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金山寺味噌 さんのレビュー一覧 

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     2016/03/04

    リーダー和田彩花(あやちょ)ともに初期メンバーとしてスマイレージ〜アンジュルムを牽引してきた福田花音(かにょん)の日本武道館での卒業コンサートを収録したブルーレイ盤が待望のリリース。内容についてはスカパーの生中継やライブビューイング等で広く知られているのでくどくど書くのは避けたいが、気がついた点を何点か書いていこう。

    モーニング娘。などの卒紺では在籍メンバーが卒業メンバーへメッセージを送るセレモニーが恒例となっているが、かにょんの卒紺ではそれは無かった。その代わりとしてかにょんと在籍メンバーとによるデュエット曲のメドレーコーナーが中盤に設けられた。このコーナーの選曲はかにょんのリクエストによるものだそうで、それぞれのメンバーの個性に合わせた選曲になっていた。長年の「戦友」あやちょとのデュエットでかにょんが選んだのは『ふたりはNS』。スマイレージ〜アンジュルムの持ち歌ではないが、二人の長年にわたる歩みにふさわしい歌詞で聴く者をジーンとさせずにはおかない。コーナーのトリは中西香菜(かななん)との『ヤッタルチャン』、曲の冒頭のセリフがかにょんによるかななんへのメッセージになっていてニヤリとさせる。かにょんは卒業後作詞家を目指すことを宣言しているがプロデュースの才能もあるな、と感じさせた。

    そしてアンコール後にドレスを着たかにょんがソロで『私の心』を歌うシーン、ここでは人工の雪を降らせる演出が成された。気付いた人もいるだろうがこの演出はかにょんの「心の師匠」とも言うべき安倍なつみ(なっち)の卒紺での『ふるさと』のソロ歌唱の際の演出をなぞったものだ。なっちを尊敬し目標としてきたかにょんの先輩へのさりげないリスペクトが心憎い。

    涙の場面もあったが全体的にはさっぱりとして明るい、いかにもかにょんらしい卒紺であったと思う。新メンバー上國料萌衣(かみこ)のお披露目やハロプロリーダー矢島舞美による送辞などにも注目。

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     2016/02/22

    昨年の日本レコード大賞で最優秀新人賞を受賞し登り調子のこぶしファクトリーのセカンドシングル盤。事務所の大先輩KAN氏の作詞・作曲による『桜ナイ
    トフィーバー』、ヒャダインこと前山田健一氏作詞・作曲の『チョット愚直に!猪突猛進』、星部ショウ氏作詞・作曲の『押忍!こぶし魂』の3曲が収録されていて、アレンジの統一されたコンセプトは「ファンク」である。それぞれの楽曲ごとに工夫がこらされていて聴く人を飽きさせない。『桜ナイト~』はハロヲタにはおなじみのダンス☆マン氏のアレンジで、『LOVEマシーン』や『恋愛レボリューション21』を聴き馴染んでいる年季の入ったハロヲタには懐かしい。『猪突猛進』は鈴木俊介氏&竹上良成氏のアレンジで、ブラスとハモンドオルガンが大活躍するゴージャスなファンクサウンドに仕上がっている。『こぶし魂』は平田祥一郎氏のアレンジで、往年のファンクバンド「アースウィンド・アンド・ファイアー」を彷彿とさせるクラシカルなファンクサウンドがうれしい。インストゥルメンタルで聴くといかに手間隙をかけて収録された楽曲であるかが良くわかる。

    エースはまちゃん(浜浦彩乃)、リーダーあやぱん(広瀬彩海)を中心とするこぶしメンの歌唱力、表現力もさらにアップした印象を受ける。特にレコード大賞においてその美少女ぶりがクローズアップされ一躍注目の存在となったれなこ(小川麗奈)の進境が著しい。

