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金山寺味噌 さんのレビュー一覧 

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     2018/02/01

    オトマール・スウィトナーは手兵ベルリン・シュターツカペレと組んでブルックナーの交響曲全曲録音を1986年から開始したが、途中で体調を崩しこの第5番を録音した後で療養生活に入り事実上引退した。本盤はそのキャリア最晩年の1990年1月、旧東ベルリン、キリスト教会でのセッション収録。やや速めのテンポ設定で、精力的でキリリと引き締まった快演。気宇壮大というタイプではなく中庸でバランスの取れたタイプだが、体調の悪さによる衰えは一切感じられないのはさすが百戦錬磨のカペルマイスター、スウィトナーの芸の力の高さであろう。音質良好。

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     2018/01/31

    伝説の巨匠ヴィルヘルム・フルトヴェングラーが1953年のルツェルン音楽祭に客演した時の実況録音のSACD。1953年8月26日、ルツェルン、クンストハウスでのライブ収録。オケはスイス(ルツェルン)祝祭管弦楽団。フルトヴェングラーが最も得意にしていたベートーヴェンの『英雄』とシューマンの交響曲第4番&『マンフレッド』序曲というプログラムである。冒頭の『マンフレッド』序曲からして壮大なスケールと楽想の掘り下げの深さがすでに尋常でなく、聴き手を圧倒せずにはおかない。『英雄』の深遠な情感とうねるような音色、シューマンの第4の紅蓮の炎のような激情の凄まじさ、ドイツ・ロマン主義の一つの到達点とも言うべき名演である。フルトヴェングラーは翌1954年には亡くなってしまうのでキャリアとしては最晩年の演奏ということになるが、その演奏に衰えは微塵も感じられず、熟達した至芸を披露してくれている。

    SACDのパワフルでボリュームある音質が素晴らしい。元々モノーラルの実況録音なのでやや古さを感じさせる響きではあるが、SACD化によって十分鑑賞に耐える音質に仕上がっている。フルトヴェングラー・ファンは必聴の名盤。

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     2017/12/24

    視聴してみて感じたのは、ストーリーが緻密に計算され、とてもよく練りこまれた大人向けの上質な音楽ショウである、ということ。さゆの実年齢とキャラクターを生かして、アイドル性を重視しつつも決して子どもっぽくはなく、大人の鑑賞に十分耐える仕上がりである。観客が全員座っていて、サイリウムもないというのもこの公演が通常のアイドルコンサートとは違うところで、落ち着いたシックな雰囲気
    を作るための演出であろう。比較的小さな会場での公演なので、まるで実際に客席で見ているかのような臨場感がある。

    さゆは歌唱力、ダンスともに十分にレッスンを積んできたことがよく分かるパフォーマンスを見せてくれていた。また、さゆのバックダンサーを務めるのはオーディオコメンタリーでのさゆの相手役である北林明日香さんと、ハロプロ研修生の堀江葵月ちゃん。生き生きとした表情とダンスでさゆを盛り立てていた。ブルーレイだけあって画質・音質とも文句なし。

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     2017/12/01

    この巻のテーマといえるのは「挫折からの再起」だろう。失恋という挫折から立ち上がり美容師を本格的に目指すことを決意したユイちゃん、一旦挫折した作家への再挑戦を目指し原稿用紙へ向かう近藤店長、そしてあきらちゃんもケガという挫折からリハビリに向き合うことを考えはじめる。登場人物たちそれぞれの人生模様を丁寧に掘り下げつつ、本筋である「年の差の恋」にリアリティを持たせる展開を積み重ねてゆく。作者の手腕はこの巻でも好調だ。

