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ドレスデンの響き さんのレビュー一覧 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/11/18

    ”the clarity and warmth of the sound” ・・まさしく!

    まずもって、録音の見事さに驚く。フランスの往年の録音の傾向として、響きより明晰を求める志向があると思いますが、このステレオ録音では、明晰かつ豊かな響きが素晴らしい。夢中になって拍手し、盛大にブラヴォを飛ばすパリッ子たちの雰囲気も含め、見事に捉えられています。僅かな(事故といえないほどの)かすり傷(未完成2楽章、美しいクラリネットの一瞬の戸惑いとか)も含め、ライブ感がこのうえなく楽しい。1962年4月のパリ・シャンゼリゼ劇場が蘇ります。素晴らしい記録を掘り出してくれたものです!

    そして、演奏の見事さ。ひとつの絶頂期にあった60年代「ボスコフスキーの」ウィーンフィルと、颯爽として姿のよい指揮の結びつきは、魅力的というしかない。しっかりした低弦の上に構築される正統的ドイツ音楽、ずっしりと手応えがあるのに、野暮ったさは微塵もない。優雅で美しく、流麗に流れて、やがて客席を巻き込むような渦のようなクライマックスに作り上げる。時間と空間を自在に操るような、指揮の冴え。このカラヤンには、降参しないわけにいかないなぁ・・

    「未完成」ひとつとっても、輝かしく鳴るブラスセクション、ローカルな音色を強く残した木管、豊麗な弦。私たちが「ウィーンフィル!」といって思い浮かべる全てが、一つの理想的な姿を見せています。しかも、引き締まっているのが凄い。今聞いても、全く古びることがない。カッコイイ。

    心からお薦めしたいCDです。
    本当に限定盤で終わってしまうのかしら?

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/11/01

    発売前ですが、注目点が二つ。★1★「月光の音楽」→SACDシングルレイヤー国内盤に用いられたと同じ、新発見のオリジナルマスターに基づくもののようです。もし、そうであれば、「町人貴族」と「泡雪クリームのワルツ」の間に、これまでCD化されていなかった「カプリツィオ〜月光の音楽」が入っているはず。録音:1970年6月・ETERNA(LP輸入盤 8 26 439)、西側で発売されるに際して用いられたマスターコピーには、何故か「月光の音楽」が含まれておらず、以降、CD化もされないままでした。ホルン独奏はペーター・ダム。私はSACDシングルレイヤーを所有しており、そこで初めてこの「月光の音楽」を聴くことができました(第1集DISK2のトラック10)。ただただ美しい、極めて素晴らしい演奏です(ただし、国内盤SACDシングルレイヤーの曲目表記では、月光の音楽が記載されていません)。今回のセットに「月光の音楽」が含まれておりますように。★2★HMVの曲目一覧では、協奏曲までクレジットされています。SACDシングルレイヤー化の対象となっておりませんが、果たして今回は本当に収録されているのかどうか。もし、協奏曲についても、状態の良いオリジナルマスターが発見されており、今回のCDがそれに基づくものであれば、嬉しいのですが。いずれにせよ協奏曲のシングルレイヤー化が待たれます。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/11/01

    DISK2・トラック10は「泡雪クリームのワルツ」と表記されています。しかし本当は、それだけではないートラック10が始まると、それは★これまで一度もCD化されたことのない★カプリッツィオ〜月光の音楽★なのです(2013年1月26日 djbさんの英文レビューにもありますね)。私は、この録音の存在をクラシック好きに有名であったサイト”an die musik”(2013年4月閉鎖)で知りました。録音:1970年6月 ETERNA(LP輸入盤 8 26 439)「町人貴族」「月光の音楽」「泡雪クリームのワルツ」〜それが西側で発売されたとき、使用されたマスターコピーには何故か「月光の音楽」が含まれておらず、以来、CD化もされることがない”幻の録音”でした。今回のSACDシングルレイヤーに封入されたノートによれば、アビイ・ロード・スタジオで、オリジナルマスターが発見され、これをSACD化したとあります。ー正しく、そのマスターには、「月光の音楽」が入っていたのです。月光の音楽3分+泡雪クリームのワルツ7分=10分が「トラック10」なのです。そして何よりも肝心なのは、その「月光の音楽」の演奏です。ホルン独奏ペーター・ダム、柔らかい弦につつまれたその美しい響きは、茫然とするほどの素晴らしさ。極めて美しい。必聴です。表記漏れが惜しまれますが、この嬉しい”おまけ”が多くの方に知られますように。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/05/14