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     2016/02/13

    戦国時代、関東・東北を拠点に活動した画僧、雪村周継の評伝。きわめて個性的でダイナミックな画風で知られているが、その生涯については謎が多く生没年も今だに確定していないが、著者赤澤氏は1492年頃に生まれ1573年頃に82歳で亡くなったという説を唱えている。雪村は関東の名門佐竹家の一族の生まれだが幼くして仏門に入って画僧としての修行を積んだと考えられているが前半生については不明な点が多く推測の域を出ない状態である。ただ分かっているのは雪村が若い頃から精力的に絵を描いていたこと、絵の修行のため関東・東北の各地を巡歴していた、ということである。雪村の作品は現在でも比較的多く残されていてその内容などから彼の足取りの大まかなところはつかめるようである。

    雪村が活躍していた時期の関東及び東北南部はまさに群雄割拠の乱世であった。彼の生家佐竹のみならず北条・上杉・田村・武田・芦名など有力大名たちが時に手を結び時に争うといった状態を繰り返していた。雪村は故郷常陸を出て芦名氏の本拠会津を訪問(45p〜 )、その後北条氏の本拠地小田原や古都鎌倉で画業の醸成に努め(65p〜 )、会津を再訪した頃にはその画業は完成の域に到達していた。晩年は田村氏の本拠三春に移住、隠棲しつつも創作意欲は衰えず多くの作品を残したが自らの死期を悟って故郷常陸に戻り亡くなったと考えられている(135p〜 )。

    雪村は画僧の大先輩である雪舟等楊を尊敬しその画風を研究したが彼自身の画風は雪舟とは違った方向性を持った。緻密で端整、堅実な画風の雪舟に対し雪村はダイナミックで大胆なデフォルメも厭わない極めて特徴的・個性的な画風を確立した。雪村は『説門弟資云』という書物において「多年雪舟に学ぶといへども画風の懸絶せるを見よ」(92p)と豪語している。著者赤澤氏はこの言葉について「雪舟を師と捉えながらも、自らの画風を追究した、雪村の自信みなぎる言葉であろう」と指摘している。

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     2016/02/10

    Juice=Juice主演の連続ドラマ『武道館』の主題歌である『Next is you!』は彼女たちが劇中扮するアイドルグループ、NEXT YOUの名義で歌われていて劇中においても披露される。立ち位置もドラマの設定に合わせてあり、センターには堂垣内碧こと植村あかり(あーりー)、リーダーは坂本波奈こと金澤朋子(かなとも)が務めている。一方『カラダだけが大人になったんじゃない』はJ=J名義の新曲で、両曲ともつんく♂Pが楽曲プロデュースを担当、ジャケットの右隅に小さく印刷された「Produced by つんく♂」の文字がなんとも頼もしい。J=Jはつんく♂Pへの思い入れが強いグループで、宮本佳林(かりん)はつんく♂Pのプロデュースが決ったと知った際は飛び上がって喜んだというし、先日行われたドラマのイベントでつんく♂Pがサプライズゲストで登場し彼女たちの成長を評価した際には、感極まってかりんとあーりーと高木紗友希(さゆべぇ)が泣き出してしまうという場面も。彼女たちの思い入れの強さが改めて感じられた。

    両曲ともつんく♂Pお得意のキレのあるEDMサウンドで、『Next is you!』は「次は君だ」というフレーズが印象的なメッセージ性の強い内容で、武道館を目指す彼女たちへのつんく♂Pなりのエールともいうべき楽曲。『カラダだけ〜』はJ=Jの元々のコンセプトである「ちょっと背伸びした、クールでセクシーな女の子」のイメージを復活させたような、原点回帰とも言うべき内容の楽曲に仕上がっている。このところ急激に表現力が向上してきた感のあるさゆべぇのパンチの効いた歌声、かなとものセクシーでイタズラっぽい絡み、かりんのキュートで切なさを感じさせる表現がそれぞれ魅力的。つんく♂Pから「成長した」と評価されたあーりーも頑張っているし、リーダー宮崎由加(ゆかにゃん)のオンリーワンな存在感も忘れてはなるまい。ドラマだけでなく現実においても武道館を目指すJ=Jの背中を押してくれる両曲であろう。

