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WM-102 さんのレビュー一覧 

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     2021/03/03

    1984年に公開された映画のサウンドトラックです。
    この映画、本国アメリカでは全く評価されていません。しかし、ここ日本
    ではある年代限定ですが相当な人気があります
    私は公開当時に劇場で見て以来、テレビの再放送やDVD、ブルーレイなどで
    繰り返し見ています。
    このサントラの特徴は、収録されている全10曲のうち、8曲が劇中で演奏されます。
    しかも、ストーリーと曲が見事にシンクロしています。「映画とロックの融合」という
    言葉は、この映画とサントラにこそふさわしいと思います。

    ハイライトは、劇中ではヒロインのエレン・エイムが歌う1曲目「Nowhere First」と
    6曲目「Tonight Is What Means To Be Young」です。青春映画のためのロックはこうある
    べきだ、というお手本のようです。曲の進行に連れてどんどん盛り上がり、映画の
    名場面がフラッシュバックします。演奏するFire Inc.はこの曲のためのユニットで
    実際にはリック・デリンジャー、ビル・ペイン、Eストリートバンドから2人が参加している
    のも聞き所です。ボーカルは複数の女性の声を合成し迫力満点です。

    さらに、8曲目はダン・ハートマン一世一代の名曲「あなたを夢見て」。主人公トムの気持ちを
    歌い上げながらも、ハートマンのソウルフルな熱唱によってオールタイムなラブソングに仕上がって
    います。劇中でも最高のクライマックスシーンで、ダンスアンサンブルを決めつつシュレルスが演奏
    しました。

    これだけでも十分魅力的ですが、
    2曲目「Sorcerer」はスティービー・ニックスのとっておきの未発表曲を
    マリリン・マーティンが歌っています。ニックスの妖艶な世界を、マーティンしっかりと歌い上げて
    みます。バックにはペイン、ワディ・ワクテル、ラス・カンケルとこれまた豪華。
    7曲目「Never Be You」はマリア・マッキーが歌っています。作詞作曲と演奏にはトム・ペティ&
    ハートブレイカーズが全面参加。トム・ペティらしいカラリとしたラブソングです。

    このサントラは一度もリマスターされたことがありません。せっかくの名盤なのです
    から、そろそろ気合いの入ったリマスター盤を聞きたいです。

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     2021/03/03

    今年出た新譜です。
    80年代のようなパワーポップではなく「Four Chords & Several Years Ago」
    にあるような、ルーツが見える作品です。また、1曲を除いてすべて
    オリジナル曲なのも素晴らしいです。ミディアムテンポの曲が
    多く、軽快だったり艶っぽかったり曲によって
    表情を変えるホーンセクションがいいです。

    1曲目「While We’re Young」や3曲目「I Am There For You」は
    モダンなリズム&ブルース。2曲目「Her Love Is Killin’ Me」は
    オールドスタイルのロックンロールです。とてもゴキゲンです。
    4曲目「Hurry Back Baby」は、渋いながらも80年代を彷彿させる、
    昔からのファンにはうれしい1曲。
    6曲目「Pretty Girls Everywhere」は多分カバーだと思うので
    すが、お手の物ですね。

    ルイスのボーカルは、いつも通りの表現力に加えて
    円熟味もあります。練りに寝られたコーラスがいつも以上に
    心を打ちます。
    以前の私なら「もの足りない」と思っていたかもしれませんが、
    今は違います。すごくよい作品です。
    4分弱の曲を7曲収録していますが、このコンパクトさが成功した
    アルバムだと思います。

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     2021/03/03

    キャメルは硬質なロックとシンフォニックな叙情性のバランスがよい
    プログレバンドだと思います。
    この作品ではピーター・バーデンスのキーボードの他、ギターの
    アンドリュー・ラティマーが奏でるフルートが全面に出た曲が
    多く、叙情性が強い作品と言えます。
    また6分以上の曲が多く、その間に2分台の短い曲を挟んで
    組曲風になっていると見ることもできます。
    2曲目「Song Within a Song」は、雰囲気のあるボーカルとシンフォニック
    な響き+後半のポップでリズミカルな展開へ。これは今でもたまにライブで
    演奏されています。続く3曲目「Chord Change」は後半のノリをそのまま
    引き継いでいます。
    5曲目「Another Night」はずばり硬質で重厚なロックです。アンディ・ウォード
    のたたみかけるドラムがよいです。
    最後の「Lunar Sea」はキャメルを代表する1曲。9分の大曲です。楽章が
    あるように展開が変わっていきます。後半のラティマーのギターと
    ウォードのドラムのバトルが聞き物です。

