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レインボー さんのレビュー一覧 

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     2023/11/10

    このCDはチャールズ・ゲルハルト指揮、ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で収録されたもので、ジョン・ウィリアムズの交響組曲『スターウォーズ』と組曲『未知との遭遇』を収録したものです。
    ゲルハルトとナショナル・フィルのコンビは黄金期のハリウッド音楽、コルンゴルトやスタイナー等の音楽を新しく録音して、オーケストラによる映画音楽の素晴らしさを伝えた演奏家です。
    本音源はゲルハルト&ナショナル・フィルの名盤として知られ、一度はCDになるも長らく廃盤になっていた音源です。
    昨年、他のレーベルがこの音源を復刻しましたが、ついに本家からも登場です。
    ゲルハルトの演奏は時に大げさなまで旋律を強調する時がありますが、これは映画音楽を振った時に絶大な効果を発揮します。
    またもう一つの持ち味が、豊かにメロディを歌わせる事であり、このCDでもそれらを駆使した充実した演奏を聴ける。
    スターウォーズの威勢の良いメインテーマがまさにそうだし、ロマンティックな未知との遭遇も素晴らしい。
    録音は1977年と古いが、非常に優れた録音であり、まるで目の前にオケがあるかの様なサウンド。
    キングスウェイ・ホールの音響の良さもあるが、録音を名エンジニアウィルキンソンが担当しているだけあり現代の録音と比べても十分通用する出来です。
    解説書はめちゃくちゃ詳しくはないですが、今回書き下ろされたものらしく、要点はまとまっていると思います。

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     2023/11/09

    ヴァーノン・ハンドリー指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるエルガー作品集です。
    収録曲は『威風堂々』第1番から第5番までの全曲と『海の絵』を収録。
    メインである、威風堂々はイギリス的なノーブルさ満載で、それでいながら音楽的な同曲の模範的な好演奏。
    特に1番は数ある録音の中でも2回目のトリオのブラスとパーカッションの鳴りの良さが見事です。
    海の絵はバーナデッド・グリーヴィをソリストに迎えたもの。
    これはグリーヴィの歌も聴きどころであるが、ハンドリーの美しいバックも聴きどころ。
    録音は1981年であるが、今や珍しくなったAADでの録音。
    但し、音は年代の割にはなかなか良い。
    知られていないが、隠れた傑作盤と言えるだろう。

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     2023/11/08

    このCDはオランダの楽譜出版社、デ・ハスケが出した参考演奏集です。
    本CDは1997年の新譜集となっています。
    チェザリーニのファンファーレで始まるこのアルバムは、当時のデ・ハスケによく登場していた作曲家による作品が多く、ウェニャン(ペンネーム名義も含む)やリーデマン、ホーゲスティン、ラセロムス等の作品を、行進曲からポップスまでを集めた内容となっています。
    大曲はなく、短い作品ばかりをあつめていますが、作品自体はなかなか良い作品が揃っていると思います。
    演奏はピーター・スネリンクス海軍中尉指揮、ベルギー王立海軍軍楽隊です。
    ベルギー王立海軍軍楽隊は1947年に設立され、初代指揮者にベルギー海軍行進曲を作曲したルイス・ガシアが就任、以後同国を代表する軍楽隊の一つとなりました。
    スネリンクス中尉は1989年に海軍軍楽隊の指揮者に就任し、2007年までこの軍楽隊の指揮者をしていました。
    在任中は録音も活発に行い、中にはベルギーのレーベルに行進曲を中心にしたアルバム等もある様ですが日本ではデ・ハスケとハファブラに入れた録音で知られています。
    本CDでもその高い引き出しと表現力のある演奏で、鑑賞用にも行ける出来。
    特に行進曲はメリハリのついた演奏で、さすが軍楽隊と言えるでしょう。
    録音年は不明ですが、音質は綺麗です。

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     2023/11/07

    イギリス近衛兵には5つの歩兵の軍楽隊と2つの騎兵軍楽隊があり、騎兵隊の軍楽隊は騎乗しながら吹奏する事で知られているが、本CDはその騎乗時に演奏される楽曲を集めた内容のCDです。
    演奏はティム・コーパー少佐指揮、イギリス近衛騎兵ブルーズ・アンド・ロイヤルズ軍楽隊。
    演奏団体はライフ・ガーズ軍楽隊と共にイギリス近衛騎兵隊を代表する軍楽隊として著名で、指揮者は2007年に音楽監督に就任しました。
    収録曲はいわゆる行進曲が中心であり、ブルーズ・アンド・ロイヤルズ連隊行進曲やバッシュフォード作『ヴァシル』の様にイギリスの行進曲の他、ピーフケ『プロイセンの栄光』の様なドイツ行進曲や、スーザ『黒馬騎兵中隊』と言ったアメリカの作品、さらにクラシックや映画音楽からもピックアップされています。
    これらはオリジナルの楽譜は少なく、コーパー少佐を含む軍楽隊関係者か、スパーク等新たに編曲された楽譜での演奏が多いです。
    イギリスの軍楽隊らしい重心の低めのブリティッシュ・サウンドが特徴で、やや遅いテンポが騎乗軍楽隊らしい演奏となっています。
    録音は綺麗ですが、残響は少ない硬めの音です。