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     2016/02/06

    インターハイ千葉県予選団体戦決勝、火ノ丸vs沙田、国宝同士の再戦。肉を斬らせて骨を断つ、とでも表現すべき凄まじい激戦の末、火ノ丸が勝利を収めダチ高が団体戦優勝。その直後からは個人戦がスタート、これまでのチームメイトが敵となって戦い合う。その個人戦でも勝利を積み重ねていく火ノ丸の姿に、これまで縁の下の力持ちとして部員たちを支えてきた小関の心境に変化が・・・・

    この第8巻では『黒子のバスケ』とのコラボ企画による、川田氏と藤巻忠俊氏による共同執筆作品『キセキの待ったなし対決!!』が収録されているのがポイント。さらに川田氏による『ドラゴンボール』や『キン肉マン』のトリビュートイラスト、『キセキの待ったなし対決!!』の脚本・構成を担当した高橋一郎氏によるレイナ&咲のセクシーイラストなど盛りだくさんの構成である。買って損なし!!

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     2016/02/03

    著者の我那覇真子さんは『琉球新報・沖縄タイムスを正す県民国民の会』運営代表委員であり、チャンネル桜の報道番組『沖縄の声』のキャスターを務める
    26歳の若き才媛である。真正保守の立場から故郷沖縄を侵食する中国とその尖兵である左翼勢力と戦う勇気ある女性。本書はそんな勇気ある若き才媛と彼女を支える人々の戦いの記録である。

    沖縄県の言論・マスコミ界は琉球新報・沖縄タイムスの2大ブロック紙によって牛耳られており、しかもその2紙がどちらも極左的な論陣を張っているため「左翼にあらずんば沖縄マスコミにあらず」とも言うべき状況となっている。その2紙と沖縄社会大衆党・共産党などの革新政党が連携、さらに保守勢力の一部を取り込んで作り上げたのがいわゆる「オール沖縄」体制である。その「オール沖縄」の代表的存在なのが翁長雄志現知事だが、我那覇さんはこの翁長県政と「オール沖縄」体制の実態を「革命を下心に内蔵する民主連合政府の亜種」(133p)と結論付けている。翁長知事は自民党沖縄県連幹事長も務めていたほどの地元保守政界の重鎮であったがその立場をあっさりと捨てて革新勢力と手を結んだ。イマイチ理解し難い行動だが我那覇さんに言わせると「翁長
    氏の本質に何ら変わりはありません」(113p)という。要するに翁長氏は選挙に勝つ為なら手段を選ばないプラグマティズムの持ち主であり「生粋の政治家
    であり徹頭徹尾政治判断を優先する」(109p)人物なのである。当時の仲井眞弘多知事に選挙で勝つ為に革新勢力や琉球新報・沖縄タイムスを手を結び、そして当選したのである。その背後には中国の黒い影がある。翁長氏は福建省の指導者であった頃の習近平現国家主席と面識交流の可能性があり平成17年には名誉福州市民の称号を贈られている人物であることは知っておくべきであろう(121〜122p)。

    我那覇さんは一見おとなしそうな、穏和な風貌のお嬢さんだが極めて行動的な運動家でもある。与那国島で自衛隊のレーダー基地配備の賛否を問う住民投票が実施された際には自ら与那国島に乗り込み配備賛成の街宣活動を行ったし(54〜55p)、平成27年9月にはジュネーブの国連人権理事会において翁長知事と直接対決し、「基地問題は人権侵害だ」とする翁長知事側の主張に反駁、「沖縄で人権侵害はない」「知事は尖閣諸島を狙う中国の脅威を無視している」と主張した。ジュネーブ国際機関日本政府代表部の嘉治美佐子大使も翁長知事の主張に反論、2人の女性の活躍により翁長知事のたくらみは見事に打ち砕かれた(12p〜 )。翁長知事応援団の琉球新報・沖縄タイムスもベタ記事の扱いながら我那覇さんのカウンタースピーチを報道せざるをえなかった。巻末には我那覇さんと翁長知事のスピーチの全文が掲載されているので読み比べてみるのもよいだろう(230p〜 )。

