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タテキ32 さんのレビュー一覧 

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/03/17

    3楽章の反復を削っているとか、5楽章で音を外したところがあるなど、確かに引っ掛るところがある。しかし、この2楽章の美しさ、特に最初の2分から5、6分ぐらいの間、これぐらい滑らかに美しく歌う演奏は他にはないように思われる。この部分は何時聞いても、陶然と夢見心地となる。そして、綿々と美しく歌われる2楽章では何時しか林の奥に迷いこまされ、美しい緑の中に己の所在を見失ってしまうような感じに襲われる。それに加え、5楽章の深い休止の後に来る、これまた深い惜別を告げるかのような独白?。もちろん、他の部分も悪くはありません。この演奏のこのような感動の前には、ワルターもクリュイタンスもムラヴィンスキーも物足りないのです。これは毒かもしれませんが、この甘美な毒に中毒したものにとっては、これは有難き幸運に恵まれたと思っています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/03/16

    ナクソスが出しているこの四重奏団のCD、どれも立派な演奏です。ナクソスは実力があるが有名でないアーティストを拾い上げるのが上手いと思います。アルバンベルクその他有名団体と目隠しテストした場合、どちらが上手いということになりますかね。偉そうなことを言っている我国評論家の多くは判別できないのではないかと思いますが、どうでしょうか。我国評論家の多くは、有名演奏家に対しては前もって世評などで流布しているイメージに従って褒め、未知の演奏家や若手の演奏家などに対しては、深い理解が不足しているなど、わけのわからないケチを付けがちな気がします。この団体の演奏、先入観なく聞けば、どこにも技術の未熟な印象はありませんし、モーッアルトの音楽の美しさが素直に深く響いてきます。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/03/16

    ナクソスが出しているこの四重奏団のCD、どれも立派な演奏です。ナクソスは実力があるが有名でないアーティストを拾い上げるのが上手いと思います。アルバンベルクその他有名団体と目隠しテストした場合、どちらが上手いということになりますかね。偉そうなことを言っている我国評論家の多くは判別できないのではないかと思いますが、どうでしょうか。我国評論家の多くは、有名演奏家に対しては前もって世評などで流布しているイメージに従って褒め、未知の演奏家や若手の演奏家などに対しては、深い理解が不足しているなど、わけのわからないケチを付けがちな気がします。この団体の演奏、先入観なく聞けば、どこにも技術の未熟な印象はありませんし、モーッアルトの音楽の美しさが素直に深く響いてきます。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/03/16

     私はNHKのデジタル放送で見、録画したが、この放送では日本語に吹き替えしてあった。実録ではなく俳優を使っての再現であり、トスカニーニの顔のイメージにちょっと違和感があったが、そんなことはどうでも良いと感じられるほど素晴らしい感銘を受けた。トスカニーニは唯我独尊の独裁者で、人を人とも思わないような酷い人間で、その音楽は力でごり押しした音楽で、音楽の繊細な美しさや陰影などといったものを軽視した偏ったものだというような極端な言われ方によく出会うが、そういう言動がまったく出鱈目なものだということがよくわかる。確かに練習中酷い罵詈雑言を発しているが、それは演奏が上手くいかない場合に癇癪を爆発させているだけで、四六時罵声を発していたわけではない(トスカニーニの罵声のレコードはそういう部分だけを集めた興味本位の恥ずべきものだと聞いている)。彼は確かに激情的で癇癪持ちであり、思うような表現が得られなければ我慢できず、呶鳴りちらしたのだが、優れた芸術家には良く見られる態度である。このことを彼自身が良しとしていたわけではなく、このDVDでは、自分のそういう気質を嘆いて「神は何時まで私を少年の心で苦しめるのか」と語る場面が出てくる。また、彼はベートヴェンの第九の3楽章を演奏する時、その美しさの余り何もいうことが出来なくなるというようなことを言っている。そして、既存の宗教には関わらなかったが、プッチーニは無神論者だが、自分はそうでない、というようなことも言っている。ベートヴェンの荘厳ミサを3度も録音したのは彼の神への思い入れの強さを著わすものであろう。トスカニーニは確かに激しい人であり、その音楽も激しいものであった。しかし。このDVDでは、彼を悪くいう人間の出鱈目な言動とは異なり、彼は熱い心で、優しさや繊細、人間の悲しさ等にも感じ入る芸術家であることが良くわかる。このDVDの日本語版がないのは誠に残念。それなら日本で相当に売れると思うのだが。英語などの出来る方は是非買うべきである。そうでない人は再放送に期待しようではないか。NHKが関与して日本語版を出してくれるとありがたいのだが。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/02/25

