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盤鬼hmv15 さんのレビュー一覧 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/09/16

    輸入盤を所有。演奏技巧などは既に諸兄が詳細に記述されているので感想などを少しばかり。小生も御多聞に漏れずリストの作品に対する凝り固まった先入観で縛られていた一人である。疾風怒濤の如く弾き飛ばしたり、ガンガン大音量で大見得を切ったり、と合点のいくCDにはなかなか御目にかかれない。ボレットに関するレヴューを読んでやっと辿り着いたのが当盤である。オリジナルの音源が良かったのもあろうがリマスターも成功のようだ。小生のようなピアノ素人でも綾なす微妙な色彩感や呼吸が判り、「ピアノの音色ってこんなにも美しいものなんだ!」と素直に感激してしまう。どの分野においても練達・熟達の士は困難な作業を事も無げにサラリとこなしてしまうものだが、彼の演奏にもそれが言える。凡人には決して辿り着くことのできない深遠の境地を究めた者だけに可能な演奏だと思う。

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     2011/09/16

    小生の手持ちはBrilliantレーベルのBoxセットに含まれているものであり、DENONからのライセンス供与による通常盤ではあるが、当然ながら収録内容は全く同じなので記入させていただく。まずBrilliant盤ではソコソコの評価を得られているにもかかわらず当欄ではマアマアというのが如何にも興味深い。後年の再録盤(ラヴェルはジンマン/ボルチモア響、ラフ#2はアシュケナージ/フィルハーモニア管)も所持しているが未だに何故か当盤の方を手に取ってしまう。確かに当盤では「途上まだしも」の感は否めないが、多少の瑕疵を理由に捨て置くにはあまりに惜しいのではないか。ソツ無く御行儀の良い演奏もそれなりに好いとは思うが、許容範囲のキズであれば少々荒削りであっても清々しくてイキのいい演奏を小生は好む。それと、これは付随的理由かもしれぬが、よくよく聴き込むとロペス‐コボス/RPOが未熟な彼女をしっかりサポートしているのが手に取るように判る。付かず離れず、オケがピアノを食わないように且つオケの影も薄れないように、こうした絶妙なバランスを見極めながら寄り添っているコボスの手腕は大いに称えられるべきだと思う。録音も秀逸、アビーロード#1studioは音響的にも優れているし、担当の邦人エンジニアのセンスも卓越している。良くも悪くも、在りのままを切り取って収録した当盤の存在価値は決して揺らぐものではない。

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     2011/09/13

    以前よりT〜V集通して愛聴している。よく聴く理由、それは聴いていて大変心地良い、という至って単純明快な答しか思い浮かばない。小生演奏に関する理論や奏法などには全くズブの素人ではあるが、軽快で優雅な温かい響きを耳にすると宮廷音楽に寄せる当時の人々の趣向が伝わって来るようで、そうした肩肘張らないリラックスした楽しみ方も有るのでは…とは思う。シリーズを通して同一スタッフが収録を担当しているが、柔らかく温かい響きだけではなく力強さもしっかり捉えた秀逸盤である。無論楽器自体の音色によるところが大きいとは思うが、それにしても神経を逆撫でするような刺激的な音は一切無い。20bit録音の恩恵も有ろうが、ここはやはりエンジニアの感性に拍手を送りたい、最新盤ですらヒリついて聴くに堪えないCDの多さを鑑みればまことにアッパレである。諸兄におかれても雅でゆったりとした宮廷サロン気分を満喫できれば宜しいかと…。

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     2011/09/12

    もう10年前にもなろうか、たまたま当時行き付けのショップで半額ワゴンセールに遭遇、無造作に置かれていた中に見出したのが当盤である。アーノルドの小品には多少馴染みがあったので、交響曲をぜひ聴いてみたいと躊躇いもなく購入したのを思い出す。彼の節回しは一風独特で好き嫌いはハッキリ分かれる作風だとは思うが、小生は結構ハマってしまいその後他のシリーズも揃えるハメになった。このCDは今日で云う20bit以上のhiビット/hiサンプリング録音ではないが大変丁寧な収録がなされている。勿論現今の高密度DSDなどの記録とは比ぶべくもないが16bitフォーマットという限界のなかでよく健闘していると思う。このシリーズ成功のキーポイントはやはりヒコックス/LSOコンビを起用したことが大きい。ヒコックスも「これから」という時に天に召されてしまった、本当に惜しむべき悲しむべきことだ(合掌)。