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     2017/12/01

    モーツァルトの作品を演奏することをライフワークとしていた巨匠カール・ベームと、「鋼鉄のタッチ」とあだ名されたピアノの大家エミール・ギレリス、この2人のヴィルトゥオーゾの唯一の共演となったアルバム。1973年9月&11月、ウィーン、ムジークフェラインザールでの収録。協奏曲第27番は両実力者ががっぷり四つに組み、風格と威厳に満ちた堂々たるモーツァルトである。近年のモーツァルト演奏は古楽器、古楽奏法を意識したスリムでシャープな演奏が主流なので、こうしたモーツァルトはもう聴けないだろう。ベームの事実上の手兵であったウィーン・
    フィルも甘美で流麗な美音で存在感を見せている。一方、2台のピアノのための協奏曲は実娘エレーナ・ギレリスとの親子共演。父娘の息はぴったりで、堅実でしっかりとした演奏。ベームの伴奏指揮も骨太で重量感、安定感抜群である。音質良好。

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     2017/11/19

    モーニング娘。’17の小田さくら(おださく)の2作目の写真集。グアムの青い空と海のもと、おださくの瑞々しい水着姿がよく映えている。背丈はそれほどでもないけど、均整のとれたプロポーションが美しい。うっすらと浮き出た腹筋やしっかりしたふとももに、日ごろのトレーニングの成果が現れている。表情の作り方、特に目線が実に色っぽくて、女子力をさらに上げてきたな、と感じられた。付録のDVDはメイキングとインタビュー。ハキハキした口調で写真集について、またモーニング娘。について語っている。後輩も続々と加入してきて今やお姉さんのポジションになってきたおださくの責任感と聡明さがよく伝わるインタビューである。

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     2017/11/09

    ユーディ・メニューイン(1916〜1999)は少年期〜青年期にかけては「神童」と呼ばれ世界的名声を博した天才ヴァイオリニストであったが、晩年期は指揮活動及び教育活動にシフトしていった。音楽学校の創設や音楽教育カリキュラムの考案などで後進の育成に尽力する一方、指揮者としては自ら創設したポーランドのオケであるシンフォニア・ヴァルソヴィアの初代音楽監督、イギリスの名門ロイヤル・フィルの会長などを歴任した。ロイヤル・フィルは自主制作盤を多数リリースしていることで知られるが、本アルバムもそのうちの一枚で、会長メニューイン自ら指揮を務めている。

    1994年1月収録デジタル録音。メニューイン当時77歳、キャリアとしては最晩年期の録音である。『悲愴』はテンポ設定はやや速め、いかにもヴァイオリニスト出身の指揮者らしく、スマートでしなやかな演奏だな、という印象。元々指揮の専門家でないせいもあってか若干線の細さを感じさせるところもあるがまずまずの内容。フィルアップの『スラブ行進曲』は気迫に富んだ熱演で、ライブで聴いたら受けるかもしれない。音質は非常に良好である。

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     2017/10/29

    このライブは単にももち(嗣永桃子)という人気者のラストライブというだけでなく、ライブそのもののクオリティという点でもハロプロ史上に残る歴史的なライブ公演だと断言できる。そうなった最大の要因はなんと言っても、ももちのアーティストとしての技量の高さであろう。透き通った高音もドスの利いた低音も自在に操り、音程も声量も安定感十分のヴォーカリストとしての凄み。カンガルメンとのMCでの丁々発止のやり取りや『愛おしくってごめんね』でのやなみん(梁川奈々美)との顔芸対決などで見せる、百戦錬磨のエンターテイナーぶり。つくづくももちという人は才能の塊のような人だったんだな、と思わされる。ライブの選曲や演出にもももちの意向が十分反映されているようで、プロデュースの才能も感じさせる。引退はつくづく惜しいが、「ももちイズム」の象徴である小指を自ら折りたたんで去っていったももちに幼児教育という新たなフィールドへの覚悟と決意を見た。

