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ユローヂィヴィ さんのレビュー一覧 

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/08/11

    ブリテンの『青少年の為の管弦楽入門』は英語によるナレーション入りで、録音が1963年と他の曲の録音年代にくらべるとそんなに古くないのに音が良くない。
    それとナレーションがチェコ語だったら良かったのにと思う。

    このCDにはチェコの作曲家たちにも社会主義リアリズムで作曲するようにという当局の圧力を感じさせる曲がならんでいる。

    ラヴェルのピアノ協奏曲を聴いていると誰もが映画『ゴジラ』の有名なテーマを想い浮かべるだろう。
    それと同じようにKalabisのヴァイオリン協奏曲第一番(1958‐59)の第一楽章を聴いているとこの曲の主題(モチーフ)から「モスーラやモスーラ」というメロディー連想してしまうだろう。

    SEIDELのオーボエ協奏曲第2番(1955年)は民謡的な雰囲気の協奏曲。
    チェコに行ったことはないが、チェコの穏やかな田舎の風景を想わせるそんな曲だ。

    JIROKOのピアノ協奏曲第三番は第二楽章の静かな楽想もいいし、第一楽章では東洋的な音階も現れる。

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     2010/08/11

    最初期の作品である「Vattendroppar」や「Luftslott」も面白い。

    「Andante molto in B minor」はどこか日本的なメロディーが感じられる。

    ピアノ・パート全体が紛失し、チェロ・パートも一部失われた「幻想曲」は短いが聴きごたえのある作品だ。(チェロ・パートだけ聴いても力強く、印象的だ。)

    「ピアノ五重奏曲」はシベリウスにしては重たい作品。力んで作曲したようだ。響きにしてもどこか濁っている。(よどんでいる。)

    吹奏楽のための作品はシベリウスらしくなくって逆に面白かった。
    ブラスアンサンブルとパーカッションのための「Tiera」もよかった。この小品を聴くだけでシベリウスの和声感覚の素晴らしさが分かる。なんという安定感。

    カンテレのための作品はカンテレが持つ神秘的な響きが良い。
    カンテレとヴァイオリンの組み合わせも面白い。

    劇音楽『とかげ』は第4交響曲にも近い暗さというか独特の影を持った曲だ。
    シベリウスのいつもの音楽とは違い、劇場音楽ならではのものを感じる。室内楽で演奏されるが深みのある作品だ。ベースラインがいい。

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     2010/08/11

    シベリウスが幼い時から手にし、一度はプロの演奏家になろうと夢見たもっつと身近な楽器であるヴァイオリン。

    そのヴァイオリンとピアノのための名曲の数々。

    またヴァイオリン協奏曲のオリジナル版(1903/4)そして現行版(1905)を聴き比べることも出来る。

    シベリウス大全集の中の一巻であるために習作などの世界初録音も多い。

    聴きごたえたっぷり。

    シベリウス・ファンのみならず、ヴァイオリン音楽の好きな人にも幅広く聴いて欲しい作品集。

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     2010/08/11

    原作はもちろんシェークスピアの戯曲から取られており、オペラの台本としてもよく出来ている。

    歌劇につきものの恋愛物語がなく。美しい愛のアリアもないために地味な作品かもしれないが、権力に対する興味深いドラマだ。

    第一幕の荒れ地の導入部や第三幕の荒れ地の音楽は晩年の歌劇『オテロ』を思わせる所がある。

    マクベス夫人のヴォーカル・パートで手紙を読むところなど歌うのでなくまさに読むようにリアルな(歌唱的でなく演劇的な)作曲がされている。

    しかしヴェルディはなぜマクベス夫人をメゾ・ソプラノのために書かなかったのだろうか?

    役柄的にはいかにもメゾ・ソプラノなのに。

    極端なはなしアルトでもいいのに。そうしてしまうと音楽的に地味すぎるし歌手が少ないのかもしれないが・・・。

    第二幕でバンクォーが歌うシェーナがギャウロフの立派な歌唱とあいまって素晴らしい。

    第二幕のフィナーレ、宴会のなかマクベスが亡霊を目にして罪が露見する場面は、宴会という楽しみと殺人という恐怖の心理の全く異なる二つのものを対比させていて、ドラマとしてよく出来ていて面白い。

