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淳メーカー さんのレビュー一覧 

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     2013/02/17

    個人的には2番の第4楽章、5番の第2、第4楽章、8番の第1楽章を気に入っております。8番の第1楽章はショスタコーヴィチの7番の同じく第1楽章を連想させるような展開が興味深いです(規模は小さいですが)。序曲や映画音楽で見せるアーノルドとは少し違う晦渋さが交響曲にはあります。ペニーの指揮はそのあたりがしっかりと押さえられており、聴き応え十分です。録音もナチュラルで素晴らしい。

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     2013/02/17

    3曲とも我が家初演でした。シェバーリン(1940)、ラーコフ(1944)、カバレフスキー(1948)のヴァイオリン協奏曲、どれもプロコフィエフやショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲の親戚のような曲調です。平易なスタイル、モダニズムがベースでありながら時々気になるメロディが顔を出す、といったあたりが特徴かと思います。カバレフスキーにいちばん親しみを覚えるあたり、私は保守派だなあと思いました。ハーディというヴァイオリニストは初めてでしたが、なかなかの腕前。有名な女流指揮者のバックも素晴らしく、小声で推薦としておきます。

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     2013/02/17

    ユロフスキ指揮によるハイドンの傑作のオラトリオ版である。ムーティ盤が愛聴盤だが、このオラトリオはまるで別の作品のようだ。その功績はひとえにユロフスキによるものだ。遅い楽章がほとんどのこの作品において、キビキビしたユロフスキの解釈は悠長さを全く感じさせない。それどころか緊張感を持続したまま全曲聴きとおせるのだ。終曲の「地震」におけるスケールも見事なものである。聴衆の反応も素晴らしく、このコンビの人気がうかがえる。早く実演に接したいものだ。

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     2013/02/17

    遅れてきたロマン派ヴェッツのクリスマス・オラトリオ。耳に残る口ずさめるようなメロディはないが、音楽は確かにブルックナーの流派である。劇的オラトリオと呼ぶにふさわしい70分の大曲である。ソプラノ、バリトンの2人の独唱者、合唱ともに作品紹介の役を十分果たしている。アルブレヒトの指揮も、交響曲の時と同様堅実そのもので初録音の紹介の適任者であることに疑いの余地はない。一度、実演で聴いてみたいものだ。

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     2013/02/16

    クリスマス・オペラの副題を持つキリスト降誕劇「ベツレヘム」の唯一のCD。平易で親しみやすい旋律に溢れ、クリスマスキャロルも引用されている。ボートンは音楽史から忘れられた存在であるが、交響曲や協奏曲には佳曲もある。この80分ほどの音楽劇も魅力的な作品で、毎年クリスマスが近づくと聴くことにしている。演奏している英国人たちには作品に対する愛情がこもった暖かさを感じる。

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     2013/02/16

    心の渇きを癒してくれる素敵なイギリス音楽だ。RVW風の衣装をまとった交響曲、第2楽章の抒情性や一度聴いたら忘れられなくなる愉悦に満ちた第3楽章、壮大なコーダを持つ終楽章、もっと聴かれても良い音楽がここにある。オーボエはヴィオラとともにイギリス音楽によく似合う。アダージョはフィンジのクラリネット協奏曲のそれと並ぶ実に美しい瞬間だ。いつもながらハンドリーの自信に溢れた棒には頭が下がる。亡くなって5年経つ、早いものだ。

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     2013/02/15

    チェロ協奏曲とエクローグが聴きものです。聴きものと言っても、こちらが耳を欹てないといけない音楽です。優しく語りかける音楽、第2楽章やエクローグがまさにそれ。若き日のヨーヨーマの白熱の名演もありますが、当盤はもっと素朴に演奏されており、作品の趣きには合っているように聴こえます。第3楽章のどこか懐かしさのある主題も一度聴いたら忘れられません。フィンジに出会えてよかった。音楽を聴く喜びを感じました。

