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　2013/05/29

グラズノフのバイオリン協奏曲は ヴュータンとかヴィニャフスキとかバイオリン好きや中級奏者が好んで演奏するけど、作品としての魅力は？って思っていました。しかし この曲のスペシャリスト この曲でロシアから世界に名を馳せていったミルシュテインの この演奏を初めて聴いた時、まるで違う曲を聴いているような気がしました。本気の演奏というのか 自作を演奏しているような同質性、演奏の背後にある情景が浮かんでくるような艶かしい音色と歌い回し、なんていい音 しびれるような美しさで、いつもながらバイオリンの魅力が迸るようです。大昔？ですが、スタインバーグとピッツバーグ交響楽団が大阪国際フェスティバルでのドンファンの演奏が印象に残っていますが、ミルシュテインとの名コンビで 息の合ったサポートのすばらしい。なおドヴォルザークもステレオ録音のはず？です。

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　2012/12/01

若い頃 頻繁にＮＨＫ交響楽団を指揮していた岩城さんは熱血漢だったが、後年は体調を患ったこともあってか おとなしい感じで残念な気もしていた。この演奏にも熱気はなく、むしろ体温を感じさせない。当然 それは武満の音楽に適している。しかし無機質ではなく、作品への愛情のようなものが伝わってくる。メルボルン交響楽団はクリスタルのような美しく繊細な音を奏でる。とくにドリームタイムが すばらしい。そのほか選曲も録音も良く、有名曲以外でも パルマなどは なぜ演奏される機会が少ないのか？ 不思議なほどで、これは武満ファンなら必携の そうでない人にも武満の音楽の入門的な意味でも、また岩城宏之という指揮者の再評価という点でも すばらしい内容だと思う。

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　2012/07/04

えっ！ 何？ これは… 信じられない (^^; ここでの評価を見て 購入しましたが、ほんとに 演奏者を伏せて聴いたら 指揮者を言い当てられる人はいませんね。聴き始めてビックリ 聴き進めて 思わず笑えてしまうほどのスバラしさに目を見張る。マズアって… こんなに良いと思ったのは初めてですし、これはマズアの最高だけでなく、新世界の最高の演奏です。この曲は チェコの風土を感じさせるものと、アメリカの雄大なスケールを感じさせる方向の ２つに大別できると思うのですが、後者を求める者にとって トスカニーニは音が悪い ショルティは気持ちがいいけど後には何にも残らない などと思う人には、この演奏はダイナミックであり音楽的な とても満足する演奏だと思います。

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　2012/04/23

これ ほんとに演奏はスバラシいんだけど、ちょっと音が… ちょっと さすがに録音の古さを感じてしまうことが… 歪みを感じることが ややシバシバです。リマスター盤の発売を待ち焦がれています。お願いしますよ。

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　2012/04/18

ブーレーズ といえば 精緻な演奏 高精度な表現 それが代名詞のようですが、最近のブーレーズには もっと人間味のある温もりを感じたり 意外に精度にコダワリを持っていないようにも感じる場面があります。これは まだ先鋭の 尖っていた時代の ブーレーズらしいブーレーズ それがラヴェルの音楽を合っているように思います。そして クープランの墓に於ける ハロルド･ゴンバークのオーボエはピカ１ すばらしく魅力的です。ダフニスとクロエではベルリンフィルとの全曲の新盤では 凄い急速なテンポで圧倒しますが 綻びがあります。このクリーヴランドとの旧盤は 新盤ほどのテンポではないですが、それでいて味わいがあり 精緻で、僕は第２組曲だけの部分では こちらの方が好きです。

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　2010/06/24

だいぶ以前 ワーグナー？か何かをＦＭ放送で聴いて おもしろかった覚えがある。破格のダイナミックな指揮者という噂を聞き、期待して これを購入したが、少なくとも この録音に関しては 不発だった。一切の片鱗も見えず ただ失望のみに終わった。残念。

