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烏 さんのレビュー一覧 

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     2009/12/28

    いかにもメトの舞台といった、これ見よがしなまでのセットと衣装だ。ゼフィレッリ風だが、装置、衣裳にはそれぞれに別の担当者がいて、演出はフリーゼルとのこと。ミッロ、ザジクともによく歌っていると思うが、それもドミンゴあってのこと。最初のうちこそ声を出し辛そうだが、全篇を通せばさすがの美声だ。ザジクはオーレン&サン・カルロの『アイーダ』でも、アムネリスを歌っていたが、なかなかにはまり役だ。オーレン版の方では、もう少し強そうだが、こちらでは一途で可憐な風情も見せている。レヴァイン&メトのオーケストラはいつもながら可もなく不可もなし。音質は問題ないが、映像の色彩は鮮やかさに欠ける。

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     2009/12/25

    不調との批判があるようだが、なかなかどうしてパヴァロッティの声量と存在感なくしてはこの舞台は成り立たない。レイミー、デッシーもともに役にはまっているし、ムーティも抜群の安定感を示している。そして、何よりも目を奪われるのがゼフィレッリの演出だ。セットの細部から、端役のコスチュームに至るまで一分の隙もない、まさしく豪華絢爛たるものだ。これからはもうあんな舞台は、それこそこうした歴史的となったDVDでしか見られないのではないだろうか。

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     2009/12/23

    オッフェンバックあるいはパリ版の『こうもり』といったところか。ギリシャ神話はともかく、フランスの第2帝政期の歴史に精通していないために、残念ながら私にはパロディの楽しみが十分に味わえなかった。それでも、きわめて洒脱な感覚からパリらしさを楽しむことはできるし、やや老け過ぎているとはいえ、ロットのエレーヌをはじめコーラス陣まで充実した舞台を満喫することができる。映像はたいへんに上質、音質も悪くない。

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     2009/12/22

    ピノックとマクリーシュのピリオド楽器によるクリスマス曲集。このアルバムの一番の値打ちは、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂で収録されていることだろう。宗教音楽は何と言ってもスタジオではなくて、こうした聖堂で聴くにこしたことはないからだ。演奏はヴィヴァルディの『グローリア』をはじめ、他のDVDではあまり聴けないものばかりで、その意味でも貴重。画質はそこそこだが、幸いにも音質は悪くない。

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     2009/12/22

    あれだけテンポを動かしながらも、ベルリン・フィルはまったく乱れることのない絶妙のアンサンブル。しかも、金管の煌めきも木管の美しさも弦の厚みもすべて見事だ。たしかにこれだけのオーケストラをもって初めてなしえる演奏だろう。ただし、ここでのラトルのマーラーは随分と古典的に聴こえる。それは、彼にとってはマーラーはもはやクラシカルな範疇に属するということでもあるだろう。それは同時に収録されたアデスとの対比でも明らかだ。ある意味ではマーラー演奏の一つの到達点がここに開示されているのだろう。なお、画質、音質ともに言うことなし。

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     2009/12/18

    第1楽章冒頭から、ショスタコーヴィチが凄まじい迫力で迫ってくる。2楽章の諧謔的なマーラー風のスケルツォも説得力があるし、また3楽章の寂寥感も捨てがたい。最後の第4楽章はnon troppo でないallegroで疾走し、中間部からはうんと速度を落として、死者を悼むレクイエムの趣を色濃くしてゆく。そうして迎えるエンディングは実に感動的だ。もっとも、それは静謐な感情の中でのそれだが。なお、今回の収録はロンドンのアルバートホールでのライヴなので、通常のサンフランシスコのデイヴィスホールとは趣も音も違っている。ただし、音質、画質はいつも同様にともに優れている。

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     2009/12/17

    ティルソン・トーマスのトレーニングは、オーケストラ団員に自分の解釈を押し付けるのではなく、あくまでも自発性を重んじ、そこから立ち現われる音楽を追及していくことにあるようだ。彼はまた、聴衆を説得する。そして、我々DVDの視聴者までをも。少なくてもそれは私にはきわめて有効であった。何故なら、私はこれ1作ですっかり彼に魅了されてしまったのだから。演奏は鳥肌が立ち、震えがくるほどのものだ。しかも、それが1回ではなく。この曲に限らず、これほどのコンサートはそうめったにあるものではないだろう。なお音質、画質はともにDVDとしては、ほぼ最高レベルだ。

