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烏 さんのレビュー一覧 

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     2010/02/02

    最初のラヴェルが見事だ。さすがにベルリン・フィルだと思わせるだけの力量を発揮しており、木管を中心に華麗であでやかなアラベスクを紡ぎだしている。続くコンチェルトは、堂々とし過ぎていてモーツァルトらしさに欠けるようだ。最後の『エロイカ』はこれもまた素晴らしい演奏。バレンボイムがゲルマン系の指揮者(音楽家)なら、こうしたベートーヴェンも、もっと高く評価されていたのではないだろうか。

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     2010/01/29

    ドヴォルザークは、ご当地ものとは違って普遍的な地平に置かれたといった趣だ。ホルンをはじめベルリン・フィルの各プレイヤーは本当にうまい。また、アバドの表情もいい。シャハムに向ける眼差しもアバド、ベルリン・フィルの奏者達ともに暖かい。アンコールのヴェルディは、妙に重々しく荘重だが、それもまたベルリン・フィルらしくはある。当夜、ライヴで聴いていた人たちには忘れ難い演奏会だったことだろう。

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     2010/01/26

    タイトルロールを歌うアンダーソンは歌と声には不満はないが、ダフネのイメージからすれば可憐さには欠ける。ドイツオペラだからそれでいいとも思うのだが。サッカ、アリスターのテノール二人の競演はともに立派な歌いっぷり。ただし、アリスターは劇の中に溶け込む努力が足りない。その点では芝居心もあるサッカに一日の長が。音楽はたしかにワーグナー風だが、演劇的にはそこからドラマ性を排除したような趣だ。演出はやや単調に過ぎると思われる。映像、音質はともに上々。

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     2010/01/25

    まずはシャハムのロジーナだが、歌も演技も若々しくて新鮮な魅力が感じられる。自己主張も強そうで、これまでよりも新しいタイプのロジーナだ。またメーリのアルマヴィーアも声に艶とハリがあり、こちらもこれまでよりも積極果敢に自らの運命を切り開いていくようなタイプだ。逆にその分、フロンターリのフィガロの影が薄くなっているのも否めない。そもそもフィガロの真っ赤なコスチュームも感心しないし、演技も古い。指揮のフォリアーニは、これも瑞々しく今後が楽しみ。モラッシの演出には、これといった個性や特徴が見られない。なお、音質と画質は高水準だ。

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     2010/01/23

    メイク等に多少の違和感は否めないものの、表情・演技・歌唱ともにフレーニは、まずは最高の蝶々さんだ。一途さの表現にとりわけ秀でているおり、一つの典型的な蝶々さん像を確立したと言ってもいいだろう。ドミンゴのピンカートンも能天気な感じがよく出ており、これはポネルの演出によるところもあるだろうか。ただ収録が舞台ではなく、映画なのは残念。1974年にしては、カラヤン&ウイーン・フィルの音も、映像もかなり上々。

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     2010/01/11

    歌手陣はいずれも新鮮な魅力に溢れている。まずは歌にも容姿にも秀でたバイラクダリアン。次いで、ハレンベリの歌もなかなかいい。特にバイラクダリアンとの二重唱は。また、ラスマッセンは眼の演技が秀逸。さらには脇役陣ではビオーがことに光っている。そして、ガラスを多用したハンペの演出は、モノトーンのコスチュームと相まって実に美的効果をあげている。ルセの音楽がまた実に素晴らしい。ついでに画質・音質ともに優秀。全篇にわたってヘンデルのオペラを堪能できる。

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     2010/01/10

    3幕の後半に、グランド・オペラにしても随分と長いバレーとダンスが置かれている。あるいはヴェルディの中でも最長か。これはこれで楽しめなくはないのだが、全体として見ると葛藤が単純化されていることもあって、劇的緊張感にはやや欠けると言わねばならない。また、スチューダーもメリットもよく歌ってはいるのだが、二人とも重量級過ぎるのも残念だ。ピッツィの演出も取り立てて斬新なものではない。もっとも、よく言えばオーソドックスな出来上がりだ。

