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かんたあびれ さんのレビュー一覧 

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/17

    とても良いと思います。キングズ・カレッジ合唱団とブランデンブルグ・コンソートの相性が良いし、合唱団はアルトがカウンターテナー起用、オケは小編成で共にヴィブラートを抑えたピュアトーン。教会の残響を効果的に生かした演奏。テンポは古楽オケの演奏が主流となった今となっては標準的なものです。ソリストも実力者揃いで、個人的にはアルトのヒラリー・サマーズが良いと思います。第二部の2曲目He was despisedはホグウッド盤のキャロライン・ワトキンソンに負けてない。DVDはカメラワークがやや単調ですが、教会の雰囲気は良く出ていて、イギリスのお育ちの良い顔立ちの合唱団メンバー、ルックスが標準以上のソリストやヴァイオリン奏者などヴィジュアル的に問題はありません。1993年当時のジョン・マーク・エインズリーは金髪フサフサだった事は新たな発見でした。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 17人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/03

    20年以上ブルックナーの音楽に心酔している者としてレビューします。これからブルックナーの交響曲を聴き始めようと考えている人にも、既にブルックナーを聴き込んでいる人にも、充分に推薦できる全集です。我が家には朝比奈、ヴァント、チェリビダッケ、ケンペ、ヨーフムなど大家のCDが部屋の壁ラックに並んでいますが、最近この演奏だけに浸る様に聴いています。理由は演奏家の個性よりも音楽そのものの美点が全面に出ているから。テンポは中庸かやや早めで、音楽はよく流れ、豊かな残響に助けられ各楽器の音色がうまくブレンドされています。恣意的な表現は無いのがとても心地良く、これ迄聴いてきた個性的な演奏からの呪縛から解放された気がします。皆さんがご指摘の様に残響がかな長いのは、ソリッドな演奏好む方には不向きですが、作曲家の頭の中に鳴り響いていた音楽は、この様な音だったのでしょう。私は好きです。

    17人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/10/15

    とても良いセットだ。協奏曲は還暦前後の巨匠ピアニストのアラウと後年巨匠となる40歳代指揮者ジュリー二の素晴らしい共演で、両者一歩も引かないがっぷり四つでアラウの硬質な音色とジュリー二の切れ味鋭い指揮ぶりが聴いていて痛快。個人的には1番が特に良いと思った。交響曲は後にVPOと録音と比べると全般的に若々しさと勢いがある。オケの音色や重厚感で言えばVPOの圧勝だが、PO盤が好みだという方がいてもおかしくない。録音時期は4番のみウォルター・レッグが去った後のNPOとの演奏で、それ以外の録音と6年程の隔たりがある。この間にジュリー二の音楽が一層熟成されたのだろうか。4番は揺るぎないテンポは3楽章に顕著で、この時期のジュリー二が既に真の巨匠であった事がよくわかる。VPO盤に疑問符が付いた人こそ聴くべきかも知れない。買って損はないと思う。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 14人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/10/12

    フォーレの室内楽作品の定番は皆さんご存知のユボーが中心のERATO盤かコラールが中心のEMI盤で、個人的には特に前者を愛聴してきたが、新盤が出ても曲に対するイメージが壊される怖さから、この2シリーズとティッサン=ヴァランタンのシャルラン盤以外は聴かないできた。しかしHMVのクラシックのHPに大きく掲載されているのを見て、価格の安さから思わず即買いした。結果大正解!前述の盤に比べ音質が圧倒的に優れるのは当然として、演奏も概ね好感が持てる。フランスの若手実力者達に加えヴィオラのコセのようなベテランも入って、瑞々しい音楽が展開される。1枚目はルノー・カプソンのヴァイオリンが美音を惜しげ無く響かせながら歌う。フォーレの室内楽の最高傑作は2つのピアノ五重奏曲だと思うが、このセットのエベーヌSQは朗々と歌い、積極的にクレッシェンドしてゆく。2番のピアノのアンゲリッシュは1楽章冒頭からグイグイと音楽をリードする。ERATO盤のユボーやヴィア・ノヴァSQの抑制された演奏と好対照だが、これはこれで良いではないか。今年購入したCDの中で最も価値あるセットになりそうだ。

