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たーさん さんのレビュー一覧 

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     2018/12/19

    以前にSRCR1501で出ていたのと同じで,マスターのつくり直しもなさそう。それを手に入れた時の投稿でも記したがここに収録されている2つの交響曲はわたしには異形に聴こえ,しかし,かけがえのないものでもある。
     じつはバーンスタインとニューヨーク・フィルによるモーツァルトの交響曲はまずK.543とK.550が,ついでK.525とK.551が録音されている。前者が日本コロムビアから発売された時はそれへの批評についての物議もあった。後者は国内で発売されたのだろうか(わたしは米コロンビア盤で手に入れたが)。
     今回の発売はバーンスタインの生誕100年にちなんだものというが,それならば当初の組み合わせで出してほしかったなと思う。この,「いかにも」という組み合わせはバーンスタインとしては不本意ではあるまいか。その結果あとの2曲は長らく陽の目を見ていない。とくにK.543はぜひ多くの人に聴いてほしい演奏である。
     それと「表紙」の写真。これはわたしの記憶ではマーラーの第7交響曲のLPで使われていたもの。どうでもいいことのようには思えないが?

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     2018/08/17

     1992年にキングレコードから出たCDを手に入れて聴いた時,音の良さに本当に驚いた。今ごろになってXRCDを改めて購入することにしたのは,これが出た当初からあった音質の改善への興味のせいもさることながら値段の「安さ」に心が動いたからである。当サイトで品切れが2回表示されたのは同類の人がいたということだろう。また入荷したというので今度は迷うことなく買ったというわけ。
     実際どうだったか。これは≪ロメオとジュリエット≫が始まったとたんに気づかされるが,音の輪郭・粒立ちがいっそう明瞭になっている。ざらつきもほとんど感じられない。もしまだ在庫があるなら,別の盤を持っていたとしてもこれを買って無駄ということはなさそうだ(わたしはそちらの方は知人に譲って大いに喜んでもらえた)。
     モントゥーという指揮者には,まず1960年代半ばころヴィクトローラという廉価盤でお世話になった。もちろんその頃は分からなかったことだが,思わせぶりなところのない演奏を好む傾向はこれが影響したのだと思う。彼の録音したベートーヴェンやブラームス,モーツァルトなどは今も大好きだ。ほかにもモントゥーの指揮ということで買ったレコードやCDはいくつかある。
     このチャイコフスキーはどうか。テンポの揺れや表情の起伏は前後との連なりの中にごく自然に居ついていて,ことさらに聴く者の気を惹こうと意図が感じられない。いい演奏がいい録音で残っていたことに感謝せねば。
     ところで,このCDのもう一つの注目点は,ライナーノーツである。キングから出た時の盤に家里和夫氏が冒頭部分だけ紹介されていたハリス・ゴールドスミス(おそらく米ヴァンガード社)という人の≪演奏について≫に興味深いことが書かれている。ふだんボーっと聴いているわたしは,そこを読んで他の演奏と注意深く比べてみようという気にさせられた。
     ケース裏面の表記については小うるさい一言を。1行目に≪チャイコフスキー≫とあって2行目が≪モントゥー・コンダクツ・チャイコフスキー≫というのはちと体裁が良くない。せめて行を逆にと思うが?

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     2018/06/03

    この録音は手元にあるLP(2枚組)と同一のものではないかと思う。
    ”Precious”というレーベルでいつどこで発売されたか分からないが丁寧に作られていて,30年以上前に中古店で見つけた時「おお!」と即座に買ったものだ。ベートーヴェンのほかにチャイコフスキーとメンデルスゾーンがやはりセルとクリーヴランドO.との共演で収録されている。
     わたしはベートーヴェンのこの曲の気品の高さをこよなく愛するが,モリーニの演奏について「典雅」と紹介されているのを「なるほどね」と思った。輪郭の柔らかさもあってのことだろうが甘美にならないところが好ましい(ついでながら,甘美の代表みたいなブルッフでさえもモリーニではそうならない)。そこがセルとうまく行った理由の一つではないか?
     LPでは2回の拍手があっという間に消え入る。終演後のは雨あられのような喝采だったような感じだが,それを確かめるために買ってみようかな? 