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     2010/01/09

    まずは難点から。男声陣には総じて不満はないのだが、紅一点のポップに冴えがない。終盤は調子を上げて盛り返してくるのだが、第1部・第2部では声も伸びず、歌い方もぞんざいな感じを与える。バーンスタインの音楽造りは、ここではきわめて優しく慈しみに満ちたものだ。バイエルン放響もよく応えているのだが、(おそらくは録音のせいで)中低音に本来の厚みが乏しい。収録はオットーボイレン修道院で行われているが、エンディングで拍手せずに、静かに鐘の音を聴きつつ終わるのは、宗教曲らしい演出だ。ただし、この曲の様式感からすれば、モダン楽器のフルオーケストラより、ピリオド楽器と小編成のコーラスの方がふさわしいかも知れない。

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     2010/01/09

    ファニ−フェイスのグルベローヴァはシリアスなヒロインよりも、こうした役どころの方が本領を発揮できそうだ。ヤノヴィッツ、コロを向うに回して引けをとるどころか、むしろ主役の座を奪っているとさえ言えそうな活躍ぶりだ。ベームと小編成のウイーン・フィルはとてもうまい。画質、音質ともに1978年の収録ということを考慮すればかなり上質だろう。

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     2010/01/06

    男性歌手陣はドミンゴをはじめ、カプッチッリ、ヴァン・ダムといずれもきわめて充実。女声陣は、カバイヴァンスカの上品さはともかく、声にはやや好みが分かれるかもしれない。コッソットは、力量はやや劣るが大熱唱でカヴァー。一方、演奏陣ではウイーン国立歌劇場管は文句なし。カラヤンもコンサートとは違って、オペラではなかなかの実力者ぶりを発揮している。演出もカラヤンが自ら担当しているようだが、まずは妥当。ただし、古臭さは否めない。なお、画質・音質はともに1978年の収録とは思えないレベル(いい意味で)。

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     2010/01/03

    このディスクで特筆すべきは、フリードリヒの演出だ。冒頭の流星が落ちるシーンに始まって、最後まで息もつかせない。ただし、エンディングはやや冗長だろう。次いでは、ショルティ&ウイーン・フィルの演奏だ。何と言っても音が美しく、抒情に溢れている。歌手では、(たしかに容姿は別として)マルトンが他を圧している。

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     2009/12/31

    熱く、しかも最後まで推進力を失わない演奏だ。まさしくバーンスタインならではと言うべきだろう。また、これに応えるウイーン・フィルも、しなやかで、しかも強靭さも併せ持った音だ。2楽章のスケルツォなどは、マーラーを思わせるような、一種独特の演奏なのだが、バーンスタインのブルックナーとしての説得力は持っている。ただ、9番に特有の寂寥感は、ここには見られない。

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     2009/12/30

    歌手陣は総合的にはいいのだが、ラ・スコーラは声はともかく、見栄えがしないこと甚だしい。マッティラも、もう少し容貌に若さがあればいいのだが。グエルフィ、コンスタンティノフ、ガッロはイメージを裏切らない。アバドの指揮は実に周到だし、細部にまで目が行き届いている。また、フィレンツェ5月音楽祭管も、これによく応えている。さらにシュタインの演出は、適度に抽象化された舞台で、展開はなかなかに見事だ。音質、画質ともに上々。

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     2009/12/29

    シューマンの交響曲をCDではセル&クリーヴランドで聴いていたが、このバーンスタイン&ウイーン・フィルの濃密なシューマンも素晴らしい。私はやはり4番がいい。もっとも、これは演奏というよりは曲の力なのかもしれないが。音質も悪くないし、画質もこの年代のものとしてはまずまず。

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     2009/12/29

    パヴァロッティ版と甲乙付け難いが、総合点ではこちらが勝るだろう。容姿も声も輝かしいドミンゴはグスタフにぴったりだし、見飽きるほど登場するヌッチもまずははまり役。バーストウは声の質が暗いが、それもここでのアメーリア役にはマイナスに働かない。シュレシンジャーの演出はリアリティと場面転換の素早さが信条のようだが、スピード感に溢れている。またボストン版ではなくストックホルム版の採用も嬉しい。ショルティ&ウイーン・フィルが重厚な音でこれを支えている。なお、基本的には音質は悪くないのだが、歌手のマイクがやや遠い。画質はかなりに良好。

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