    長らく待ち望んだ正規盤としての発売が、またひとつ実現しました。PROFILレーベルに感謝です。このチャイコフスキーは、凄いですよ。凛として、かつ圧倒的な音楽的エネルギーの燃焼。うかつに聴くと、ヤケドします。といって、決して荒っぽい”爆演”ではないのです。非常なエネルギーが持続して、極めて精緻に、集中・凝縮している。繊細といえばこれほど繊細な演奏もなく、しかしその「繊細」は、ヤワじゃない。硬派のチャイコフスキー、偉大な演奏の記録です。さて、これでPROFILレーベルのヴァント・エディションも20巻が揃いました。あと残っているのは何でしょう?フランク・マルタン(曲を演奏が超えている)や、ベルリオーズ「ローマの謝肉祭」(透徹した名演)がありますね。楽しみに待っています。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/05/09

    「ミュンヘン生まれ、ツェトマイヤー、ポッペン、チュマチェンコに師事」という経歴を見ただけで、ほお、と関心を持ってしまいます(ジュリアード派閥よりヨーロッパ系ヴァイオリンが好み)。さらに、およそデビューアルバムには向かないーこれほど不向きな曲もなかろうーシューマンのVn協奏曲、それどころか「ヴァイオリンと管弦楽のための作品全集」となれば、なんという度胸、(+美貌(^_^)・・)どうにも気になって気になって、購入しました。ーたいへんに素晴らしい。まさしく「ツェトマイヤー、ポッペン、チュマチェンコに師事」した音楽家です。スッキリと清潔で、安定した技巧のうえに存分に歌う。正しく美しく、比重は「ヴァイオリン」より「音楽」におかれており、だから、こういう選曲でデビュー勝負をかけてくる。こういう人には惚れますね。たとえばそう、イザベル・ファウストやユリア・フィッシャーに関心のある方、まずは聴いてみてください。室内楽も早くきいてみたい。じつは2012年5月に初来日しているようですし、益々注目されていくことでしょう。今後への期待もこめて五つ星。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/05/06

    ルフェビュールは、いいですね。
    気品があって、重くなりすぎず、よく流れて、しかしヤワではない、毅然とした音楽。パレー指揮ORTF(旧:フランス国立放送管)とのシューマン・ラベルが絶品ですが、輸入盤にオビだけつけた国内仕様?が入手しやすくなっているのは嬉しい。バッハもベートーベンもラベルもフォーレもドビュッシーも、みんなよい。ーその女史の「未発表録音集」!HMVの表示に詳細がないので、以下に紹介します。宝石箱のような3枚組。録音は、わずかにLP針音?が入ることもあるようですが、鑑賞の妨げにはなりません。美しい。

    <CD1>
    (モーツァルトの傑作ハ短調3連発+ハ長調キラキラ星という粋な選曲)
    ラモー/ガヴォットと6つのドゥーブル、
    バッハ/幻想曲とフーガb-moll BWV542、
    ハイドン/変奏曲f-MOLL、hob.17-6、
    モーツァルト/幻想曲K396、幻想曲k475とソナタk457(=全て c-moll)
    キラキラ星変奏曲k265(=c-dur)、
    シューベルト/ソナタ19番(2.3楽章のみ)
    <CD2>
    (ロマン派選集)
    ショパン/マズルカ41-2、17-4、7-5、56-2、7-3、舟歌
    シューマン/蝶々op.2、幻想曲c-durop17(名演!!)
    ブラームス/間奏曲119-1 h-moll、118-6 b-moll
    <CD3>
    (近現代)
    リスト/バラード、悲しみのゴンドラ2 、”オランダ人”糸つむぎ合唱
    バルトーク ミクロコスモス6
    Henry Barraud(1900-1997)ピアノ協奏曲 (おしゃれな佳曲)
    Henri Martelli(2895-2980)5つのダンス
    デュカ 牧神のはるかな響き

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 22人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/18

