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saitaman さんのレビュー一覧 

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     2022/12/09

    ミュンヘンフィルとゲルギエフによってブルックナーゆかりのリンツの聖フローリアン教会で足掛け3年にわたって行われたブルックナーの交響曲のLive録音である。曲によって多少のばらつきはあるが、ゆったりした調べが美しく朗々と響き渡り、期待を裏切らない重厚な演奏になっている。また、ロシアの指揮者らしく重厚さに加えて迫力と力強さがある。また、ブルックナーの交響曲は第5番を除き第4楽章が少々物足りないと思うことが多く第4楽章が無い9番が一番いいと思うことさえあるのだが、元来がオペラの指揮者であるゲルギエフは終盤にかけての盛り上げ方をとても上手くやっている。指揮者の唸り声などはあるが、観客の咳払いなどはノイズリダクションされているようだ。同じミュンヘンフィルでもチェルビダッケの全集とは全く違うし、ケンプの残したいくつかの録音とももちろん違う。ロシアのウクライナ侵攻でゲルギエフはミュンヘンフィルを事実上追放されてしまったのでちょっと微妙な立場の全集になってしまったが、演奏そのものは上質であり今やたくさんある他のブルックナーの録音と比較しても確かな特徴を有している。

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     2022/11/26

    Pilss、Zemlinsky, Foerster, Beineckeの20世紀の4人の作曲家の五重奏曲の演奏を録音したもの。20世紀の作品といってもこのCDに収められた作品は難解なものではなく、親しみやすいものばかり。演奏は天下のベルリンフィルのメンバーたち。多彩な管楽器の音色が織りなす世界に楽しい時間を過ごさせてもらった。

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     2022/11/20

    素敵なアルバムである。フランスの世界的なフルート奏者パユが、メイエなどフランス語圏の一流ソリスト及びパリ室内管弦楽団と共に、パリゆかりのフルートの名曲を、パリで録音した2枚組のアルバム。これでもかというくらいベタなパリ推しであるが、全く期待を裏切らない。演奏はもちろん一流。選曲も良いし、しなやかで、何より、楽しい。2021年の録音で音質も良好。

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     2022/11/19

    世界的なフルート奏者エマニエル・パユが、オペラの名曲の有名で親しみやすい旋律をフルート向けに編曲した作品を1枚にまとめた録音である。一歩間違うとムードクラシック音楽作品集になりそうな感じのアルバムであるが、演奏の質は高く、気恥ずかしくなりそうなくらい真っ向から取り組んでいて、とても楽しめる。録音も悪く無い。

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     2022/11/19

    ペトルーシュカからの3楽章が非常に良い。かつてのポリーニやベロフの名演を上回る。スクリャービン悪くないが、あまりにも明快過ぎてスクリャービンの音楽の持つ神秘的な魅力にはやや欠ける。

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     2022/11/13

    ラトビアの作曲家Plakidisのオーケストラ作品集。Canto, Variations, Legend, Glance Backの4つの作品が収録されている。作品ごとに特徴は異なるが、古典的な手法に現代的な技法を織り交ぜ精緻に書かれている。最も印象的だったのは最後のGlance Backで、Partの音楽に共通するものがある。Variationsも表情が多彩で良かった。71分の長時間録音。指揮者はカラヤンコンクールで優勝のキャリアを持つ。ラトビア国立交響楽団は母国の作曲家の作品を一音一音丁寧に奏でている。2019年の録音で音質も良好。

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     2022/11/12

    フィンランドの作曲家ラウタヴァーラの作品集。チェロ協奏曲第2番”Towards the Horizon”は2008-2009年、パーカッション協奏曲とされている”Incantations”も2008年の作曲。”Modificate”はgン局は1957年の初期の作品だが2003年に大きく作り変えられているため、このアルバムに収められた作品は3曲とも晩年の作品といってよい。ネオロマンチシズムと現代音楽の技法が交差した中に「光の天使」などを作った作曲家の後期作品らしい独特の宇宙観が漂う雰囲気がある。特に”Incantations”は良かった。丁寧に演奏されており録音も良好。

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     2022/11/06

    シベリウスの交響曲全集は20セット以上持っている。しかし、このマケラとオスロフィルの全集は、録音史に残る名演に全く引けを取らないばかりか、録音の鮮烈さも加味すれば、凌駕していると言って良い。一般受けする交響曲第1番、2番、5番も良い演奏だが、それらにくらべて小粒で目立たない第3番、内面性が強く一筋縄ではいかない第4、心象風景が美しく広がる第6、極めて密度の濃い傑作中の傑作の第7番が本当に素晴らしい。巨匠指揮者の中にはこれらの名曲に対して自らの共感と個性を前面に出した演奏をする人もいて、それはそれでありだとは思うが、この演奏はそういうタイプのものというより、演奏家として作品の偉大さを信頼し、尊重し、奉仕し、一音一音、全ての小節を、大切に、丁寧に、バランス良く、的確に、高い集中力で、鳴らし切ることに徹している。TapiolaもThree Late Fragmentsもとても良い。録音も極めて優秀である。