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     2017/06/26

     車を運転中に聴いていたFMからこの歌が流れてきた。途中から聴きはじめたのだが,なかなかいい。歌っていたのが大島花子である。名前も芸能界にいるらしいことも知っていたが,歌手とはこれを聴くまで知らなかった。
     ヨイトマケの唄が作られた時代を知る人間のつもりでもあるから,これを手に入れて全部を聴きたいと思い手に入れた。
     よく通る声でうまいだけでなく心にしっかり届く。彼女は,根強い支持者を持ついい歌手に違いない。
     ただ,わずかに耳がなじめないところがある。「エーンヤコーラ」の「コ―」のところに小節のようなものが入ることである。はじめに3回,終わりに2回繰り返されるのだが「土方のあの唄」がそう「聞こえてくる」というよりはそのように歌おうと決めている,共感とはちょっと別な思い入れのように思えてしまう。そう受け止めるのは,わたしがふだんクラシックを好んで聴く人間だからだろう。そのクラシックでもデーヴィッド・ジンマンが録音したベートーヴェンの交響曲にもそういうところがあって,生で聴いている時は「あれっ」と思って済むところが何度か聴くとどうしても鼻についてしまう,それに似ている。表現のありようと言ってしまえばそれだけのことだが,わたしは,「今も聞こえる」唄をその通りに歌ったらもっと良かったと思う。

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     2017/05/19

     紹介記事の「値下げして再発売」に釣られてこの珍しげな曲を聴いてみようかと手に入れたのだが,聴き始めてすぐに「何と美しい音楽」と思った。
     「珍しげ」とは,テレマンが遺した数多くの受難曲の中の1曲に過ぎないことと大バッハの「マタイ」だと3枚を要するのに1枚とは?という他愛ないこと。とくに後者は受難曲の作られ方をちょっとでも読んでみればすぐにわかることだった。
     それにしても本当に美しい音楽。対訳どころか歌詞がついていないのだからどこで何が歌われ(語られ)ているのか皆目というほど分からない。バッハ作の対訳との突き合わせで,「バラバを!」と「イエスの絶命」の箇所の見当がついた程度。それでも(繰り返すが)美しい音楽!その響きだけで厳粛かつ敬虔な気持ちにさせられる。
     これは単に「数多くの中の1曲に過ぎない」のかどうかわたしには分かりそうもない。しかしこの美しい音楽(また!)を聴いてみませんかとは言いたい。
    「響き」でしか聴けていないのに,★5つは気が引けるのだが。

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     2017/01/09

     LPでこれを持っています。アルペジョーネとはどんな音がするのかという興味で買ったものです。コンタルスキーがハンマーフリューゲルを弾いていますから作曲された時代の音に近いのではと思います。レーベルがDGではなくてアルヒーフである所以かと。
     どんな音かは聴くまでのお楽しみということで。

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     2015/07/06

     ベートーヴェンやブラームスの演奏にわたしは「気品」を求めたい。チャイコフスキーやメンデルスゾーンにはいらないというわけではない。より以上の,ということだ。そしてハイフェッツの場合,その点にもの足りなさを感じる。
     ハイフェッツの演奏で「技巧」を言う人が多くいるが,まさか彼より「遅く」弾く人は「それ以上速く弾けないから」と言いたいわけではないだろう。ハイフェッツは技巧を誇示しているわけではないと思う。ただ,時折「軽く弾きこなす」誘惑に身を委ねているところがある。でも,わたしはこういう演奏も好き。

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     2015/06/28

     数多あるヴァイオリン協奏曲の中でベートーヴェンのこの曲は構成の堅固さ,風格,気品という点で比類がないと思う。もちろん他の曲にもそれぞれの美質があってそれらもわたしは愛好している。
     さて54歳のときのハイフェッツの演奏。わたしは好きだ。この人は全体として速めの弾き方をしながら音の美しさが損われるということがまるでない,そこをいいと思うのだ。勿論技巧をひけらかすなどしていないことなど言う必要もない。それとは別に,細かな音符や離れた音階を軽く弾きこなすという誘惑には自ずと身を任せているようにもわたしは聴いていて思う。メンデルスゾーンやチャイコフスキーではそれがとてもうまく行っているがベートーヴェン(や,ブラームス)ではそうでもない。謂わば気品が少したりない感じ。これはシェリングとシュミット=イッセルシュテットの録音でこの曲を知った影響だろう。あすこで聴かれる独奏・管弦楽ともに一音も忽せにしない演奏は優等生的などというものではない。ハイフェッツとはいくらか行き方がちがうということなのだろう。どちらも好き。その上でシェリングの方がより好き,という程度のこと。願わくば自分の好みに合わない程度のことで他を貶すことが繰り返されないことを。

