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CHOPINIST さんのレビュー一覧 

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  • 10人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/01/27

    みなさん、ご安心ください! 名演と言われるラヴェルのロンドン響との再録音もちゃんと入っています! ディスク2、ショパンとリストの後に収録されています。つまり、年代に開きはありますがディスク2はロンドン響で揃えてあります。1984年2月、セント・ジョンズ・スミス・スクエアでの録音です。HMVさん、収録情報の訂正お願いします! 以前、録音場所の間違いをレビューで指摘したら訂正してくださいました。この場を借りてお礼申し上げます。さて、そのラヴェル再録音ですが、こうやって聴いてみると「なるほど」と再録音の意味を納得したくなります。なによりオケが素晴らしい! 当時ロンドン響とラヴェル全集録音の真っただ中であったアバドの充実ぶりが伝わってきます。この他の内容については改めて申すまでもございません。なお、それぞれのディスクは裏表ともオリジナル・デザインを採用しており、2人の若き日からアバド最晩年までの歩みをヴィジュアルとしても振り返ることができます。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/04/14

    前作の「3大ソナタ」でドイツ・グラモフォンへの復帰を果たし、ベートーヴェン初録音を行ったユンディ。これまたメジャー路線で、いきなり『皇帝』の録音に出ました。やや速めのテンポで颯爽と駆け抜けるピアノは、技術面での優秀さだけではなく堂々とした風格を漂わせています。ダニエル・ハーディング率いるベルリン・フィルはパワフルなアンサンブルでピアノを支えています。この曲はオケが貧弱だと台無しですから、伴奏にベルリン・フィルを選んだのは正解と言えるでしょう。ドイツ・グラモフォンもさすがにベルリン・フィルハーモニー(ホール)での録音に失敗はありません。余談ですが昨年リリースのムターによるドヴォルザーク〔DG〕も伴奏はベルリン・フィル(指揮はマンフレート・ホーネック)、またユンディがEMI移籍前の最後のDG録音であったプロコフィエフとラヴェルのピアノ協奏曲も、伴奏はベルリン・フィル(指揮は小澤征爾)でした。
    一方、シューマンは『皇帝』と同じように堂々とした風格がありすぎて、ちょっと『幻想曲』ではない気がします。この曲の成立過程を考えると、ベートーヴェン的に演奏するのは決して間違った解釈ではないのですが、楽章ごとの描き分けがもっとあっても良いとは思います。
    最後に・・・最近のDGのピアノ録音は、かなりオンマイク気味で音を拾っているので、ペダルの踏み加減までしっかり聴こえます(ピアノを弾いたことがある人なら分かるはず)。そうやって聴いてみると、たしかにペダルの使い方がいまひとつ納得いきません。わざと音を濁らしているのなら、センスがないと言うべきなのでしょうか・・・?

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     2014/04/14

    アンスネスにとってSONY移籍第1弾、また初のベートーヴェン録音となった前作、第1&3番のリリースは2012年夏。ずいぶん間が空いていたので心配していましたが、これは「双子の赤ちゃんが生まれたから」だそうです(『音楽の友』2014年3月号インタビュー)。ライヴ録音だった前作とは違い、今回は教会でのセッション録音。ライヴ感はなくなりましたが、「スポーティさ」は健在。弾き振りによるピアノとオケの一体感もよく保たれています。あとは第5番『皇帝』と合唱幻想曲を組み合わせた第3弾を待つのみです!

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/11/15

    2009年リリースのピアノ協奏曲以来、約4年ぶりのショパンです。さて、ショパンは遺作を含めて15曲ほどポロネーズを残していますが、このアルバムでは演奏会で取り上げられる機会の多い、ショパンの生前に出版された7曲を弾いています。演奏スタイルはブレハッチらしいタイトなもの。フォルテはとても力強く、ピアニッシモはとても繊細で美しい!! このピアニッシモの繊細さは、私が聴いたかぎり前回2010年のショパン・コンクールの入賞者にはないものです。また、曲間を長く取ることで各曲の独立性を重視しながら(実際には作品26と40は2曲セットでの出版なので、あまり曲間を取らない解釈もアリです)、全体的に速いテンポで颯爽と進んでいきます。曲間が長いにも関わらず、トータルタイムは私が持っているディスクのなかで最短の54:47。
    参考までに、同じポロネーズ第1〜7番を録音している他のピアニストで、私が所持しているディスクのタイムも書いておきます。

