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1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/11/19
ウォーキング・フロッグ・レコードはバーンハウスの新譜CDを出しており、このCDもその一つです。 1999年度の中上級向けの新譜集で、ロバート・シェルドンの大空を超えてや、エド・ハックビーのファンファーレと賛歌、献呈の様な当時の新作、シッセルとスウェアリンジョンの新たな編曲によるカール・キングの名作行進曲、メン・オハイオ、メロディ・ショップ等が収録されていますが、意外な掘り出し物と言えるのが、パーシー・グレインジャーのカントリー・ガーデン。 グレインジャーの手による吹奏楽編曲譜で知られていますが、このCDはかのマーチ王J.P.スーザによるアレンジで、それをブライオンとシッセルが新たに校訂した楽譜で打楽器や技巧的なメロディの追加により賑やかなで華やかなアレンジがされており、面白く聴けます。 初級、中級向きのCDに比べて上級向きは曲がしっかりとしていて聴き応えのある作品が多く、本CDでもそうです。 演奏はエドワード・ピーターセン指揮、ワシントン・ウィンズ。 演奏団体はウォーキング・フロッグに多数の録音がある団体で実態はワシントンD.C.管区の軍楽隊の現役か退役したメンバーを中心にピックアップされた録音用団体である。 録音用ではあるが、その実力は高く、表現力、技術力共に中々のもの。 輝かしい金管楽器やパワーのあるサウンドはいかにもアメリカらしい。 キングの行進曲2曲の堂々とした演奏はさすが軍楽隊のメンバーで構成された団体と言えるだろう。 録音年は書いてないが、発売年と同じ1999年頃の録音だろう。 録音はオメガ・スタジオというスタジオでの録音なので、各楽器は鮮明に録れているが、残響はほぼなく、硬めの録音である。 最後に収録曲は以下の通り。 1.大空を超えて(シェルドン) 2.ファンファーレ前奏曲『さかえの冠を』(スウェアリンジョン) 3.カントリー・ガーデン(グレインジャー arrスーザ Editionブライオン&シッセル) 4.ファンファーレと賛歌、献呈(ハクビー) 5.メロディ・ショップ(キング arrグローヴァー) 6.管楽器と打楽器によるセレブレーション(スウェアリンジョン) 7.スプーン・リバー(グレインジャー arrシェルドン) 8.激流の中へ(ライニキー) 9.魔の谷の冒険(シェイファー) 10.クルーゼン舞曲(ロングフィールド) 11.メン・オハイオ(フィルモア arrシッセル) 12.アンセディウム(ハクビー) 13.全ては美しく輝く(バーカー) 14.我らは未来の子(リード) 録音 メリーランド州ロックヴィル、オメガ・スタジオ
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/11/09
イタリアの作曲家、ジョヴァンニ・ズガンバーティの管弦楽作品集。 『交響曲第2番』『シンフォニア・エピタラミオ』という2作品を収録している。 ズガンバーティは同時代、特にドイツの作曲家の影響を受けたとのことで、確かに聴いてると両曲ともその影響を強く感じる。 この中では、交響曲第2番、これが中々の出来ではないでしょうか。 ドイツ的なしっかりとした構成に、イタリアらしい歌が入った知られざる作品だと思います。 演奏はフランチェスコ・ラ・ヴェッキア指揮、ローマ交響楽団です。 ナクソスで知られざるイタリアの作曲家の作品を紹介しているコンビで、基本的にはしっかりと仕上げ、作品を魅力を伝えてくれるコンビですがこのCDでもそうです。 今までオケが多少薄い演奏もありましたがこのズガンバーティはオケがよく鳴り、更に弦も技術が上がっており、中々の好演奏と言えるでしょう。 録音は近年の物で、問題ありません。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/11/08
