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ヒューブーン さんのレビュー一覧 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/05/16

    全体を通して聴くと、やはりその表現に古臭さを感じてしまう感はぬぐえない。ウィーンフィルなどとの新盤の登場が追い打ちをかけたのか、相対的な知名度が下がってしまっているようで残念なのだが、随所随所での、他の追随を許さない表現がツボにハマり、LP購入(1980年)していままで、ずうっと愛聴してきた。例えば冒頭。「はるか遠方の水道の蛇口から水滴が一滴、ポツンと零れ落ちるような…」クウキ感から7始まるこの部分など、他のどのような演奏も満足できない。

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     2017/02/25

    DRAからKegelのブルックナーシリーズが発売されて話題になったのは、もう20年も前のことだっただろうか。3番から9番まで、4番7番9番がそれぞれ2種類の、計10枚に及ぶシリーズだったが、とにかく聴いていて面白く、興味深く、気が付くとたちどころに10枚揃ってしまったのを憶えている。
    あれから20年以上たった今でも、4番(‘60年)と、9番(‘69年)は最高の愛聴盤であるが、最初に「中でも最高の一枚」に感じられたのは第5番であり、次いでこの第6番だった。 いま久々に聴きなおしてみると、なるほどやはりすごいと思ったのはうなづける演奏だと思う。幻想性を感じない、クリスタルなブルックナーであるというだけで充分異様だ。ただ、第5番ならともかく、第6番に幻想性がないのでは、やはり気楽に「聴いてみるか」という気になれない。そこらへんがこの演奏の限界なのだろう。よって★一つ落としてW評価となった。

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     2017/02/25

    DRAからKegelのブルックナーシリーズが発売されて話題になったのは、もう20年も前のことだっただろうか。3番から9番まで、4番7番9番がそれぞれ2種類の、計10枚に及ぶシリーズだったが、とにかく聴いていて面白く、興味深く、気が付くとたちどころに10枚揃ってしまったのを憶えている。
    あれから20年以上たった今でも、4番(‘60年)と、9番(‘69年)は最高の愛聴盤であるが、最初に「中でも最高の一枚」に感じられたのはこの第5番だった。 いま久々に聴きなおしてみて、やはりすごい演奏だと思う。幻想性を感じない、クリスタルなブルックナーであるというだけでも異様なのに、リスナーをノせる扇情的な味付けは、他の第5番の演奏では体験できない。ただやはり気楽に「聴いてみるか」という気にならないところが、この演奏の限界なのだろう。よって★一つ落としてW評価となった。

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     2017/02/23

    意外だったが、第4番が圧倒的に素晴らしかった。個人的にこの曲はワルターやHSイッセルシュテットで聴き覚えたのだが、解説やワルターのLPジャケデザインの影響でか?「人生の秋」をイメージしがちな曲だったが、アーベントロートは完全に「1番から始まった路線が、最終的に完成度を上げて行き着いた曲」として演奏しているように思う。このような解釈は、昨今の演奏ではあまり聴かないのではないか。評判も高く、目玉でもあるはずの第1番ももちろんよかったが、デフォルメがちょっと外面的すぎる気もする。デフォルメはもっとおとなしくても、内面からノリノリになれる演奏は他にもいくらでもありそう。第2番と第3番は、突出して推薦したくなるほどではないが、良い演奏だとは思う。第3番なんか、ワルターやカラヤン以降の演奏スタイルとはだいぶ違うものを感じる。全体を通して、値段の割にはお得感満載な2枚組ではあるが、ブラームスの交響曲全集は数が多く、その中で相対的に考えて、★一つ落とした。

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     2017/02/05

    ウイーンフィルとの第2番を意識して聴いてしまうと、どの曲も精気のヌけたおとなしい演奏に感じられ、とても同じ指揮者を彷彿とさせる要素は見当たらない。ただ、かと言ってつまらない演奏なのではなく、どの曲も一貫した耳当たりの良さが満ち満ちており、好感の持てるディスクであることは間違いない。一曲一曲をじっくり(他の演奏と)聴き比べたりすると、ちょっと物足らなさを感じるかもしれないが、今の時代こういった全集があってもいいと思う。

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     2017/01/15

    シノーポリのマーラーを聴いたとき、『こんな分析的なマーラーは聴きたくない』と思ったのだが、さらにもっと分析的なブーレーズのマーラーの『悲劇的』は、感心するくらいの名演だった(感動…とは言い難いかも…)。ここで聴けるマーラーには、シノーポリのような「中途半端な分析性」はない。絵画に例えれば、ダリの世界からドロドロを取り去った空間から響いてくるような音楽であり、キリコの魅力でもある「非人間性」すら感じる。ただし、たしかに魅力のあるディスクだが、同曲の演奏のランキングとしては最高とも言えないので★4つ止まりにした。

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     2017/01/15

    シノーポリのマーラーを聴いたとき、『こんな分析的なマーラーは聴きたくない』と思ったのだが、さらに分析的なブーレーズのマーラーの『夜の歌』は、感心するくらいの名演だった(感動…とは言い難いかも…)。ここで聴けるマーラーには、シノーポリのような「中途半端な分析性」はない。例えて言うなら、脳のスキーマを徹底的に分析しつくして美しい数式を紡ぎあげたような美しさと、ミクロの世界に広がる無限かつ質量ゼロの大宇宙を彷彿とさせるような演奏である。個人的好みで『夜の歌』をランキングするなら、@クレンペラーの奇怪な世界 Aアバドの美麗な世界 Bコンドラシンの砂埃的世界 に次いで、4番目に好きなディスクであります。