    ●アルトゥール・ルービンシュタイン(RCA‐1964) 59:21
    ●サンソン・フランソワ(EMI‐1968〜69) 55:51
    ●マウリツィオ・ポリーニ(ドイツ・グラモフォン‐1975) 61:55
    ●ヴラディーミル・アシュケナージ(デッカ‐1976〜84) 57:50

    フランソワはサラッと弾き流している印象があり、短いのは納得なのですが、このブレハッチがそれよりも短いとは驚きです。ポロネーズといえば、元はオーケストラ伴奏つきの作品ですが、『アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ』もぜひブレハッチに録音してもらいたいですね。ちなみに、HMVレビューにある録音場所は誤りのようです。正しくは、ブレハッチもこれまでの録音に使用しているハンブルクのフリードリヒ・エーベルト・ハレ(Friedrich-Ebert-Halle)。以前、HMVレビューの間違いを指摘するレビューを投稿したら、訂正だけされて私のレビューは掲載されませんでした。訂正も大事ですが、せっかく書いたのでちゃんと載せてくださいね!

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/11/11

    今回の録音はどういう目的があってか、指揮者は同じなのに第1番と第2番で異なるオケになっています。指揮は、現在バーミンガム市交響楽団の音楽監督を務めるアンドリス・ネルソンス。
    第1番はポリーニがソロ録音で長年使用している、ミュンヘンのヘルクレス・ザールでのライヴ録音。ピアノは的確に捉えていますが、少しオケの迫力に欠けます。言い換えると「バランスが悪い」という表現で良いのでしょうか?なぜライヴ録音にこだわったのか分かりません。一方、第2番はウィーン・フィルの本拠地、ムジークフェラインでのセッション録音。こちらはドイツ・グラモフォンが手慣れた会場でもあり、バランス良い美しい響きです。ただし、一部でピアノがうるさく感じるところもあり、少し残念です。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/05/18

    彼がEMIからドイツ・グラモフォンに帰ってきて初めての録音です。録音会場は以前ドイツ・グラモフォンに彼が録音した時にも使われていた、ベルリンのテルデックス・ストゥーディオ。ピアノが近めである代わりに、エンジニアが違う『悲愴』だけ低音がこもりがちなのが少し気になります。とはいえ全体的にスタインウェイの美音をよく捉えた、デッカのスタイルに近い音作り。演奏はユンディらしく技術的に余裕のある堅実なピアノ。強弱の微妙な変化にまで、とても配慮が行き届いていると思います。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/05/18

    ショパンのうちでも、特に色々な演奏を聴いてきた夜想曲集。全集と銘打っていても、19曲のみの録音と、有名な「遺作」(第20番)を含めた21曲のものがありますが、近年は21曲すべてを収めたものが多いようですね。このマリア・ジョアン・ピリスによる全集でも、ミュンヘンで19曲を録音した翌年に、ロンドンで残りの遺作2曲を録音しています。その内容ですが、全体を通して一貫したクールな雰囲気の漂う演奏。潤いのある響きとともに、弱音の妙と言うよりは、ショパンの美しいメロディを存分に歌わせ、気分のおもむくままにルバートをたっぷりとかけています。しかし、そのルバートにいやらしさは一切感じられず、自然な感情の変化がスピーカーやヘッドフォンを通じて伝わってくるかのようです。録音もドイツ・グラモフォンですが文句なしです。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/02/04