アメリカの作曲家、フローレンス・プライスの管弦楽作品集です。 アメリカ初のアフリカ系女性作曲家として成功を収めたプライスは、没後はあまり評価される事なく知られざる作曲家の1人でしたが、近年脚光を浴びて、録音が増えてきている人物。 このCDはプライスがまだ知られざる作曲家だった時代に録音された音源で、交響詩『オーク』『ミシシッピ組曲』『交響曲第3番』を収録した内容です。 演奏はウィメンズ・フィルハーモニー管弦楽団、指揮はアポ・シューです。 演奏団体は1981年に設立され、2004年に解散したサンフランシスコを拠点としたオケで、女性作曲家による管弦楽作品の普及に務めていた団体だそうです。 録音も幾つかありますが、その全てが女性作曲家の管弦楽作品によるもの。 このプライスの録音は2001年録音と解散3年前に行われたもの。 アポ・シューは台湾系アメリカ人の指揮者で、1997年から解散までこのオケの音楽監督を務めました。 ややオケが荒く、ちょっと退屈な演奏で、プロとしての最低限の水準には達しているが、ある程度音源が出回った現在では2軍の演奏と言えるでしょうか。 録音はデジタル時代のものなので問題ありません。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/11/07
このCDはアメリカ沿岸警備隊音楽隊が、2006年から2008年にかけてコネチカット州ニューロンドンのアメリカ沿岸警備隊学校、リーミー・ホール講堂にて収録されたアルバムです。 指揮者は隊長のケネス・W・メーガン大佐と副指揮者のリチャード・E・ワイマン准尉です。 クラヴィア・レコードはアメリカ空軍軍楽隊の自主録音盤を市販化してきましたが、ここにきて沿岸警備隊音楽隊の音源も出してきました。 このCDも自主制作盤を原盤としているようで、少なくとも2枚のアルバムから1枚のアルバムに編集したものです。 内容は愛国的、アメリカ的な作品を集めた内容となっています。 沿岸警備隊音楽隊は海兵隊軍楽隊と空軍軍楽隊の合わせた様な落ち着いたサウンドが特徴で、ベースがしっかりとした演奏が特徴です。 もちろん技量も陸海空海兵隊の軍楽隊に並ぶ高い技量を持っています。 タイトルにもなったアメリカン・ジャーニーや、サンタフェ・サガ等は名演とも言うべき演奏です。 録音は新めだが、更にリマスターされており、非常に聴きやすい。 ちょっとマニアックだが吹奏楽ファンにおすすめ。 収録曲等は以下の通り。 1-4.組曲『アメリカン・ジャーニー』(ウィリアムズ transラヴェンダー) 5.サンタフェ・サガ(グールド) 6.ナイアガラの滝(ドアティ) 7.ケンタッキーの日の出(キング) 8.私は踊りに行った(グランザム) 9.テキサスの黄色いバラによる変奏曲(arrバックリー) 10.キティーホーク(チータム) 演奏 アメリカ沿岸警備隊音楽隊 指揮 ケネス・W・メーガン大佐 1-5、7-10 リチャード・E・ワイマン准尉 6
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/11/06
イギリスのレーベル、シャンドスの人気シリーズ、シャンドス・ムービー・シリーズの一枚。 エーリッヒ・コルンゴルトの映画音楽『海の狼』『ロビン・フッドの冒険』を収録している。 海の狼は再録盤自体あまりないのだが、このCDは現在唯一の完全盤との事。 この作品もコルンゴルトの優れた才能が発揮された作品で、後期ロマン派ならではの充実したオーケストレーションが聴きどころ。 シーホークや海賊ブラッドとはまた違う金管の鳴りや、弦中心のスコア等、コルンゴルト好きなら必見。 さらにはトレーラー(予告編)の音楽までボーナスで入っており、大変充実している。 これだけでも十分元は取れるがさらにロビンフッドの冒険も収録。 こちらは主要な4曲を取り出したもの。 演奏はラモン・ガンバ指揮、BBCフィルハーモニック。 シリーズ常連のコンビだが、やはり演奏は丁寧に演奏していて、映画音楽らしいダイナミックな演奏であり、やはり良い。 録音、音質も優れていると思う。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/11/05