    第三幕の主役は魔女達で、マクベスもマクベス夫人も結局は魔女の言葉を勝手に自分の都合のいいように受けとり、運命を無理やりに変えようともがいて悲劇を生んでいく。

    他の歌劇にはないもっとも独特の場面だ。

    第三幕のバレエ音楽もなかなかいい。

    第4幕はマクベスといい、マクダフといい、しみじみ聴かせるいいアリアがある。

    第4幕の戦争の場面ではフーガ(カノン?)が出てきてヴェルディらしからぬというかヴェルディの意欲が感じられて面白い。

    フィナーレで平和のおとずれを歌う所もいい音楽がついている。


    アバトとスカラ座による演奏も引き締まっていてとてもいい。

    そしてなによりタイトルロールを歌うカプッチッリが実に立派だ。

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     2010/08/11

    歌劇『賭博者』といえばドストエフスキイ原作・プロコフィエフ作曲による素晴らしい作品があるが、このショスタコーヴィチの歌劇『賭博者』はゴーゴリ原作による。

    この作品がもし完成していたらと誰もが思うだろう。

    この第一幕でこれだけの完成度なのだから全曲出来ていたら彼の歌劇作品の最高傑作となっていたに間違いない。

    ソヴィエトにとどまらず、20世紀における傑作オペラの一つになっていただろう。

    冒頭から聴く人の心をぐいぐい引っぱっていく。

    ショスタコーヴィチはムソルグスキイがやろうとした道を歩みたいというような発言をしているが、この作品もムソルグスキイの理念を見事に引き継いだものだ。

    なんといっても音楽がとても魅力的だ。

    歌劇『鼻』がもつ奇抜さはないが、落ち着いた(?)雰囲気がなんともいえない。

    大袈裟でないところがいい。

    ヴォーカルパートにしてもオーケストレーションにしても低音が魅力的だ。

    バリトンの語るような旋律、バス・バラライカ、テューバ、ファゴット、弦楽のバスの動きがいい。

    「ゲーム」の場面でのヴォーカルパートが単純なリズムにのって変化したりフーガになったり音楽的に変化があっていい。

    基本的には言葉の抑揚が旋律になっているが、けして単調ではない。

    聴いていて楽しめる工夫が随所にある。

    演奏も録音もそして歌手も素晴らしい。

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     2010/07/08

    歌劇『ベアトリーチェ・チェンチ』は1948年イギリスで書かれた作品。
    パーシー・ビシュ・シェリーの詩劇『チェンチ家』をもとにしていて台本は英語で書かれている。

    伯爵フランチェスコ・チェンチのような残忍な人物は今日でも殺人事件の犯人のタイプとして存在するだろう。
    彼の純真な娘ベアトリーチェが逆に犯罪者となってしまうこのような悲劇も今日起こりうるものだ。

    その音楽はというと、この残忍で悲しい物語にしてはあまりにも美しすぎるといえるかもしれない。歌詞を(物語)を知らずに聞き流したら美しい音楽だったで終わる可能性もなきにしもあらずだ。

    しかしこのような物語だからこそ美しい音楽で登場人物たちを包みこんでやらなければならないのかもしれない。

    またゴルトシュミットはフランチェスコ・チェンチの残忍性にナチスの持つ恐怖を重ねたのかもしれない。

    ちなみに最後の場面で有名なグレゴリオ聖歌の「怒りの日」が引用されている。

    「頽廃音楽」のシリーズでDECCAからCDが出ていて、何年か前に国内版がいくつか復活したが、コルンゴルドやシュレーカーのオペラなどは国内版が廃盤になったままなのでこれらもぜひ国内版を復活させて欲しい。 国内版が出ているドイツのオペラといえば、R.シュトラウスかブゾーニかベルクあたりで止まっているように思う。

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     2010/07/07

    名作。名演奏。
    音楽が実に雄弁。

    ドラマが音楽によく翻訳してある。
    真に劇的な音楽だ。
    とても深く考えさせられる音楽。
    人間の心理を音楽でよく表現している。

    室内楽という切り詰められた編成がかえって大きな効果を生んでいるようだ。

    当たり前の話だが、歌手は言葉で具体的に説明をするが、この作品ではそれ以上に室内管弦楽団が言葉無くして多くを語っている。
    偉大な背景・登場人物としての室内管弦楽団。

    ブリテンは20世紀最高の歌劇作曲家ではないかと思う。
    これだけ多くの優れた歌劇を20世紀に作曲した人も少ないのではないか?

    もちろんそこには台本作家やオペラ・カンパニーの協力があった。
    そしてこの作品もそれらの支えによって生まれた。

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     2010/07/06

    ヴァインベルグに関しては輸入盤でCDがわりと多く出ているのでもはやマイナーな作曲家とは言えないだろう。戦時の音楽ということで上の2曲が選ばれていると思われるが、この時代彼の作品で他にもっといい曲があると思うのだが・・・。

    この2曲ともまだ若い頃の作品なので先人や先輩作曲家の影響下からまだ抜けきれない模索の時代の作品だ。

    チェロ協奏曲はロストロポーヴィチが演奏しているCD(ロジェストヴェンスキイ指揮、ソヴィエト国立交響楽団。)を持っているが、それよりこの録音のほうが作品全体を鑑賞しやすいように思える。時代を経て改めてこの音楽が何を表現しようとしていたのかをソヴィエト音楽史の流れの中から振り返ることができるようになったからだろうか?

