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辛党兼甘党 さんのレビュー一覧 

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2020/02/14

    音は暖色系で角がなく、優しい演奏だと思います。残念ながら個人的にはこの曲はこれだけだと物足りないと感じますね。私の場合この響き、ブラームスだと好みに合致しました。それにしても確かに昔から柔らかくて暖かい音を持っていたとはいえ、ヤンソンス自身の過去の演奏だともっと密度の濃い硬い音も聴けていたと思います。例えばオスロ・フィルとの演奏もそうですし、バイエルン放送響の監督の始め頃の時期のCDを聴くとそう感じます。年月を経るにつれてどんどん角がとれていきましたね。最近ならハイティンクが同じバイエルン放送響とこの曲を録音していますが、そちらの方が硬軟のバランスが良い演奏だったと思います。好みを抜きにしても、アンサンブルもいまいちキレがないですし、いつものリズムの脈動が感じられずサラサラしてますし、特に1楽章での金管の調子があまり良くない感じが…実演を聴いた身としてはこのCDは彼らのベストコンディションとは言えないと思います。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2020/02/14

    信じられないほどの高音質です。SACD いりませんよこれなら。やはり録音はエンジニアが重要なんだということがよくわかりますね。ここで問題なのはあまりに音が良すぎて演奏の出来を判別することができないことでしょうか(笑)多分良い演奏です。少なくとも技術は申し分なく、テンポも適切、オケの音も極上。正直演奏がダメダメでも関係ありません、この音質で無条件でオススメできます。特に9番の冒頭は生演奏かとぶっ飛びました。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2020/02/14

    生演奏は2010年代しか聴けませんでしたが、今回ヤンソンスが亡くなったこともありお手頃なお値段のこのセットを買って聴いてみたところ、ひょっとするとこの頃が一番充実していたのではないかとの印象でした。
    ヤンソンスの個性(自分の思う)である浮き立つリズムに花のような優しい音がどの曲でも聴けて幸せな気分になりました。結果的にコンセルトヘボウではなくバイエルン放送響と添い遂げて良かったと思いますね、CD聴く限りはコンセルトヘボウだと優しくなりすぎるといいますか、重量感に不足した感じがしたので。
    師匠ムラヴィンスキーやカラヤンに全く似てないやんと思いきや、硬軟入り交じる自在さや、曲の山場を大きなアーチ状に持っていくのが上手なところなど、少し片鱗を感じたりも…。知情意のバランス感覚に優れた演奏で色々な作曲家の曲が入っているため、クラシック入門にはこのセットなんてもってこいなんじゃないかと思いますね。
    特にオススメはシベリウスとワーグナーそしてもちろん?チャイコフスキーです。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2020/02/14

    他の方も言うように音質はそれほど劇的に改善されてはいないと思いますね。むしろハイ上がりに、シャープにしすぎなんじゃないかと思います。拍手の音がなんかおかしくなってますよ(笑)目下のところ一番マシな音質ではあります。演奏も、それほど神格化するほどのものではないです。良いと思えない演奏もあります。私自身はムラヴィンスキーが好きすぎるほどに好きですが、好きすぎるが故に聴きまくり、冷静になれました。まず、チャイコフスキーの交響曲5番とベートーヴェン交響曲4番は演奏が荒すぎるのと、特にチャイコフスキーには1楽章にレベルが下がる録音の不備があるので、これら2曲は1973年4月の演奏の方をお勧めしたいです。ワーグナー全般はとんでもなく強烈ですが、金管のハーモニーというワーグナーの魅力の1つが殺されている事は否めません。どう取り繕ってもこの金管セクションを美しい響きとは言えんな…。このセットの中で完全に私が心奪われた演奏はフランチェスカ・ダ・リミニとオネゲルの典礼風、モーツァルトの交響曲39番ですかね。ショスタコーヴィチに関しては…彼らのために書かれたようなものですから、文句のつけようがないですね、ある意味これが「正解」ですから。そうそう、ルスランは有名ですが、音質的に別に今時この演奏でなくとも(1965年にこのクオリティかよというドン引きにも似た驚きはありますが)。速いのがお望みなら例えばプレトニョフとかありますし。さて、話題になってない演奏についてはお察しください。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2020/02/14