    まずこのBOX1枚ずつ厚紙のケースに収められているだめ、16枚の割には、かなり箱が大きくなっています。厚紙ケースにするならオリジナル・ジャケットにしてくれればさらによかったのですが・・・というのは欲張りでしょうか?あとは、ディスクごとの合計時間がどこにも記載されていないことが不満です。ともかく、近年気に入って集め続けているシャイーの録音が、このようにしてまとまって手に入ったのはとても満足なことです。すでに持っているCDとのカブリがわずか1トラック(シェーンベルク:浄夜=29:57)のみというのも奇跡的なことです。それでは順番に感想を・・・@ブルックナー:交響曲第7番○曲自体を聴くのが初めてでしたが、オペラ指揮者の真骨頂とでも言うべきでしょうか、ブルックナー独特のメロディを実にうまく歌わせており、気持ちよく最後まで聴くことができます。Aチャイコフスキー:幻想序曲『ロメオとジュリエット』、交響的幻想曲『フランチェスカ・ダ・リミニ』○ジョージ・セルが鍛え上げた精緻なアンサンブルが魅力のクリーヴランド管をうまく指揮して、チャイコフスキーがコンパクトにまとめたドラマの世界をドラマティックに表現しています。Bチャイコフスキー:交響曲第5番シャイーのデッカへの最初の録音として知られる名演。天下のウィーン・フィルを自在にドライヴしながらも、そのサウンドのバランスを失わせないところはオペラ指揮者の手腕なのか、それともデッカの録音技術なのか・・・。ともかく、私は『悲愴』よりこちらの方がよく聴く曲なので、楽しめました。Cドヴォルザーク:序曲『謝肉祭』、交響曲第9番『新世界より』○1988年、ベルナルト・ハイティンクの後任として、オランダ人以外で初の首席指揮者に就く直前の録音。今さら言うまでもありませんが、コンセルトヘボウという極上のホールを生かした響きの豊かな録音が耳に心地よいです。Dメンデルスゾーン・ディスカヴァリーズ○メンデルスゾーンゆかりのゲヴァントハウスの楽長を2005年から務めるシャイーは、独自の考古学的(?) 視点で掘り出し物の録音を行いました。少しマニアックで、メンデルスゾーンをあまり聴かない私はあまり驚くこともできませんでしたが、なかなか面白い試みではあります。Eロッシーニ:序曲集(10曲)1970年代からナショナルフィルと長大作『ウィリアム・テル』の全曲録音や14曲の序曲の録音(未聴)を行っていたシャイーが、10曲に絞って本場ミラノで再録音したもの。見通しのよい録音が、ロッシーニの音楽的才能を十分に伝えてくれます。Fバルトーク:管弦楽のための協奏曲、バレエ『中国の不思議な役人』(全曲)○文字どおり各楽器が次々に活躍する「管弦楽のための協奏曲」は名手の集団であるコンセルトヘボウの十八番ともいえるでしょう。前任者ハイティンクの録音も所持していますが、聴き比べまでには至っていません。Gガーシュウィン:名曲集○若い頃にジャズも学んだというシャイーが、満を持して録音したガーシュウィン。「ラプソディー」の冒頭から実にスウィングにあふれた演奏です。またここではピアノの左右の手をラベック姉妹が弾き分けるという芸当を見せていることでも知られた録音です。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/01/26

    3曲の交響曲が収録された2枚組を、4年ほど前に購入して以来ずっと愛聴してきました。ですが、他の方も触れておられるとおり、その2枚組は一番有名な第2番の真ん中の第2楽章が終わったところでディスクを入れ替える作業によって、どうしても興を削がれてしまいます。それに、交響曲以外の録音、つまり交響的舞曲、交響詩『死の島』、詩曲『鐘』の3つは、交響曲に比べればデジタル録音での名演が少ないので、このアシュケナージと名門コンセルトヘボウ管の録音はぜひ聴いていただきたいものです。ですから、ぜひこの3枚組のセットをおススメします。内容に関しては今さら言うことはありません。速いテンポの楽章でギクシャクしているところがあるのも確かです。それでもアシュケナージの作曲者への思い入れ、名門コンセルトヘボウの高い技術力、そして英デッカの録音の優秀さの3点には、どんな歴史的録音も、また最新のDSD録音をも上回る魅力があります。

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     2013/01/22

    中国をはじめ世界中でスーパースター的な存在にあるラン・ラン。以前のショパンの協奏曲(DG)以来、久々に聴いてみました。曲目は作品25のエチュードに「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」やノクターン「遺作」など人気曲を集めたもの。ライヴの彼をDVDなどで観聴きされている人には面白くないかもしれませんが、私は落ち着いて聴くことができて気に入りました。地味な存在とも言える夜想曲第16番なんかも、いい味を出しています。彼にしては少し落ち着きすぎかもしれませんが・・・。SONYの録音は文句なし。輸入盤ならタ○○コで200円しか値段が変わらなかったので、珍しくDVD付きを買いました。タイトルは“My Life with Chopin”。ラン・ランの少年時代や仙台でのコンクール優勝時の映像(NHKからの提供)なども収録されていて、ピアニスト、ラン・ランにとってのショパンが特別な存在であることを感じさせる内容です。