    14人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 8人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/04/13

    素晴らしい演奏だ。凛として清々しいカサドシュのピアノ、引き締まっているが冷たくならないセルの指揮。モーツァルトの音楽が滔々と流れている。幸福な時間が保証されている名盤中の名盤。

    8人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/04/10

    セルのハイドンは初めて聴きました。とても良いですね。いつもながら引き締まった演奏で、雄渾さと繊細さを合わせ持っています。モノラル録音も含め音質も十分満足なレベルです。私にとってハイドンの交響曲演奏のベンチマークとなりそうです。(ちなみにこのシリーズの装丁については価格なりです。ボックスを平らに置くと焼き蛤の様に上蓋が半開きになります。私は気にならないので減点要因になりません。)

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/03/09

    このCDを買ってから既に15年以上が経つが、聴くといつも深い感動がある。指揮者もオケのメンバーも全員がブルックナーの音楽に共感し、献身的な演奏をしている。例えば第一楽章のコーダが始まる前の長いディミニエンド。聖フロリアンの豊かな残響に消えて行く辺りは素晴らしい。今から35年前に日本の指揮者とオーケストラが、聖地で為し得た記念碑的な演奏である。この演奏の前に、使用版や技術の問題をとやかく論じるのは無意味である。15年後に聴いてもこの感動は変わらないだろう。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/02/18

    イ・ムジチの演奏でバロックを聴きたい時に良く掛けるのがこのCD。ヴィヴァルディに比べてシンプルなメロディーは彼等の音色を味わうには好都合。フィリップスの録音は何時もながら良いですね。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/15

    20年以上合唱を嗜む者です。
    この演奏に賛否両論有るのは良くわかる。私自身も四半世紀以上クラシック音楽に慣れ親しんできて、ここまで変わった解釈の第九はガーディナー以来だ。最初演奏者の顔ぶれを見て意外だったのは合唱団。バーミンガム市交響楽団合唱団。聴いて見てその理由が分かった。このような解釈独墺系の合唱団には受け入れてもらえないはずだが、バーミンガムの合唱団員からすれば、出世したラトル先生にウィーンまで呼んで貰って歌えるんだから、張り切らない訳がない。ラトル先生の斬新な解釈は何でもやっている。楽譜を見ながら聴くと、二分音符のスタッカートを忠実に実行しているなど、勝手なことやり放題という訳でも無い。そもそもこの曲の合唱ハートは歌い辛いことこの上ない。およそ声楽的に書かれていないから、合唱そのものの美しさを際立たせるより、メッセージ性を前面に押し出したラトルの解釈もありかな、と思う。良い悪いは別にしてここまで合唱が存在感のあるレコーディングも珍しい。但し発声に深みはなくドイツ語の発音に難はある。リズムの処理などを聴くと、この指揮者が打楽器奏者出身だというのが頷ける。四楽章の目まぐるしいテンポの変遷も巧みだが、不自然ではない。ウィーンフィルからは伝統的な音色を要求していないように感じる。時折ハイドンの交響曲のような楽天性を醸し出している。ラトルの解釈は一言でいうなら、人生に対する全面的な肯定。お行儀の良いクラシック音楽好きには到底受け入れられない代物だろうが、普段ロックしか聞かない人には良いかも。私自身は、もう少し渋い演奏が好みデス。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/12/08

    マッケンナのソロピアノは本当に素晴らしい。左手のベースラインと右手のメロディーラインが、まるで二人でアンサンブルしているように聞こえる。そんな名手のクリスマスアルバム。聴きなれたクリスマスソングが彼の手にかかると、最高のジャズになる。凄くジャジーだが、どこと無く品がある。ここに書き込んでいて矛盾があるが、これからもこっそりと大切にしたい一枚だ。

