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シロクン さんのレビュー一覧 

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     2022/08/15

    重量感はあるが重苦しくない。私にはブルックナーの演奏の中でも最も気に入ったものの一つである。オケがベルリンフィルだから,特に弦がいい。厚くて澄み切っていて力感がある,ヴァントのテンポもすごくいいというか,テンポを動かしているのか,インテンポなのかわからないくらい自然体。実は9番だけは持っていてお気に入りの一枚であったが,他もすごくいい。私は,ブルックナーは2番とか6番とかが好きだが,ヴァントはこの辺には目もくれずに,このシリーズはいわゆる大作・名作中心である。でも,今回のこの演奏で作品の良さを実感した。特に,5番は私にはケンペ。ミュンヘンPO 以外には,ピンとくる演奏がなかったが,これはそれよりも素晴らしい。7番は厚いハーモニーに歌があふれ,8番は一歩一歩踏みしめる音の構築物,2曲ともその性格が余すところなく表現されている。4番はエンターテインメント的な要素が強い作品だと思うが,ヴァントのようにきちんと力強く演奏すると品格を感じる。9番は素晴らしいベルリンフィルの音で澄み切った境地が楽しめる。今回は作品ほぼ一気に聞き通してしまうほど,素晴らしい演奏だった。後悔していることはただ一つ。もっと早く買えばよかった。

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     2022/08/12

    モーツアルトのクラリネット協奏曲は,27番のピアノ協奏曲と並んで大好きな曲でCDもたくさん持っている。フレストは初めて聞くソリストですが,クラリネットの音色がほの暗く,それでいて暗すぎず,落ち着いているが音楽は楽しめる,そんな演奏です。他の2曲は,アンスネスがピアノを弾きヤンセンがヴァイオリン。悪いはずがない。楽曲を音楽面から分析する力は私にはまったくないが,クラシック好きの素人リスナーには本当に素晴らしい演奏に聞こえる。

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     2022/06/26

    ネモリーノ・アディーナ・ベルコーレ・ドゥルカマーラの4人についてはルックスも含めて合格点。アディーナはケースの写真よりも映像で見るとずっときれいで、声も歌も美しい。ベルコーレは引き締まったマッチョな体形で、太目のネモリーノと好対照。しかし何といってもドゥルカマーラだ。そのままファルスタッフがつとまりそうな太っちょで、憎めない詐欺師にピッタリ。演出も伝統的なもので、この喜歌劇を底なしに楽しめる。私はなぜか1000円ほどでたたき売られていた時に買ったが今はもう少し高いようだ。日本語字幕がない、それからこの作品にはネトレプコとヴィラゾンがウィーンで入れたとんでもない名盤がある、この2つから1点減点した。とても面白く楽しく堪能できた。           

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     2022/02/28

    豊かなベートーベンです。めんどくさい精神性とかなんかじゃなくて,きちんと音にすればこんなに美しい音楽だ,という主張が見え隠れする。オーマンディという人は,楽譜を音に変えるということに関して本当に見事な腕前を持っている。私は,ベートーベンはコンヴィチュニーがライプツィヒゲヴァントハウス管弦楽団を振ったものがスタンダードたと思っているが,あれとは別の意味でこれもスタンダードになりうる。オーマンディ・フィラデルフィアには「華麗」というようなイメージが付きまとうが,決してそうではないと思っている。地味ではないが,浮ついたボリューム感とは無縁だ。ベートーベンはは美しい音楽を書いた,と心の底から思わせてくれる全集である。

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     2022/02/28

    今はドン・キホーテを聞きながら書いている。例によって,芳醇な音,適切で中庸なテンポ,よく歌う指揮ぶり,と申し分ない仕上がり。カラヤンほど派手派手でなく,ライナーのように切れ味するどいところもなく,ケンペのような渋みもないが,立派な音楽を聴いているという充実感がある。
    ばらの騎士組曲,町人貴族とか,7つのヴェールの踊りとかちょびちょびと入っている小品がまたいい。ゆったりと音楽に浸るだいご味がここにある。