    我那覇さんはまえがきにおいて自分の活動を「小冒険」(4p)と謙遜しているのだが、沖縄の現状を考えると彼女の活動は文字通り命懸けの大冒険である。
    しかし彼女は「沖縄を、そして日本を守りたい」という一心で活動を続けており、これからも命懸けの奔走、大冒険の日々を送ることになるであろう。衷心からのエールを送りたい。

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     2016/01/29

    デヴィッド・ボウイの遺作となったアルバム。彼は自分の余命が残り少ないことを承知していて、「スワン・ソング(白鳥の歌、音楽家の遺作の意)」にするつもりで制作されたアルバムであるという。アルバムタイトルにもなっている『Blackstar』は10分に及ぶ大曲で、ボウイは繰り返「I’m a blackstar(俺はブラックスターだ)」と歌っている。ギャングスターでもなくムービースターでもなく、ポップスターでもアメコミのスターでもない、俺はブラックスターだと。迫りくる死を冷静に見つめ、真摯に分析しそして歌うボウイ。『Lazarus』ではさらに「I’m in heaven(俺は天国にいる)」、「You know I’ll be free,Just like that bluebird(俺はあの青い鳥のように自由になるんだ)」とまで歌っている。死におびえ嘆き悲しむでもなく、眼を逸らして知らん振りをするでもない、まっすぐに死を見つめそして音楽として表現する。音楽家としての矜持と覚悟をもってこのアルバムを制作したのだな、と感じた。

    ボウイ独特のうねるようなセクシーな歌声は最後まで健在、常に斬新さを追求する実験精神も最後まで衰えなかった。「自身の死の運命と組み合った男の姿に、思いを巡らした作品」(CNNのコメント)、心して聴くべき名盤である。

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     2016/01/24

    5代目桂文枝(3代目小文枝)のライブ録音集。『莨(たばこ)の火』は1978年7月、『胴乱の幸助』は1988年3月、『軽業講釈』1963年4月の収録。30代から40代にかけての生きのいい小文枝師の話芸が堪能できる。「はめもの」(上方落語特有のお囃子による音曲を取り入れた演目)を得意としていた小文枝師らしくこのアルバムにおいてもにぎやかなお囃子が随所に登場、興趣を盛り上げていく。上方落語ファン必聴の名盤である。

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     2016/01/24

    近代日本画の巨匠、小堀鞆音(1864〜1931)の評伝。著者の小堀桂一郎氏は現代の保守論壇を代表する論客で鞆音の嫡孫にあたる。全ページ数は400ページを越える大著である。幼い頃から絵に親しんできた鞆音(本名桂三郎)は同時に尊皇尚古の気風も身につけて成長した。歴史画の道に進んだ鞆音は有職故実の正確な公証こそが歴史画の真髄であることを知り、絵の技術のみならず有職故実の研究にも打ち込んだ。岡倉天心と知り合ってその理想に共鳴した鞆音は1898年に天心と共に東京美術学校(現・東京芸術大学美術学部)を飛び出し日本美術院の創立に参加するも、美術観の相違から美術院を離脱して東京美術学校に復職、後進の指導に当たると同時に画業の充実にも努め、1931年に亡くなるまで歴史画の第一人者として活躍、安田靫彦・小山栄達・川崎小虎・磯田長秋・伊東紅雲・棚田暁山・尾竹国観など多くの優秀な画家たちを育成した。臨終の鞆音の死顔は安田靫彦によって写生され現在も小堀家の所蔵であるという(329〜330p)。

