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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/04/10
「くまモン」のデザインで知られる水野学氏の基本哲学が語られている一冊。 たいていの人は、「自分にはセンスがなくて」としり込みする。 しかし「センス」はもともと備わっているものではなく、膨大なインプット、そして自分なりに消化していくなかで身についていくものだということがわかる本である。
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さまざまな企業のブランディング、ロゴデザインなどを手掛け企業業績を上げ結果を出している佐藤可士和氏の基本哲学が語られている一冊。 クリエイティブなアイデアは問題を徹底的に整理して突き詰めるプロセスのうえに産み出されるという氏のデザインの根幹的秘密に触れることができる良著である。
現代の日本社会の仕組みをかたどっている基本構造について、じっくり考察した力作。 分析の結果、日本社会構造を決定づけているのは日本独自の雇用慣行であると解説している。 高度成長時代には、うまくいっていた仕組みが、現在のような低成長時代、人口減少時代には足かせになっているということを理解するために読むべき一冊だと思う。
村上春樹氏の初期作品の文庫はカバー表紙のデザインが佐々木マキさんで、作品内容と雰囲気がとてもマッチしていると感じる。 「羊をめぐる冒険」は村上作品の中でも初期時点の傑作であるとともに、後の作品のベースとなった重要な物語だと感じる。 何か、それは明確ではないものの、追い求め、さまようストーリーは普遍的に読むものを惹きつけると思う。
村上春樹氏がさまざまな媒体に発表してきたエッセイや小文を1冊の本にまとめたもの。 題名通り「雑文」の集まりであり、まとまりがないようにも見える。 しかし、1冊を読み通すと、村上イズムみたいな考え方、哲学みたいなものを伺い知ることができたような気がする。 エルサレム賞受賞時のスピーチも収録されており、こちらは必読だと思う。
作者のお父さんが死去する前の看病から、看取るまでを書いている。 特段、派手な展開はなく、落ち着いた筆致で出来事を回顧している。 題名通り、お父さんの「無名」の人生を振り返り、そこに何があったのか、何を残していったのかということに考えを巡らしている。 世の中は「無名」の人々たちの営為によって成り立っているのだということを再認識する良書である。
文字通り「猫を棄てる」エッセイである。 もともと月刊誌(文藝春秋)に掲載された分量なので1冊の本にしては短い。 淡々と過去の出来事を語る中に、父が背負ったカルマのようなものも書かれテーマは重い。 最後のわれわれは、空から降る雨の一滴に過ぎないが、その一滴にもそれぞれの人生がある旨の文章に胸をうたれた。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2021/04/10
雑誌に発表してきた一連の短編をまとめた掌編集。 村上春樹氏の長編作品に比べると、ライトなタッチで読みやすく仕上げているようにも見える。 しかし、ひとつひとつの短編に含まれる喪失感、断絶感といった底流にあるテーマは読み込むと重厚さがあることに気づく。
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長年マラソンを継続している村上春樹氏によるランニング論。 走ることについて、自分の考え方、取り組み方をじっくり書いているのだが、そのまま、小説創作に対する哲学をわかりやすく説いている。 つまり、ランニングはメタファーであり、優れた創作哲学、そして生き方についての書であると言える。
主人公が東から西へと逃走するある種のクライム・ロード・ノヴェルとしても読める1冊。 果たして、この先どうなるのだろうとハラハラさせるところが面白い。行きついた先が香川県小豆島というロケーションもよく、瀬戸内海の情景を思い浮かべながら物語の余韻を味わった。
山崎豊子さんの小説はとにかく長い。しかし、だれることなく書き込まれているのと、きちりとした文体によって、ぐいぐい読ませる。 この作品も、組織、体制システムと個人との間に生まれる相克といったものがテーマであろう。 綿密な取材から紡ぎだされるストーリーに引き込まれる。
タイトルからすると「朝日新聞」的な思想を批判する内容かと思ったが、そうではなかった。 「日本的リベラル」はどのように形成されたのかを紐解き、その特徴などを具体的に論説するものであった。 政治思想などの前提知識がない自分でも読み進めることができたか、また読み返したいと感じた。
タイトルから、「格差」をテーマにしているのかと思ったが、どちらかというとリベラル思想をめぐる政治思想について、筆者の視点で切り込んでいく内容である。 少し我田引水的な解釈による説明と感じるところはあるが、難しくなりがちな話題をわかりやすく提示してい るところはいいと感じた。
出版されてから約30年経つのだと少し感慨にふけりながら、最近、読みなおした。 舞台は さらに昔の60年代末である。 ノスタルジックな郷愁も感じさせるが、青年期の喪失感とそこからの再生という普遍的なテーマは、いつの時代に読んでも訴求力はあるだろうと思う。
2つのパラレルな世界での物語が同時並行的進んでいく構成が見事である。 少しミステリものの雰囲気も感じさせる主人公の冒険劇と、人間の無意識の内面の動きを丁寧にトレースし たストーリーは、何回再読しても感動させるものがある。
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