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金山寺味噌 さんのレビュー一覧 

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     2020/02/04

    『火ノ丸相撲』最終巻、続けようと思えばもう少し続けられたと思うが、あえてここで完結させた作者川田氏の見識を評価したい。火ノ丸が横綱まで辿りつけるかどうか、それは読者の想像に任せますという事だろう。横綱になるというのはそんな簡単な事ではない。もちろん未来への期待は持たせるが、ドラマ性とリアリティのバランスにこだわってきた作者としてはあっさり主人公を横綱にしてしまうという安易なエンディングは避けたかったのであろう。ともかくも、お疲れ様でした、川田先生。

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     2020/02/04

    ロクに読んでもいない一部の人たちの抗議運動でかえって有名になってしまった作品。ヒロインの古都ちゃんは言うなれば無自覚な天然小悪魔美少女、であろうか。本人は特に打算も下ごころも無いようだが、それだけに怖いというか(笑)。主人公のおっさんの理性がどこまで保てるのかが見もの。一種のサイコサスペンスとしても読める作品。

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     2020/01/19

    田村芽実(めいめい)の3rdシングル。幼少時から舞台に立ち、スマイレージ(アンジュルム)を経てミュージカル女優、そして歌手としてのさらなる飛躍を期す生粋の舞台人であるめいめいにふさわしい内容の楽曲である。歌い方はハロプロに居た頃とは若干異なり、よりスッキリとしてスマートな発声になっている。彼女独特のうねるような歌い回しは控えめであり、伸び伸びと歌っているな、という印象。歌手としてのめいめいの魅力を十分に堪能できるシングル盤だと評価したい。

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     2020/01/19

    フラゲ日でオリコンデイリーチャート2位、65000枚超え、ホールツアーも決定し波に乗った感のあるつばきファクトリー。ほぼ同期のライバルで苦楽を共にしたこぶしファクトリーの解散が発表され、つばきFへの期待と重責はさらに高まるだろう。王道アイドル路線をコンセプトとし、今回の新曲でもその路線が踏襲されているつばきFのスタンスが支持されたからこその「波」であろう。

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     2019/08/13

    ハロプロの新グループ、BEYOOOOONDSのメジャーデビューシングル。この通常盤AではトリプルA面の3曲に加えてグループ内ユニット、雨ノ森川海の楽曲『GIRL ZONE』も収録されている。4曲とも良く出来ている良曲であり、事務所がこのグループにかける思いが見て取れる。往年の大ヒット曲『Go West』のカヴァー曲である『Go Waist』では終盤に流麗なピアノソロが入るが、この演奏を担当しているのはBEYOOOOONDSのメンバーで天才ピアノガールとして知られる小林萌花(ほのぴ)。メンバーが楽曲の演奏にも参加するのは異例だが、それだけほのぴのピアノの腕前が抜群であるという事だろう。

    8/19付オリコン週間シングルランキングでは初登場1位を獲得、新ユニットがデビュー作で1位獲得はこぶしファクトリーを抜いてハロプロ史上最速記録(派生ユニットや所属ユニットからのソロデビューを除く)、娘。以外のハロプロ所属ユニットの売上10万枚到達は松浦亜弥(あやや)の『ね〜え?』以来16年ぶり。歴史的快挙である。ここまで勢いに乗って飛びだしてきたアイドルグループというのは最近ではちょっと無い。年末のレコ大最優秀新人賞獲得へ向けて好発進と言っていいだろう。おめでとう、BEYOOOOONDS!!

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     2019/07/31

    道重さゆみ(さゆ)はデビュー当初から「歌は苦手」と言い続けてきていて、実際歌割りにも恵まれなくて苦しんだ時期が長かった。でも彼女は苦手と言いつつも歌って踊る事そのものは大好きで、そのための努力を惜しまなかった。2014年11月にモーニング娘。を卒業し活動休止していたが「もう一度歌って踊りたい」という一念から2017年3月に復帰、その後はマイペースで歌手活動を続けている。このアルバムはさゆのこれまでの努力と信念の結晶と言える。

    さゆを見出し育ててきた師匠つんく♂P作詞・作曲の『Loneliness Tokyo』や、さゆを愛してやまない大森靖子さん作詞の『OK!生きまくっちゃえ』など、彼女の事をよく理解している作家陣からの楽曲提供を受けて、伸び伸びとそれでいて真摯に歌に向き合い、歌っているさゆの歌声を楽しめる。「ああ、この人は歌う事が好きなんだな」と聞いていて分かるはずだ。カップリングのDVDに収録されているMV集では自己プロデュース能力に長けたさゆの才能を十二分に堪能できる。才女さゆの「総合芸術」とも言うべき作品である。