    鞆音は元来口数の少ない人で自身の芸術観についても多くを語らなかったため「寡黙居士」とあだ名される人であったが、51歳の時の談話で「歴史画は故実に拠るべし」と語ったという(342p)孫の桂一郎氏はこの発言を「円熟期に入った鞆音が、自己の半生の画業を回顧して得た結論ともいうべき見解」と指摘している。巻頭には口絵として『武士』・『恩賜之御衣』・『忠孝之図』など鞆音の代表作がカラー写真で掲載されていて、その格調高い芸術のよすがを味わうことができる。桂一郎氏は保守の論客らしく祖父鞆音の尊皇家としての側面にも言及していてその総まとめが終章『精神史としての歴史画』(333p〜)である。非常に読みでのある一冊だが全篇旧字・旧仮名遣いで書かれているため(保守の論客としての桂一郎氏のこだわり)通読するにはやや骨が折れる。

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     2016/01/22

    年内のAV引退を表明している人気女優上原亜衣嬢のヌードカレンダー。全8枚ともバストトップが露出していて、ピンク色の美しい乳首が見ごたえあり。ヘア露出は8枚中2枚。亜衣嬢の端整な美貌とバランスのとれたプロポーションも魅力的だが、全体的にはややおとなしめの感がなくもない。個人的には3月・4月の写真が気に入った。

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     2016/01/20

    伝説の「トキワ荘」メンバーのなかでほぼ唯一商業的成功を収めることができ
    なかった漫画家、森安なおや(1934〜99)の評伝。飄々とした言動と自由奔放
    な振る舞いで「トキワ荘」の無頼派と呼ばれ数多くのエピソードを残している
    が、漫画家としての活動は余り知られていない。本当に描きたい作品だけを描
    きたい時にだけ描き、納得がいかないと描かないという芸術家肌のスタンス、
    誰にも真似のできない独特のタッチ、遅筆などが成功を阻む大きな要因といえ
    るが、最大の要因は時流に乗れなかったということにつきるだろう。「トキワ
    荘」メンバーのほとんどは手塚治虫に私淑していて、手塚が主導したモダニズ
    ム、リアリズム路線に乗って作品を発表し成功を収めていったが、森安が師と
    仰いだのは『のらくろ』の田河水泡で、田河のメルヘンとノスタルジーを受け
    継ぎ手塚たちの路線に乗らなかったのである。

    森安の描く漫画はその奇矯な人柄とはかけ離れた作風であった。甘酸っぱくて
    叙情的で心優しいノスタルジックな児童漫画、特に少女向け貸本漫画が彼の本
    領であった。しかし貸本漫画はやがてすたれていき、漫画界にも商業主義の荒
    波が押し寄せてきた。手塚をはじめ「トキワ荘」のメンバーたちは時流に対応
    して成功していくが、森安や寺田ヒロオはそれを潔しとせずに一線を退いた。
    寺田は完全に筆を折って隠棲してしまうが森安は漫画を捨てきれず、職業を
    転々としつつも作品を描き続けた。晩年の代表作『烏城物語』は森安の非凡な
    才能を知らしめたが結局それも再起にはつながらず、最後は都営団地の一室で
    孤独死を遂げる。成功しなかったというよりは成功を拒否したような生き方で
    あり、ある意味彼は究極の自由人だったのだろう。「愛すべき困ったヤツ」(
    128p)という森安評はまさに言いえて妙であろう。

    本書の後半には森安の貸本時代の代表作『赤い自転車』(143p〜)が全篇収録
    されている。赤い自転車に憧れる母子家庭の姉弟の物語で、古き良き昭和の情
    景と人々の優しさが胸を打つ感動作。幼い弟を可愛がる姉の心の美しさに森安
    のメッセージが込められているといえよう。

