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Tantaky さんのレビュー一覧 

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     2017/10/11

    この盤は、ファーストチョイスには向いていないと断言できます。何より、オーケストラが下手。シンフォニエッタのピッコロの音程とかひどすぎる。なので、初めは有名曲の沢山ある名演からコルンゴルトを聞き始めたほうがいいでしょう。また、この盤のいいところはオーケストラが下手なところです。後期ロマン派とか、ハリウッドとかそういった煌びやかでスペクタクルで作られた演奏でなく、片田舎の素朴な音楽としてのコルンゴルトを味わえます。なので、コルンゴルトにはまりだした人がセカンドチョイスとして選ぶのが最適だとおもいます。

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     2016/10/28

    このアヤシイジャケットのせいで音楽もこんな感じかと先入観をもたれ、なかなか手を出される機会が減ってるんじや無いかといらない心配をしてしまいます。才能がありながら当局への迎合を拒否したため黙殺されたとか、秘密警察の関与があったとか、そんな話もありますが、ここに収められた作品は後期ロマン派の香りが漂う「悪の華」(ホルンがマーラーっぽい)や仄暗く、つかみ所の無い晩年の「シンフォニエッタ第2番」、映画音楽からの「ジャングル」、聞きやすいがどこかひねくれている「ハンガリー幻想曲」(なぜかタンゴが聞こえる…)といった作風の幅が分かる、入門にはピッタリのディスクです。そういえばロシアっぽくはないし、ソ連ぽくない。形式主義とか、退廃的とか、ブルジョア的だとか、そういった紋切で当局から黙殺され、ソ連が無くなってもそのまま忘れられたロクシーンの復権を切に願います!

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     2016/03/10

    速い!速すぎる!アーノルドの9つある交響曲の中で最も狂暴、最も不可解、最も最もシリアスで個人的に1番好きな交響曲です。ペニー、ハンドリー両氏は、例えば第1楽章など15〜6分かけて演奏しているにもかかわらずガンバは13分とこれでも十分早いと思っていました。聞いた順番がガンバ→ペニーだったので、ペニーの演奏は遅くて退屈だなぁなんて思っていました。でも時がたつにつれて、最近ではガンバこそが異端であったのか?と思うようになってきました。そこへきての交響曲第7番の新譜!狂気しました。カップリングはフィルハーモニックコンチェルトとジョン・フィールドの主題による幻想曲、選曲のセンスもいいと思いました。届いてからさっそくCDをかけてびっくりしました。1曲目のフィルハーモニックコンチェルトの速いこと!ハンドリーの演奏のある種エレガントな感じがここでは微塵もありません。交響曲第7番も速い!いや、速すぎる!第1楽章は最速の11分!もちろんアンサンブルは乱れ金管は絶叫、のち苦悶、次第に自暴自棄…。速すぎて聞き手もついていけないよ…というのが正直な感想です。ただ、この演奏なかなか嫌いじゃありません。イェーツという指揮者は初めてですがただモノじゃありませんね…。残念なのは、HMVで検索して最後のほうに出てきたことでしょうか。新譜なのに最後だなんて…。

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     2015/09/10

    池辺晋一郎の最新作を3つも入っている贅沢な1枚です。これらは三部作であると言っていますので妥当だと思います。大震災を経てコンセプトが変わったという池辺氏、交響曲第8番「大地/祈り」では大いなる自然の前のちっぽけな人間が描かれています。神奈川フィルの演奏は今一つといった感じです。第3楽章の最後の部分でピッコロの音程がふらふらで結局外している、など。音が薄くなる部分での不安定さが大いに不満です。交響曲第9番は声楽付きです。その昔、「スタジオパークからこんにちは」でゲスト出演した際の視聴者投稿に「ぜひ第9は合唱付きで!」と言われていました。曲の白眉は第6楽章です。全く違う詩を2人が別々に歌いながら「静かな」という一節でぴったり合うときは鳥肌が立ちます。この曲はいろいろ「池辺コード」が隠されていると思います。妄想を掻き立てられます。ピアノ協奏曲第3番は軽めの音楽で、且つ録音の仕方が違うせいか全く別の関係のない曲に聞こえます。

