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Tantaky さんのレビュー一覧 

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     2014/09/12

    西村作品をお手軽に聞ける最良の1枚です。3部作最後の「光のマントラ」はついに女声合唱を投入して描く絢爛豪華な音響世界の集大成的作品です。氏の作品はだいたい20分くらいですが、この「光のマントラ」は30分もかけており、中だるみや希薄さを感じるときが多々あります。1ファンである私でもなかなか手に取る機会の少ない作品です。そういえば、あの「光の雅歌」という本では3部作という言い方をしていませんでした。その一方で「太陽の臍」は傑作です。再録される当盤が出るまで、以前に収録されていたCDを手に入れる為、ありとあらゆる所へ問い合わせ、メーカーであるカメラータトウキョウまで問い合わせても手に入らなかった思い出があります。冒頭の緊張感からさまざまな音響のドラマ、篳篥のもつエネルギー、聞いていて飽きのこない20分が過ごせます。宇宙や地球の創成が裏テーマであるそうですが、それを意識して聞いても面白いです(意識しなくても面白いです)。篳篥=人間、木管=他の生命…、それらが織りなすヘテロフォニー。現代音楽における実験的な音響は、ある意味でそれぞれ独立しており、音響そのものを表現することが目的になってしまっている作品が多々あります。音響それ自体に物語性を盛り込み、連続性を持たせて統一感のある作品を仕上げたことに、この作品は価値があると思いますし、時代を経ても色あせない魅力が存在するのだと思います。初期西村作品で「2台のピアノと管弦楽のヘテロフォニー」と双璧をなす傑作です。なお、ブックレットに追記された自身の説明は蛇足に感じます。余録の「タパス」もファゴットの妙技とリズムの祭典的作品で聞き手を飽きさせません。

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     2014/09/10

    個人的なことですが、私がこのCDを注文したのは2011年3月11日でした。テレビ画面から流れる膨大な非日常が、この曲を欲した理由です。演奏自体は2007年の「西村朗の宇宙」という演奏会のFM音源があったので聞いたことはありました。軋む旋律と陰りを帯びた西村トーンの織り成す音風景は「生の残光、アフターグロウ」そのものです。初期のはちきれんばかりの光彩を放った音響的音楽の西村作品でもなく、現在のアジア的で旋律も聞きやすい西村作品にもない、世紀末のこの1時期しかない作品です。西村朗の代表作と言っていいと思います

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     2014/09/08

    冒頭を聞いた瞬間、なんてきれいな曲なんだろうか!と驚き、飽きれました。そこから続く音楽は、西村技法が至る所で展開され、お腹いっぱいになるほどオーケストラが鳴り響きます、が、やっぱり同じような音楽が続いていきます。40分くらい。いくつかの場面では特殊な奏法により「はっ」とさせられますが、最大の山場である「破」で相変わらずの西村ワールドが展開されます。全体的に、ファンとしては幸福な時間が過ごせるのですが、そうでない人には似たような音楽がだらだらと垂れ流しにされる、というまさに退屈な時間が過ごせます。レコ芸で長木氏が「天国的な長さ」と評しました。これはやはり、舞を付けた形でのDVDを出すしかないんじゃないでしょうか!

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     2014/09/08

    昨年は西村朗のCDが3枚も出て欣快の至りでした。東京シンフォニエッタのシリーズ、前作はぱっとしませんでしたがこの2作目は当たりでした。個人的にギターという楽器は好きではないのですが、このギター協奏曲「天女散花」は好きです。こんなにきれいで儚い曲が「現代」音楽に許されていいのだろうか、とも思いますが。併録の「ヴィシュヌの臍」は逆にリズミックでダークな1面をのぞかせます。このCDは広くおすすめできます。特に、疲れて一人でいたいが無音では寂しい時…そんな時にいいかと思います。

