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ひとみ さんのレビュー一覧 

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     2014/03/29

    満を持して発売された15周年記念曲「大利根ながれ月」
    2000年、彗星のごとく歌謡界にデビュ−した氷川きよし
    それは衝撃でありJ-POPに押されぎみであった演歌界にとっても華々しいスポットライトを浴びた瞬間でもあった。

    かつて演歌歌謡曲は戦後の復興期から高度成長期へ移る時代の人々の心に寄り添い、ある時は励まし鼓舞をさせ、ある時は故郷に住む母の姿を思い起こさせ、ある時は恋うる人の面影を偲び、常に人々の生活とともにあり歌詞もその時世を映し出していた。
    やがて人々の生活が落ち着くのにつれて巷には様々な種類の歌が流行っては消えていった。

    人は楽しい時ももちろんだが辛い時、悲しい時、悩んでいる時に何かしら共感できるもの、人を探す。
    ふとラジオやテレビから流れてきた歌に思わず心奪われた経験のある人は少なくない。そうなんだ!自分が言いたかったことはコレなんだ!と自分の中で纏まりのつかなかった想いがジグゾ−パズルのパ−ツを埋める様にひとつに形へと変わっていく。

    22歳のまだ幼さの残る青年がス−ツ姿にピアスという姿で演歌を歌うという奇想天外とも思える想定外は今は亡き長良会長の狙い通りに注目を浴びデビュ−曲にして大ヒットとなり一躍トップスターの仲間入りとなった。
    それは他人からして見れば羨ましいと思えることだが氷川きよし本人にとっては常にプレッシャ−との戦いの日々ではなかったかと思われる。

    スポ−ツ選手も早い時期に記録を作ると後は追われる立場となり、かつ自分の記録を自分で塗り替え常にトップでありつづけなければという想いにかられるという。

    氷川きよしは多くの心あるファンの励ましや奔走する多くのスタッフに支えられ多くの荒波小波を越えて15年という途を歩んできた。

    今、再び「股旅演歌」を歌う氷川きよしの脳裏に浮かぶのは15年前のデビュ−の頃の自分の姿か、それとも15年後の円熟期を迎えた自分の姿か?

    デビュ曲と同じ「股旅演歌」。
    しかし、そこにいる氷川きよしは一生懸命だが荒削りだったデビュ−の時の氷川きよしとは違う氷川きよしがいる。
    今の氷川きよしだからこそ歌える「大利根ながれ月」
    ロングヒットになる予感がする!

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