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ザルツブルクのワグネリアン さんのレビュー一覧 

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     2008/07/02

    この管弦楽名曲集Vol.1と題されたアルバムは、基本的にロシアの作曲家の作品を集めたもの。オリジナルのアルバムではないが、うまくまとめられている。最後にスメタナの《売られた花嫁》序曲が付けられている。ロシアの作曲家、それもボロディンやリムスキー=コルサコフなどという人たちの作品に対しても、アンチェルは殊更にスラヴ的な要素を強調するようなことはしない。どの曲も穏やかにしみじみと聴くことができる。特に《ルスランとリュドミラ》序曲と《1812年》にこのような演奏が可能であったということは驚きである。

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     2008/07/02

    Vol.1がロシアの作曲家の作品を集めたものであったのに対して、このVol.2はゲルマン系の作品を集めたもの。オリジナルのアルバムではない。その中では《ローマの謝肉祭》序曲と《ウィリアム・テル》序曲が異質な感じがするが、アンチェルの端正な演奏で聴くと自然であるのも不思議なもの。しかし、なんと言っても聴きものは《前奏曲》と《ティル》である。どちらもくっきりしているけれども鋭くはなく、重苦しさとはほど遠いが軽々しいわけではない絶妙の演奏である。アルバムの初めと終わりを縁取る《魔笛》序曲と《ローエングリン》前奏曲がこれまた感動的。

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     2008/07/01

    ヤナーチェクであろうとプロコフィエフであろうと、アンチェルは決して殊更にモラヴィア風、ロシア風ということを強調したりすることはない。いつもの端正な音楽作りである。それがこの二曲の決定的な名演に結びついた。ヴィエラ・ソウクポヴァーの深みのある歌唱もこの演奏に絶妙に溶け込んでいる。また、《アレクサンドル・ネフスキー》の解説は、40年以上昔の(おそらく初出国内盤LPに付けられた)岡俊雄氏のものだが、しっかりと書かれている。

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     2008/07/01

    バルトークもマルティヌーも、20世紀の中ごろに、それぞれが個人的な苦悩と社会的な悲惨の中で、それらを音楽の底に封じ込めるようにして作られた曲とも言えるであろう。そのような曲であっても、いや、むしろ、そのような曲であるからこそと言うべきか、アンチェルのどんな時にも品位と節度を失うことのない演奏が輝きをましてくる。実に慎ましく、それ故に一層悲痛さが身にしみる。《リディツェ追悼》だけではない。《オーケストラのための協奏曲》までもがこれほどに心に響いてくることは滅多にないのではないか。

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     2008/06/29

    この曲の演奏が時に陥りがちになる「大言壮語」とか「誇大」というような傾向とはもっともかけ離れたところで成り立っている演奏である。他にもこのような方向を目指した演奏がないわけではないが、多分もっとも成功したものだろう。リマスタリングもよい。聴けば聴くほど好きになる、そういう種類のCDである。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/06/28

    アンチェルの芸術に対してよく使われる言葉である「端正」とか「品格」というものは、この《レニングラード交響曲》という音楽にはまったくそぐわないような気がする。ところが、それがここでは実現されているのである。ちょっと聴いただけだと、録音年代のやや古いモノラルのために、音にひろがり感がなく分離もあまり良くないところがあるなどということの影響もあって、小ぢんまりとまとまった演奏のように感じられるかもしれない。しかし、じっくりと何度も聴いていると次第に名状し難い魅力が伝わってくる。《祝典序曲》もいい。

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     2008/06/28

    ブラームスにおいてもアンチェルはやはりアンチェルであり続けるという当たり前と言えば当たり前でしかないことを書く以外に言葉が見つからない。誇張のない端正な流れの中にハッとするような微妙なニュアンスが随所で聴かれる。二曲とも派手さはまったくないが、たいへんな名演である。二重協奏曲のスークとナヴァラもこの演奏にふさわしい。

