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音盤一筋三十年 さんのレビュー一覧 

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/22

    10点ほど試聴してみたが、一言でいうなら『独墺系オペレッタの名品の数々は、1950年代“西ドイツ”で、百花繚乱、一斉に花開く!』といった感、極めて強い。大戦後の苦難の時代を背景にしながらも、清新な息吹きに包まれ、歓びに満ち溢れた音楽の、オペレッタの魅力が、この100枚のCD集から迸り出ている。フランス系のオペレッタが含まれていないから、「オペレッタの全貌を捉えたCD全集」とは言い難いが、その分独墺系オペレッタばかりが54演目収録され、録音年代も1950年代に集中していて、逆に充実している。本商品で全曲版として初めて聴かれる演目も15余りを数える。録音された放送局別に演目数をみると、ケルン北西ドイツ放送局=27(すべてフランツ・マルシャレクの指揮)、ハンブルグ北西ドイツ放送局=13(内、ヴィルヘルム・シュテファン指揮が8)、バイエルン放送局=7(すべてヴェルナー・シュミット=ベルッケの指揮)、ベルリンRIAS=2(フリッチャイ他)、フランクフルト・ヘッセン放送局=1。スッペ「怪盗団」、ツィーラー「放浪者」、リンケ「月姫様」、ベナツキー「白馬亭にて」、シドニー・ジョーンズ「ザ・ゲイシャ」(独語版)等々、いずれも名作にして名演、月並みな表現だが、実に素晴らしい。全編、Dialogもしっかり収録されていて、作品の雰囲気や流れが損なわれることなく、(言葉は理解できなくても)とても好ましい。ロベルト・シュトルツを中心としたオイロディスクの一連のオペレッタ録音や、W.マッテス他の1960〜70年代のEMI録音集と並び、それらの名録音の先駆的な役割を担った歴史的なオペレッタ録音集として、本企画全集を、高く、高く評価したい。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/12/10

    CD10枚で全215曲。収録されている作曲家の数は、全部で42人。内8人は10曲以上収録。多い順に挙げると、カールマン18曲、キュネッケ18曲、シュトルツ18曲、ファル17曲、レハール16曲、J.シュトラウス12曲、O.シュトラウス11曲、ミレッカー10曲。この8人で120曲。1曲のみの作曲家が14人。残る20人の作曲家で81曲。本企画商品は、いわゆるオペレッタの耳慣れた名曲全集ではなく、続編的な性格の拾遺集といった趣きが色濃い。歌手陣は多彩な顔触れ。ルドルフ・ショック、エーリッヒ・クンツ、ルネ・コロ、フリッツ・ブンダーリッヒ、アンネリーゼ・ローテンベルガー、エリカ・ケート等。録音年月日の記載がないのは些か残念だが、推測するに1950年代の録音が多く含まれている印象で、その分演奏歌唱の内容は充実している。録音も比較的聴きやすい。CD−5の3曲目、グラニシュトッテンの“Der Orlow”(1925年初演)からの1曲は、映画「八十日間世界一周」のテーマ曲とメロディが酷似しているが、ことによるとヴィクター・ヤングが無意識に参考にしたのかもしれない。いずれにせよ掘り出し物の逸品企画であることは間違いなく、繰り返し試聴したいCD集である。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/05/26

    テンシュテットに関しては、過去、じっくり試聴した記憶が殆どない。14枚の組物企画ながら、既存所有の盤と重複することなく、今回が初購入。ということで、まっさらな状態で聴いた結果を列挙します。A=マーラー第1番、B=「ニーベルングの指環」の音楽、B〜C=新世界、C=ブラームス第1番、シューベルト第9番、ブルックナー第8番、レオノーレ序曲第3番、ワーグナー序曲・前奏曲(「ローエングリン」第3幕への前奏曲はB)、ツァラトゥストラ、田園、“無印”=英雄、フィデリオ序曲、ハーリ・ヤーノシュ、キージェ中尉。(記載のない楽曲は未聴) マーラーが圧倒的な名演。第1楽章、曲想の抉りが鋭く、微妙なテンポの揺れ動き、表情付けや響きのコントロールが実に美しい。バーンスタインの新旧両盤や、ジュリーニ(シカゴ響)、ベルティーニやコンドラシンの名演を超えて、ワルター不滅の名演に迫る勢い。演奏終了時の聴衆の熱狂的な反応も素晴らしい。他の曲では、シューベルトやブラームス、ドヴォルザークなど、総じて力演が聴かれるが、今ひとつ燃焼度が高まれば、さらに良い演奏になったと思われる。しかしながら、多少の出来不出来はあっても、常に崩さぬ真摯な指揮ぶりは強く印象に残ります。

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  • 8人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/12/01

    長い間商品化されずに封印されてきた、初期オリジナル音源の復活ということで、発売前は大変期待をしていたが、商品届いて早速試聴したところ、残念ながら満足度は大幅減となった。選曲、曲順配列の問題は承知の上で購入したが、CD2枚組40曲の収録規模なら、カバー曲は不要、デヴューからシングル発売順に並べて欲しかった。そのほうが石川さゆりの“凄み”の成長過程をより深く理解出来るはず。というわけで、CD2の「ちいさな秘密」〜「あいあい傘」、CD1の「津軽海峡冬景色」〜「沈丁花」、CD2の「鴎という名の酒場」〜「天城越え」の順で聴いたが、「津軽海峡〜」以降の7曲分の音質が共通してまったく冴えず、AMラジオからカセット収録したような音の印象だった。ブックレットのクレジットには、その7曲分について、ホリプロのライセンス音源という記載があったが、果たして初出時の正規のマスターテープから製造されたものかどうか?「津軽海峡〜」以降を聴くなら、再録音のポニーキャニオン盤かテイチク盤を買い求めるべきかも。

    8人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 19人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/09/08

    出来れば、グレン・グールドの企画と同様に、レコード初出時のオリジナルジャケットの全集を作って欲しかった。加えて、交響曲と管弦楽曲の全録音を総まとめで拵えて欲しかった。とはいいながら、60枚1万円そこそこの超低廉価格。1960年代前半レコード録音の黄金時代に最強のスタッフを揃えたCBSが、才人バーンスタインをエースで4番の座に起用し、カタログの充実拡大に邁進した、その成果が本全集に凝縮されている。過去購入した数枚のダブリはあるけれど、この際、即買いの逸品全集!管弦楽曲の続編企画を次に期待したい。

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