    取りわけ、気に入っているのが「ザンパ序曲]、特に後半、早いテンポで爆走突進し、如何なる邪魔も赦さないかのように、何度も鋼鉄ハンマーを叩きつけ激打し絶頂を突き抜けて急ブレーキで一瞬の内に終止、聞いているものは興奮の内に呆然と取り残される。こういう曲をここまでの高みに演奏するものは他にはいるであろうか。こういう曲やトスカニーニのこのような演奏を音楽の精神性には縁遠いエンタテイメントでしかない、トスカニーニはそういう小品は素晴らしいが、精神性の高い音楽はフルベンなんかに劣る、などと埒もないことを真顔でいう輩がいるが、何かもの思わし気な表情や感傷的な響き、苦悶するかのような音楽の流れをすれば、精神性が高いというものではない。そういうことに関係なく、音楽で快感や興奮、感動が得られれば、それは全て音楽の精神への訴求なのだ。音楽は音楽であって哲学や文学ではない。そういうことにかこつけて音楽を語っても、音楽をより深く語ったことにはならないのだ。我国音楽評論家には無自覚にそういう言動を垂れ流している連中が多いが困ったことである。トスカニーニには「詩人と農夫]序曲や「星条旗よ永遠なれ」等、こういう小品の見事極まりない演奏が沢山あるが、そういうものを何とかXRCDあるいはそれに準ずる音でリマスターして欲しいものだが、何とかならないのかねぇ。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/02/25

    この演奏の圧巻は最後のキエフの大門、前曲から息をつく間もなく重戦車大隊が猛進突入して以降、楽団が一丸となって巨大な力を発揮し、プロムナードのテーマが堅固極まりない灼熱する鋼鉄の大建造物として何度も聞く者に襲いかかり聞く者を完膚なきまでに圧倒する。聞く者はまさに息つく間もないかのようにこの音楽の巨大な力に蹂躙されながらも興奮の絶頂になんども突き上げられ、最後には名状しがた喜悦の内に現の世界に投げ捨てられ終る。こんな音楽をやったのは後にも先にもトスカニーニだけである。このような音楽は合奏が上手いとか、大きな音が出せるとかいったことだけで生み出せるものではない。よく、トスカニーニは真似できるがフルベンは真似できないから、フルベンの方が優れているなどと戯けた事をいう輩が後を絶たないが、こういう強くて硬く高密度の楽音でありながらしなやかにしなり力強く音楽を歌う、こういう響きを出せているのはトスカニーニだけなのだ。世界遺産にするとすれば、浅ましいバイロイトの第9ではなく、このようなトスカニーニの音楽であるはずだ(ただし、世界遺産かどうか等は音楽にとってはどうでも良いことだが)。それにしても原画のキエフの大門、童話のような可愛い絵だが、トスカニーニの演奏は原画とは別世界に行ってしまっているね。

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  • 12人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/02/20

    ギレルスの弾くベートーヴェンは何を聞いても良い。タッチは明晰で重からず軽からず、丹精にして必要にして十分の感情と陰影の移入と、強力でありながら度を過ぎない力の発露。特に最後の3つのソナタに関し、50年ほど前にイヴ・ナットの演奏で開眼して以来、ナットに替わるものは中々出てこなかった。やっと出て来たのが、このギレルスとギューラであった。これらのソナタはピアノを弾く際、右手が歌うことはもちろん、左手もペダルも単なる右手のサポートにとどまらずに歌うべき所では十分に歌って歌に深い響きを重ねなければ失望するだけでなく怒りさえ起こってくる、そのような曲であった。ど素人の私にとっていわば12本の指全部で深い歌を奏でるべき曲であった。そしてメロディもリズムも重すぎても軽すぎていけないのだ。ドイツ人で本格的なベートーヴェン弾きであるかのように言われていた、バックハウスは歌もリズムもでくの坊であったし、ケンプは両方ともふにゃふにゃであった。バレンボイムやアシュケナージなんぞは感じるべき所何も感じずにノー天気に指を動かしているとしか思えなかった。期待したリヒテルもヴェルデニコフも重くダルであった。やっと音質では時代遅れとなりつつあるナットに代わり得る演奏が出てきてうれしい。しかし、ギューラーは30番を録音しておらず、ギレルスは32番を入れる前に力が尽きた。ギレルスがソナタ全集完成前に去ったのは返す返すも残念。本人はもっと残念ではあっただろうが。しかし。さりながら、せめて32番は何が何でも残して欲しかった。痛恨の極み。返す返すも残念至極