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     2016/12/07

    内容紹介で『「0番はいいんだけど、8番がねぇ・・・」と感想を口にするのが流行ったのがとても懐かしい演奏です』のコメントがあったり、いかにもゲテモノブルックナーを暗示させるようなジャケットのデザインとにそそられ、ついつい買ってしまいましたが、期待外れ?で、なかなかオーソドックスな名演だと思いました。メータがロスフィルを振った旧盤が、メータ丸出しの演奏だとすると、この新盤の8番は、昭和末期の頃(すなわち朝比奈やヴァント等によって「これが正統なブルックナーですよ!」との評価を作られる以前)のブルックナー演奏の標準のような感じです。僕がこの曲にハマりだしたのもちょうどこの頃だったせいもあり、大変素直に耳に入り込んでいきました。今後も幾度となく聴き続けるディスクの一枚になること必須です。
    第3楽章を筆頭に、第1楽章も素晴らしいのですが、問題があるとすれば終楽章でしょうか?この巨大な交響曲の締めくくりとしては、ちょっと精神面で軽い気がします。従って評価も満点には至りませんでした。
    ゼロ番の方は他の演奏をほとんど聴いていないので、『0番はいいんだけど』の「いい」という意味さえ、ハッキリつかめておらず、評価は控えます。

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     2016/11/23

    この演奏のウリは透明感だと思う。ボールトやバーンスタインのような心揺さぶる名演系、レヴァインやカラヤンのようなスペクタクル系 に比して、リスナーをノリノリにさせるような魅力は希薄(皆無?)だが、絵画に例えるなら、「バックの宇宙だけ描いたから、それぞれの惑星は各自想像(創造?)して(思い)描いてみてね」みたいにセッティングされている舞台のようなクウキ感が素晴らしい。

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     2016/11/22

    カラヤンのディスクを好んで聴くことはまずない僕であるが、モーツァルトだけは例外だ。「カラヤンのモーツァルトなんて、モーツァルトじゃない」という意見にも賛成だが、それであれば『「カラヤンのモーツァルト」が僕にとっては素晴らしい』ということである。40番はちょっと気分によってはいただけないが、ジュピターは、この上ないほど理想的な演奏だ。

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     2016/10/30

    シノーポリのエルガー!?なんだか聴く気がしない…という先入観で今まで耳にしていなかったことを後悔している。 マイスキーの指示なのかもしれないが、シノーポリの指揮はこれ以上考えられないほど理想的だ。マイスキーのチェロがこれまた耳をとらえて離さず、思わず目を閉じて集中してしまう。同曲には、デュプレをはじめとして、コーエンやトルトゥリエなどを愛聴しているが、録音も含めと、このマイスキー盤がベストな気もする。

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     2016/10/21

    これほどまでに完璧を感じさせるCDは体験したことがない。これがライブと言うから、感動を超えてあきれるレヴェルだ。楽団員が、毎日拷問のような練習を重ねてきたんだろうな…と思い、近寄りがたい恐怖すら覚える。モーツァルトを聴きたいというリスナー、シベリウスを聴きたいというリスナーには、ほとんど推薦できないが、これほどの演奏の前には、最高得点以外にあり得ない。

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     2016/10/18

    まったくツッコミどころのない、完璧なブルックナーだ。悪く言うなら「ツッコミどころがないように計算された演奏」とも言えなくもないが、これほどの客観的な仕上がり度の前では、それは必ずしも難点ではない。「チェリビダッケのブルックナーが好きだけど、ちょっとやり過ぎにも聴こえる…」というリスナーには、この上なくピッタリとハマる演奏だと思う。細かいところでちょっとギモンだったのは、あるべきところに、ブルックナー休止があったりなかったり… これはライブなので、臨機応変に対応したのだろうか?

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     2016/10/17

    あくまでドゥダメルのマーラーであって、フツーのマーラー像を期待しないで聴いた方が楽しめる。その意味では第5番はまったく文句ない出来だたっと思うが、9番ともなるとちょっとビミョーで、第1楽章などは やはりこのスタイルだとかなり物足りなさが残ってしまう。ただ第3楽章は絶品。例えばバーンスタインなんかも名演だが、この楽章に関していえば、くどくて食傷気味になってしまいがち。しかしドゥダメルのスタイルであれば、徹頭徹尾納得がいって「あぁこういう曲だったのね!」と目から鱗である。もし近い将来「ドゥウダメルのマーラー」みたいなオムニバスCDでも発売されたなら、この楽章だけは絶対に落とさないでほしい。第4楽章は、曲的には第1楽章の延長線だが、演奏はむしろ第3楽章の好調さを引継ぎ、感動の深さは浅いものの、不満は第1楽章ほどは残らない。

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     2016/10/06

    結論から書くと、前述のレインボーさんとほぼ同意見です。
    高校時代にこのLPで発売されたとき、タスキに『新世界が日本から見えた』と書かれてあったのが妙に印象深く、素直に「日本から見えた新世界ってどんななんだろう?」と聴き欲がフツフツと湧き上がってきまして… 当時高くて手に入らなかったLPが、今ではCD化されてこんなに安く買うことが出来、悩まずに買って聴いてみたんですが、芸術性というよりは、日本のオケの高度成長時代の記録…と言った方がシックリ来るような演奏でした。 ”音のナマナマしさ”という意味では堪能できるものの、音響のすべてがシッカリしたハコに収まっているのか?と言うと、かなり疑問であります。

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