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     2021/03/03

    「萩尾警部補シリーズ」の第3弾です。今回は、
    今野先生の警察小説としては異色の作品となりました。
    通常、刑事たちの地道な捜査の過程や筋読みが中心になります。
    しかし、この作品ではまるで「安楽椅子探偵」のように進行
    します。萩尾の相方である武田刑事がいうように、どこか
    はぐらかされている感が終始付きまといます。

    もうひとつ、今野作品では警察・格闘・伝奇のうち2要素
    くらいを絡めるものが多いです。まあ「ハンチョウ」シリーズ
    が大ヒットしたあとは、警察要素に絞った作品が多いのですが。
    今回は、久しぶりに警察+伝奇の作品になりました。数年前に
    伝奇+警察の「鬼龍シリーズ」を復活させていますので、
    今野先生もこの分野に改めて力を入れようと考えているの
    かもしれません。

    こんな感じで、とても新鮮な気分で読むことができました。
    おもしろかったです。

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     2021/03/03

    2005年に発表された、クロウの5枚目の作品になります。
    前作「C’mon, C’mon」は元気印のロック作品でしたが、今回は全く
    異なり、ほとんどミディアム〜スローテンポの曲がしめています。
    私はあまりラブバラードは好きではないのですが、この作品は違いました。
    切なく、そしてエモーショナルです。
    まず1曲目「I Know Why」から3曲目「Good Is Good」の流れが
    見事です。ぐっと盛り上げるストリングスとさりげないコーラスを
    バックに、クロウが切々と歌い上げます。クロウのボーカルは
    聞き手の心をかきむしるかのようです。

    アルバム全体を通して、エレキ系楽器が過剰に盛り上げる演出が
    ありません。アコースティック楽器を中心にあくまでもクロウのボーカルと
    曲を静かに支えています。これに、時おり入るスライドギターが美しい
    メロディを奏でています。
    6曲目「Lifetimes」からは以前のポップな感じが入ってきます。
    特に8曲目「Live It Up」は唯一と言っていいアップテンポのロック
    曲で、クロウのリズミカルなボーカルとともにアルバムを引き締める
    アクセントを担っています。
    この後は再びスローな曲が続きます。アルバム全体が美しいグラデーションを
    持っているかのようです。

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     2021/03/03

    葉村晶シリーズです。今回は、往年の大女優から失踪した娘の消息を調べる
    依頼を受けます。後半まで事件らしき謎がどんどん追加され、展開が全く
    見えません。それでも、一気に収束させ、さらにおまけもついてくる、
    お話の進め方のうまさにうなります。
    葉村晶は以前に読んだ「悪いうさぎ」から10才ほど年をとって40才に
    なりました。体力、気力ともに落ち込んでいる描写が随所に出てきます
    が、これが好感を持てます。
    今さらですが、3作品読んで葉村晶シリーズがハードボイルドである
    ことがわかりました。とてもおもしろいです。

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     2021/03/03

    1993年に発表された、アラン・パーソンズのソロ名義としては初の作品
    となります。
    ソロ作品ですが、イアン・ベアーソン、スチュワート・エリオット、
    アンドリュー・パウエルといったおなじみのメンバーが参加しています。
    ですが、初のソロ作品として気合いが入っているのも感じます。
    アルバム全体がとにかくドラマチック。プロジェクト時代のような
    キャッチー曲より劇的な展開を優先しています。

    まず1曲目「The Three of Me」では、プログレ風のイントロから
    スリリングに歌うゲストのデビッド・パックのボーカルパート
    が絶妙に融合しています。曲の展開、ボーカルともさすがに
    うまいです。3曲目「Wine From The Water」はプロジェクト時代を
    彷彿させるポップな曲。
    4曲目「Breakaway」はインストですが、サックスがサックスが
    吹き荒れる展開が新鮮です。
    5曲目「Mr Time」は珍しく女性ボーカルを迎え、8分を超える大曲。
    7曲目「I’m Talkin’ To You」や12曲目「Oh Life」はパックの
    ボーカルですが、1曲目と違ってプロジェクト時代のポップな感じを
    取り入れています。10曲目「Back Against The Wall」はゲストの
    クリス・トンプソンが渋いボーカルをきかせつつ、後半のエレキギター
    とオーケストラが交錯するハードな展開へ。

    アルバム全体にオーケストラが効果的に使われていて、これも劇的に
    盛り上げる効果を生んでいます。そしてパーソンズらしい目配りの
    効いたサウンドプロダクションとレコーディングの妙。
    私がアラン・パーソンズをきいたのはこれがはじめてでした。このあと、
    プロジェクト時代へさかのぼりました。パーソンズとの
    幸せな出会いだったと思います。