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     2016/01/18

    タイトルとかカバーイラストで見ると一見ラノベ風だが、中身は結構硬派な本格野
    球小説。野球選手を志したヒロイン真琴ちゃんが幾多の困難を乗り越えて新興球
    団・琉球ブルーシーサーズに入団、リリーフ投手として初セーブを挙げるまでが13
    年のスパンで描かれている。彼女は『野球狂の詩』の水原勇気や『童夢くん』のメロディのように魔球を投げるわけではない。決め球はシンカーといたってリアルで
    ある。作者の朝倉氏は現実では困難な「女子選手が男子プロ野球で男勝りの活躍を
    する」というストーリーになんとか説得力をもたせようと工夫を凝らしていて、な
    かなかの労作だと言える。そしてヒロイン真琴ちゃんに大きな影響を与えた野球
    少年・君澤龍也、この小説の影の主人公と言うべき存在。この2人の微妙すぎる関
    係も読みどころの一つ。

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     2016/01/06

    『子別れ』の上は1956年10月31日、中・下は同年11月7日、『士族の鰻』は年月日不明、いずれも文化放送のライブ録音。長いこと人気が出ずに苦労した8代目可楽であったが、文化放送の専属となってからようやく売れ出し大看板の仲間入りを果たした。全盛期を迎えた可楽のいぶし銀の話芸を堪能できる。『子別れ』は長編の人情噺で可楽の十八番であったが、生来無精者だった彼は全篇たっぷり演じるということはあまりなく前半部(上)だけを好んで演じていた。本盤は珍しい全篇口演が収録された貴重な録音だが、やはり無精者の可楽らしく前・後編に分けて演じている。『士族の鰻』は一般には『素人鰻』の外題で知られた演目だが、可楽はなぜか『士族の鰻』という外題で演じている。『素人鰻』は8代目桂文楽が得意にしていた演目で可楽は文楽と同じ型で演じている。保田武宏氏のライナーノーツによると2人とも大正期の噺家の初代柳亭市馬(?〜1924頃?)に教わったので同じ型になったのだろうとの事。同じ型といっても文楽のように流麗でなく、訥々とした渋い語り口がいかにも可楽らしい。

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     2016/01/05

    沖縄県内の新聞シェアの99%を占める琉球新報と沖縄タイムス。この2紙はあの朝日新聞よりもさらに左という極端なスタンスを取り、沖縄のマスコミ界を牛耳っている。この2紙の全面支援のもと「オール沖縄」を掲げて当選した翁長知事、この面妖な怪人物の正体(15P~ )を著者の仲新城氏は鋭い筆致で描きだしていく。「辺野古住民の45%は移設容認、反対は20%」(77P)や与那国島での自衛隊配備の住民投票の結果(191P~ )などを見ても「オール沖縄」の実態はお寒いものなのだが琉球新報と沖縄タイムス、そして翁長知事はそうした異論を無視してやりたい放題を続けている。彼ら、そして彼らの背後にいる中国、その恐るべき真実を知ることのできる良書である。

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     2016/01/05

    モーニング娘。のエースとして活躍してきた鞘師里保(りほりほ)の卒業記念シングル盤。『冷たい風と片思い』、『ENDLESS SKY』、『One and Only』の3曲ともつんく♂Pの作詞・作曲。『冷たい風と片思い』は叙情的で切ないバラードで、曲中でりほりほのソロダンスが入る。『ENDLESS SKY』はいわゆる”卒業曲”で新たな目標に向って羽ばたいていくりほりほへのエールとも言うべき内容で、希望に満ちた歌詞を高らかに歌い上げていく。『One and Only』は全篇英語詞というチャレンジャブルな楽曲であるが、「今の娘。ならできる」とつんく♂Pが判断したからこそこの内容となったのであろう。12期の中で頭一つ抜け出た感のあるチェル(野中美希)がバイリンガルぶりをいかんなく発揮し活躍している。年末のリリースで予定が立て込んでいたせいもあってか地方での握手会などもほとんど出来なかったが結果は14万枚越えを達成、りほりほの卒業効果というだけでなくヴォーカリスト集団としてのモーニング娘。が評価されているからこそであると言えよう。

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