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神戸人 さんのレビュー一覧 

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     2022/01/23

    前作よりは作りこんでいるな、という第一印象で、最初は1と5は素晴らしいと思ったまでだった。が、繰り返し聴いていると、これは相当良いアルバムだ。コーラスも含めヴォーカルパートが複雑だし、ベースも良く動き、ドラムスもクリエイティヴ。全体のアレンジも面白い。スティーヴ・ハウのプロデュースということで、彼が主導したであろう「ABWH」や「ラダー」に近い。
    「繊細さが層になっている」「重なった層の隅々にまで吸い寄せられるように聴き入ってしまう。作品の深みがそこにある。」ジェイ・シェレン。本当にその通りだ。元の素材には単純なものもあるが、アレンジで聴かせてしまうところが正にイエスだ。肯定的で未来志向の表現も変わらない。8曲目の最後などカノン・コードで「イエスがこれをやらんでも・・」と思うが、解り易くあろうともしているのだと思う。前作を凌ぎ、前々作に匹敵する名作だと思う。

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     2013/06/23

    よくぞリリースしてくれました。驚くべき演奏です。前の方もお書きのように、この年代(88年)の日本の楽団(読売日響)、デッドな東京文化会館、一発録りのライヴ、記録用録音(恐らく)の音源、といった要因が、今日の、洗練され完成された録音作品に比すると聴き劣りするかもしれません。しかし、隅々まで意志的で、音が生きており、造形と和声感、全体構造の把握が、この作品としては最高レヴェルだと思います。生で聞いた折はもう少しラフに聴こえましたが、そんなことはありませんでした。特に第一楽章が良いです。こういった要素でここまで聴かせる演奏は、他に思い浮かびません。一般的なイメージやムードに一切構うことなく、確信に従って我が道を行くレーグナーの姿勢も、素晴らしい。読売日響も大健闘。
    武満の「トゥィル・バイ・トゥワイライト」も、その後何度か聴きましたが、この時の演奏の記憶を抜きません。レーグナーは、武満氏死去の折、再演したそうですが、聴き逃しました。
    当日ひどいブーイングを浴びせている一団が居ましたし、雑誌批評も不評でしたが、当事者は不明を恥じるべきでしょう。

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     2011/10/30

    素晴らしいです。この録画のためのスタジオライヴです。ショット(というのでしょうか、映像を取る位置)が頻繁に変わるのだけが落ち着かないですが、演奏も音も良いです。ヴァン・ダー・グラーフのお客さんは本国も日本も、落ち着いていて成熟していますね。曲も演奏も涙がにじみますが、映っているお客さんで感涙している人はいません。さすが紳士の国、平常心の英国人。私は見ながら泣いています(笑)。

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     2010/12/31

    一番驚かされたのは、解説のフォーゲル氏も書いていますが、晩年と変わらない朝比奈が居る、ということです。朝比奈氏自身も、晩年のスタイルは紆余曲折の末のこと、といった意味のことをいつも述べていましたが、自己認識と客観的事実は異なる。よって「大器晩成」という評価も間違いとは言わないが、事実に反する面があります。人気に関してはそうだったでしょうが。
    この時代、国内ではN響でもこんなレヴェルの演奏は出来なかったでしょうから、朝比奈先生も複雑な心境だったでしょう。
    兎に角、気がつけば燃え上がらされ、うなって手を振り回している自分がいた、という風です。
    お互いに、知識も情報もない初対面のオケを相手に、こんな演奏をしてしまうなんて、朝比奈って本当にとんでもない指揮者だったのですね。
    以上は、第4番に関して。「トリプティク」も豊かで堂々とした恰幅のよい演奏で、こんなのも他で聴いたことがありません。

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     2010/12/20

    以前の2枚組みCD2組とDVDを合わせてこの値段ですからお得です。
    しかし編集し直したわけではなく、そのまま合わせているだけです。CDの曲順を当日の演奏順に戻してほしかったです。
    以前のレビューには演奏が「ゆるい」とのご批判が多かったですが、録音の仕方といいますか、90年代以降今日の録音技術が、このような抑制のかかった音に仕上げてしまうのではないかとも思います。この後の来日を生で聴いてもちっともゆるくないですから。

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