが、纏まって聞こえるところがさすがで、ひとまずこれがあれば問題ないように思う。4番も素晴らしい。2番は、バイエルン放送響とのライブやコンセルトヘボウとの旧録音があるが、クレンペラーの標準的な「復活」としては、このフィルハ−モニアとの録音があれば問題ないだろう。この仏EMI盤だが、音も充分豊かだし、これで十分でしょ。

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     2013/09/16

    いや、久しぶりに聴いてみたので、再投稿。オケの音はあんまり綺麗じゃないけれど、迫力が半端ない。音楽が停滞せず、前へ前へと進む。2番は、とにかく表現が積極的。弦も歌いきっているし、金管も吹きまくる。ティンパ二も強烈である。演奏の振幅が大きく、これは、例えば、楚々とした北欧のイメージと言うより、荒らぶる北欧の自然の音化と言う感じだ。間違っているかもしれないが、確か、渡邉は、世界で初めて、ステレオのシベリウス交響曲全集を録音した人ではなかったか。あれは、日本のみならず、欧米でも高評価で迎えられた録音だったが、この演奏を聴くと、例えば、バーンスタインなど、シベリウスの交響曲を演奏するにあたり、渡邉からの影響を、かなり影響を受けているのではないだろうかと思わせる。2番のフィナーレなど、あの息の長い主題が、かなりの勢いを持って奏でられ、ともすれば、ラプソディックになりすぎ、散漫にきこえるこの曲だが、交響曲としての構築感が前面に押し出された見事な演奏となっている。とにかく、豪壮なシベリウスで、カラヤンとは対極である。」

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     2013/08/03

    ま、☆5つが妥当でしょう。コバケンの「わが祖国」は、日フィルで出るのかなと思ったら結局でず、都響と読響で出た。甲乙つけがたしである。チェコフィルとのCDもあって、あちらも素晴らしく、もはやこの曲のスペシャリストである。まあ、もともと演奏効果のある曲なんだけれど、オケのスペックが高くないとダメだ。その意味では、この読響、もうワールドクラスである。金管も黄金の響き。しかしである、モルダウのあの有名な旋律だけは、クーベリック。それもボストン響との録音。あの大河が滔々と流れるような情感の深さは、クーベリックならのものである。その点、コバケン盤は一歩譲るが、全体として、☆5つを躊躇する理由はない。

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     2013/08/03

    出るかなと思っていたけど、本当に全集を作るようである。シベリウスと札響てのは、イメージ的にドンシャで、尾高はブルックナーなんかにもこだわりのある人だから、シベリウスで嵌れば、そのままブルックナーの初期の交響曲なんかも札響でやって欲しいと思っているんだが。これらの曲には数多名盤があって、その中で、これはどうかということになる。いずれの曲の、尾高の几帳面な音楽づくりがそのまま反映されている。なんというか、纏まり感はあるんだけれど、例えば、一番など、もっとこうロマン的な感情のうねりというかそういうものが欲しい気もする。でも、そういうシベリウスなら、バーンスタインでも聴けとなるだろうし、この端正なシベリウスも悪くない。尾高の資質にあっているのは、むしろ3番で、これは大変良い演奏。一番好きなのは、なんだかんだバーンスタイン・NYPなんだけど。録音は良い。2番のような、それこそ掃いて捨てるほどある曲を、どれだけ聞かせるか、そこのところに期待したい。

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     2013/07/25

    細部まで練られた、見事な演奏。録音レベルが低いというより、演奏のダイナミクスの幅が広く、普通のオーディオだと、ピアニシモは繊細過ぎて、聞き取りにくく、音量を上げると、今度はど迫力となる。かと言ってうるさいかということそんなことはない。金管など、いくら咆哮しても、あくまで音楽的に鳴る。スケルツォには特に感心したが、なかでも、トリオである。繊細でありながら、詩情があり、トリオをがこれほどまでに美しく響いた例はそうないのでは。弦のルバートも自然で、上品である。最終楽章は、盛り上がるところは十分に盛り上がるが、そこはインバルらしく、知性でコントロールしているようなところがある。しかし、インバルは、小林研一郎ほどとはいかないが、彼に匹敵するほど、唸り声がよく聞こえる指揮者だ。小林みたいなだみ声じゃなくって、オケと一緒に歌っているような感じで、第三楽章など、それがちと邪魔くさいが、まあ、許容範囲内か。日本のオケが技術的なレベルを超えて、音色のパレットでも、国際的レベルになりつつあることを確信する録音である。