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     2011/09/08

    これはなかなか良いCDである。小生も30歳代の溌剌とした若き小澤の方が好きで、CSOとのシェヘラザードなど愛聴している。ここではブリテンについて一言。このCDはDSDによる最新リマスターとの事だが、近年の収録を思わせる程の好音質である。オリジナルの音源自体が大変優れているのであろう。既に愛聴しているA・デイヴィス/BBC響はもう少しスマートな演奏。一方当盤はややメリハリの利いた感じ、ブラスの輝きにシカゴ響の個性が滲み出る。これはこれで魅力的な【パーセルの主題による変奏曲】に愛聴盤が一枚加わった。

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     2011/09/08

    小生の手持ちは最新リマスターの国内盤ではなく輸入オリジナル盤。’90年代初頭の編集で多少硬質な響きではあるが小生には十分満足のいくものである。当盤はストラヴィンスキー目当てで購入したのであるが、3大バレー曲すべてに亘り演奏・録音とも極めて高い水準を維持したCDを小生は知らない。殊にペトルーシュカの深い陰影と輝ける色彩感は群を抜く。そんじょそこらの人気指揮者が束になって掛かっても敵わぬ程の【格】の違いを感じさせる。春祭も秀逸で、アンチェル/CPOのティンパニみたいに更にガンガン引っ叩いてくれたら…とは思うが、それでも他に比べたら【月とスッポン】の強靭なアタック感である。それにしてもミネソタ響の巧さには舌を巻く。まことに諸兄の仰せの通り、第一級を通り越して超級とも云うべきCDである。

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     2011/08/30

    もうかなり以前に遡るが、マーク氏の手掛けるモーツアルトやメンデルスゾーンが聴きたくて購入したBOXセットのうち甚く感銘を受けたものの一枚である。という訳で諸兄の参考ともなれば幸いである。さて肝心の演奏をさて置いて録音に関するコメントから始めるのもどうかとは思うが、どうか御容赦頂きたい。このベートーヴェン演奏、ブックレットに目を通さずとも曲目による微妙な響きの違いから異なったホールでの収録であることが判る。例えば#3交で比較するとこの#5・6交は一段と柔らかく豊かに響き渡る。一般の方々には間接音が多過ぎとも受け取れる録音だが小生はこうした響きが大変好きである。演奏の方はといえば、温かさと厳しさが程好くバランスした優れたもので、厳めしさや武骨さとは無縁の凛とした気風が漂う好演である。ベートーヴェンの交響曲に抱いていた小生の先入観をものの見事に吹き飛ばしてくれた愛すべき一枚である。ことに#6交はこの演奏で好さを知らしめてくれた有難いCDである。勿論#9交なども心を捉えて離さなかった。願わくばマークの芸風に少しでも多くの方々が触れられん事を…。

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     2011/08/30

    久々に自身の過去レヴューを振り返っていたらフォローの記入がされていた。気付かぬまま2年が経過していたが【リマスタリング大嫌い】氏には不明を詫びるとともに情報を提供してくださった件に対し御礼を申し上げたい。ところで現在の小生といえば、その後再生機器もbrush-upが進んだことで「評価もより慎重に…」と自戒する日々であるが、当盤に関しては今もって愛聴盤であり評価に些かの揺らぎもない、更に「CDという制約あるフォーマットでありながらも大健闘しているなぁ」と感嘆する事しきりである。この分野は嗜好の領域であり好みは百人百様ではあるが、それでも多数の支持を得る基準盤としての条件を当盤は具えている(演奏・録音とも)と思う。氏の仰せの通り、オーディオ評論に携わろうとする者はテスト盤の選定には一層の吟味が必要なはずで、その最低限の事すら労を惜しむようでは多くを語れる訳がないし審美眼すら疑われるハメとなろう、全く同感である。詰まるところ、多くの参考意見を傾聴しつつも誰が何と言おうと自身の感性を信じるしかない、と極論めいたことに行き着いてしまうのが何とも不本意だが、だからこそ他分野にも目を向け日頃から感性を磨く訓練を怠らぬよう自身に言い聞かせている。