    このライブは野外で行われたので客席にいるヲタ諸氏の顔もハッキリ見えるのもポイント。ももち卒業を見届けるため関係者席に陣取っている同期のベリキューメンの姿もバッチリ。『ほんとのじぶん』の時ノリノリでクラップしている鈴木愛理がバッチリ写ってて思わずニヤリw このライブのオープニング・アクトに参加していたハロプロの現役メンバーも野外ライブの開放感に感動したというコメントを残していて、現ハロプロでも時にはこういう野外ライブもいいのではないかな。

    このライブに参戦するためにノルウェーからはるばるやって来たももちヲタのトミー君はこのような名言を残している。「アイドルは探すものじゃなくて、向こうからやってくるものだから」と。やって来たものは、やがて去って行く。去り行くももち先輩の背中を見送ったカントリー・ガールズのメンバーは既に新しいステージでの活躍を始めている。「ももちイズム」が今後どのように継承されていくか、期待しよう。

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     2017/10/22

    5月22日に神奈川・横浜アリーナにて開催されたBuono!のワンマンライブ「Buono!ライブ2017 〜Pienezza」を収録したブルーレイ盤、MV集(ブルーレイ盤)、Buono!の全楽曲をコンプリートしたCD4枚組み、計6枚組みの豪華なコンプリートボックス。ベリキュー、そしてハロプロを代表する歌姫3人によるスペシャルユニットの集大成である。おしゃれな雅、しなやかな愛理、キレキレのももち、3者3様の個性が実に楽しい。ライブにはゲストとして3人それぞれの所属ユニットであるPINK CRES.や℃-ute、カントリー・ガールズも登場し華を添えていた。℃-uteは解散目前、またカンガルも後日事実上の解体が発表されてしまうのでさらにグッとくるものがある。お値段は張るが購入しておいて損のないボックスである。

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     2017/10/01

    2002年4月13&25日、東京、サントリーホールでのライブ収録。当時89歳の老巨匠フルネは晩年は日本を主な活動拠点とし、特に東京都交響楽団とは親密な関係を築いた。晩年期のフルネはいかにも老匠らしい枯れた味わいで、ダイナミックさよりも細部まで丁寧に歌わせる芸風になっていたが、このライブ盤もまさにそういう感じになっている。都響はフルネのタクトに懸命に付いていっている。

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     2017/09/03

    オトマール・スウィトナーと手兵シュターツカペレ・ベルリン(ベルリン国立歌劇場管弦楽団)が旧東ドイツの国策レーベル、ドイツ・シャルプラッテンに入れた
    ドヴォルザークの交響曲全集からの分売。第7番は1981年、第8番は1977年、いずれも旧東ベルリン、キリスト教会での収録。腕利きの名職人スウィトナーによる、いい意味で中庸でバランスの取れた演奏である。外面的な華やかさはあまり無いが中身はギュッと詰まっていて、安心して聴ける。しっかりとした聴き応えがあり、スウィトナーの意欲の高さも伝わってくる。音質良好。

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     2017/08/31

    モーニング娘。’17の牧野真莉愛(まりあ)の初メジャー写真集。去年発売したインディーズ写真集の好評を受けてのリリースで、すっかり大人っぽくなったまりあの瑞々しい姿を堪能できる。メリハリのきいたバランス抜群のプロポーション、くるくる変わる豊かな表情などが楽しい。付録DVDでは伸び伸びと動き回るまりあを楽しめるし、インタビューでの無邪気で屈託のないトークも見どころ。先日の記者会見でまりあは写真集の出来映えについて「130点!!」と豪語していたが確かにそれだけの出来映えだと言える。

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     2017/08/31

    2017年5月7日、中野サンプラザでの公演のライブ盤。高いプロ意識でアイドルシーンを突っ走ってきたももち(嗣永桃子)、そしてそんな彼女が愛情をたっぷり注ぎ込んで育ててきたカントリー・ガールズのメンバーたちによる晴れ舞台である。カンガルはハロコンを除けばライブハウスが活動の中心で、「聖地」中野サンプラザでの単独公演はこれが最初で(そしておそらくは最後で)ある。ももちPMを中心にメンバーたちが鍛え上げたアイドル・パフォーマンスを伸び伸びと披露していて実に楽しい。MCでの丁々発止のやりとりも見せ場の一つで、バラエティでも大活躍したももちの「イズム」がしっかりメンバーたちに注入されていたことがうかがえる。しかしこの魅力的なアイドルグループは6月30日のももち卒業とともに事実上解体されてしまった。カンガル単独でのライブ盤発売は6月30日の卒業ライブでおそらく最後となるだろう。