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　2010/05/16

この演奏のみ この曲が高い芸術性の音楽であることを物語る。これだけのニュアンスに満ちた繊細な音楽があるだろうか？ しかも この手垢だらけの名曲で… まさに天才の仕業である。これを聴けば、他の演奏は たんなる大味な曲芸を見せられているだけのように思われる。それほどまでに次元の違う演奏である。

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　2010/05/04

想像以上に超すばらしかった。お国モノのＤＮＡっていうものは音楽にもある… ということを感じさせます。そして けっしてクリアという感じではないが よく音を拾っているヌケのいい録音で、すばらしく聴こえが良いです。とても豪快な火星や木星、たいへんリリカルで気持ちの良い金星や土星など Ａ・デイヴィス指揮は手作りの味わい。ＢＢＣ響も とくに金管と打楽器の健闘を大いに称えたい。この曲のＣＤの最高の一枚として挙げたい。しかも１０００円？ すばらしい。

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　2010/04/23

ずいぶん昔から聴いていますが、こういうのも地味ながら奇跡ですね。ザンデルリング／ＳＫＤのブラームスは 一応 総じて良いとはいえ、この第４は格別です。とくに何の特色や意図的なものは ありません。ただブラームスを演奏しているだけで まったく次元の違う音楽 おとなの音楽を紡いでいくようです。ちょっと他からは… とくに最近の指揮者には望むべくもない とてつもなく深い味わいです。

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　2010/04/19

これは期待したが… ギャウロフのメフィストと比べると それは酷とはいえ ちょっと失望する。ペニャチコヴァが素晴らしい。いちばん不満なのはオーケストラで、せっかくのウィーンフィルなのに ただ無難なだけのビンダー指揮には不満が募る。もの足りなさが大きすぎる。あと一応… バレエがないのも ＤＶＤとしては残念だと思う。

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　2010/04/19

壮絶なシェロモを聴いて 放心状態でいると、次にドンキホーテが始まる。この始まりの一瞬から あまりのカラヤンの素晴らしさに魅惑される。つい数分前まで バーンスタインに圧倒されたのに… Ｒ・シュトラウスだと「こいういのはカラヤンだな」と思い知らされる。ここでのロストロの演奏は ひときわ渾身のもので、３曲とも 他の演奏とは次元を異にする。好き嫌いを超越して別格の音楽だ。１曲を聴くだけで疲れる。３曲を通して聴くには カロリーが高すぎて体がもたない。

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　2010/04/17

長らくアルブレヒト盤で聴いていましたが、その後 アーノンクールも絶賛されていますが、このシノーポリの演奏が ぜんぜん上です。交響曲でも同様でしたが シノーポリも シュターツカペレ・ドレスデンも 両方に言えるのですが、とかくサウンドが混濁しやすいシューマンのオーケストレーションの鳴らし方を知っている… みたいな感じです。残念ながら あまり録音がクリアじゃないのが残念です。そのせいか 序奏と… の方は腰が座っていないような違和感を覚えます。

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　2010/04/17

とかく情念とか感情表現ということがクローズアップされてしまいますが、そういう点ではバーンスタインほど濃厚ではありません。それに代わるものとして そういうものを孕んだ音楽が とても颯爽と流麗に流れていくので、意外に もたれない聴きやすさがあります。ドライヴィングが見事で ウィーンフィルとしても絶好調です。この曲の魅力を一新するような たいへん美しい演奏です。

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　2009/05/02

あまりにもレビューの評判が良く、この価格なので買ってみました。なるほど すばらしい録音。たいへん迫力のある優れた演奏。パワーもテクニックも１００点満点なんですが… あえて思うのは、この幻想交響曲の演奏からは アヘンを飲んで幻覚が… というエピソードのニュアンスは微塵も伝わりません。ユンケルを飲んだんじゃないかと思うほど 健康的な開放感と陽気な力強さが充満していて、この作品が持っている魅力の中の一面だけしか聴こえてこないように思いました。かなり期待していたので、その分 ちょっと期待ハズレというか、パユのモーツァル