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エステ荘の噴水 さんのレビュー一覧 

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/09/01

    このシリーズが再発売されるとはご同慶の至りです。が、55分演奏盤がいまだに75年録音とされているのですね。ODE盤のシリーズには4番、7番、9番については60年代、70年代の2種がありました。4番、7番は、旧録音が60年代初めのモノーラルでテンポがかなり速い一方、新録音は入念な演奏で時間も長くなっていました。9番はともにステレオ・ライブ録音で、69年盤が演奏時間61分、75年盤は55分でした。演奏時間だけでは判断できませんが、61分盤の方が、特に第3楽章は雄大・壮絶で録音状態もノイズが少なく鮮明でしたので、取り違えたのではないか、と疑っていました。HMVの解説に「60年代ケーゲルのような」という文言を見つけ我が意を得たり、投稿した次第です。どなたか、何かご存知でしたら教えてください。演奏自体は61分盤の方が好みなので、こちらの評価は4つ星にしておきます。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/08/30

    今更オーマンディとフィラデルフィア管の演奏を論評する必要もないでしょう。今年の岩手は8月の下旬になっても東京並みに暑い日が続き、こんな時はこの12枚のCDを次々に掛けて暑気払いです。個々の曲にはお気に入りの録音が他にあるのですが、かつて彼らの「名曲・名演奏集」LPを楽しんだ当方としては、十分に満足できます。CBS時代のオーマンディのレコードの売り上げはバーンスタインよりも上だったようで、こんなに華やかな時代があったのに、後任に選んだムーティはアッサリと離任、フィラデルフィア管自体も今や経営破綻とは。オーマンディはあの世でどう思っているかしらん。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/07/05

    20数年前LPをすべて売り払いました。CDへのすぐの買替は、CDがまだまだ高額であり同一録音の再購入は贅沢で罪深いという思いにも囚われ、ごく一部に止まりましたが。ここ10年ぐらいCDは恐ろしく安くなりこの録音も3000円以下になったのでとうとう購入。ドミンゴの、ガチガチのドイツ語、美声を訴えるイタリア・オペラ風の歌いっぷり、またザックスは大衆人気抜群のはずなのに、F=ディースカウは威厳がありすぎて少し強面かも、なんて昔抱いた感想を思い出しながらなつかしく聴きました。ブルックナーでは自由奔放さをみせるヨッフムは、ここでは歌手達に寄り添った職人技的伴奏に徹していて好ましいと思われます。なお、ベームのバイロイト・ライブ録音を実現できなかったDGはベームを使いたかったかもしれないけれど、1976年ではワーグナーを指揮する体力はなかったかもしれないか、などと思ったりもしています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/05/31

    ベームのプラハ盤に先立つこと9年、F=ディースカウがタイトル・ロールを歌っています。口説きに失敗ばかりで自らの運勢に陰りを感じ始め不安で神経質になったドン・ジョバンニ、というのがベーム盤であるとすれば、こちらはまさしく天衣無縫、将来にまったく疑いを持たない、恐れを知らぬ若き騎士といった趣で、印象が随分と違っています。もっともこれは、F=ディースカウの年齢や解釈の変化なのか、歌の方にかなりの比重が置かれている録音のためなのかはよくわかりませんが。実際どの歌手も相当に力の入った歌声を聴かせています。フィリッチャイの指揮が基本的にはかなり早いテンポを採用し劇的なことも影響しているでしょうか。ただ指揮は一筋縄にはいかず随所でじっくりとした歌が溢れているのも聴きものです。序奏の重々しさ、主部に入ってからの疾風怒濤のごとき走りという序曲で既に全体像が投影されています。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/05/28

    評価の論点の一つになっている「ミスキャスト」ということがオペラであるのか疑問です。DVDなら、役柄と体格の良いベテラン歌手のアップとに、時に違和感なくもなし。しかしオペラでの歌手達は芸と技で役作りしている訳で、ダメならばその原因は“実力不足あるいは的外れによる説得力の欠如”であって“イメージ違いのミスキャスト”ではなかろうと思われます。アンサンブル中心の『フィガロ』に対しソロのアリアが多い本作品の場合大物達が集まって個性の強い歌を競い合うのも醍醐味の一つかも。もっともニルソンがツェルリーナ役というのなら私も腰が引けますが。後年のカラヤンは自分の解釈の方向に沿う歌手達を揃えたかもしれませんが、ベームは信頼できる芸や技を持った「いつもの仲間達」を集めて共同作業を仕切っていたのでしょう。ただこの録音、さすがにまとめるのに結構苦労したのかもしれません。10年後に同じDGでライブ再録音しているのですから。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/30