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     2009/12/17

    第8番が目当てで購入したのだが、むしろ第1番が噂にたがわぬものであった。うなるベースに咆哮するブラス。それを支える圧倒的な弦の響きと、美しい木管群。ただ、テンシュテットを聴いているのか、シカゴ響を聴いているのかわからなくなるが。肝心の第8番は、ソリストにも幾分ムラはあるし、−トン・カレッジ少年合唱団も雑だし、オーケストラもシカゴ響を聴いた後では今ひとつ迫力に欠けるしで、テンシュテットの熱演に鑑みたとしても、やや不満が残った。何よりも幸いなことには、音質が両曲ともに良好だ。ただし、画質となると第1番の方は惜しいと言わざるを得ない。

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     2009/12/17

    前教皇ヨハネ・パウロ2世が執り行うヴァチカンのサン・ピエトロ寺院でのミサ。カラヤンにして一世一代のハレの場だろう。1985年の収録だから、この時カラヤンは77歳の喜寿か。背筋もピンと伸びて、実に堂々たる指揮ぶりだ。バトルをはじめとしたソリスト陣の歌も素晴らしい。ウイーン・フィルの音楽も荘厳。音質は、こうした条件であることを考慮に入れれば、かなりいい方だろう。画質もまずまず。なによりも、きわめて貴重な記録だ。

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     2009/12/15

    チェコの国民オペラとはいうものの、衣裳はともかく音楽にはそれほど民族色は出ていない。軽いタッチのブッファということもあり、全体にお祭りムードが横溢している。イェルザレムはヘルデン・テノールのイメージが強いが、こうした軽妙な役柄もまずまずだ。顔だけ見ればファニーフェイスだし。一方のポップは、もっと若い頃に比べると随分とふくよかだが、これもブッファでなら十分に許容範囲か。ウイーン国立歌劇場管はここでも実にうまい。音質はかなり上質、画質はそこそこの水準だ。

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     2009/12/13

    モーツアルトの『ハイドン・セット』は、CDならモダン楽器のアルバン・ベルクをはじめ、ピリオド楽器でもクイケンなど、選択肢はかなり多い。ただ、DVDでとなると現在のところは、このハーゲン・カルテットくらいしかない。しかし、幸いなことに彼らの演奏はなかなかに素晴らしい。時には軽快に歌い、また時には実にキレのいいモーツアルトだ。カルテットは、概ね第一ヴァイオリンのルーカス主導型だが、彼の奏でる美音と流麗なメロディは、4人の確かなリズムに支えられて6曲ともに破綻がない。なお、音質、画質はともにきわめて良好。

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     2009/12/13

    バルツァのカルメンにカレーラスのジョゼと、まずは両主役が揃った『カルメン』だ。特にバルツァは演技力もあり、声の伸びも歌も悪くない。また、エスカミーリョのレイミー以下、他の歌手陣も穴がない。レヴァインの音楽はよく言えば軽快だが、深みには欠ける。メトのプレイヤーはいずれもうまい。ミルズによる演出はきわめてオーソドックスな上に、メトの舞台らしくセットも衣裳もともに豪華。ここではもっとも新しい1964年のアルコーア版を用いているとのことで、2幕などに聴き慣れない曲が散見する。なお、音質は悪くないのだが、1987年の収録にしては画質、特に褪色気味の色調は残念。

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     2009/12/11

    冒頭のエグモントが一番いい。これこそがベルリン・フィルの音であり、音楽だと宣言しているかのようだ。続くシャハムとのブラームスは、ほぼ期待通りか。しかし、アバドがメインにドヴォルザークを持ってきた意図が全く分からない。たしかに、木管楽器群はいずれも美しく、弦もまた徹頭徹尾、一糸乱れぬアンサンブルの妙を見せてはいる。だが、これではあまりにも整理され過ぎ、整い過ぎたドヴォルザークだ。なぜパレルモであえてこれを披露しなければならなかったのだろうか。アンコールのヴェルディは、シチリアに敬意を表する意味で選曲は肯けるが、ベルリン・フィルが奏でると、重くなりすぎてしまった。

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     2009/12/11

    ここでもバイロイトのオーケストラは強奏は力強く、また弱音では繊細な響きを聴かせてくれる。録音の音質の良さと相まって、バレンボイムの意図と目配りが隅々まで行きわたっているのが如実に伝わってくる。クプファーの演出も、背景の大道具は固定されていながら、光の効果でうまく情景を描き出す。エンディングには工夫の跡も見られるが、あれは神々の時代の終りと現代、そして子供たちに未来を託しているのであろうか。

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     2009/12/09

    こちらが慣れてきたせいもあるだろうが、クプファーの演出に今一つ驚きと冴えとが感じられない。鍛冶の場も、よくできていると言えばそうだが、やや小さくまとまっているような感も否めない。また、バレンボイムの音楽も、時として急ぎ過ぎるようだ。特にジークフリートがノートゥンクを高らかに歌い上げるシーンなどは、もう少したっぷりとした間が欲しいように思う。しかし、バイロイトのオーケストラは素晴らしく、音質は最高。画質も上々だ。

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