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     2019/07/27

    フランスの俊英ピアニストであるジョフロワ・クトー、幼い頃からブラームスの音楽に親しんできたというクトーだけあって、作品が手の内に入ってる感じで伸び伸びとリラックスして弾いているな、という印象。ややゆったり目のテンポ設定で、抒情的でしなやかなブラームスである。『ハンガリー舞曲集』では原曲の4手用版ではなくブラームス本人の編曲によるピアノ独走版を用いるなど工夫も凝らしている。時に渋く重厚に演奏されがちなブラームスのピアノ曲の新しいスタイルの演奏として楽しめるアルバム集である。音質も非常に良好で、まるで目の前でピアノを弾いてもらってるかのようだ。日本語解説付き。

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     2019/06/21

    1991年9月&12月、モスクワ、モスフィルム・スタジオでのセッション録音。フランス・ハルモニア・ムンディ保有の録音を廉価盤レーベルの雄ブリリアントが廉価盤としてリリースしたもの。指揮のヴァシリー・シナイスキーはかのキリル・コンドラシンのアシスタントで、師匠コンドラシンの手兵であったモスクワ・フィルのシェフを務めたこともある。このシベリウスの交響詩全集もその時期の録音である。シベリウス独特のヒリヒリするような冷涼感はあまりないが、堅実で素朴で土臭さを持った演奏、という印象。炸裂する金管はいかにもロシア風味だ。妙なアクセントをつけずに率直な解釈で演奏しているのでシベリウス初心者の入門盤としてはおすすめ。録音場所が比較的規模の小さなスタジオだったせいか響きはややデッドだが、音質はまずまず。

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     2019/04/19

    アンジュルム(スマイレージ)結成からリーダーを務めてきた和田彩花(あやちょ)のラストシングルであり、彼女の卒業を記念する作品である。『恋はアッチャアッチャ』のはっちゃけ感は今のアンジュルムを象徴しているかのようだし、あやちょの長年の”戦友”福田花音(まろ)が作詞を手掛けた『夢見た15年』はあやちょの15年のアイドル人生を最も近くで見てきたまろでしか書けない内容だと言える。『アッチャアッチャ』のMVの完成度の高さは必見もの。

    新メンバーとして加入した伊勢鈴蘭(れらたん)と太田遥香(はーちゃん)の成長ぶりが実に頼もしい。最近のハロメンでは珍しい「完全素人」出身のれらたんの伸びっぷり、はーちゃんの整ったルックス、共に注目に値する。あやちょも安心して卒業できるのではないかな。

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     2019/04/06

    リヒテンシュタイン出身でドイツで活躍した後期ロマン派の作曲家、ヨーゼフ・ラインベルガー(1839〜1901)の作品集。オルガンの名手として知られ、かつ作曲家、指揮者、音楽教師と多彩な活動をした。教師としては『ヘンゼルとグレーテル』で知られるフンパーディンクや大指揮者フルトヴェングラーを育てた事で知られる。作曲家としてはオルガン曲を中心に宗教音楽や合唱曲、交響曲、オペラ、室内楽、歌曲など幅広い分野で作品を残したが、死後その作品の大半が忘れ去られ一部のオルガン曲が細々と演奏されるのみであった。近年、ラインベルガーの作品が録音・実演の両面で取り上げられる機会が徐々に増えており、再評価されつつある作曲家だと言える。本盤もその流れにおいて制作されたものである。

    1989年4月17〜20日&1990年3月8日・9日、旧西ベルリン・ダーレム、イエス・キリスト教会での収録。ラインベルガーの代表作であるオルガン協奏曲第1番と第2盤、およびオルガンとヴァイオリンのための組曲が収録されている。オルガン演奏はアンドレアス・ユッフィンガー、ヴァイオリンはエルノー・セヴァスティアン、伴奏はハルトムート・ヘンヒェン指揮ベルリン放送交響楽
    団。オルガン協奏曲第1番は穏健でなだらかな美しい曲だがいささか平板でおとなしすぎるかな、という印象。第2番は劇的起伏豊かでメリハリの効いた内容であり、作品としては第1番より聴き応えがある。オルガンとヴァイオリンのための組曲はヴァイオリン・ソナタの伴奏をピアノからオルガンにしたような内容の珍品。旧東ドイツ出身の中堅ヘンヒェンは手堅く丁寧な指揮ぶりで知られる職人タイプの指揮者だが、このアルバムでも彼らしい丁寧な指揮ぶりを披露している。SACDということもあり音質は抜群である。

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     2019/03/21

    敬虔なカトリック信者であったブルックナーは交響曲とともに宗教音楽の分野にも力を入れ、傑作として名高い『テ・デウム』や全3曲からなるミサ曲、モテットなど多くの作品を残した。このアルバムはミサ曲の全集録音および『テ・デウム』を収録した3枚組で、元は旧東ドイツの国策レーベル、ドイツ・シャルプラッテンの録音である。

    ミサ曲第1番を指揮したニコル・マットは1970年生まれのドイツの中堅指揮者で、合唱指揮からスタートしてオーケストラの指揮にも進出、ナクソスなどに活発な録音を行なっている。合唱のヨーロッパ室内合唱団は彼の長年の手兵である。ミサ曲第2番・第3番および『テ・デウム』を指揮したハインツ・レーグナー(1929〜2001)はブルックナー演奏のエキスパートとして知られ、読売日本交響楽団のシェフも務めた日本の好楽家にもお馴染の名匠である。