ラルフ・M・ガンボーン大佐指揮、アメリカ海軍軍楽隊の演奏で収録されたCDです。 クラシックや吹奏楽のオリジナル作品を集めたアルバムです。 選曲面では『シーパワー』の様な海軍軍楽隊らしい海に因んだ作品や、アメリカの風景を描写した『ミシシッピ組曲』等特定のテーマで集めたものではなく、雑多な吹奏楽CDらしい選曲となっています。 編曲譜面は市販されている譜面もありますが、1968年から1973年まで海軍軍楽隊の第4代隊長を務めたドナルド・スタッファー中佐の編曲譜の様なこのバンドならではのアレンジもあります。 指揮者のガンボーン大佐は1998年から2007年まで隊長を務めた人物です。 在任中の録音も多く、このCDは1999年頃の録音の様です。 アメリカ海軍軍楽隊の演奏は派手さはないものの、どれも安定感のあるプロらしい余裕ある演奏で安心して聴けます。 元は自主制作盤らしく、録音は普通ですが、問題なく聴けます。 尚、CDR仕様です。 収録曲は以下の通りです。 1.ファンファーレ『シーパワー』(ブルーベイカー) 2.ミスティック・コーズ・オブ・メモリー(ジェイガー) 3.サンタフェ・サガ(グールド) 4.交響詩『呪われた狩人』(フランク arrスタッファー) 5.バレエ組曲『エスタンシア』より終幕の踊り(ヒナステラ arrジョン) 6.ダンス・ムーブメンツから第4楽章(スパーク) 7.エル・サロン・メヒコ(コープランド arrハインズレー) 8-11.ミシシッピ組曲(グローフェ arrチョウン) 12.私はアメリカの水兵(ウォーレス/テイラー)
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/11/04
cpoは時々19世紀に活躍したライト・ミュージックの作曲家の作品集を制作していますが、今作ではオーストリア出身のヨーゼフ・ラビツキーとその息子アウグスト・ラビツキーの作品集となっています。 どちらかと言えばヨーゼフの作品が多く収録しています。 ヨーゼフの作風はボヘミアのランナーと言われただけあり、初期のウィンナ・ワルツらしいシンプルなメロディを持った簡素なスタイルをしています。 幾つか録音のあるカールスバード・ワルツがヨーゼフの代表作品だと思いますが、それと同じぐらい繊細な作風で、当たり外れはあるものの悪くない。 アウグストの作品は父と同じシンプルな作品ですが最後の酪農家の夢等は代表曲となったアルプスの乙女の夢の様に牧歌的なメロディが美しく中々のものです。 収録された曲はほぼマイナーな曲で、そう言う意味で貴重です。 本作でも演奏はクリスティアン・シモニス指揮、ニュルンベルク交響楽団の演奏で収録されています。 シリーズ常連のこのコンビ、このCDでも安定した演奏を聴かせ、知られざる作品を知るには十分な水準の演奏です。 また2人の独奏者もよく歌っています。 2021年6月録音で、音質良好。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/11/03
ルイス・J・バックリー中佐指揮、アメリカ沿岸警備隊音楽隊の演奏で収録されたCD。 アメリカの作曲家による作品を収録したアルバムとなっています。 CDはスーザのワシントン・ポストで始まり、コープランドや指揮者バックリーの自作自演が続いた後、最後にウォードの美しきアメリカで幕を閉じる、オール・アメリカな選曲です。 中にはグールド『ホースレス・キャリッジ・ギャロップ』の様な非常に珍しい作品の録音もあります。 バックリー中佐は1975年から2004年まで永くこの軍楽隊の指揮者を務めた人物で、録音も多く残しています。 このCDではアメリカらしいジャズから吹奏楽の基本、行進曲までを安定した高い技術力と表現力で聴かせてくれます。 またアメリカ変奏曲は、元レニングラード軍管区司令部軍楽隊の隊長、ニコライ・ウシャポフスキー大佐が客演したライヴが収録されています。 同じ沿岸警備隊音楽隊でもこちらはロシアの指揮者と言う事もあってかサウンドに厚みがあり面白いです。 この録音のみ1991年録音と書いていますが、他の曲は録音年が書いてないため不明です。 しかし、音質は良好と言えます。 最後に収録曲は以下の通り。 1.ワシントン・ポスト(スーザ) 2.アメリカン・ドリーム(ベッケルjr) 3.リンカーンの肖像(コープランド arrビーラー) 4-7.プライド・カラード・ダンス(バックリー) 8.コール・ポーター・メドレー(ポーター arrフランケル) 9.ホースレス・キャレッジ・ギャロップ(グールド) 10.シロフォンの黄金時代(ワール他) 11. I-95ビバコネチカット(ブリッグス) 12.そりゃなしだろう(グッドマン) 13.いい娘を見つけた(ウィリアムズ) 14.オクラハマミキサー(arrバックリー) 15.アメリカ変奏曲(アイヴィス arrシューマン、ローズ) 16.美しきアメリカ(ウォード arrドラゴン) 演奏 アメリカ沿岸警備隊音楽隊 1-16 指揮 ルイス・J・バックリー中佐 1-14、16 ニコライ・ウシャポフスキー大佐 15