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     2021/03/03

    おもしろかったです。
    実はこのお話、私の好きなレギュラーキャラクターである小高直海編集者
    の初登場の話でもあります。女性にモテまくる柚木探偵とのやりとりは、
    初回から小高編集者が優勢、と見ました。
    また、柚木探偵が女性を落とす必殺料理である「ジャガイモのピザ」は
    今回出てきません。いつ出てくるのか、この後の作品で確認したいと
    思います。

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     2021/03/03

    永井先生の最後の長編です。内容を完全に忘れていたので、文庫化された
    ので再読しました。
    解説によると、これは「追跡小説」というジャンルになるようです。
    冒頭で、主人公がなぜ逃亡しなければならないかが明かされています。
    ですので、ミステリーではありませんが、逃げる者と追う者の心理が
    謎解きにとらわれることなく描かれます。
    永井先生は女性の心理を細やかに描くのが得意でした。今回の主人公
    でも、唐突に逃げなければならない心理以上に、最後に心に奥底に
    あるものをしっかりと描いています。そして、追う者である主人公の夫の
    困惑ぶりも。
    永井先生は10年前にお亡くなりになりました。永井先生のミステリーや
    心理描写の新作はもう出ないと思うと、残念でなりません。そんな気持ちを
    新たにする作品でした。

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     2021/03/03

    選曲が地味だと思っていたのですが、よく見ると「Moonmadness」
    全曲演奏しているので購入しました。
    その「Moonmadness」は、4人という最小編成ながら素晴らしい
    アンサンブルを聞かせて、さすがキャメルです。スタジオ盤以上に
    サックスの煽りが多く、また5曲目「Another Night」もハードに
    なっており、ライブらしさを伝えてくれます。

    disc1の8曲目以降は、代表曲の演奏になりますが、確かに最初は地味だと
    感じました。10曲中、8曲はあまり聴いていないアルバム、特に90年代
    以降の作品が多いからです。しかし聞いているうちに評価が変わりました。
    リーダーのアンディ・ラティマーは、「「Moonmadness」でキャメル・クラシックス
    は押さえたので、これ以外のキャメルの魅力を再確認してほしい」と
    思ったのでしょう。
    実際に、disc2の1曲目「Coming of Age」はラティマーのギターが前面に
    出たプログレ風味満載のロック。4曲目「Mother Road」は渋め路線から
    5曲目「Hopeless Anger」のノリのあるロック路線への展開は見事です。
    6曲目「Long Goodbyes」のリリカルさもキャメルらしさにあふれています。
    ラティマーはギターとボーカルを担う一方で、よき片腕のコリン・ベースも
    コーラスやダブルリードボーカルでしっかりとサポートしています。

    現在のキャメルの実力と魅力がしっかりと出た最新ライブ盤。とても
    よかったです。

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     2021/03/03

    曲作りのほとんどを前作から新たに加入したメンバーが行っています。
    またサウンドも前作以上にハードになりました。それでいてカンサス
    らしさを失っていないのは、リード楽器に占めるバイオリンの割合の
    高さとエレキギターとのアンサンブルの妙でしょう。
    また、曲のバラエティの変化は少なめです。逆にこれがカンサスらしい
    ドラマチックさの連打になっています。フィル・イハートが得意のドラム
    パターンを多用するのもいい結果になりました。
    ハードになりながらも80年代型ではなくあくまでも70年代型オリジナル
    カンサスです。このメンバーでしばらくがんばってもらいたいです。

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     2021/03/03

    最後の最後まで事件の全容がわかりませんでした。誰が犯罪者なのか、
    一体事件は何なのか。
    それでも、我慢して読み進むと驚きの展開が待っていました。
    私は最初につかみがある作品の方が好きで、この作品は全く違います。
    それでもおもしろかったです。ある意味、これも「手に汗握る展開」
    といえるかもしれません。また、「伏線をきちんと回収する」ことの
    お手本になりそうです。
    葉村探偵シリーズの最新長編は、やはり期待を裏切りませんでした。
    おもしろかったです。

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     2021/03/03

    これは、警視庁の黒田刑事と民放の布施記者が奇妙なタッグを組む
    「スクープ」シリーズの第5弾です。
    このシリーズですが、実は第3弾まではあまり好きではありませんでした。
    今野先生の2000年以降の作品をほとんど読んでいますので、出来が悪い
    のではなく、単純に好きになれなかったシリーズということです。
    ですが、第4弾「アンカー」以降はぐっとおもしろくなりました。
    今回は20年前に起きた自殺事件を再調査するという、冒頭から異例の
    展開でした。しかしそこは今野先生、すぐに読者を物語に引き込みます。
    語り手は、黒田刑事の相方の谷口刑事と、布施記者の上司になる鳩村デスク
    の二人で、この点は他のシリーズを異なる点です。
    バブル期の名残、フロント企業、政界から警察およびマスコミへの
    圧力など、いろんな要素を織り込みつつストーリーがぶれないのも
    さすがです。