    この全集録音の素晴らしさについて、皆様おっしゃるとおりと思います。特に付け加えることもありませんが、「クロイツェルが譜面通りでない」という指摘について、ご参考まで、王子ホールのホール誌2012年冬号の記事を紹介します。  ★メルニコフによるベートーベンVN.ソナタについてのコメント(以下、同誌9頁より引用)「この曲(クロイツェル)の冒頭部分で、初演のヴァイオリンを務めたブリッジタワーがちょっとした即興をしたところ、ベートーベンが飛び上がって、『素晴らしい』と彼を抱きしめたとか。私たちのレコーディングでも、提示部をリピートする際にこの装飾を入れました。これについては実際のテキストも残っているんです。とても面白い試みだと考えているのですがいかがでしょうか」  ★ファウストのインタビュー記事(以下、同誌7頁より引用)「ベートーヴェンが卓越した即興演奏家であったことを考えると、決してリピートを同じように弾かなかったはずですから、そういった面も意識して録音していきました」「第10番の冒頭のトリルにアポジャトゥーラを入れるべきか、はたまたトリルのみにすべきかなど、色々な人に意見を訪いて回りましたよ(笑)・・私たちはこれを実際にやってみることにしました。本当に小さなディテールなんですが、それでも賛否両論色々な反応をいただいています・・」以上引用おわり。  

    上記の2カ所に限らず、色々なところで即興的なやりとり、室内楽ならではの”会話”があって楽しいですね。しかも、遊びのための遊びでなく、作品への真摯な思いが感じられるのが、このコンビの素晴らしいところだと思います。教条的に「ここはこういう即興をいれなければ誤りである」というのではなく、この録音時における一つの結論として、やってみよう、という新鮮な感覚に共感します。

    ちなみに2012年2月16日・王子ホールでの実演では、クロイツェル1楽章提示部冒頭、くだんの盛大な装飾はありませんでしたが、やはりリピートでは1回目とニュアンスを色々かえたり、室内楽の醍醐味ここにあり、という感想です。

    22人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2012/02/14

    同じティーレマン=ドレスデンの2011年ジルベスタが余りに素晴らしかったので、遅ればせながら2010年のジルベスタを購入、なんと美しく、楽しいことでしょう!フレミングが悪天候による飛行機のトラブルで前日までドレスデンに来ることができず、急遽、代役にネトレプコが歌った公演もあったという記事を見て、これは大イベントになっているぞと思っていましたが、果たして絶品です。このDVDに収録されたのは、無事にフレミングが到着したジルベスタ公演で、彼女は魅力的な歌と艶姿をみせてくれています。そしてオーケストラと指揮者のすばらしさ(1st.ヴァイオリンでは、日本人奏者、島原早恵さんも楽しげに弾いています)。始まって早々にワルツ「金と銀」を演奏してくれちゃうのですが、序奏おわり、主部を導くジャン!ジャン!ジャン!ジャン!和音4連発をならすティーレマンの指揮っぷりを、まあ見て下さいー惚れ惚れします!そしてハープにのって静かに、悠然と始まる主題の美しさ。ティーレマン=ドレスデンは、素晴らしい名コンビです。アンコール JシュトラウスUのワルツ「エルベのほとり」は初めて知りましたが、シュトラウス最晩年の作品で、川のせせらぎを思わせる繊細なはじまりからゴージャスな展開に至る傑作ワルツです。録音もよく、お勧めです。

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     2012/02/13

    結論:これはこれは、圧倒的に素晴らしいガラコンサートです!NHKはラトル=ベルリンのジルベスタなんかやめて、こっちを放映すればよいのに!

    ギュンター・ヴァントの評伝にいわく「東プロイセンの地方都市アレンシュタイン・・オペラ並びにオペレッタ担当の首席カペルマイスター・・60年以上たった今でも、レハールやシュトラウスのオペレッタや、ロルツィングのシュピールオーパーの対話部分を暗唱することができるーそれほど頻繁にこれらの台詞を耳にしながら、自分の指揮が入る瞬間を待っていなければならなかったのだ・・」(音楽之友社刊・76頁)

    おもえばティーレマンもまた、ドイツの劇場たたきあげの人でした。DVD解説には”an old love which he has felt since his early years as a conductor” とあります。まさしく、ティーレマンはオペレッタを愛しているのでしょう。その彼に導かれ、ドレスデンの名手たちが柔らかい音色で嬉々として奏でるレハール!!

    どこもかしこも幸福で美しく素晴らしいですが、例えばアンコールについて。デノケの歌うオスカー・シュトラウスは絶品です。ピアノとピチカートがはじまると、ティーレマンはさっさと指揮台をおりて、そいらへんに座り込んでしまい、魅惑的に歌う歌手と視線を絡ませて絶妙の小芝居を・・そこに指揮ナシのまま、優雅な管楽器たちが、一節ずつサビを歌いつないでゆく・・

    嬉しいことに録音もよい。ドレスデン特有の柔らかくゴージャスな響き、深い音色の低弦(分厚いのに透明という不思議)など、良くとらえています。余りに素晴らしいので、2010年ガラの「メリー・ウィドウ」も即購入しました。とにかく大推薦。大推薦です。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/01/26