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/11/02
オランダの至宝と言われ、同国を代表するオランダ王立海軍軍楽隊は、戦後はフィリップス専属として様々なアルバムを制作してきましたが、その中から世界の行進曲を集めたアルバムです。 指揮者は第2代軍楽隊長、ヘイク・ファン・ラインスコーテン大尉ですが、1曲だけ初代隊長、ギスバート・ニューランド少佐のタクトによる録音があります。 戦後の創設期から軍楽隊が充実した1960年代にかけての録音で、同軍楽隊ならではの低音がバシッと効いた、メリハリある演奏が特徴です。 この時代の軍楽隊は行進曲の演奏が上手い団体が多く、このCDでも最初から最後まで名演が続く。 行進曲好きな方にはおすすめ。 録音は年代の割には良好な方だ。 CDの発売年は不明だが、西ドイツ製であることや、初期のCDによくある中心部まで銀色仕様を見ると30年以上前のものの様だ。 収録曲、演奏者は以下の通り。 1.旧友(タイケ) 2.ワシントン・ポスト(スーザ) 3.ハイデックスベルク万歳(ヘルツァー) 4.自由の鐘(スーザ) 5.剣闘士の入場(ブランケンブルク) 6.星条旗よ永遠なれ(スーザ) 7.サンブル・エ・ミューズ連隊(プランケット/ラウスキ) 8.剛毅潔白(タイケ) 9.海軍士官候補生(アルフォード) 10.忠誠(スーザ) 11.フローレンティナー(フチーク) 12.ボギー大佐(アルフォード) 指揮 ヘイク・フォン・ラインスコーテン大尉 1~3、5~12 ギスバート・ニューランド少佐 4 演奏 オランダ王立海軍軍楽隊 1~12
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/11/01
このCDは吹奏楽オリジナル作品を集めたものです。 コープランド『戸外の序曲』W.シューマン『ニューイングランド三部作』ホルスト『ハマースミス』ベネット『古いアメリカ舞曲による組曲』クレストン『祝典序曲』が収録されています。 ハマースミスを除いてアメリカの20世紀の吹奏楽作品としては古典的な作品を集めたアルバムです。 演奏はローウェル・グレアム大佐指揮、アメリカ空軍軍楽隊です。 グレアム大佐は1995年に同軍楽隊の隊長に就任し、2002年に後任であるレインデッカー大佐に引き継ぐまで7年隊長を務めましたが、録音活動も非常に活発に残していて、クラヴィアからも多数出ています。 本CDは隊長就任後1年程経った1996年に録音されたもの。 いずれもアメリカ空軍軍楽隊の高い技術と表現力を堪能出来る演奏で、例えばクレストンの祝典序曲は輝かしい金管やテンポ運びが理想的な名演と言えます。 その他の作品も鑑賞用にも作品を演奏する参考にも十分通用する出来で吹奏楽ファンにおすすめ。 録音は各パートがクリアな録音で、音質も良好です。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/10/29
アメリカの作曲家、フローレンス・プライスは、黒人女性作曲家として初めてアメリカのオケで、その作品が取り上げられ、成功した作曲家として知られています。 一時は忘れられたものの、近年は再評価されてきており、ナクソスでは3枚のオーケストラ・アルバムを制作しています。 このアルバムは第1集に続き制作されたもので、『交響曲第3番』『ミシシッピ川組曲』『アメリカにおけるエチオピアの影』を収録したものです。 このうちアメリカにおけるエチオピアの影は本録音が世界初録音になりました。 プライスの作品はロマン派スタイルの聴きやすい作風で、師であるチャドウィックから学んだドイツ的な構成と黒人霊歌やアフリカの音楽、豊かな歌謡性のあるメロディと聴きやすい作品となっています。 演奏は、ジョン・ジーター指揮、ウィーン放送交響楽団。 ジーターはナクソスでプライスの作品集を担当しているだけあって、その演奏は中々熱の入ったもの。 オケのウィーン放送交響楽団も充実した響きとアンサンブルで、これらの作品を初めて聞いても十分な水準の演奏と言えます。 録音は近年のものなので、音質は問題ありません。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/10/24