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     2021/03/03

    1974年発表のドゥービーの4枚目です。
    このアルバムでは、トム・ジョンストンのソウルミュージックへの憧れを
    反映した曲が全面に出ています。
    トムのソウルへの憧憬は、曲作りだけではなく演奏にも現れています。メンフィス・
    ホーンズが全面参加していて、ソウル感を盛り上げます。これは他のアルバムには
    ない特徴と言っていいでしょう。
    このメンフィス・ホーンズは1曲目「君に捧げし歌」で、早くもファンキーなホーン
    披露しています。
    5曲目「銀色の瞳」は、ソウルの名曲「ソウル・マン」からの影響を感じます。
    トムのソウルフルなボーカルも冴えています。トムの脱退後は、この曲をマイケル・
    マクドナルドが歌っていたのもうなづけます。続く6曲目「ロード・エンジェル」
    はギター2台で激しいリフを奏でつつツインドラムがうなるドゥービー流ハードロック。
    私の好きな曲です。
    6曲目「キャント・ストップ・イット」はホーンはもちろん、ドゥービーお得意の
    こーらすもブラックです。

    ドゥービーの肝であるアコースティック曲も充実しています。
    2曲目「スピリット」は、トムが歌っています。まるでパット・シモンズが
    作ったかのような曲ですが、これがトムの作詞作曲・こういう曲に、トムと
    パットの融合を感じます。
    4曲目「ブラックウォーター」はパットの持ち味がこれでもかと発揮されたアコースティック
    曲です。多彩な弦楽器、複雑なコーラスを凝った曲ながら、親しみやすいメロディです。
    ロック曲ではなくこの曲がバンドとしてはじめて全米1位に輝いたところに、
    アメリカのロックファンの見る目の高さを感じました。

    他にもトムのワイルドなボーカルに美しいコーラスが絶妙にマッチする
    10曲目「アナザー・パーク」、ピッチの速いロックンロールは次作「スタンピード」
    への布石になりそうなパットの11曲目「砂浜の娘」もよいです。
    バンドの充実ぶりを示す1枚です。

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     2021/03/03

    1975年発表の5枚目です。
    今までバンドが取り組んできた音楽、ロック、ソウル、アコースティックなど
    すべてにおいて強力になっています。
    その原動力の1つがジェフ・バクスターの加入によるトリプルギター体制の
    発足です。
    冒頭2曲でがつんと来ます。ビル・ペインのピアノに導かれる1曲目
    「スウィート・マキシン」では、いきなりトリプルギターが豪快に
    うなります。ベースもノリノリ、ツインドラムの立体感もいいです。
    2曲目「ニールのファンダンゴ」はパトリック・シモンズ得意のピッチの
    早いロックンロール。ここではバクスターがペダルスチールを聞かせます。
    一転して3曲目「テキサス・ララバイ」では、じっくり歌い上げるトム・
    ジョンストンを、弦楽団が盛り上げます。ここでもバクスターのペダル
    スチールが光っています。
    5曲目「スラット・キー・ソキュアル・ラグ」はパットとバクスターによる
    アコースティックギターのデュオ。軽快な曲ですが、私にはわかりませんが、
    演奏はかなり難しいそうです。
    LPではB面1曲目になる6曲目「君の胸に抱かれたい」はカバーですが、
    ドゥービーらしく完全に自分たちのものにしています。トムのワイルドな
    ボーカルを、女性コーラスがさらに煽っています。
    このように、今までにはなかった弦楽団、女性コーラスなどが盛り込まれて
    います。おそらく、バンドのさらなる強化を図ったプロデューサーのテッド・
    テンプルマンの手腕でしょう。

    7曲目「ハングマン」はパットの曲です。彼らしいアコースティックで
    内省的な前半、後半はクロスオーバーというかプログレッシブな展開に
    なだれ込みます。今までにはなかった曲で、パットの新しいものを取り入れ
    ようとする意気込みを感じます。このパットの姿勢が、ドゥービーが長い間
    ロックファンを引きつける影の力だと思っています。
    9曲目「レイニー・デイ・クロスロード・ブルース」、11曲目「ダブル・ディーリン・
    フォア・フラッシャー」は、今でもたまに演奏される隠れた人気曲です。

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