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     2010/12/07

    クリスマス・ポートレートには初出から既に30年以上、オールドファッションドでさえ四半世紀以上経つが、音楽的な価値は全く変わらない。これを聴けばリチャード・カーペンターの才能が如何に優れているかが分かる。誰にも安心して勧められるクリスマスアルバムだ。ちなみに両方のアルバムとも全曲カレンが歌っている訳ではないので、カレンを聴きたい人は彼女の死後にリチャードが1枚に集約したアルバムを買うべきだ。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2010/11/26

    15年位前に日本コロンビアからレーザーライト・レーベルで出ていたプロミネント1000シリーズの盤のレビューです。この盤には終演後の拍手は収録されてません。第一楽章の緊張感とアンサンブルの見事さ、第二楽章の弦の凛とした響きとトリオのホルンの美音、第三楽章の溜め息の出るような音楽の流れ、いづれも一級品!SKDの底力を見せ付けられる。しかし真骨頂は最終楽章。ライヴの高揚感が生々しい。特に合唱が入ってきてからオケも次第にのってくる。私自身声楽を嗜むが、ソリストについてはバスだけでなくソプラノも褒められたレベルにないが、ラストに向かっての盛り上がりを聴けば、どうでもいいと思わせる。素晴らしい演奏である。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2010/11/21

    1980年代中頃、N響の定期にスラトキンが客演した時にラフマニノフの交響曲第2番を演奏したのを聴いた。当時中学生でクラシック初心者だつた為、指揮者の事も楽曲の事も分からずに聴き、良く分からず帰った。(この曲を初めて好きになったのは、それから10年以上経った後にアシュケナージのCDを聴いてからである)そんな思い出があって、このCDを購入した。聴けば見事な演奏でデトロイト響の機能美を自然に引き出す指揮者スラトキンの実力をあらためて感じる。 颯爽とした音楽運びに30年前にNHKホールで見たスラトキンの姿を思い出した。音楽の流れが自然で無理がない。テンポ・ルバートの処理も適切でセンスが良く、ドン臭くならない。個人的には、アシュケナージより都会的でマゼールよりノスタルジックと感じた。ヴォカリーズも良い。交響曲の前に収録したセンスについては、先述された方と同意見。なおこのCDは録音が良い。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2010/11/20

    この演奏はルービンシュタイン89歳、ラストレコーディングという点を充分に念頭において聴く必要がある。それを考えれば驚異的である。しかし、流石の巨匠も老齢には勝てず。第一楽章の出だしからヨイヨイで、メータも合わせるのに苦労しているのがわかってしまう。気を遣うオケも最後まで不完全燃焼だ。聴き手によっては枯淡の境地と感慨深く感じるかもしれないが、一般的なリスナーに推薦するのは難しい。特に初めてこの曲を聴く人は、もっと若いバリバリの時代の演奏があるから、そちらから聴く事を薦めたい。しかし、ルービンシュタインは何故晩節を汚すリスクを冒してまで、この年齢でコンチェルトのレコーディングを決意したのか。もしこの演奏を映像を伴って鑑賞出来たら、きっと違う印象になったかもしれない。ちなみにこのCDは録音もイマイチだ。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2010/11/18

    この「幻想」は素晴らしい。ハイティンクらしいバランス感覚が冴え、ディテールもクリアに収録されている。第三楽章など、ウィーンフィルの美しい音色に本当に惚れ惚れする。冷静で知的だが、決して冷めた演奏ではない。安心して聴ける演奏だ。永年ミュンシュ&パリ管を聴きなれていたが、自分はベルリオーズの音楽の一面しか聴いてこなかったのかもしれないと感じた。この曲を初めて聴く人にはこの演奏が良いと思う。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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