    LP時代には2枚購入でやっと揃うこの2曲が、1枚にカップリングされるようになったことはCDの重大な恩恵の一つと考えてよいでしょう。それによってこのCDの価値も一層掛け替えのないものとなりました。古いモノーラルではあっても、数多く存在するこのカップリングのCDの中の最高峰という皆さんの評価に全面的に賛成します。モーツァルトの録音状態が、時期は1年早いだけなのにブラームスと比べて悪くモコモコした印象が残ります。また、今日の感覚からすると若干間延びする感なきにしもあらず、ということでこちらは“最高の録音の一つ”かもしれません。しかし、ブラームスは“唯一無二の最高傑作”で、これ以上の録音は考えられません。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/29

    台詞がカットされていることに対し肯定的な意見もみられますが、ストーリーが繋がっていかないため“歌劇”を楽しもうという向きにはやはり違和感があります。この録音は“声楽付管弦楽組曲” として楽しむ方がよいかもしれません。そう思うと極めて重厚で多面的な曲群を、堂々たるスケールと結構茶目っけのある表情とを混ぜ合わせて演奏していると感じられます。クレンペラー・ファンの方々は“高い精神性”を謳いますが、私の主観では、個性的というか、他の演奏家からは聴くことができない癖の強さがあって大いに楽しめる演奏です。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2012/04/26

    こんなに有名な録音には、私のような輩まで投稿する必要はないとは思うのですが、皆さんのレビューが面白いので仲間に入れてもらいましょう。この録音は初出の頃から聴いていて、とても良い演奏だとは思っています。しかし、どうしてこんなに大絶賛されるのか、実は未だにわかりません。トリスタンもそうですが、細部への拘りが私には神経質に聞えてしまいます。DGの運命や「魔弾の射手」等初期の録音には切羽詰まった緊迫感があってずっと良いですよね。ブラ4では半年前のVPOライブの方が命掛け?の気迫があって一層好ましいのですが、これは海賊盤のため皆さんには申し訳ないコメントです。ちなみに、この曲の私のお気に入りはワルター&コロンビア響、トスカニーニ&PO、更にはバーンスタイン&VPOのおおらか&力強さです。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/23

    既に指摘されている方がいますが、『フィデリオ』にはベーム&SKDおよびバーンスタイン&VPO、カラヤン&BPOと20世紀後半を代表する人気指揮者による極め付けの名盤が揃っていて、デジタル新盤の入りこむ余地はなさそうです。ベームは強く引き締まった表現で後半に向けて音楽を盛り上げていき、バーンスタインは丁寧な仕上げと劇的かつ大らかな表現で一番バランスがよいかもしれません。それに対しカラヤンは繊細な美しさと豪快さを併せ持った迫力のある進め方をしています。もっとも、そう感じるのはデルネシュ、ヴィッカーズらの歌にかなり力が入っているからでしょうか。レオノーレはイゾルデかジークリンデか、フロレスタンはトリスタンかジークムントか。そんなことを考えながら、今日も夜は更けていきます

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/04/17

    冒頭から強い緊張感に貫かれ終盤に向かって聴衆をどんどん引きつけていくカール・ベームと、入念・繊細に細部の表情を作り上げることで聴衆を魅惑していくカラヤンとは、アプローチは違っていても、ともに長い劇場経験に裏打ちされているだけにお互い実に見事な指揮です。ただ歌手達に関しては『トリスタン』や『指環』ではベームが、本『サロメ』についてはカラヤンの方が一層ふさわしい歌手を揃えられたかもしれません。この録音の、空気自体が音楽に変容したかのように醸し出される雰囲気と歌手達の素晴らしい歌唱とによって実現した音響美に包まれていると、それはまるで別世界へといざなわれたかのようです。これ以上の演奏・録音は想像できません。なお、管弦楽曲の数多い録音、またベームと比しても、カラヤンのR. シュトラウスの歌劇の録音は多くありません。なぜ?