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     2022/11/05

    作曲家としての技量は超一流で作品もたくさん残しているのに、同時代のドビッシーやラベルと比べて内省的過ぎて覚えやすい一般人受けする旋律の代表曲が無いというせいもあるのか、ケクランはいつまで経っても陽が当たらない作曲家である。時々その作品の魅力に気づいた演奏家が情熱をもって取り上げるので録音はポツポツ出てくるのだが、元々地味なクラシック音楽の市場においてもさらにニッチなところになるのでどれも短期間で廃盤になっていて、たくさん検索に引っかかるのにほぼ廃盤で中古品をコツコツ探し当てて地味にコレクションを続けるということを強いられる。さて、このCDの「セヴン・スターズ・シンフォニー」は、映画好きでもあったケクランが当時の7人の映画スターに1楽章づつ当てて作ったちょっと珍しい作品である。楽章の名前がそのまま映画スターの名前になっており、最後はチャーリー・チャップリンで終わる。なかなか良い録音が無かったのだが、今回、2021年に録音された鮮明で良質な音の状態のものが出てきたのはうれしい。もう1曲入っている「星空の詩」は13分くらいの曲だが、静かに心に訴えてきてケクランらしくて良い。今まで発売されてきたケクランのアルバムが例外なく全てそうだったので、きっとこれも短命で廃盤になる可能性は大であろうから、フランスの近代音楽に関心のある人には迷わず購入しておくことをお勧めする。尚、指揮者は女性で、ブックレットにある写真を見る限り、かなりの美人である。

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     2022/11/04

    キーシンがRCAで録音した中からリストの小品を集めて2枚組みにしたもの。元々そのように狙ってまとめて録音されたものではないので演奏時期はばらつきはあり、セッション録音とライブの両方が含まれているが、いずれも技術の安定性と詩情の豊かさに富んでおり、非常に優れた演奏である。

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     2022/11/03

    ファウストのバッハは無伴奏のパルティータとソナタのうち1枚だけを持っていて、これが大変見事な演奏だったので、他のバッハの作品もまとめたボックスが出て、直ぐに買った。ファウストのバッハは何が良いかというと、技巧の高さはもちろん、とにかく、清々しく、生き生きとしていて、聴いていて疲れず、何より楽しいのだ。昔とは違う演奏スタイルが広がったとは言え、バッハにどこか付きまとう固いイメージの鎧を脱がせ、作品自体はそのままに徹底的に突き詰めた上で、現代の活きた音楽として豊かに響かせている。ブックレットには今回のボックス化にあたってファウストの短いインタビューが載って英語版の方を読んだが、そこでイザベラ自身が語っているように、無伴奏以外は全て優れた共演者たちと触発しあって作品への理解を深め協演を重ねた賜物なのだなとも思う。定番の曲ばかりなのに新鮮で、特にブランデンブルク協奏曲はここまで楽しい演奏はちょっと聴いたことが無い。とても良かった。

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     2022/10/30

    少し長めの残響の中で抑揚の効いた細やかでありながら実にスケールの大きな演奏が次々と展開されてゆく。展覧会の絵は表情がとても豊かでダイナミックで、実に興味深く聴ける素晴らしい演奏だったが、何と言っても、ブゾーニ編曲のトッカータとグリンカのひばりが掘り出し物だった。高度で安定したテクニックだけでなく、アーティストとしての自信と高い精神性を感じさせる。元々は天才少年として売りだしたピアニストだが、この演奏を聴くと、キーシンは天才を超えた孤高の境地に達している。非常に優れたアルバムである。

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     2022/10/30

    ライブ録音と言っても、近年のものは、あらかじめマイクの位置を工夫し、演奏に傷があるところはゲネプロの録音をとっておいて張り合わせたり、ホールのノイズに対してノイズリダクションをかけたりして、セッション録音と大差ないレベルにしているものも多いが、この録音のMozartについては、ピアノが奥まった感じの音になっているし、ただライブの様子を記録したのを聴いています感が強い。Mozartはデヴィスの緻密な表情を重ねたオーケストレーションが見事なのでちょっと残念。Schubertの方はtはMozartよりずっと良く、後半にかけて観客がいる状態ならではの高揚感もあるが、静かな2楽章は指揮者のうなり声がちょっと気になる。1回聴けば十分かな。

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     2022/10/30

    ライブとは思えない緻密で正確な演奏である。キーシンもエマーソンSQも完璧主義なのだろう。凄い演奏ではあるが、正直、1枚目のモーツァルトとフォーレについては、もう少しふくよかさとか潤いが欲しい。感心するけど楽しめないのだ。一方、よくはまっているのが2枚目のドボルザーク。極めて正確無比で安定的なテンポの刻みに乗せてドボルザーク作品の特徴である多彩な旋律的な魅力が名手たちの高い集中力の伴ったアンサンブルによってよく引きだされており、大変素晴らしい名演になっている。アンコール的な位置付けだろうか、最後のショスタコーヴィチもなかなか良い。

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     2022/10/29

    Pelecisのアルバムかと思って買ったら、そうでは無く、ラトヴィアの作曲家9人のオーケストラ作品を集めた小品集だった。19世紀前半のような古いスタイルの作品も多い。良かったのは時代的に新しい方の曲で、表題にもなっているPelecisのFlowering Jasmine、PorietisのMorning、EsenvaldsのNocturneの3作。繊細な現代曲で良くできており琴線にも触れてくる。個人的には、正直、全部このような1995年以降の作品だけで構成して欲しかった。演奏は全て地元ラトヴィアのオーケストラであるLiepaja Symphony Orchestraで指揮者もラトヴィアの人。2021年の録音であり音質は特に問題無い。

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