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/02/20

    50年ほど前にイヴ・ナットでベートーヴェンの最後の三つのソナタに魅せられて以来、ナットに替わるものは中々出てこなかった。やっと出て来たのが、このギューラーとギレルスであった。これらのソナタはピアノを弾く際、右手が歌うことはもちろん、左手もペダルも単なる右手のサポートにとどまらずに歌うべき所では十分に歌って歌に深い響きを重ねなければ失望するだけでなく怒りさえ起こってくる、そのような曲であった。ど素人私にとってはこれらのソナタはいわば12本の指全部で深い歌を奏でるべき曲であった。そしてメロディもリズムも重すぎても軽すぎていけないのだ。ドイツ人で本格的なベートーヴェン弾きであるかのように言われていた、バックハウスは歌もリズムもでくの坊であったし、ケンプは両方ともふにゃふにゃであった。バレンボイムやアシュケナージなんぞは感じるべき所何も感治ずにノー天気に指を動かしているとしか思えなかった。期待したリヒテルもヴェルデニコフも重くダルであった。やっと音質では時代遅れとなりつつあるナットに代わり得る演奏が出てきてうれしい。しかし、ギューラーは30番を録音しておらず、ギレルスは32番を入れる前に力が尽きた。痛恨の極み。返す返すも残念至極。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/02/11

    モーッアルトのヴァイオリン協奏曲の3番と5番で西崎崇子さんを知って以来、この人のCDを買い求めました。この4番の協奏曲も期待に違わず結構でした。どのCDも良かったのですが、特にモーッアルトが良い。モーッアルトのヴァイオリンソナタでは、それまでに持っていた定評ある有名演奏家のCDを片隅に追いやってしまいました。素直で優しい女性の美しさだけが蒸留されて出てきたような演奏。台湾では評価されているとのことですが、故国ではまったく影の薄い存在、日本人としては残念な限り。ナクソスにおいては、室内楽や独創曲などでは、エーデル4重奏団など、有名でなくても上手い人たちのCDが一杯出ています。ただ、残念なのはナクソスはセット物としては販売していないこと、それゆえに、もう安いとは言いがたい状況になりつつあること。モーッアルトのヴァイオリン協奏曲も協奏交響曲も入れた全曲セットにして2000円+αぐらいで出してくれるといいんですがねぇ

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/02/10

    西崎崇子さんを知ったのはこのCDです。住宅街の小さな喫茶店で聞いて、その安さと演奏の良さに驚き、この人のCDを買い求めました。どのCDも良かったのですが、特にモーッアルトが良い。モーッアルトのヴァイオリンソナタでは、それまでに持っていた定評ある有名演奏家のCDを片隅に追いやってしまいました。素直で優しい女性の美しさだけが蒸留されて出てきたような演奏。台湾の方の言う通りです。台湾で評価されながら、故国ではまったく影の薄い存在、日本人としては残念な限り。だから外国にお嫁入り?逆にそれだからこそナクソスという良いレーベルが生まれる結果となった?(これは蛇足ですが)。ナクソスのCDの素性の良さを知ることとなった記念すべきCDです。エーデル4重奏団など、室内楽や独創曲などでは、有名でなくても上手い人たちのCDが一杯出ています。ただ、残念なのはナクソスはセット物としては販売していないこと、それゆえに、もう安いとは言いがたい状況になりつつあること。モーッアルトのヴァイオリン競争曲も協奏交響曲も入れた全曲セットにして2000円+αぐらいで出してくれるといいんですがねぇ