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     2023/11/06

    マイケル・アレグザンダー・ウィレンズ指揮、ケルン・アカデミーの演奏で演奏されたこのCDは、ジャック・オッフェンバックの1幕物の喜歌劇を収録したCD。
    ウィレンズとケルン・アカデミーは以前にも『紅いりんご』『火山の上に』という1幕の喜歌劇を録音、このCDはそれに続くもの。
    CDは2枚組で1枚目は、1855年8月31日に初演された『ヴァイオリン弾き』という作品。
    南ドイツを舞台にしたこの作品、オッフェンバックの喜歌劇でも初期の作品に位置し、現在では忘れられているが、オッフェンバックらしい、軽妙な音楽は後のパリの生活等を思い起こさせる。
    録音はかなり少なく1950年代にドイツで録音された音源がドイツのマイナーレーベルからCDになっているぐらいで、今回の新録は歓迎される。
    2枚目は『66』という作品が収録されている。
    この作品も初期の曲で、ヴァイオリン弾きが初演されてからほぼ一年後の1856年7月31日に初演されたもの。
    こちらも録音は少なく、ベルギーのレーベルから出ていたシャウヴェ盤に続く商用録音と思われる。
    さて、本CDで演奏しているケルン・アカデミーは、バロックあたりや19世紀頭の知られざる作品の紹介に力を入れているようで、このオッフェンバックもそうでしょう。
    楽譜等作曲時のスタイルをだいぶ研究して録音しているようですが、演奏は堅苦しい物ではなく、ドイツらしい重量な響きと明るいサウンドと生命力に満ちた演奏が特徴となっています。
    歌手もそこそこ良い歌を聴かせてくれます。
    ほぼ世界初録音の様な物と考えれば充分な演奏です。
    録音は2022年8月、音質は良好です。

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     2023/11/05

    アルヤン・ティエン少佐指揮、オランダ王立海軍軍楽隊の演奏で収録されたCD。
    指揮のティエン少佐は2017年に新しくこの軍楽隊の隊長となった人物で、就任早々に、チャンネル・クラシックと録音を開始、第1弾となったロシアの作曲家の吹奏楽作品を集めたアルバムはそのこだわりの内容から高い評価を得た。
    このCDはシリーズの3作目で、アメリカの作曲家の作品を集めた内容である。
    本CDの目玉は最後に収録されたガーシュウィンの『ラプソディ・イン・ブルー』で、これはガーシュウィンが弾いたピアノ・ロールを独奏にしたというかなりの珍しいバージョン。
    選曲面では近代、現代のアメリカの作曲家の作品が選ばれており、その中から比較的聴きやすい作品を集めたものとなっている。
    演奏はどれも水準が高いが、意外な名演がバーバーの『コマンド・マーチ』で、この軍楽隊独自の重厚なサウンドを駆使したその演奏はなかなか立派な物。
    同じマーチで、アイヴズ『オメガ・ラムダ・カイ』も安定感抜群の好演奏。
    またラプソディ・イン・ブルーでは程よくジャズ調で、表現力の高さはさすがと言えるだろう。
    録音は2020年2月17~21日にかけて、ヒルフェルスムのMCOスタジオ1にて収録されたもので、音質は良い。
    尚、CDはジュエル・ケースではなくデジパックの様なスリムタイプに収納されており、ちょっと取り出しにくいです。

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     2023/11/04

    1.アイーダ凱旋行進曲(ヴェルディ)
    2.くるみ割り人形から行進曲(チャイコフスキー)
    3.ラデッキー行進曲(シュトラウス1世)
    4.楽しい行進曲(シャブリエ)
    5.アテネの廃墟よりトルコ行進曲(ベートーヴェン)
    6.結婚行進曲(メンデルスゾーン)
    7.アルルの女からファランドール(ビゼー)
    8.行進曲K.214(モーツァルト)
    9.インディゴ行進曲(シュトラウス2世)
    10.フランス軍隊行進曲(サン=サーンス)
    11.チェルノモール行進曲(グリンカ)
    12.戴冠式行進曲(マイヤベーア)
    13.行進曲K.215(モーツァルト)
    14.ハンガリー行進曲(ベルリオーズ)
    15.ジプシー男爵より入場行進曲(シュトラウス2世)
    16.3つのオレンジへの恋から行進曲(プロコフィエフ)
    17.威風堂々第1番(エルガー)