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     2011/08/27

    BISの録音は総じて【極めて自然】の一語に尽きる、少なくとも手持ちのBIS盤はすべてが好ましい。御多分に漏れず、当盤もひんやりとした空気を思わす程に透明で非常に見通しが良い。紀尾井ホールの美しい響きに因るところも大きいが、バランスエンジニアの卓越した感性と技術が有ってこその産物であろう。演奏は極上で、何処かの官製?オケの無味乾燥・無表情演奏とは桁違い、尾高氏ともども大変立派である。只々音符をなぞっただけの表層演奏では到底作曲家のスピリットに肉迫できず、いい加減な収録ではせっかくの微妙なニュアンスが雲散霧消してしまう。当盤は、演奏家とエンジニア両者の作曲家に対する深い洞察と共感が生み出した注目に値する秀逸作であると思う。

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     2011/08/25

    先日もBISレーベルのギター曲CDレヴューを記入したのだが、当盤も素晴らしい出来栄え。ビートルズや日本メロディー等の編曲も交えて武満ワールドを立派に表現している。一音一音に忍ばせたメッセージのようなものが親しみを込めてフーッと寄り添って来る感覚であり、背後の静寂さえも無音という音であるかのような余白の美を感ずる。よって当盤はリスナーに密やかに語りかけてくる演奏であるがゆえ、くれぐれも過大な音量で再生することなかれ、そっと耳をそばだてれば一段と感興が増すであろう。まぁ、ギターやチェンバロのような楽器をオケみたいに華々しく大音量で再生する御仁が居るとも思えぬが、老婆心まで…。なお、このCDは非常に録音が良い。小ホールでのリサイタルに臨席しているかのような極めて自然なアンビエンスからは、録音関係者の卓越した美的センスが窺える。

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     2011/08/22

    サティ・ラヴェル・ドビュシー仏作品3枚を聴いての所感。もう何年も愛聴しているので評価にブレは無いと思う、購買の参考までに。まず端的に言えるのは、大変ゆったり淡々とした雰囲気で全編が貫かれていること。そして小ホールの前席で聴いているかのような親密感が有る。なかには昨今の【癒し系】と取られる方々も居よう。けれど決してヤワな演奏という訳ではないので誤解無きよう。不快な音は出さないが特別な感興を呼び起こすという風でもない、といった塩梅。音量に制約される夜分、実音以下の小レベルで再生すれば夜間の高S/Nと相俟って一寸したリサイタル気分を味わえる。ピアノだとスケール感が削がれるが、ギター自体小さな楽器なので御誂え向き。録音は実体感と透明感溢れる立派なものである。

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     2011/08/20

    近年注目すべき盤が続々とリリースされるも、これ程深甚なる精神性を究めた演奏は小生の知る限り未だに凌駕するもの無く、まさに【金字塔】と呼ぶに相応しい孤高の存在である。例えばRRレーベルの大植/ミネソタ管も大変立派な出来栄えで愛聴盤のひとつであるが、’60年代の録音というハード面(機器・技術)でのハンディキャップを鑑みても当盤の完成度は群を抜いている。無論ふくよかなホールトーンを伴う空気感は望むべくもないが、クールで見通しが良くスケール感を存分に伝える響きはむしろこの演奏には似つかわしい。男声・女声ともに安定感・色艶・表現力など全てに亘り申し分無し、これ以上何を望めようか!これをリードするクレンペラーには神々しささえ感じられる。彼の提示する東洋の諦観・達観の根拠は何に起因するのであろうか、スコアの音符の読みだけでは到底辿り着けない深遠の境地、まことに興味深い。