ノルウェーの作曲家、カール・グスタヴ・スッパレ・オールセンのピアノ作品全集です。 オールセンは1903年生まれで、ヴァィオリニストとしてオスロ・フィルハーモニー管弦楽団に在籍する傍ら、ヴァーレンやグレインジャーに作曲を師事し、作曲家として活躍、さらに音楽教育や評論活動も行った人物だそうです。 20世紀の作曲家ながら作風はロマン派の様にわかりやすい作品で、とにかくシンプルな作りが特徴です。 民族的な曲目もありますが、そこまでノルウェーらしい旋律は出てこず、洗練された旋律です。 ただ、その分癖はないので、今ひとつ記憶に残りにくいかもしれません。 演奏はエイヴィンド・オーゼというピアニストです。 この方、本CD以外では録音がないようですが、1曲を除いて世界初録音という事を考えると作品の魅力を十分に引き出した演奏だと思います。 録音、音質は良好。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/10/23
アレクサンダー・ブリンケンという作曲家の管弦楽作品集です。 ブリンケンは1952年、ソ連時代のレニングラードに生まれ、ロシアで音楽を学んだ後、1992年にスイスに拠点を移した作曲家との事です。 収録曲は『交響曲第4番』と『奇想曲』の2曲です。 ブリンケンは交響曲を5つ書いているそうですが、2014年から翌年にかけて書かれたこの第4交響曲は大編成管弦楽のために書かれた作品で、ネオ・ロマン派的な作風で、ブルックナーの様な壮大な作品です。 一方奇想曲は1985年に書かれたピアノをソリストにした作品。 交響曲に比べて、前衛的な作品でちょっと難解です。 演奏はライナー・ヘルト指揮、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団、ピアニストは作曲家自身によります。 オケはイギリスを代表するオケの一つですから、演奏は中々立派。 作曲家のピアノも上手いです。 両方とも世界初録音と言うこともあり、十分な水準の演奏だと思います。 2019年録音なので、音質も良好です。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/10/18
テオドレ・クチャル指揮、ウクライナ国立交響楽団の演奏で収録されたプロコフィエフの交響曲全集の一枚。 このCDには『交響曲第6番』『ワルツ組曲』を収録しています。 交響曲第6番はプロコフィエフの交響曲の中でもマイナーな部類にあたる作品で、有名な1番、5番、7番あたりと比べると作品は難解です。 ワルツ組曲は名前の通り、プロコフィエフの歌劇や映画音楽からワルツを集めて再構成された作品で、ショスタコーヴィチの舞台管弦楽のための組曲の様なわかりやすさを持った作品。 交響曲とワルツは作品番号が一つ違う同時期の作品です。 クチャルとウクライナ国立交響楽団は優れた演奏をナクソスに録音しましたが、本CDもその一つ。 どちらかと言うとワルツの方がクチャルのタクトがのってきて、数少ないこの作品を聴くにあたり良い演奏だと思う。 録音は1994年、ナクソス品質なので問題ありません。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2024/10/04
イギリスの作曲家、マルコム・アーノルドの映画音楽を集めたCDです。 シャンドス・ムービー・シリーズは現在ラモン・ガンバとBBCのオケによる演奏となってますが、初期はリチャード・ヒコックス指揮、ロンドン交響楽団と大手レコード会社で活躍した人物が参加、このCDもヒコックスとロンドン交響楽団のコンビによります。 収録曲は、大管弦楽のための組曲『戦場にかける橋』組曲『汚れなき瞳』『超音ジェット機』組曲『ポプソンの選択』組曲『第6の幸福をもたらす宿』です。 アーノルドの映画での代表曲は戦場にかける橋だと思いますが、クワイ河マーチは演奏されても他の曲は演奏されず、録音もされず、聴くのは難しいので貴重な音源。 また日本では吹奏楽界で人気の高い、第6の幸福をもたらす宿も原曲の管弦楽版は中々録音がないため貴重です。 ポプソンの選択の様な戯けた様なメロディから勇壮なメロディまでアーノルドの多彩な才能を堪能できると思います。 ヒコックスとロンドン交響楽団の演奏は非常に立派なもの。 ロンドン交響楽団と言えば映画音楽を多数手がけた事もあってか、サウンドが華やかで、戦争映画だとキラキラした金管も加わり、ゴージャスな演奏を聴かせてくれます。 録音、音質は問題ありません。
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