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     2015/06/28

     NHKのラジオでのなぎらけんいちさんの話でこの歌い手の「十九の春」を知り,さらにこのCDの存在を知り,しばらく「お気に入りリスト」に塩漬けしていた。昨今の沖縄をめぐる動きから感ずるところがあって注文をだしたら一か月ほどかかってようやく届いた。HMVさんの誠意あふれる手配に感謝している。
     仮にここで歌われていることが沖縄のすべてではないとしても,沖縄のことをロクに知らないのは百田尚樹氏だけでなくほかでもない自分自身もであることを知らされる。アタマだけの「右」も「左」も御免こうむろう。沖縄に何か「してやる」的な上から目線の政治もまた。
     手に入れるのが相当に難しいことを承知で言うが,一人でも多くの人に聴かれることを願う。前もって決めた「立場」を敢えて捨てて聴こう。そこからもう一度沖縄についての「立場」を築き直そう。原発と沖縄に関するかぎり「右だろうが左だろうが」関係ない。これらのことで「右」と会話できない「左」はダメだろうし,「左」と対話できない「右」もダメなのではないか。

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     2014/04/02

     これは買ってよかった。7枚組のLP,SBK番号の箱入り,と買い換えて今回のリマスター盤に到ったのだが,これまでのCDに比べると薄皮が剥がれたように聴こえる。演奏の本質に関係ないと言えるが,心地よさも聴く楽しみのうち。
     改めて聴いてみたら演奏はもう文句なしである。感情の表出とか精神の具現とかに殆ど目もくれずにベートーヴェンの遺した音符を可能な限りの明晰さで音にして見せている。初めて聴く人には目から鱗の思いもあるかもしれない。完璧な合奏を理想としたセルの写真が「まあ聴いてごらんなさい」と言っているようだ。

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     2013/08/04

     わたしはモーツァルトの方に惹かれて買った。K.364は大好きな曲で,ヘッツェルが弾いている!リヒテルもいいけれどこちらも聴いてご覧なさい。

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     2013/08/04

     再発を切に望みます。☆の数は他の曲を聴いたうえでの期待値。

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     2013/07/03

     楷書体の《第九》。声楽も充実している。惜しむらくは第3楽章の中断が「保存」されていること。LP1枚に入れるために録音時点で演奏をそこでいったん止めたということか。

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     2013/05/26

     ベームが指揮する初日に出かけたら,この日の切符がまだ残っているというので聴くことにしたが,予告されていた《セミラーミデ》序曲,シューベルトの5番とブラームスの4番の交響曲という曲目が当日行ったら変更されていた。指揮者よりはこちらのブラームスを一応の楽しみにしていたのでこの変更に当てが外れた感じはあった。
     「本編」にあたる3曲は退屈だった。この録音が商品となって出てくるとは想像もしなかったのでこれを別のところで書かせていただいたが,《運命の力》序曲の演奏が始まったらホール内の空気が一変し,背中に電気が走った感じがしたことにも触れた。
     SACDが届いたのであらためて聴いた。「退屈」はわたしの未熟のせいでもあったが,格別にいい演奏というわけでもない。二重協奏曲は若いムーティが持て余し気味だし《新世界から》は感情表現がいかにも中途半端といった塩梅。アンコールの《運命の力》序曲(曲名を知らなかった!)は,やはりこれはもういうことなし。ヴィーン・フィルが指揮者の言うとおりに弾いているからこそと思える緊張感がある。この驚きの体験がなかったら後にムーティのオペラを何度も観に行ったかどうか。
     買って後悔など全くなかったという意味で星は3つ。しかし,わたし同様に実際に聴いた人が多くの星をつけられたのも分かるような気はする。再体験への期待は誰も邪魔できない。しないのが良識でもあるはずだ。

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     2013/04/01

     音質についてはまーきーさんのご指摘の通り。テープ・ヒスが大きい。わたしの手元にはモントゥーがボストンで指揮した第4番をFMから録音したカセットテープがあるが,そちらの方が音質もよく雑音も格段に少ない。このセットはコピーにコピーを重ねた末の収録という感じ。音質に関しては帯に書いてあることは割り引いて読まなくては。
     昔の演奏家のものはもう買うまいと思い始めたばかりだったが,「モントゥーは別」だった。若い時からいまに至るまで彼のベートーヴェンの,思わせぶりなところがない表現を格別に好ましく思っている。ドリス夫人によるモントゥーの「伝記」の巻末にはボストン響を指揮した録音が記されていてその中にはベートーヴェンもあったと記憶している。心のどこかで出てくるのを期待していたのだろうな。でなければ手を出さなかったはず。まあ第5と第6だけ買ったと思えば値段相応というところか。ただ,「田園」でのフレーズの切り方がヴィーン・フィルのと比べると興味深い。それを別にすればモントゥーのベートーヴェンはこれまでに発売されていたものでほぼ十分だった。
     でも,もっと鮮度のいい録音が見つかればいいなと思ったりして。あーあ
    厄介なこと。

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