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     2014/09/08

    初めてこの演奏を聞いたのは、BS2のクラシック倶楽部で当時は高校生でした。なんて凄いんだろうと驚き、ハマりました。それから10年経ち改めて聞き直しましたが…。フィリピン〜の最後の最後の不自然な加速、日本狂詩曲の最後の最後で不自然な加速、SF〜の最後の不自然な加速、釈迦での曲の終わり方、タプカーラ交響曲の早すぎるテンポと最後の加速…。当時の私を熱狂させたあの演奏がこんなにも酷いとは思いませんでした(私の価値判断基準が変わったから?いやそれにしても…)。途中で演奏を諦めている奏者がいるようにも思います。なぜこの指揮者は最後の最後で「やらかして」しまうのでしょうか。オーケストラニッポニカでの大澤壽人のピアノ協奏曲でもそうでした。終わりよければ全てよし、という諺がありますが、その逆を行く指揮者の方だと思います。伊福部ファンで、且つこのシリーズを集めている方以外にはお勧めできません。

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     2014/09/07

    12年ぶりの交響曲ということで、1ファンとして非常に楽しみにしておりました。冒頭から吉松ワールド展開で待っていた甲斐があったと思っておりました。おしとやかなピアノ協奏曲や少女趣味全開の交響曲第4番に続く、お転婆な妹としての交響曲第6番。やりたい放題で微笑みと危なっかしい我が子を見守る親のような心持ちにさせてくれるやさしい交響曲だと感じました。2度の流産があったそうです。1回はブログで知っていましたが、2回もあったなんて…。氏のヴァイオリン協奏曲も含めて、重ね重ね残念なことと思います。この優しく、お転婆な可愛らしい交響曲、大好きですが、何度も聞くうちに気になってしまうところが…出てきました。こんなにツギハギだらけでいいのでしょうか。吉松隆の美味しい所を持ってきてつなぎ、過去の有名曲を「6番」というだけで引用し、3楽章はそのままピアノ協奏曲を持ってきて拡大しただけではないだろうか、と。第2楽章の後半の引用は音楽の流れから言っても不自然だと思います。それらは聞き手側である私の期待が大きかったわけで、曲の価値を落とすようなものではないと思いますが。この方向性の曲は満足しましたので、次回の交響曲第7番では静かで透明なアダージョが聞きたいと思います。マリンバ協奏曲も楽しく聞けましたが、最後の金管の咆哮が取って付けたようで良くないと思いました。

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     2011/04/30

    アーノルドのあまりメジャーでないけれど、魅力たっぷりの作品集!聞きやすい小組曲から小難しい28人の協奏曲などが収録されてますが、何といってもアーノルド最後の作品、小組曲第3番op142が聞き物。晩年のアーノルドらしいリリカルな旋律と単純な伴奏が織り成す極地!一度聞いたら忘れられません。

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     2010/11/01

    20周年記念カンタータはヤルヴィ盤よりも狂暴!スターリンの声は本物でしょうか?一方の「祝杯」はポリャンスキー盤よりゆったりとしっかりと歌っています。メロディの抒情性は比類ありません。歌詞さえあんなんではなければ…。ですが、ロシア語のわからない殆んどの日本人には問題ありません!ぜひ一聴を奨めます!

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     2010/09/19

    アーノルド入門に最適の一枚!既にアーノルド・エディション3やアーノルド・オン・ブラスを持っている方にはほとんど(全部?)同じ曲が入っているので不要かと思われます。まだアーノルドを聞いたことがない方、俄かに興味をもたれた方に強くお薦めできます。2枚入っていますが1枚分のお値段ですし珍しい曲も入ってます。

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     2010/02/09

    高校生からずっと探していた音源!ムラヴィンスキーの幻想交響曲。レコ芸の喜多尾ゼミナールで「狂気と紙一重の演奏」などと紹介していました。今回聞いてみましたが、確かに凄いですよ。金管の鳴りっぷり!弦のしなやかさ。情感たっぷりのディミヌエンド。幅の広いダイナミズム。叩きまくりのティンパニ。
    一方の父ヤンソンスはおっとりした感じ。しかし4楽章後半からグイグイいき、そして5楽章!驚きました。こういう演奏は他にあるんでしょうか?新鮮です。

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