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     2015/05/05

    このセットのうち1枚をのぞいて全て持っていますが…ニールセンが好きなので買ってしまいました。家人には呆れられました。ショーンバントの指揮したDVDの方は学生時代に自分へのご褒美として買った思い出があります。届いたものは箱が傷物になっていましたがいい思い出です(一緒に買ったCDのあとがくっきりついていました)。演奏はショーンバントが嬉しそうに指揮をしているので見ているこちらも嬉しくてたまらなくなります。映像では残念な部分が多々あります。交響曲第6番の第4楽章で、チューバソロの部分を大太鼓のアップにしている所等。。2つの演奏ともに音楽の作り方は同じですがCDのほうがクールな演奏で、DVDはライブ特有の刺激があります。DVDの演奏の方が好きです。あと個人的に、ショーンバントにはもう1度全集を出してほしいと思っています。

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     2015/05/05

    シンセサイザーを伴う三管編成の管弦楽の交響曲です。自身のオペラ「ヴィンセンティアーナ」からの音楽に基づいているようです。管弦楽の響きはラウタヴァーラ特有の北欧的とでも言いましょうか…透明感があります。ところが、そこにシンセサイザーの音が入ってくると非常に古くさい音楽に聞こえてきます。第2楽章は露骨に電子音をひけらかし、スピーカーが音割れする程やかましく鳴り響きます。総じて、ラウタヴァーラの音楽にうっとりし、シンセサイザーでがっかりする交響曲でした。

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     2015/04/18

    8年前に聞いて以来閉まったままのこのCDを久々に聞いてみました。有名な「鳥の協奏曲」とつまらない交響曲のCDという思いでしかありませんでした。交響曲第4番は前衛的と言えばいいでしょうか…ラウタヴァーラから透明な響きを抜いてみました!のような音楽が進むだけの音楽です。20分に満たないですが、心理的に長く感じます。思えば、8年前はここで寝てしまったはずです、つまらなくて。交響曲第5番は1986年の作品で、時間が少々経っています。久々に聞いてみたら驚きました。面白い曲です!北欧的な響きや抒情が攻撃してくる、みたいな音楽です。本来なら緩徐楽章で活躍しそうな楽想が攻撃してくるんです!30分ほどありますが、こちらは心理的にはあっという間でした。ここ最近はまって聞いています。

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     2015/04/18

    買ったのは8年前で、その時聞いてそれっきりになっていたこのCDを久々に聞きました。交響曲第1番の第1印象は遅過ぎて退屈な第1楽章と短すぎる第2楽章、というものでした。久々に聞いて見ましたら、この第1楽章、こんなに素敵だとは思いませんでした。ショスタコーヴィチから苦悩を抜いた楽想とでも言いましょうか、芥川也寸志の交響曲第1番の第1楽章に近いものを感じました。ただ、聞いていて、音楽の進め方が早すぎるように思いました。8年経つと音楽の嗜好が変わるもんだと思い知らされました。相変わらず第2楽章は短すぎます。2003年に改訂されたそうですので、そちらも興味津々です。交響曲第2番は印象が薄い曲です。交響曲第3番はブルックナー的らしいです。個人的にブルックナーの良さを理解できていないので…。12音技法を使っているそうですが、それでこの音の伽藍や旋律の抒情、響きの透明さを出しているのは驚きです。知らずに聞いたら驚きます。

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     2014/11/21

    リトミカ・オスティナータの初演版が聞けるCD!個人的にはリトミカ・オスティナータのベストディスクだと思っています。弦の一糸乱れぬ(ところどころ乱れていますが)ギコギコとした動きや低音の圧倒的な音圧(決して下品な割れ方をしない)、何よりピアノがうまい!伊福部作品でも演奏するのが1番難しいといわれるこの作品をここまでうまく弾けるとは!先日の大植英次指揮の東京交響楽団は期待の割にうまくなかった(練習不足?)ので。何より現行版との違いもあり資料的価値もあります。現行版より執拗な繰り返しやカットされた部分はかっこよく癖になります。

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     2014/11/21

    本名徹次の指揮ということで不安はありましたがこのシリーズを集めているので購入しました。1枚目のどの曲も最後まで暴走せずにいました。印象としては、オケが暴走しそうになるのを本名氏が抑えているように思えました。逆に2枚目は本名氏が暴走してしまっています。日本組曲の最後はもう別の曲になってしまっています。シンフォニア・タプカーラの第1楽章の中間部分はよかったと思います。通常より遅い演奏で、テンポ間を感じさせません。凍てつく広大な雪原で且つ朝日を眺めているようなイメージができました。第3楽章は最初から暴走しており、最後の暴走ぶりは逆にアッパレダヨ。このCDは伊福部昭の曲を聴くのではなく、タイトル通り「祭」の雰囲気を眺めるためのCDです。