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     2013/07/25

    「1979年という演奏年代を考えれば」という但し書きをつける必要がないほど、素晴らしい演奏である。響きが拡散しがちなNHKホールだが、これは上手く録れていて、金管がやや美感を欠くのは、もう仕方がないのだが、弦の透明度は素晴らしく、力感に溢れ、確信の籠った演奏が展開されている。オケも、もうブルックナーそのものの響きである。コーダは、朝比奈やヨッフムのように倍管ではないと思うのだが、息切れせずに、なんとか持ちこたえていて大健闘。日本のオケによるブル5としては、朝比奈が新日本フィルとやった5番(フォンテック)に並ぶ素晴らしい演奏である。ヴァントの録音は、他にも、NDRハンブルグ、BPO、MPO等複数ある。技術的に見れば、BPO盤が一番だと思うし、オケの力も頭一つ出ているが、このN響盤が、正真正銘のライブ一発録りであることを考えれば、技術的に相当練れており、パッチワークのBPO盤に伍して引けを取らない演奏だと言いたい。これでN響によるブルックナーは、結構点数が出てきて、欠けているのは、0番、1番、2番、6番となった。しかし、元楽団理事長の長谷さんが、ヴァントがハース版を使っていることに関して、「サヴァリッシュはノヴァーク版だが」と言ったら、ヴァントが激怒したというようなエピソードが、付属のブックレットに書いてあるが、これは、当時のヴァントが、それほど重鎮扱いされていなかったことの証拠として興味深い。90年代半ば以降なら、そんなことをヴァントに言う人はいなかったはずだ。90年代前半には、ケルン放送響と録音したブルックナーやNDRハンブルグとやったブラームス等が出始めていたが、それほど録りたてて騒ぐ人は日本にはいなかった。NDRハンブルグとベートーヴェンチクルスを録ったころから、ヨーロッパで脚光を浴び、日本でも「遅れてきた巨匠」みたいな扱いになってきて、風向きが変わったと思う。

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     2013/07/24

    チャイ5、これで良くないですか。カラヤン亡きあと、チャイコフスキーの交響曲録音のDG録音を担ったのが、小澤だったわけだが、結局、4番と5番だけで終わり、いずれも、数多ある名盤の陰に隠れて、要はそんなに目立たない。ところが、BPOの実力が遺憾なく発揮された出来栄えとなっており、客の入っていないフィルハーモニーの音響効果もあり、日本のオケによる同曲の録音も多いが、さすがにBPOを思わせる素晴らしい仕上がり。ブラスの黄金の響きとうねる弦の分厚い響き。これだけは、相当うまくなった日本のオケもまだまだ敵わない。小澤というと、なんとなくロマン派には向かず、淡泊な印象があるんだけれど、こういうところで燃焼度の高い演奏を何気なくやっているところが素晴らしい。BPOとのブラ1、マーラー1番とならんで、小澤を代表する録音ではないか。セルとか、カラヤンとか、バーンスタインとか色々あるわけだが、録音も含め、こっちのほうが推せるのでは。おまけの大序曲1821年も無茶苦茶良い。まあ、小澤は交通整理に徹し、あとは、BPOが普段の実力を出しましたって感じではあるんだけれど。

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     2013/07/24

    CDのみ聴いた。ヴァントらしく、かなり引きしまった演奏。両曲とも、当時の日本のオケの最高水準の演奏だと思うが、なんせ、ヴァントは、その後、NDRハンブルグやベルリンドイツ響らとベートーヴェンの録音していて、完成度から言えば、オケの水準も含め、そちらのほうが高いわけで、一般的には、そちらのほうが良いと思う。が、ライヴ一発録りの燃焼力というか、「こなくそ」的な迫力は、このN響とのほうがあるとも言え、地響きのような低音と言い、響きが拡散しがちなNHKホールだが、かなりの迫力である。ヴァントとN響は、リハーサル時間等の問題で、あまり共演が実現しなかったようだが、90年代以降にも来てくれれば良かったのに、気が付いたら、押しも押されぬ大巨匠に変貌していて、日本のオケをふる機会はなかった。このディスクでは、「田園」が特に推薦に値すると思う。録音は、中の上。

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