    ミサ曲全曲録音や『テ・デウム』の録音といえば巨匠オイゲン・ヨッフムによる名盤が有名であるが、それに比べるとこのアルバムの演奏は重厚さ、奥行きの深さにおいて一歩譲る点があるのは否めない。マットは収録当時32歳の若手であり、レーグナーにしても重厚さよりも緻密さとか小気味よさで聴かせる指揮者であるため仕方ない部分もあるが。その代わりマットの演奏には若手らしい覇気と合唱指揮出身らしい丁寧さがある。レーグナーの速めのテンポ設定による推進力に富んだ力感ある演奏はさすがで、ブルックナーの音楽の聴かせどころをよく心得ている感がある。愛妻家であったレーグナーは夫人に先立たれ
    た晩年は精彩を失い、まるで火が消えるようにして第一線から去っていったが、この時の録音にはまだ精彩があり、レーグナー最盛期の最後の輝きの記録と言えようか。このアルバムの最大の売りは音質の良好さで、前掲のヨッフム盤は古い録音で音質の鮮度はやや落ちるため、本盤の音質の良さはいいアドバンテージである。いい音質でブルックナーを聴きたいブルクネリアンにはおすすめ。

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     2019/03/10

    カントリー・ガールズのミニアルバム、リリース日があの「伝説の先輩」ももち(嗣永桃子)の誕生日であり、やなみん(梁川奈々美)の卒業記念盤という意味でも注目に値するアルバムである。収録曲全5曲のうち4曲はネット配信によってリリースされた楽曲で、今回が初CD化である。ネット環境に縁遠い人にもカンガルの楽曲を楽しんでもらえる一助となるだろう。やなみんのカンガルにおける卒業曲『弱気女子退部届』はまさに彼女のために当て書きされたかのような詞で、先日のハロコンでもメンバーが涙ながらに披露していた曲である。これはさすがに聴いてて胸にキタなぁ(笑)。

    5曲目には代表曲『愛おしくってごめんね』の再録音バージョンが収録されている。今の5人のメンバーによる歌唱での収録であり、これからのカンガルを見て下さい、というメンバーの決意表明のようにも思える。ももち先輩の影響は今でもカンガルのメンバーには色濃く残ってはいるが、だからと言っていつまでもももち先輩の影響下で甘んじていては成長できない。この5人による『愛ごめ』の再録音は、言わば「脱ももち」へ向けてメンバーが踏み出した第一歩だ、という風に僕はとらえている。

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     2019/02/10

    モーニング娘。’19の牧野真莉愛(まりあ)の最新写真集、期待に違わぬ出来栄えで大いに満足。彼女の18歳の誕生日にリリースされたので、撮影時は17歳、わざわざキューバまで行って撮影したというところに制作サイドの意気込みを感じる。今やハロプロのグラビアエースと言っても過言でないまりあだが、グラビア撮影の
    オファーが殺到しているそうだ。輝くような美貌とパーフェクトなプロポーション、当然だろう。表情の作り方やポージングもさすがによくこなれてきていて、まりあがかなりグラビアについてよく研究しているな、と感じた。キューバと言えば野球が国技で、自分も野球好きであるまりあが地元の野球少年たちと交流するシーンをおさめたショットがあったりするのもいかにも、という感じだ。

    付録のDVDではさらにまりあの美しいプロポーションのしなやかな動きを堪能できる。インタビューでの屈託のないしゃべりも彼女の魅力である。購入して損なし!!

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     2019/01/26

    Juice=Juiceの植村あかり(あーりー)、3冊目の写真集。研修生の頃からその美貌とプロポーションの良さで知られたあーりーだが、去年末に20歳をむかえ、美貌にさらに磨きがかかった感がある。沖縄・久米島の青い空と海のもと、伸びやかなあーりーの美しさを堪能できる。特にスラリと伸びた長くて美しい美脚が実にまぶしい。彼女のトレードマークでもある片えくぼは相変わらずかわいらしい。付録のDVDでの、クールビューティーな外見からは想像できないのんびりした無邪気なしゃべりはいつも通りに楽しい。

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     2019/01/26

    エミール・ギレリスによるベートーヴェンのピアノ・ソナタ選集(全集録音を目指していたがギレリスの死によって未完となり、選集録音扱いとなった)からの分売。第21番『ワルトシュタイン』は1972年1月、旧西ベルリン、UFAトーン・スタジオでの収録、第23番『熱情」は1973年6月、旧西ベルリン、ヨハンネスティフト教会での収録、第26番『告別」は1974年12月、同じくヨハンネスティフト教会での収録。3曲とも「鋼鉄のタッチ」の異名を取ったギレリスの強烈な打鍵と磨き抜かれたテクニックが圧倒的である。威風堂々たる世界観でベートーヴェンの音楽を力強く表現し、楽曲の曲想を深く掘り下げることに成功している。第一人者にふさわしい威厳と品格も備わっており、円熟期に到達したギレリスの至芸を堪能できる。音質良好。

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