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烏 さんのレビュー一覧 

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     2009/11/10

    このDVDでは若き日のカレーラスやシャイーが見られるのが、いわば一番の値打ちだろう。マルトンは、好みもあるのだろうが歌も、役どころに見合う容姿の上でも、どうもあまりふさわしいとは思えない。そもそも、ジョルダーノのこのオペラは、とても世紀末に初演されたとも思えない古めかしさだ。設定も、3人それぞれの抱える葛藤もあまりにも単純だ。純粋に歌を楽しむのならいいかも知れない。演出もオーソドックスだし、音質、画質ともに悪くない。

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     2009/11/08

    全編の登場人物が2人だけという珍しいオペラ。シャシュは容貌とともに十分な存在感だろう。ただし、歌唱がやや平凡であるために、ベストだとは思わない。コヴァーチュもそれ自体は悪くもないが、やはりやや個性不足の感は否めない。しかも、メイクとコスチュームがややもすると滑稽だ。演出は映画仕立になっているが、内実は舞台的な造りであり、これも中途半端だ。ショルティの音楽は納得のいくもの。ただし、録音が古いこともあり、本来あるべき屹立した音の鮮明さに欠けるのは残念だ。画質はまずいい方だろう。

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     2009/11/07

    まず何よりも、演出のテイモアと美術のツィーピンによるアングラ風の舞台が圧巻である。あるいは暗黒舞踏風と言ってもいいのかも知れない。また、ライオス王殺しの場面などは影絵と人形を用いるなど、実に秀逸な映像表現である。ノーマンをはじめ、歌手たちもまたいずれもレベルが高く、最後まで緊張を失わない。小澤の指揮ぶりが見られないのが唯一の心残りであるが。なお、音質、画質共になかなかの高水準だ。

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     2009/11/06

    これを記録フィルムか、BBCの教育番組として見るなら問題はないが、音楽DVDとしては、あまりにも録音状態が悪すぎる。1980年の収録のようだが、せいぜいが1950年代前半のレベルだ。貴重なウインチェスター大聖堂での収録なのに惜しまれる。

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     2009/11/06

    マルゴワールと彼のオーケストラが実に典雅だ。それは、この曲が初演された1607年当時は、こんな響きだっただろうかと思わせるような説得力を持って迫ってくる。ヴァン・レンズブルク以下の歌手たちのバロックオペラ特有の歌唱も聴きごたえがある。『オルフェオ』は、アーノンクール&ポネルの画期的なプロダクションから30年を経て、今ではとうとうこんなところまで来たのだ。マルゴワールとロテンの手になる演出も一部は疑問な点がないではないが、トータルには見事だと思う。また、画質、音質はともにハイレベルだ。

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     2009/11/05

    シューベルト晩年(とは言っても早世しているので、まだ弱冠30歳なのだが)に書かれた畢生の名曲だ。すでにレビューに指摘があるが、とりわけての聴きどころは、クレドでのソリスト達の掛け合いだろう。ウイーン少年合唱団は見事だ。オーケストラもいい。この時、ベームは82歳だが、統率力と緊張感の維持はさすがだ。そうしたベームの記録としても貴重なDVDだ。しかも、1976年の収録とは思えないほどの音質、画質のレベルだ。コストパフォーマンスは極めて高い。

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     2009/11/04

    オペレッタとしては、もう最高出色の出来!まずは、デセイ。声の質、音域、声量、歌のうまさ、演技、さらには容貌にも恵まれている。彼女以外のユリディスは想像できないほどだ。また、他の歌手陣も総じて芸達者だし、歌も踊りも楽しめる。ペリーの演出は、オープニングからフランス風のセンスとエスプリに溢れていて、振り付けも含めてとにかく全編が楽しめるようにできている。アンコール付きのエンディングも面白い。そして、ミンコフスキのイキのいい指揮ぶりに、リヨン歌劇場のオーケストラが若々しい音で応えている。うまいっ!というほどではないが、悪くはない。音質、画質はDVDとしては、ほぼ最高ランクだ。

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     2009/11/03

    クーベリックの限りなく優しくモーツアルトに寄り添って行く、そして慈しみに満ちた演奏だ。バイエルン放響も実にうまい。ソリストはオペラ歌手との思い込みのせいもあるかも知れないが、ポップ、ペリーの両女声は節回しがいくぶん世俗的に聴こえる。シュライヤーは、いつもながら言うことなし。たしかに、モダン・オーケストラと、こうした編成の合唱団という古いスタイルのものでは、このDVDがベストだろう。1981年の収録にしては音質も悪くないし、画質も鑑賞に堪える。コスト・パフォーマンスはきわめて高い。