    長いこと待っていました。1987年4月、チャイコフスキー交響曲5番&「火の鳥」組曲。NHK−FMのエアチェックを繰り返し聴きました。ヴァントが最晩年様式に達する直前の「徹底管理」のモニュメントです。息苦しいほどの厳しい造形、みなぎる意思、凝集した響き、生命力に富んだ律動。そのエネルギーといったら、驚くほどです。ここでは完璧なコントロールと、こんこんと溢れる歌が同居するという、ヴァント特有の現象が見られます。グズグズの涙ではなく、凛とした、透徹したまなざしです。(「火の鳥」のバージョンは例によって、ロマンチックな慣用版でなく、新古典的な「1945年盤」です)。正規盤のCD化に心からの感謝を。その他の演奏も折り紙つき。リハーサルが聴けるのも楽しみですね。発売が待ち遠しい。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/11/02

    パリ国立オペラ座オーケストラが「べらぼうに上手い」ということは、チョンとの幾つかの録音を通じて多分知られているだろうが、しかし、もっと知られてよいです。なんというか、音色がキラキラしているのです。少々聞き飽きた感のあるこの曲ですが、あの音色を楽しめるなら、と購入し、裏切られませんでした。下記の方のレビューにもあるとおり、随所の木管のソロの見事さは惚れ惚れするばかりですが、キラキラのバイオリン、豊かに歌う低弦、上品かつネアカで軽やかな金管など、楽しさ、このうえない。例えば冒頭、トロンボーンセクションが最初にモチーフを吹くところが、もうドイツの桶とは違います。明るい和音、メリハリと付点リズムの感覚。実にたのしい!P・ジョルダンが音楽監督に就任した記念盤という位置づけのライブ盤のようで、指揮者自ら文章を寄せています。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/10/24

    河村が得意とする「フモレスケ」ー満を持して録音されたこのCDの演奏に、私は息を呑みました。冒頭から、いきなり引き込まれます。時に沈潜し、陶酔し、子犬のように喜んで跳ね回ったかと思うと、“男の子的”な威勢のよい見栄をきり、そして何よりも、まっすぐな優しい感情が、丁寧に、いとおしく、繊細に、美しい。名演です。これほど魅力的な曲であったのか、と思わせる(私は、「フモレスケ」は、彼の作品中では、いずれかといえば地味な作品だと思っていたのですが)。

    「フモレスケ」に関して言えば、河村は、この録音で、現在過去を問わず、世界第一級のシューマン演奏者に肩を並べてしまったといって過言でないでしょう。繰り返し聞いて飽きません。

    ショパンの大作も、言うまでもなく聞き応えがあります。彼女の美点の一つは、左手が深々として、たっぷりと絨毯のような和声を作り出すことだと思うのですが、ここでもそれが効果的で、よく鳴っても決してうるさくない。呼吸感のある、しっかりした手応えをもった音楽を作り出しています。

    “東京春の音楽祭”での実演が忘れがたい「献呈」をアンコールのように置いた選曲もよい。

    ブラボー!

    追記 前作ショパンの解説に、伊熊よし子さんが書いていますーコンクールの審査員達が、河村の「フモレスケ」に涙を流したと。このCDをきいた今、そのことが確かに信じられる。河村は「フモレスケ」を得意としているとのことでー師クライネフが河村に「これは君の曲だ」と言ったとかー既に「ルール・ピアノフェスティバル」のライブCD(2008年)でも、見事な演奏をきくことができました。それにしても、この新録音の素晴らしさは圧倒的です。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/30

    HMVのレビューにあるとおり、92年秋の日本公演でも演奏された曲目です。日本公演のプロは「ブラームス3番・1番」「ベートーベン6番・5番」「ドンファン・未完成・新世界」で、私は3公演全て聴くことができました。「一期一会の名演」とか「爆演」とか、そういう類の演奏ではありません。この団体らしい「響き」と、深く透明な低音に支えられた力感。タテの線がどうこうというレベルとは次元の違う、これこそが本物のアンサンブルというべきでしょう。CD未聴ですが、CD化への感謝と、美しい日本公演の記憶から5つ★。
    なお東京公演では、ブラームス3番とベートーベン6番のホルンソロが名手ペーター・ダムでした。先行するドレスデン公演を収録したこのCDでも、おそらくブラームス3番・3楽章の独奏は彼でしょう。その柔らかいビブラートの響きを聴くたけでも、このCDを持っている価値があるというもの。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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