    唯一の救いは他グループに移籍していったメンバーたちが”ももちチルドレン”であることに誇りを持ち、”ももちイズム”の継承を誓っていることだろう。例えばモーニング娘。’17に移籍したちぃちゃん(森戸知沙希)はコンサートでのMCをテキパキとこなすさまをメンバーから「ももちイズムだ!」と突っ込まれた際、真顔で「いやいや、違います、(ももちイズムは) そんな軽いもんじゃないので」と言い放ったという。”ももちイズム”は表面的なものでなく、すでに思想としてメンバーたちの中で息づいているのだな、と感じられた。

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     2017/07/05

    2017年6月30日、嗣永桃子(ももち)はこの日をもって15年間のアイドル生活に終止符を打つ。高いプロ意識と徹底した努力で磨き上げてきたアイドルパフォーマンスの集大成とも言うべき3枚組みボックスである。個人的には1枚目のセルフカバー集の楽曲のチョイスにジーンときてしまうし、3枚目のファンが選んだベスト集にはお腹いっぱいになってしまう。2枚目のカントリー・ガールズ初商品化楽曲集はPMとしての意地と責任を感じる。カンガルはももちの卒業と共に事実上解体されてしまうので、この楽曲集は貴重なものとなるだろう。なお、ももちと同期のなっきぃ(中島早貴)がとある楽曲に特別出演しているので捜してみてほしい(笑)。

    CD2のカンガル曲集では体調不良のため卒業を余儀なくされたまなかん(稲場愛香)の歌声も聴ける。もしまなかんが元気でいてくれたらカンガルの処遇ももう少し違ったものになっていたのではないか。返すがえすも彼女の離脱が惜しまれる。うたちゃん(島村嬉唄)に関してはもう言わずもがなだろう。

    ももちは歌には強いこだわりを持ち、歌唱力を堅実に磨いてきた。その成果はこのアルバムにしっかり反映されている。透き通ったよく伸びる(それでいてしっかり芯のある)高音が美しい。ももちはキッズ加入直後、こんな名言を残している。

    「歌で 人の気持ちを明るくできるようになりたい。きっと人生にくじけてる人がいっぱいいると思うから」

    この言葉を15年かけて実行し続けたももちの誠意、プロ根性に感謝。プロフェッショナル・アイドル嗣永桃子の「アイドル道」、ここに完結。

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     2017/06/10

    カントリー・ガールズ初のMV集のブルーレイ盤。これまでの全シングル曲のMVに加えて特典映像としてダンスショット・ヴァージョンやクローズアップ・ヴァージョンも付いていて、YouTube配信時と同様のハイビジョン画質で楽しめるというのが嬉しい。うたちゃん(島村嬉唄)、まなかん(稲場愛香)など現在はいないメンバーの姿には見ていて切なくなるし、やまっき(山木梨沙)、ちぃちゃん(森戸知沙希)、おぜこ(小関舞)、やなみん(梁川奈々美)、むすぅ(船木結)など現役メンバーはデビューから現在までの成長の軌跡を楽しめる。

    そしてカンガルメンに「ももちイズム」を注入し育て上げてきたPMももち(嗣永桃子)。卓越したプロ意識の持ち主である彼女の指導のおかげでカンガルメンは大きく成長した。今月末をもってハロプロ卒業・芸能界引退を表明しているももちPM、このビデオ・クリップスはそんな彼女の「置き土産」ともいうべきディスクであろう。

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