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     2008/06/28

    待ちに待ったDVD化である。デイヴィスの指揮、ヴェンコフの歌唱、ゲッツ・フリードリヒの演出、そしてノイマイヤーの振り付けと、どの点からも非常に刺激的で充実したものであるのだが、やはり飛び抜けて素晴らしい聴きものであり観ものであるのは圧倒的にギネス・ジョーンズの一人二役によるヴェヌスとエリーザベトである。以前、「二つの人物の描き分けが十分できていない」などという愚劣な批評を目にしたが、一人で二つの役を歌うという困難なことに敢えて挑んだ意図を全く理解していないと言わなければならない。一人で演じることでこの二人の間にあるつながり、この二人は実は一つの人間の二つの面が現れたものということが暗示されているということが全く理解されていない批評である。ジョーンズ

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     2008/06/28

    レコード会社さんに対してこのCDについては苦言を呈しておかなければいけないことがもう一つあったので、書いておく。なぜ第9番を一枚に収めなかったのかということである。また、二枚組にする必要がどうしてあったのかということである。もう少し考えて欲しかった。二枚組にしたことはまだいいけれども、やはり第9番は一枚に収めて欲しかった。という残念な思いを抱かされても、でも、やっぱりこの演奏は「最高!」である。また音質もチェコ盤より良いような気がする。

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     2008/06/28

    ドヴォルザークの交響曲の中でも叙情性と牧歌的な要素の際立った(一方で構成のうえではやや弱いところがある)この曲の繊細な魅力を、端正ないつものスタイルで明らかにした理想的な名演。二つの序曲も、しっとりとした演奏で心に染み入る。ドヴォルザークの交響曲は第7〜9番さえあればいいなどと言っている人(結構よくいるようだ)にぜひとも聴いてほしいものである。

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     2008/06/27

    今回再発売されたアンチェルのシリーズの中でも最も重要なもの。現在のマーラー演奏の主流になっているようなものとはかなり違った、ゆったりというかしっとりというか、ともかく特有の穏やかさの漂うマーラーであり、他では得られない暖かいものを与えられる。惜しむらくは、曲の解説が使いまわしのひどい間違いのあるものであることだけれど、それを差し引いても「最高!」の評価をしたい。

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     2008/06/26

    あの運命的と言っても良い1968年の「プラハの春」音楽祭の《わが祖国》の映像、アンチェルのインタヴューとリハーサル、そして1966年のシェリングとのベートーヴェン。音質は良くないし画質も良くないけれども、アンチェルの演奏に心を打たれたことのある人なら購入するべきではないかと思う。もちろん、もっと鮮明な画質であったらという思いを抱かないわけではないけれども、これだけでも残されていたことに感謝したい気持ちである。

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     2008/06/26

    《3楽章の交響曲》はとても良い。次の《詩篇交響曲》も、最近国内盤の出たアンチェルの演奏と並べても良いような名演。《ハ調の交響曲》は、ある意味たいへんな名演であるカラヤン盤などに比べても、一種の「軽み」のようなものが好ましいが、バーンスタイン/イスラエル・フィルの演奏にあった切れの良さにだけは少し及ばないような気がする。《管楽器のためのシンフォニーズ》が日本盤だけにはボーナスとして付けられている。これも必聴。

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     2008/06/26

    プロコフィエフのほうは、演奏会用組曲としてまとめられた二組ある組曲とは違って、バレエ曲全体の中から10曲を抜き出したもの。例によってアンチェルの品位と節度のある演奏が、プロコフィエフの音楽を、このあまりにも有名な物語に切ないまでにふさわしいものにしている。ストラヴィンスキーの詩篇交響曲は、この曲の、今日までに録音されたものの中で最もしみじみと心に染み入る演奏。これを聴くだけでもこの一枚は持っている価値がある。

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     2008/06/26

    ベートーヴェンにおいても、当然のことだけれども、やはりアンチェルはアンチェルである。端正で奇をてらわない真正面からの演奏であり、そこから何とも言い難い気品が漂ってくる。あらためてベートーヴェンっていいな、そして、音楽っていいなとしみじみ感じいってしまう一枚である。交響曲のほうは1953年のモノラルだけれど、あまり古さを感じさせない聴きやすい音質に仕上がっている。

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