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     2013/02/15

    RVWの世界初録音集。邦題もついておらず、他人の手になる編曲、編集もあるが、音楽は紛れもなくRVWだ。民謡(風?)がふんだんに散りばめられていたり、タリス幻想曲を思わせる幽玄な感じの曲もある。組曲の愛らしさ、チェロ独奏付きのDark Pastoralの幻想的な趣き、セレナードの懐かしさは、埋もれてしまうには実に勿体無い。手堅い演奏は十分に作品紹介の役目を果たしている。初期と晩年の親しみやすい作品を集めたこのアルバム、企画賞にぴったりだ。

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     2013/02/14

    こういう演奏をフランス的というのでしょう。「アルルの女」は重心が軽く南フランスの香りが部屋に溢れる、といった感じです。クリヴィヌの棒さばきの巧さが明るい陽光を作り出しているともいえるでしょう。交響曲は例の第2楽章のメロディに惚れ惚れとしてしまいます。パリが失ったフランスの香りがリヨンに残っていました。

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     2013/02/13

    ゴーティエのチェロは生き物のようだ。再弱音から最強音に至るまですべての音が生命力に満ちている。テンポの緩急も鮮やかで、遅いところは徹底的に遅く歌い込んでいる。パーヴォの指揮も単なる伴奏の域を越えており、第1楽章のあのホルンのテーマのテンポの落とし方に象徴されるように、表現力が非常に豊かだ。個人的には、ヨーヨーマ&マズアの次に気に入っております。

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     2013/02/13

    実に自然に音楽が始まり速めのテンポで序奏部が進んでいく。N響アワーで慣れ親しんだスイトナーさんの朴訥とした指揮ぶりが脳裏に浮かぶ。序奏部終わりのギアチェンジも自然だ。コーダの壮大さはこの曲が大交響曲であることを証明している。続くアンダンテ・コン・モートは理想的な解釈ではないだろうか。全曲を通してSKBの落ち着いたサウンドがシューベルトに見事にマッチしている。また速めのテンポを基本としているので天国的な長さも苦にならない。私見では、ケンペ、レーグナーと並ぶベスト3です。

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     2013/02/12

    バックがSKDだったので購入。ヘルムラートという初めて聴く指揮者はなかなか手堅い伴奏で、気持ち速めのテンポで進んでいきます。ブルンスのチェロも弱音は出色であり、また強音部ではオケの伴奏ともども実に豊かな響きを醸し出している。終楽章の表情の濃い表現も見事である。特筆すべきはスークのエレジー。哀歌を通り越し厭世的な色合いが漂う。競合盤が多いので目立たないが可憐な花を咲かせていることには違いない。

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     2013/02/11

    第2番のソナタで始まるこのアルバム、ファウンテンのピアノが雄弁である。勿論、名手ゲリンガスも負けてはおらず、確かな技巧で実に歌いっぷりが上手い。技巧に走るのではなく、表情は雄弁だ。無言歌集からの愛すべき小品たちも、この2人の手にかかると実に優雅である。メンデルスゾーンのソナタの代表盤と言っても良いだろう。

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     2013/02/11

    バロック後期のヴァッセナールの手になる合奏協奏曲集。際立つ個性はないが1曲10分程度の聴きやすい曲集であり、コープマンの的確な棒で音楽は実に晴れやかで生き生きとしている。休日の朝にぴったりという時々気になるアルバムです。

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     2013/02/10

    実は偉大なマーラー指揮者であったマルティノンのライヴ音源。ライヴ故の傷はここかしこに散見されますが、それを補って余りあるマルティノンの素晴らしい音楽性。我が最愛の終楽章の何という神々しさ。自然に呼吸しているかのように進行していくマーラーの美しいメロディ。金管が多少はずしても全然気になりません。勿論、これを上回る演奏は沢山ありますが、それで当盤の存在価値が下がるとは思いません。併録のベルクは切れ味鋭い解釈だと思います。マルティノンの放送音源が商品化されることを切に願います。

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