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     2014/09/13

    この交響曲第2番「トライアス」も冒頭からして鮮やかです。池辺晋一郎という作曲家は冒頭で聞き手をぐっと引き寄せるのがうまいのではないかと思います。反面、冒頭がつまらないと最後までつまらない作曲家でもあると思います。唐突な打撃やシリアスで甘さを一切含まない旋律、ところどころ点描風になったりして…。あらゆる音のドラマが惜しげもなく繰り広げられます。全体で約20分程度で中だるみすることなく一気に聞かせてくれます。フルート協奏曲「砂の上に対座して」もフルートの繊細な音色と饒舌な管弦楽が面白く聞かせます。点描風な音楽が少し意図されているようです。後半が特にドラマティックで面白いです。ソロフルートとオーケストラのフルートパートのちょっとしたバトルも聞きものです(ほんとに少しですが)。一方で、井阪プロデューサー一押しのチェロ協奏曲「木に同じく」の良さが私にはよくわかりません。池辺氏のテーマである「個と社会」というものが強く反映されているのかな、と思います。

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     2014/09/12

    その昔、日フィルのDMに池辺晋一郎のインタビューが掲載されていました。次回の新作について、「棚田の持つ風景に魅了された」みたいなことを言っていました。確かに、2004年のN響アワーでのロケで新潟へ行き、棚田の前で興奮していました。インタビューでは「次回作では棚田をテーマにし、『ニュートンが考えた所』みたいな文学的なタイトルにしたい」と言っていました。出来た作品が「TANADA T」で少し笑ってしまいました。落下する音イメージいうのは私には理解できませんが、そのテーマのせいか飽きのこない音楽に仕上がっています。テーマが明確な分、どこがどうで何を表現したいか、と考えながら聞くとおもしろさが増します。「降り注ぐ…」というタイトルも同じ傾向の作品ですがこっちの方が聞きやすいです。「炎の資格」はタイトルからしてかっこいいですが、ファゴットの音質のせいか燃え上がっているような印象ではありません。むしろバックの管弦楽が燃え上がっています。レコ芸で長木氏が「不器用に語ることを潔しとしない、それはそれで少し寂しい」と評しておりました。

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     2014/09/12

    交響曲第5番「シンプレックス」は委嘱注文の「分かりやすい音楽を」というのがよっぽどカチンときたのか解説に丁寧に書いてあるし、何より音楽により良く反映されています。両端楽章のスピード感、生命感あふれる音楽は広く一般に受け入れられるようになっております。交響曲第3番「エゴ・パノ」もエネルギーあふれる音楽です。このCDはだまされたと思って聞いてみてください、というしかありません。それくらい面白く聞かせてくれます。併録の「ダイモルフィズム」はやっぱりよくわかりませんが…。

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     2014/09/12

    交響曲第4番、音楽の友に掲載されたCD論評の文言にしびれました。要約すると、「地球創成を感じる」みたいな感じでした。「第2楽章は生命が誕生し…。」と付け加えられていました。池辺氏は冒頭の引き込ませ方が巧みです。バスドラの連打からテーマの導き出し方です。全体的にダークな音楽となっております。あのCD評のせいか、いつもそういう意識で聞いてしまいますが、曲解説では「夢」の音化だそうです。交響曲第7番「一滴の共感へ」はもっと聞きやすい音楽です。冒頭のピッコロがきっと最初の一滴なんだろうな、と思って聞いています。悲しみの森、という作品の、氏のそれまでにない悲痛な叫びが心に突き刺さります。多作家であり、才能や技法により自身の心情を隠そうとする氏の赤裸々な怒りの表れではないでしょうか。

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     2014/09/12

    N響アワーの人、池辺晋一郎の作品を聞いてみようと思った高校生のころ、このCDをかけて瞬間の冒頭にノックアウトされました。この交響曲第6番「個の座標の上で」という作品、あっという間に引き込まれてしまいました。聞きにくいのか聞きにくいのか、訳の分からないままあっという間に聞いてしまいました。第2楽章のスピード感にもしびれました。日本人作曲家の作品はかっこいいんだな、とハマるきっかけとなったCDです。一方で曲名を含め、作品解説の訳の分からない感じも、かっこ良く思えました(当時のわたしには)。交響曲第1番の良さが今に至ってもさっぱり分かりません。ただ、第4楽章はかっこ良く思います。エネルゲイアも同様で、どこがいいのか分かりませんが、初期の代表作のようです。このCDは交響曲第6番の為にあるようなものです。

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