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     2011/01/28

    ナクソスは、実力はあるけれど名が知られていない演奏家を選び出すが上手い会社だと思う。このエーデル四重奏団もそういう団体のように思える。彼らのこの五重奏曲はどれもが素晴らしい。変に力まず、そうかといって浅く表面的?に流れず、素直にこれらの音楽の持つ美しさや憂愁、喜びといったものが聞こえてくるような気がします。それにこのデジタル録音、いい音で入っています。音も良くて演奏も良いといったら、私にはこの盤が一番です。バリリのものはかっての愛聴盤でしたが、この音を聴いてしまったら、遠のきました。私は薄情な人間ですね。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/28

    ナクソスは、実力はあるけれど名が知られていない演奏家を選び出すが上手い会社だと思う。このエーデル四重奏団もそういう団体のように思える。彼らのこの五重奏曲はどれもが素晴らしい。変に力まず、そうかといって浅く表面的?に流れず、素直にこれらの音楽の持つ美しさや憂愁、喜びといったものが聞こえてくるような気がします。それにこのデジタル録音、いい音で入っています。音も良くて演奏も良いといったら、私にはこの盤が一番です。バリリのものはかっての愛聴盤でしたが、この音を聴いてしまったら、遠のきました。私は薄情な人間ですね。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/28

    ナクソスは、実力はあるけれど名が知られていない演奏家を選び出すが上手い会社だと思う。このエーデル四重奏団もそういう団体のように思える。彼らのこの五重奏曲はどれもが素晴らしい。変に力まず、そうかといって浅く表面的?に流れず、素直にこれらの音楽の持つ美しさや憂愁、喜びといったものが聞こえてくるような気がします。それにこのデジタル録音、いい音で入っています。音も良くて演奏も良いといったら、私にはこの盤が一番です。バリリのものはかっての愛聴盤でしたが、この音を聴いてしまったら、遠のきました。私は薄情な人間ですね。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/28

    西崎さんは日本国籍はもう持ってないのでしょうかね。我国では話題に出ることはありませんが、この人のモーッアルトは素晴らしい。何かたおやかで優しく清楚な女性らしが素直に出ている感じがします。そして、ピアノのヤンドーがまた良い感じです。ちょっとピアノが強すぎるという意見も聞いたことがありますが、バイオリンの伴奏付きのピアノソナタということだから、これで良いのだと思いますし、私には何の違和感もありません。バイオリンソナタにせよチェロソナタにせよ、どうも伴奏専門のピアニストが付いている場合は物足らない感じが付き纏いますが、この演奏にはそういう感じはなく、バイオリンもピアノも夫々に出過ぎることもなく十分に歌い唱和しているように思えます。私はこの人たちの演奏を聞いて、バリリの演奏を聞くことは殆どなくなりましたし、グリューミオはハスキルの伴奏のものもクリーンの伴奏のものも処分しました。どの演奏にもまして素直の曲の美しさが伝わってくる演奏だと思います。我国の音楽界は何故か自国の演奏家を軽視しているように思えて残念です。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/28

    西崎さんは日本国籍はもう持ってないのでしょうかね。我国では話題に出ることはありませんが、この人のモーッアルトは素晴らしい。何かたおやかで優しく清楚な女性らしが素直に出ている感じがします。そして、ピアノのヤンドーがまた良い感じです。ちょっとピアノが強すぎるという意見も聞いたことがありますが、バイオリンの伴奏付きのピアノソナタということだから、これで良いのだと思いますし、私には何の違和感もありません。バイオリンソナタにせよチェロソナタにせよ、どうも伴奏専門のピアニストが付いている場合は物足らない感じが付き纏いますが、この演奏にはそういう感じはなく、バイオリンもピアノも夫々に出過ぎることもなく十分に歌い唱和しているように思えます。私はこの人たちの演奏を聞いて、バリリの演奏を聞くことは殆どなくなりましたし、グリューミオはハスキルの伴奏のものもクリーンの伴奏のものも処分しました。どの演奏にもまして素直の曲の美しさが伝わってくる演奏だと思います。我国の音楽界は何故か自国の演奏家を軽視しているように思えて残念です。

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