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     2011/08/13

    このCDも随分前に買ったものだが(ブックレットのイラストは今は無きTwin-tower)、購入の参考ともなれば幸いである。結論から述べると、小生にとっては演奏・録音ともに高水準なのであるが、果たして万人受けするかどうかという観点に立てば少々躊躇わざるを得ない。では、まず演奏から。スラトキン率いるSt.ルイス響は申し分ない程に巧い!だが彼の生真面目さ或いは洗練されたアプローチが災いしてか(裏目に出たと云うべきか)、例えばラプソに関しては茶目っ気みたいなものは感じられるが指揮は至ってクールに統率されている。全体を俯瞰して見れば大いに盛り上がってはいるものの迸る汗を感じないのだ。さて録音だが、上記のそうした雰囲気が良く捉えられている。SP後方にフワァ〜と柔らかく展開する様は心地好く、見通しの良い空気感はコンサートプレゼンスを彷彿とさせる見事なものである。元々素性が良い録音だけに、チェスキーレーベルでも一部の音源を採用し独自のリマスターを施してリリースしていたように記憶する。ただ残念なことに、当盤ではオケはまだしもピアノの力感が比較的乏しく芯のある分厚い響きには程遠い。何だかサラッと軽く流しているような印象を受け、品の良いジャズとクラシックのコラボといった風。なかにはBGM的と感じる御仁も居るだろう。しかし前述のように我が家ではTune-upが功を奏し、そこそこ堂々たる鳴りっぷりで大いに楽しんでいる次第である。

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     2011/08/08

    いやはや凡そK・O・Johnson氏の収録とは一見似てもつかぬ音響、というのが小生の第一印象だった。掌中にあるミネソタホールとは勝手が違うのか、苦労の果てに何とか纏め上げたという感が拭いきれない。再生環境、とくに部屋の定在波対策が疎かだと恐らく【銭湯浴場】状態になること必定。かく云う小生も当初は「なんて残響過多なんだろう」と思っていた。ところがどっこい、Tune-upが進むにつれモヤモヤの中オケの実体が浮かび上がってきた。セッション現場に立ち会っていないので推測の域を出ないが、NHKホールや東京文化会館(懐かし)のような響かない会場でステージから遠く離れた所にメインマイクをセットし、サブマイクで拾った成分をミックスして補完しようとしたに違いない。曲中オケの強奏がハタと止まった時、殆んど音が後を引かないからである。無響室とは言わぬまでも防音室のような潤いの無い素っ気無さ、と表現すれば解って頂けるだろう。演奏自体には十分な拡がりが有るのでマルチマイクでのオン収録とは考えにくい。本当に想いを巡らせば巡らす程RRレーベルにあって摩訶不思議な録音である。まぁ演奏そのものは大変立派であまり不満は感じないが、やはりこのCDの最大のネックは録音にあると思える。再生に自信のある方はトライしてみては如何。くどいが演奏は覇気も感ぜられるなかなかの熱演である。

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     2011/08/05

    この作品はメロディーも馴染みが良く聴かせどころ満載とあって競合盤も多い。最初に接したのがターリッヒ/CPOによるLPで、当然モノラルではあるがその躍動感と色彩感に満ちた演奏には大いに感服させられたものだ。ところが当盤はそのターリッヒ盤の御株を奪う程の才気煥発の気風に富み、更に嬉しいことに、とても’59年の収録とは信じ難い立体感と鮮鋭さ(スプラフォンの中でも格段の品位)で記録されている。ドラティ/RPO盤・クーベリック/BRS盤も愛聴しているが、最近はこのシェイナ盤の出番が多い。よくよく聴けば両者の中間的存在と云えなくもないが、小生には少々暴れつつも程良い品格を保った中庸的バランスの演奏が何やら向いているようである。入手してからかなり経過したが、今後取って代わるCDに巡り会うのは何時になることか…、それ程お気に入りの当盤である。

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