    演奏
    オンドレイ・レナールト指揮、ブラスチヴァ放送交響楽団 1、4、5、6、10、11、12、14、16、17
    大野和士指揮、ブラスチヴァ放送交響楽団 2
    オットー・アエビ指揮、ブラスチヴァ放送交響楽団 3、9、13、15
    アントン・ナヌット指揮、リュブリャーナ放送交響楽団 7、8

    以上が収録曲と演奏者になります。

    いわゆるクラシック・マーチと言われる分野の作品を集めた内容のCDです。
    とは言え有名な作品ばかりではなくややマイナーな部類な曲もあり、そこが売りの一つです。
    演奏者は東欧系の演奏陣が中心。
    まず大多数を振ったレナールトは日本でもお馴染みの指揮者ですが、ここではスタンダードな切り口ながら、随所に手の入った演奏を聴かせてくれます。
    全体的に早いテンポの演奏が多く、威風堂々第1番はなかなかのもの。
    日本からは大野和士が一曲だけ振っています。
    こちらは良くも悪くも普通な演奏です。
    アエビはスイスの指揮者だそうで、LP時代には幾つか録音があるのですが、CDとして復刻となるとほとんどありません。
    このシュトラウスとモーツァルトはローカル色の強い演奏で悪くありません。
    ナヌットとスロヴェニアの指揮者で、リュブリャーナ放送交響楽団との一連の録音で知られています。
    本CDでは2曲しか登場していませんが、安定した演奏を聴かせてくれます。
    レナールトの音源はアナログ録音、他はデジタル録音で、音質は差がありますが、編集盤なので仕方ないでしょう。

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     2023/11/03

    ジャック・オッフェンバックの喜歌劇『トレビゾンド姫』の全曲盤です。
    この作品はオッフェンバックが一世を風靡していた1860年代に書かれた作品の一つです。
    同時期に書かれた『盗賊』はまだ録音がある物の、この作品の全曲録音は非常に珍しい。
    演奏は、ポール・ダニエル指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団。
    歌手は新進気鋭の人物を配役しているとの事です。
    作品はオッフェンバックのもつ美しいメロディを持っていますが、忘られたのもわかります。
    唯一、時折演奏される序曲は良いのですが。
    指揮のダニエルはイギリスの指揮者で、主にオペラ畑を中心に活躍しています。
    演奏は一言で言ってしまうと手堅い仕上がりと言ったもの。
    ただ、作品を初めて聴くなら充分な水準だろう。
    解説書は詳しい文とセリフ集、更に録音演奏メンバー表まで載っており、これはなかなか圧巻の出来。
    CDはプラケースではデジパック仕様だが、解説書も入るスリーブケース仕様となっている。
    録音はデジタルなので特に問題はない。

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     2023/11/02

    オランダの楽譜出版社、デ・ハスケが自社の新譜を紹介する参考演奏集、デ・ハスケ・フェスティバル・シリーズの一枚で、本CDは2007年度の新曲をセレクトしています。
    本CDは比較的長めの作品を中心にセレクトされております。
    今回の収録曲はどれも大外しはしない作品が多い様に思います。
    これは後述の演奏の良さもありますが。
    演奏はヴァルター・ラツェク指揮、ドイツ管楽フィルハーモニー。
    ラツェクはドイツの指揮者で、1979年に西ドイツ連邦陸軍第9軍楽隊に入隊、演奏者として活躍、指揮者に転向後は1987年に西ドイツ連邦陸軍第8軍楽隊の副隊長になったのを皮切りに、1989年ドイツ連邦陸軍第2軍楽隊、1995年ドイツ連邦陸軍教導団軍楽隊、2001年にドイツ連邦軍軍楽隊、2012年にドイツ連邦軍本部軍楽隊の隊長を勤め、2014年に軍楽隊生活を終えました。
    演奏団体は1992年にミヒャエル・クンマーとデイヴィッド・ギブソンにより設立された団体で、ドイツ各地のプロ演奏家や音大生等を集めて結成された団体で、2003年にはラツェクが指揮者に就任し、出版社系レーベルに録音を残しましたが、活動自体は2009年を最後に2010年以降は活動していないようです。
    演奏の技術は中々のものであり、見事な表現力、ドイツらしい低音をしっかり聴かせた安定感のあるサウンドです。
    例えば冒頭の『威風堂々第3番』を聞けばよくわかるのではないでしょうか。
    録音場所は不明だが、録音年は2007年と思われる。
    デジタルなので音は問題はないです。