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     2013/01/22

    今年はストラヴィンスキーの生誕130年ということで、いくつか聴いてみましたが、なんせ20世紀音楽への理解が足りないので、結局お蔵入りを果たしていました。ところがこの晩年のドラティによる録音は聴きごたえがあります。ストラヴィンスキーの意図したリズム感や楽器の使い方を最大限引き出しており、そのうえデッカの録音が実に見事で、ドラティが引き出した各楽器の音色を、そのままCDに収めることに成功しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/11/11

    以前、4400円出して購入しました。少し高すぎるなぁとは思うのですが、これはイタリア・ユニバーサルの掘り出し名演でしょう。アシュケナージはベートーヴェンの協奏曲全集を3度にわたり録音しており、1970年代前半にショルティ&シカゴ響と録音したものが、演奏、録音ともに知られており、評価もされています。私も4,5番だけを所持していますが、ショルティのパワーとアシュケナージの力強い美音が融合して、素晴らしい出来となっています。2度目の録音は1980年代前半、メータ&ウィーン・フィルとのもので、こちらは一曲も所持していません。ということで、ここにある3度目の録音については、70年代のショルティとの録音との比較になります。ピアノの音の美しさは相変わらずなのですが、やや「甘い」感じの美しさというべきでしょうか? 70年代録音のような芯の通った音ではないのですが、ここ10年間の録音よりはよほど美しいピアノの音です。そしてこの録音の注目すべき点は「弾き振り」であること。アシュケナージは1970〜80年代初めにかけてモーツァルトの協奏曲をフィルハーモニア管の弾き振りで録音していますが、ベートーヴェンは無理ではないにしろ、弾き振りで録音するピアニストは少数派です(2012年現在、2度全集録音したバレンボイムと、全集進行中のアンスネスぐらい?)。ここでは精緻なアンサンブルを誇る名門クリーヴランド管を見事にコントロールして、ベートーヴェンでも弾き振りをすることで不利は生じないことを、アシュケナージは証明しています。そのクリーヴランド管ですが、70年代録音のシカゴ響のようなパンチ力はありませんが、おなじみの研ぎ澄まされたアンサンブルで、堂々としたベートーヴェンの音楽を描き出すアシュケナージを十分すぎるほどにサポートしています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/10/25

    ピリスのピアノといえば、かなり以前にモーツァルトのソナタで聴いたぐらいだったのですが、デザインも含めて気に入ったので購入。予想に反してテンポを揺らしたりしない自然体の演奏。アバドの伴奏も繊細で素晴らしいです。録音はもちろん文句なし!

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/10/25

    EMIの代表的ピアニストであったアンスネスのSONY移籍第1弾。まず録音が抜群。各楽器の音を的確に収めた録音はEMIには絶対にできなかった仕事(笑)。速めのテンポで、例えるならば「スポーティ」なベートーヴェン。今後の第2弾以降にも期待。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/08/14

    マーラーなど馴染みがなく、せいぜい聴くのは1番の交響曲ぐらいという方(まさに私がそうでした)にこそ聴いていただきたい録音。クーベリック、バーンスタイン、スイトナー、アバド、インバル、ノイマン・・・天下の指揮者たちがそれぞれのスタイルで名演を繰り広げてきたこの曲ですから、マーラーが好きな方々にはそれぞれ好き嫌いがあるかと思いますが、このアシュケナージはそのような先入観から解き放たれた貴重な演奏ではないでしょうか?しかもフィルハーモニア管とはシベリウス、クリーヴランド管とはR.シュトラウスというように各々のオケと決定的名演を残してきたなかで、ベルリン・ドイツ響と聴いてこれといった名録音が思い浮かばないのも事実。ところがここにあるマーラーはライヴ録音という状況下でDECCAの素晴らしい技術によりまとめられた美の結晶と言えます。すでに述べたようにマーラー演奏の先入観にとらわれることなく、指揮者アシュケナージの真骨頂であるオケをのびやかに歌わせる指揮により、ときにこの第3番にありがちな間延びした演奏ではなく、キビキビしたテンポのなかで大らかに歌い上げる自然への讃歌があります。とはいってもやはり100分の長大な交響曲なので、アシュケナージは得意の深いスコア・リーディングにより要所要所できっちりと締めており、4・5楽章の声楽の扱いも素晴らしいものです。これも既に述べましたが、ライヴとはいえ手に汗握るようなスリルや、しつこいまでに引き延ばして歌い上げるマーラーではありません。でも、音楽ののびやかさやオケの細部の緻密さはピカイチではないでしょうか? 私のようにマーラーに馴染みのない方におすすめしたい名演です。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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