    その音楽の内容はバッハから始まって同時代のロドリーゴのかの有名な旋律を模した(?)ものが何度か現れ、バルトーク、そしてショスタコーヴィチに至るというものだ。

    他の彼の作品ではチェロ・ソナタ第1番、第2番。交響曲第12番「ショスタコーヴィチの思い出に」。フルート協奏曲などがお勧めです。

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     2010/07/06

    冒頭のオケと合唱の美しさでこの作品を見直した。
    冒頭から聴く人をこのオペラの世界に引き込んでいく。

    第2幕の前奏曲にしてもおどろおどろしさが良く出ている。

    サン=サースの音楽表現も素晴らしい。
    第2幕の官能的な音楽もとても魅力的で、また大変効果的だ。

    ダゴンの大司教を歌うアラン・フォンダリーは今回初めて知ったが、素晴らしい歌手だ。声がレナート・ブルゾンにそっくりなので、始めブルゾンかと思った。

    バレンボイム指揮による『サムソンとデリラ』のCDも持っているが、総合的にこの演奏の方が素晴らしいと思う。

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     2010/07/05

    1957年4月14日のライブ録音。

    ヴァイオリンによる不気味な音型の幕開きに客席から突然くしゃみが聞こえる。ライブ録音ならではだ。

    カヴァツェーニの指揮が素晴らしい。第一幕第三場のフィナーレなどテンションが高く、演奏者も観客もとても熱い。

    『アンナ・ボレーナ』は『ランメルムーアのルチア』よりも劇的で音楽もこっちの方が個人的には好きだ。

    シミオナート、ロッシ=レメニ、そしてテノールのジャンニ・ライモンディが素晴らしい。

    ボレーナにひそかに憧れる音楽士スメトンがズボン役なのはどうかと思う。
    当時のオペラ界の慣習とはいえ戯曲の意味からも男がやってこそ生きて来る役だ。
    重唄など音楽的なところからも男声の方が意味がはっきり通じていいと思う。

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     2010/07/04

    この作品はわかりやすく言えばスぺクタル・オぺラなので、たとえ音楽は古くても現代的な演出(抽象的な)はいくらでも出来る。ある意味大きな可能性というか創造力を掻き立てる余白を持った作品だと思う。

    口から炎と煙を吐き出し、唸りながら天から降りてくる2頭の龍にまたがってアルミーダが登場する所など、舞台を想像しながら聴くとものすごい場面だと思う。(CDで音だけきいているとよけいに想像力もふくらむ。)

    ちなみにこのCDではオーケストラの音以外に効果音として雷の音がしているが、これは楽器(板金のようなもので表現することもある。)によるものなのだろうか? それとも実際の雷の音を入れているのだろうか? その他実際に鳥の声の音をだぶらせている。(フルートやピッコロでなしに。)

    この時代の音楽なのでしょうがないが、アリアなどは短い歌詞で繰り返しが多いが、旋律がいいだけにそれほどクドクはない。
    一番有名なのは「私を泣かせてください。」というアリアだが、第一幕第三景のアルガンテのアリアが力強くって個人的に気に入った。

    クリストファー・ホグウッドによる古典を研究しての録音だが、エンシェント室内管弦楽団による演奏はきっしょきっしょが鋭くて現代的な響きをしている。(デジタルな。) 弦楽の強さ、しなやかさ、美しさはもちろん、ティンパニーと金管の掛け合いも面白かったし、その演奏がまた素晴らしい。(まるでベルリン・フィル、シカゴ交響楽団の演奏を聴いているようだった。)

    バルトリをはじめとする歌手たちも文句のつけようがない。逆にこれが実際の舞台でどれだけ出来るのだろうかと考えてしまう。
    あんなに技巧的なアリアがライブでオーケストラと舞台上の歌手とで上手く合うのだろうか? CDと同じレベルを歌手たちに要求するのも酷なのかもしれない。
    これはスタジオ録音ならではのものだ。

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     2010/07/03

    この作品はメシアン芸術の集大成と言えるだろう。彼のアイデンティティーであるキリスト教、鳥の声、東洋音楽(インド)への興味などがはっきりと盛り込まれている。

    聖人フランチェスコのエピソードということもあり、メシアン自身の信仰心、共感(?)が強く打ち出され、歌劇というよりオラトリオに近い作品だろう。

    CDは1998年のザルツブルグ音楽祭でのライブレコーディングで、ケント・ナガノ指揮、ハレ管弦楽団、アルノルト・シェーンベルク合唱団の演奏。

    タイトルロールを歌うジョセ・ヴァン・ダムが素晴らしい。彼はこの作品の初演も歌っており、大切にしている役だという。
    この作品の特に第一幕など、美しい声とともにその表現にも磨き上げられたものを感じた。
    ヴァン・ダムの魅力をも楽しめる一枚だ。