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/09/21

    ベームに「献呈」され「初演」されたR.シュトラウス晩年の作品。最近はダフネの変容にかかる解釈に興味があってか色々トライされていますが、かつては作品の出来の良さに比べ全曲録音CDが極めて少なかった作品です。「モーツァルトへの回帰」以後の作品で、お話もギリシャ神話を題材にした牧歌的でオペラ・セリア風ですが、実際は三角関係のもつれによる殺人を扱っており、自分に分がなかったことを知ったアポロがダフネを月桂樹に変容させるという解釈の難しい話になっています。ベームのワーグナーはかつて「ワーグナーの中のモーツァルト様式を明らかにした」と評されましたが、こちらは「モーツァルトが志向していたワーグナー的要素を醸し出した」と言っておきましょう。歌手達に不満はありません。ベームは終曲の『月明かりの音楽』に向かって高揚していき見事です。また、“職人タイプ” のベームはオケの違いが弱点にならない指揮者かと思いますが。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/09/19

    ベームの録音に関しては「スタジオ録音よりもライブ」、「70年代よりも60年代以前」が良いと言われています。しかし2つの『サロメ』は1970年のハンブルク(DG)盤、72年のウィーン(RCA)盤ともにライブ。そのような尺度では優劣はつけられませんね。ベームの指揮はウィーンの方が一気呵成という表現がふさわしいような気がしますが、それはオケの性格の違いかもしれず、ハンブルクにも不満は感じません。歌手達を比較しても所詮は好みの域を出ないと思います。「見事な」サロメはリザネクの方ですが、「可愛い」のはジョーンズです。フィッシャー=ディースカウのヨカナーンは「神々しさ」の極みです。でもサロメがキスしたいと思うのは、「男っぽい」ヴェヒターの方かも(女心はわかりませんが)。ただ録音には決定的な差があります。RCA盤はステレオとしての奥行き・拡がり感が乏しく、録音レベルも低すぎます。レコード販売を前提にしていないラジオ放送用録音の限界でしょうか。それでも鑑賞に支障はありませんし、音質が鮮明であるため音量を上げれば迫力は感じ取れます。何より大変な名演奏であるため星5つという評価は揺るがないでしょう。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/09/16

    ここでのレビューは「評論」ではなく「先に購入した客の『お買物案内』」と承知しています(だから星一つ評価が「商売の邪魔」としてHMVに削除されても文句は言えない)。そこで「限定盤につき完売。予約できません」となっているものに投稿するのは気がひけますが、本CDは大変好いので「販売復活」を期待して投稿します。
     ベートーヴェンのPf・ソナタに限らず、“全曲”の連続演奏会は昔からよくありました。しかし、初めからそれを録音し販売するという大胆な企画はバーンスタイン&VPOあたりからでしょうか。録音技術の驚異的な改善が可能にしたのでしょうけれども、演奏家の“決意”が何よりも肝要でしょう。そう考えるとこのCDは見事な成果を遂げたと言えます。ライブとは信じられない程に鮮明な録音です。一方で、ゆったりとした開始に思わず引き込まれてしまうと、突然一気呵成に音楽が走り出し思わず熱っちっち。正しくライブならではの演奏です。更には、グールド張りにピアノと「唸り声」との和音も楽しめます。どうしてこんな素敵な録音が廃盤なのでしょう?

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/09/01

    ベートーヴェンのSQ演奏において“カッコイイ”といったらエマーソンSQのことかしらん? エンデリオンSQの録音を聴いて最初に思ったことはやはり“格好良い”ということでした。乏しい私の語彙力では、軽々としかし力強くスポーティな演奏はこのようにしか表現できません。初期、それ以上に中期の諸曲が見事だと思われます。ただHMVのレビューでは「今までの版で見られなかった音の違いなども含まれている」とされている後期の、表情を作ることに重きを置いた演奏には若干の違和感がありましたが。実際、私のような素人の一般好楽家が曲を聴いて受ける感銘は、使用している「版」よりも「表現方法」あるい「演奏家の主張」の違いの方が大きいと思われます。ベーレンライター版による交響曲録音、またブルックナーにおいてもそう思えます。
    なお、本セットには作品18の1の初稿も録音されています。「初版」出版後に作曲家自身による改訂が行われた場合なら演奏家の判断で「初版」を演奏することは構わないでしょう。しかし、作曲家が公表されることを想定していなかった「初稿=下書き」を録音するのはどうなのでしょうかね? ベートーヴェンはこの「初稿」について「今やっと正しい四重奏曲の書き方を知ったので、お手許の弦楽四重奏曲は他の人には見せないでください」と頼んでいたはずなのですが。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/08/03

    アーノンクールもそうですが、自ら創設した古楽器使用のオケとは別に、古楽器奏法や一部古楽器を現代楽器使用のオケに採用させて指揮するのはどのような考えから来ているのでしょうかね。この新録音はライブということもあって旧録音よりも劇的でロマン的な流麗さも持っているような気がしており、表現の幅をもっと広げたいということだったのかと推測しています。初出時は評論家諸氏の評価が随分と高かったように記憶していますが、往年の大指揮者達に対抗しうる説得力が、目新しさがなくなった今も確保されているかどうかが、評価の分かれ目でしょうか。さて?

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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