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     2023/11/01

    スコットランドの作曲家、チャールズ・オブライエン。
    1968年の没後永らく忘れられていましたが、トッカータ・レーベルが作品を録音した事で、再び知られるようになりました。
    オブライエンはスコットランド国民楽派とも言うべき作風で、先に発売された管弦楽第1集では『エランゴワン』『交響曲ヘ短調』が紹介され、オブライエンの魅力が詰まった前者と、ロマン派風の後者となかなかの作品でした。
    第2集にあたる本CDは小品を集めた物。
    但し、第1集程の作品はない。
    『春へ』『吟遊詩人の呪い』の2つの演奏会用序曲は、力を入れて書かれたのが分かるが、聴きやすいメロディが印象に残らず流れていく。
    1898年に書かれた『マズルカ』『子守唄』は最初期の作品と言う事だけあり先人の影響は聞こえるが、一度聴けば充分。
    『スコットランドの風景』これはピアノ曲として書かれた曲を後年に管弦楽作品にした物で、これが唯一このCDで良かった曲で、オブライエンの特徴である、スコットランド風のメロディが随所に出てくる。
    演奏はポール・マン指揮、リエパーヤ交響楽団。
    マンはイギリスの知られざる作曲家をトッカータに録音している指揮者で、リエパーヤ交響楽団はラトヴィアの歴史あるオーケストラ。
    前回(第1巻)と同じ演奏者であるが、演奏の素晴らしさは本CDでも見事で、演奏だけなら実に素晴らしい出来となっている。
    録音は最近のものだけあり良好だ。

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     2023/10/31

    チャールズ・ゲルハルト指揮、ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団による、ジョン・ウィリアムズの交響組曲『スターウォーズ・ジェダイの帰還』を収録したものです。
    指揮のゲルハルトは1972年に、ジョージ・コルンゴルトのプロデュース、ケネス・ウィルキンソンの録音でリリースしたコルンゴルト映画音楽作品集のヒットを受け、数々のハリウッド黄金期の映画音楽を再録音、高い評価を得ましたが、その延長線上に録音されたのが1977年録音の交響組曲『スターウォーズ』です。
    1999年にゲルハルトが没した事もあり、このジェダイの帰還はゲルハルト&ナショナル・フィルのコンビで録音されたスターウォーズ録音では最後となったものです。
    ゲルハルトの演奏は時に大げさなところもあるが、存分にメロディを歌わせる演奏であり、映画音楽ではそれらが上手くマッチしたものが多い。
    本CDもまさにそうであり、ウィリアムズがコルンゴルトらの後継者である事がよく分かる名演奏だ。
    録音は1983年、キングスウェイ・ホールで行われたもの。
    翌年このホールは閉鎖となるので末期の録音と言えるが、音響は良いし、何よりウィルキンソンのキラキラした録音は今聴いてもオケが目の前にいるかのような迫力がある演奏である。
    何より長らく廃盤だったこの音源の復活は嬉しく、また廃盤になる前に購入をおすすめする。

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     2023/10/29

    イギリス空軍所属の軍楽隊が集まる、一大イベント、音楽の祭典のライヴCDです。
    1984年から開催されたこのイベントは1996年までライヴで、1997年からはスタジオ録音に変わりながらもリリースされましたが、2003年リリース盤を最後に発売は途絶えました。
    このCDは1987年盤で、ビクターが発売したものですが、原盤はイギリスのポリフォニックレコードです。
    指揮者は当時の空軍軍楽隊総監督、エリック・バンクス中佐とゲスト指揮者に、アメリカ空軍軍楽隊の当時隊長であった、ジェームズ・バンクヘッド中佐。
    オケは、イギリス王立空軍中央軍楽隊、王立士官学校軍楽隊、王立連隊軍楽隊、王立西部軍楽隊の楽員からなる、イギリス王立空軍合同軍楽隊です。
    合同編成の強みである迫力があるサウンドは冒頭の国歌や、最後のアッピア街道などによく出ておりそこが聴きどころです。
    また大編成ながらアンサンブルが揃っているのは見事と言えるでしょう。
    ライヴ録音なので、拍手等の雑音はありますが、これは仕方ないと言えるでしょう。