    しかしこのCDは演奏にしても音質にしてもこれがライブ録音かと疑いたくなるような出来だ。

    このプロダクションではピーター・セラーズが演出をして話題になったということだが、ぜひ国内版で映像化してもらいたいものだ。

    個人的に気になったことを言えば、全曲に登場するモチーフ(テーマ)などは、音階こそ十二音音楽的というのかセリー主義なのかもしれないが、結局はワーグナーのライトモチーフの枠組みで使われており、響きのわりには現代的なものはあまり感じられない。
    トゥーランガリラ交響曲にも出てくる有名なモチーフも登場する。(ケント・ナガノのそのモチーフの扱い方があまいというかもっさりした感じがした。もっと目の覚めるようなやり方をして欲しかった。)

    インド音楽など、東洋の音階の影響によるモチーフも頻繁に登場するが、東洋人の感覚からするとキリスト教の物語でガムラン風の響きが入ってくるとアレッと思ってしまうのだが、どうなんだろう?
    合唱の使い方などはさすがキリスト教世界だと思う。
    第三幕などは調性がはっきりしていてメシアンの音楽であることを忘れそうになる。

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     2010/07/02

    素晴らしい。名作。名演です。

    ヤナーチェク独特の音楽がなんとも言えません。
    登場人物の背景に流れる音楽に心が揺さぶられ、ドラマの中にぐいぐい引き込まれます。

    何と美しく、何とせつない音楽でしょう! 

    登場人物の心情が音として流れだしたようで、美しいとか悲しいとかうれしいとかそんな単純なものでなく、人間の心、魂の奥深さ、不可解さなどなどあらゆる複雑な感情が音楽に見事に表現された傑作といえるでしょう。

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     2010/07/01

    このグノーの歌劇『ロメオとジュリエット』はベッリーニの歌劇『カプレーティとモンテッキ』と違ってシェークスピアの原作を元にしている。

    音楽はグノーの魅力満載。グノーの美しい音楽がリズムよく歌われている。歌劇『ファウスト』にも共通する音楽性を感じる。

    シェークスピアの戯曲にもあるが、この歌劇でもプロローグ(口上)が付いている。歌劇で口上といえばレオンカヴァッロの『道化師』でバリトンがソロで歌うのが印象的だが、『ロメオとジュリエット』では合唱で歌われる。

    第一幕の宴の音楽も明るくて美しいし、第二幕の音楽(いわゆるバルコニー・シーン)もいい。 第三幕のロメオとジュリエットの別れもいいし・・・。 全体としてはこの劇的な物語にしては静かな方だと思う。(ベッリーニの『カプレーティとモンテッキ』もそうだが。)これはやはり作曲家の個性というものだろう。 『ファウスト』に比べても音楽は穏やかな印象を受ける。グノーは教会音楽に重きをおいていたそうだが、この『ロメオとジュリエット』にしてもローランド神父につけられている音楽が静かで美しく感じた。グノーの信仰心がよく表れているのだろう。

    この作品は内容、完成度から考えてもけっしてマイナーな作品の部類には入らないと思う。

    ドミンゴは1974年にメトロポリタン歌劇場でこの『ロメオとジュリエット』を歌っているそうだが、その時の記録映像はないものかと思う。あったら是非国内版でDVD化して欲しい。

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     2010/07/01

    VORISEK(1791‐1825)はベートベンと交流のあったチェコの作曲家。
    交響曲ニ長調(1820‐21)第3楽章のスケルツォはベートベンの交響曲第9番のスケルッオを感じさせるところもある。

    ドイツ・オーストリア・ロマン派のスタイルによる交響曲。

    録音が古いことからくるのか弦楽部の音がややつっぱって(ひずんで)聴こえる。もうすこし丸みがあってもいいように感じたが、これがアンチェルの指揮がもつ切れ味の良さだろう。どこで切っても断面(縦のライン)がしっかりしている。


    モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番では、愁いを含むこの協奏曲をしみじみと聴かせ、派手な自己主張などせずに音楽に入り込むオイストラフの演奏スタイルに共感した。

    この作品でこう言うのは大袈裟かもしれないが、心の底にある深い秘めた歌心、心理描写までをオイストラフは弾いているように思える。
    オイストラフの演奏はいつもこうした深い印象を受ける。
    音楽の深いところとまで入って行くことのできる一級の芸術家だ。

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