    モーツァルト聴く限りでは、チャイコフスキーもこれまでの慣習や先入観に基づく解釈を取っ払った、新鮮な演奏を聴くことができると期待しておりましたが…楽譜にない恣意的操作をやりまくり、ここぞでテンポを落として演歌もかくやというほどに歌う。確かに凄まじく強烈で、ハマる人はどハマりしそうですが、私の期待と真逆すぎて笑ってしまいました。誰でもいいからチャイコフスキーの交響曲をもっとスコア通りに演奏してほしいのですが。一度スコア見てほしいですよ。いかにテンポ指定が守られていないか、細かなアーティキュレーションがシカトされてるか、連綿と続く慣習に基づく解釈が続いているかがわかります。別に慣習に基づくことが悪いわけではないです。慣習を別の言い方に変えれば伝統です。それもとても大事なことなのは間違いないのですが、少なくともモーツァルトのオペラを先入観にとらわれず戦闘的に演奏したクルレンツィスにこれは求めていませんでした。期待してただけにショック。あと、音が最新録音にしてはかなり不自然で気になりました。レンジが広すぎます。通常フォルテシモだとマスクされる音も聴こえてきます。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2020/02/14

    バーンスタインの演奏、最近まで大嫌いだったんですがね…このCD最近ずっと聴いてます。この曲に必要(と勝手に思っている)な「凶暴な」「グロテスクな」「絞り出すような」「肺腑をえぐるような」音がこの曲に関してはバーンスタインの演奏でしか(その点はベルリンフィル盤、イスラエルフィル盤もOK)聴けない、と昔から思っていて、ずっと好きにはなれないけど気にはなっていた演奏でしたが、初めて聴いてから苦節(?)10年、ついにバーンスタインが私を迎え入れてくれました。元々コンセルトヘボウはあらゆるオーケストラで一番好きな団体なので暖色な音がそぐわないとか表現の踏み込みが足りないとかこの演奏に言われる批判が私には全く当てはまらず、逆に今までハイティンク盤やらベルティーニ盤やらジュリーニ盤などを愛聴していた私としてはエグすぎるギリギリ半歩手前で留まり、美しさもふんだんにちりばめられた絶妙な演奏となっております。そうそう、感情のままに演奏してると言われがちなバーンスタインですが、ちゃんと聴くとこの曲の音色旋律的要素をしっかり拾い上げてたり、テンポ設計も綿密だったりと、作曲家ってのもあるでしょうが多少のデフォルメはあれどかなりスコアに則した緻密な計算に基づく演奏だと思います。「感情的」ではなく「啓蒙的」という方が教育にも才能を発揮したバーンスタインにはふさわしい形容かと。トランペットが全編ちりめんヴィヴラートなのと、せっかく最高に良い音とバランスで叩いてるティンパニが1楽章を中心に音程を外す箇所が多いこと、1楽章の鐘の音がめちゃくちゃ変な音(コンセルトヘボウはいつもこの変な音がする…)であることが気になる人もいそうですが、この曲技術的に完璧だと何か物足りなく感じる不思議ちゃんなので私にとっては無問題です。あとジャケットいいですよね!指揮者の顔ジャケットって味気なくて…エルテの絵だなんてオシャレで素敵です。それにしてもずっと嫌いだったバーンスタインの音楽が聴けるようになって本当に良かったと思います。このCDは絶対買った方がいいですよ。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2020/02/14

    このコンビのベートーヴェン演奏は好きなのですが、それは単に古楽器を使ってみただけではない、古楽器だからこそできる表現に説得力があったからなんです。この演奏に関してはスコアを見て判断できるアーティキュレーションを素通りし、ただ流麗にすぎていくだけで、これなら古楽器を扱う必要がなく、寧ろ現代の楽器の方が美しいかと。逆に繋げるべき箇所を切ったりしていてやってることがチグハグですし、フレーズはここからここまでだよ!と大袈裟に区切ったり、フレーズ頭をわざとらしく膨らませてみたり、なんだか勝手なアレンジを次々に行って、センスいいでしょ?ってドヤってる感じがして腹が立ってきます。ピリオド演奏を標榜するならなおのこと、まずはスコアに書かれた指示を吟味するべきだと思うのですが。弦の音は美しいですが…正直言ってこの演奏を何度も聴く価値はないと思いましたね。他にたくさんもっといい演奏あるので。

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