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     2022/02/06

    何てったってルチア・ポップです。大柄だけどかわいらしくて最高、年齢を感じさせない初々しさ。私は大好きです。イエルザレムはシークフリートのようなヘルデンテナーではなく、軽い役だけどうまい。大柄なのでポップとのバランスもぴったり。ラストシーンは軽々とポップを抱っこして、力を見せつける。さらに素晴らしいのはカール・リーダーブッシュ。これまであまり意識したことのない歌手でしたが、声の美しさと歌のうまさ、気品は只者ではなく、歌に聞きほれる。途中に、スラブ舞曲の聞きなれたメロディーも現れて、オペラも楽しめる。舞台はウィーン国立歌劇場なので、伝統的な演出で安心して物語にひたれます。

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     2022/02/06

    まず、実演ライブではなく映画版。動きが細かく見える点はいいとして、私は基本的にオペラ映像は舞台芸術、と思っていて、映画版は好きではないので、1点減点。
    出だしの序曲はカールベームの堂々たる指揮ぶりが見れる。高校生のころに写真で見た通りの威厳のある頑固おやじが懐かしくうれしい。ベームの登場はそこだけ。ヤノビッツは声がとんでもなくクリスタルで色香もありロザリンデはまり役。そのほかの男性歌手はうまいし面白い。アデーレ、少し年増かな、かわいいけど手練手管に長けていそうで、もう少し初々しい若いソプラノだったら最高。面白かったのはビントガッセン、この当時はけっこう年齢が行っていたのだろうけど、往年のヘルデンテナー、永遠のジークフリートの素顔が見られてこれはこれでよかった。
    こうもりのDVDは売られているものが意外と少ない。指揮もオケも歌手も有名どころがそろい、どこをとってもはずれはない。映画版ということを承知の上でなら持っていて損はない。楽しめるDVDです。

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     2022/01/15

    私は見たことのないオペラで、あらすじを知るつもりで見たので、その感想です。
    オペラとしては「ファウスト」という名前に惑わされないほうがいいようです。ゲーテの原作とは似て非なるものです。男と女の恋物語。
    もう一つ展開の相当部分をバレエが担う演出(原作はわかりませんが)だから、CDで聞いたら印象は全く違うんでしょうね。
    演出は時代を変えているらしいですが、違和感はなく、結構いいです。歌手もルックスも含めてまずまず。「ファウスト」というオペラを知るためにはいいDVDのような気がします。ただ、作品はオペラとしてはあんまり気に入りませんでした。

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     2018/09/30

    昨日届いたので早速聴いてみた。いいですね。シルヴェストロフという聞いたことのない作曲家の作品で始まります。美しいピアノです。あとはショパン・サティ・ドビュッシー等のおいしいとこどりの曲が続く。アンコールピース集+BGMと思って聞いていると、ひんやした秋の気配にベストマッチ。くつろいで、珈琲かワインでも片手に聞きたい。添付の解説でインタビュアーの「メモリーとは?」との質問に、グリモーさん、ハイデッガーの名前を出していました。驚いたけどこれも一興。

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     2017/12/11

    あんまり派手なところはないけど。きちんとした演奏です。折り目正しいけど堅苦しくい。大吟醸とかいう演奏ではないけど、普段の晩酌では楽しませてくれるおいしい二級酒とかデイリーワインみたいな演奏。僕は好きです。この人、ジュリアードを出ていて、ロイヤルフィルのコンマスだそうです。腕は確か、と見ましたが。