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     2023/10/28

    イギリスの作曲家、エドワード・ジャーマン。
    マルコポーロは代表的な管弦楽作品を録音し、それらは近年ナクソスに移行されていますが、この音源もそうです。
    ジャーマンはオペラや付随音楽等の劇場畑でも活躍したが、一方で純音楽も手掛けています。
    本CDは純音楽を中心にシリアスな作品を収めた内容で、最初に収録された『リチャード3世』序曲は世界初録音、その他も他の音源は少ないはず。
    全曲魅了的なメロディを持っており、イギリス音楽が好きな人に非常におすすめ。
    演奏はアンドリュー・ペニー指揮、RTEコンサート管弦楽団。
    ナクソスとマルコポーロにイギリス音楽を中心に、良質な演奏を聴かせてくれるペニーと、これまたナクソス系列のイギリス音楽を中心に録音しているアイルランドのオケの演奏だが、なかなか良い。
    冒頭のリチャード3世等で聴ける豪快な金管や、全曲力の入った熱演は作品を知るには十分すぎるもの。
    録音は1994年、1月6〜7日にかけてダブリンのタナイ教区センターで録音されたもの。
    30年近く前のそれなりに古い録音であるが、音質は十分聴ける。

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     2023/10/27

    イギリスの作曲家、ヘンリー・コッター・ニクソン。
    存命時は人気があったが、死後忘れられていったというクラシック界によくあるパターンの作曲家で今まで作品の録音はありませんでした。
    トッカータ・レーベルでは3枚に及ぶオーケストラ作品集を企画、これが1枚目にあたるCDです。
    演奏会用序曲第3番『賽は投げられた』『ロマンス』交響詩『パラモンとアーサイト』の3曲が収録されています。
    後の2、3集に比べるとシリアスな曲が中心。
    メインはイギリスの作曲家が書いた初の交響詩『パラモンとアーサイト』ですが、この曲を含めてごく一般的なロマン派の作品で、後に発売された2、3集の収録曲程ではなく一度聴けば充分と言った所。
    演奏は、ポール・マン指揮、コダーイ・フィルハーモニー管弦楽団。
    指揮者のマンはトッカータに、イギリスの知られざる作曲家の作品を紹介している指揮者。
    コダーイ・フィルは、ハンガリーのデブレツェンに所在するオケで、元々デブレツェン・フィルハーモニー管弦楽団と言う名称であったが、2011年より現在の名前に変更されました。
    イギリスの指揮者とハンガリーのオケという珍しい組み合わせですが、演奏はなかなか力が入っていて個人的には良いと思います。
    録音・音質も問題ありません。

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     2023/10/26

    イギリスのレーベル、ポリフォニック・レコードの人気シリーズ、グレート・ブリティッシュ・ミュージック・フォー・ウィンド・バンドシリーズ。
    現在までに23枚もリリースされましたが、その第1弾がこのCDになります。
    このシリーズ、結構珍しい作品が収録されていたりするのですが、本CDでもヴィンター作『ジェームス・クック・サーカムナビゲーター』やジェイコブ『オール・アフット』等、録音の少ない作品が取り上げられています。
    またプロデュースをフィリップ・スパークが担当している事もあり、『祝典のための音楽』『スイス祝祭序曲』『劇場の音楽』と3作も取り上げられているのが特徴です。
    演奏はロブ・ウィッフィン空軍大尉指揮、イギリス王立空軍西部軍楽隊。
    イギリス王立空軍西部軍楽隊は1947年にイギリス王立空軍第5軍楽隊としてブリッジノースで結成、1949年にロッキング空軍基地に移動し、以後そこを拠点として活躍しました。
    空軍の地方軍楽隊としては最後まで残ったバンドでしたが、1997年に解散となりました。
    ウィッフィン大尉は1985年この軍楽隊の隊長となり、1990年まで務めました。
    録音はLP時代に多いのですが、CD時代にも幾つかあり、ウィッフィン大尉時代にはバンドリーダーに録音した『アウト・オブ・ブルー』(1988年録音)そして、それに次ぐのが1989年11月にブレストルの聖ジョージ教会で録音されたこの音源です。
    地方軍楽隊といえど表現力も高い上、技術力もあり、どの曲も水準以上の高い完成度をもった演奏と言えるでしょう。
    また冒頭のジェームス・クックがわかりやすいですが、イギリスの軍楽隊特有のコルネットの深い音色によるブリティッシュ・サウンドも聴けます。
    録音は30年以上前ですが上記の様に教会で録音されたということもあって、適度な残響や、デジタルらしい鮮明で鮮やかな録音と音質面でも問題ありません。
    吹奏楽ファンの人におすすめの一枚です。

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