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     2009/11/03

    ゼフィレッリの最初の『ラ・ボエーム』演出は、カラヤンとのセッションで1968年に遡るとのことであった。それから、40年。いくらかの変更はあったようだが基本的なコンセプトは変わらなかったであろう。いわば、この作品の古典的定型がこれである。今後もまだ10年は生き延びるだろうが、これに代わる定型はもう生まれないに違いない。さて、ロドルフォのアルバレスだが、美声に恵まれ歌も伸びやかだ。ただし、恰幅がよ過ぎるために貧乏詩人には見えないのが欠点だ。また、ガイヤルド=ドマスもなかなかにいいのだが、どうもミミのベストとは言い難い。バルトレッティの音楽はやや力が入り過ぎか。画質、音質はともにきわめて良好だ。

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     2009/11/03

    壮麗極まりないウエストミンスターでの収録。少年聖歌隊の一生懸命な歌いぶりに好感が持てる。ただ、ソリストは女声はいいのだが、男声がどうも今一つだ。テノールはなんだか頼りないし、バスは歌い方が雑だ。オーケストラは、楽器が新しいせいか(録音にもよるのかもしれないが)響きに艶と伸びを欠く。画質はアップの時にはいいのだが、中・遠景では焦点がぼやける。

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     2009/11/02

    日頃からその玄人っぽいレビューに敬服している村井氏の後には書きにくいのだが。この作品のテーマは端的に「疎外」だろう。しかも、それは状況的なものではなく、より本質的な、人間であるが故の宿命的なものである。我々は日常において、そうしたことには目を瞑っているのだが、このオペラはそれを許さない。こうしたオペラこそ演出家の解釈力と力量が問われるだろう。ビエイトの読み替えは成功しているとも言えるが、甘くなった部分もまた感じられる。主要歌手陣ではヴォツェック、マリーは文句がない。音質、画質のレベルはともに高い。

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     2009/10/31

    このDVDの価値は、まずヴェネツィアのサン・マルコ教会で収録されていることにあるだろう。宗教音楽はコンサート・ホールよりも断然カテドラルでの方が心に迫るものがあるからだ。それでこそDVDならではの良さが発揮できよう。マゼールとトスカニーニ響&フィレンツェ5月祭合唱団の演奏は、ソリストを含めて実に力感と躍動感に溢れたものだ。また音質、画質ともにほぼ最高の状態と言ってよい。

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     2009/10/31

    サリエリは、映画『アマデウス』でもよく知られるように、モーツアルトと同じ時代を生きた。しかし、その様式はウイーン古典派というよりは、バロックの末裔であるかのようだ。それでも、この『タラール』でも、オリエントを題材に、当時流行のトルコ風音楽をも取り入れるなど、新しい試みにも余念がなかった。もっとも、モーツアルトの『後宮からの逃走』が1782年、『タラール』が1787年だから、ここでもモーツアルトの後塵を拝してはいるのだが。シュヴェツィンゲンのステージは狭いが、マルティノティの演出はなかなかに変化に富んでいる。歌手陣は必ずしも個性的とは言えないが、マルゴワールの音楽は素敵だ。画質もかなり良好。

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     2009/10/28

    トモワ・シントウ、モル、バルツァにウイーン・フィルと、この時点でカラヤンが自らの采配をもっとも揮えるメンバーを結集した『ばらの騎士』がこれだろう。演出も自ら手掛けているが、作品の解釈は良くも悪くもカラヤンらしいわかりやすさだ。ウイーン・フィルの奏でる音楽も気負いがなく、伸びやかだ。しかし、それはR・シュトラウスを聴くというよりは、カラヤンを聴いているかのようだ。音質、映像は1984年のザルツブルク・ライヴであることを思えばまずまずだろう。

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     2009/10/26

    すばらしい名演。また、ガーディナーがピリオド楽器にこだわるのも無理がないと思わせる響きだ。ホルンなどは音をはずさないようにするのも実にたいへんそう。バッハ所縁のヘルダー教会(ライプツィヒ)でのライヴで、臨場感も躍動感もあり、ほんとうに晴朗な演奏だ。そしてステージの後ろにはクラナッハの絵と、あらゆる点で好条件揃い。音質、画像ともに、これまた申し分なし。

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