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     2017/06/11

    オーマンディを買いまくって、そろそろ全集以外に買うものがなくなってきた。全集とどちらを買うか迷ったが、これは全集には入っていないので購入。例によって、オーマンディらしく、手堅い演奏。渋いというのとは少し違うが、巷間に流布するほどキンキラの演奏ではない。テンポも控えめで、印象は地味である。
    ソロのメンバーもソリスト・ヴィルトゥオーゾ系ではなく、オケの首席らしく自己主張よりは協調を優先とした音楽づくりとみた。カラヤンがベルリンのトップと入れた同様のCD(木管のみ)も持っているが、あそこのソロメンバーのほうが存在感は強い。このCDは「競争曲」ではなく「協奏曲」の趣である。
    私が気に入ったのはクラリネット協奏曲。モーツアルトの名だたる曲の中でも私は27番のP協奏曲と並んで好きな曲。ケッヘル番号も500を超えると静かで澄み切った曲想の名曲ぞろいで、このあたりについてはあまり明るすぎる演奏よりは、自分を抑えて曲に奉仕するような演奏がふさわしい。この点で、今回のCDセットに収められた演奏は、私の中では3本指に入るくらい気に入った。静かで澄み切ったいい演奏である。減点1は、ファゴット協奏曲がさすがに地味すぎ。もともと地味な楽器なので、もう少し押し出してもいいのに。ベームがウィーンの首席トゥーネマンと入れた盤がやはりいい。でも、これがきっと彼らのスタンスなのだろう。オーマンディ=輝かしいフィラデルフィアサウンド=キラキラの名人芸、というイメージで購入すると裏切られる。

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     2016/12/29

    だいぶ以前に購入したが、今回HPを見てびっくり、誰もレビューを書いていない。こんな素晴らしい盤についてどうして誰も書かないのか。
    まず、ヴィオラのくすんだ憂いのある音色がすばらしい。バスをほうふつするチェロの響きもいいが、このアルバムに聞くようなヴィオラの音もなかなかのもの。ヴィオラのレパートリーにどんなものがあるのかよくわからないので、選曲がどうのこうのは判断できない。そんな理屈は抜きにして音とメロディーに「はまる」ことうけあい。グラズノフとヴュータンのエレジー、コダーイのアダージオなど、短調系の愁いを帯びた楽曲は本当にここでしか聞けない世界。バシュメットのSONYの曲集がヴィオラの多彩な機能美を聞かせるものだとすれば、こちらは情緒的なヴィオラの魅力を伝えるもの。バシュメッとも素晴らしいが、私の愛聴盤はツィマーマンかな。

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     2015/01/08

    久々にベートーベンの出物にであった感じがする。まず、30,31のソナタ。音がくっきりとしているのに深い情緒を感じる。テンポはそんなに動きはないがメリハリが立ち、ベートーベンらしい深い叙情性が表現される。協奏曲もそのままの雰囲気を維持している。マズア=ニューヨークフィルのサポートも明快かつ叙情味にあふれた好サポートである。

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     2014/12/13

    ベートーベンのvn全集がほしくて、レビューなどを参考に物色して、これを選択した。この二人はフランクでとんでもない名演を聴かせてくれたのが決め手。豊かで表現力豊かなデュメイ、深くてかっちりとしたピレシュ、すばらしい音で表現している。ベートーベンというと、抹香臭い精神性を第一に考える人もいるが、彼は多面体、さまざまなアプローチを許容するキャパシティがある作曲家だと思う。こういう明るい音楽的に充実した演奏で聞くベートーベンもいい。ライナーノーツがまたおもしろかった。二人はずいぶん衝突したということが書いてあった。剛毅なピレシュらしい逸話がおもしろい。
    それにしてもどうしてベートーベンのVnソナタの全集ってこんなに少ないのでしょう?チェロソナタの全集はけっこうあるし、ピアノは枚数はうんと多くなるのにこれもかなりある。ベートーベンのVnは春とスプリングくらいしか聞いたことがなかったが、ベートーベンらしい音楽がいっぱいで楽しめます。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/11/21

    細かい詮索は抜きにして、アバドがベルリンフィルを振っている、それだけでいいものになるのは当たり前です。格調とか技巧とか音楽の愉悦とか、そういったことが本当に過不足無く盛り込まれたものです。カラヤンほどは技巧の誇示に走らず、ワルター並みに歌う。私にとってはクーベリック・バイエルン放送響 のものと並ぶ宝物です。
    ジュリーニが振ったものはテンポが遅めで「あれっ」と思いました。やはりアバドとは違う音楽作りの人なのですね。ちょっと重めでモーツアルトのイメージとは違う。同じ重量感でもベームのものとも違いますね。これは好悪がわかれるでしょう。

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