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金山寺味噌 さんのレビュー一覧 

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     2014/05/11

    旧東ドイツを拠点に活動し、特に合唱指揮のエキスパートとして一時代を築いたヘルムート・コッホ。「合唱王」と呼ばれた彼はオーケストラ指揮者としても優れていた。バロック期の作品に力を入れていたコッホは数多くの録音を残したが、この『セメレ』もそうした録音群の一つである。

    『セメレ』は全3幕、演奏時間は3時間以上という大作オラトリオ。ギリシャ神話が原作で、神々の王ゼウスの寵愛を受けたテーベの王女セメレ姫が
    ゼウスの妻ヘラの嫉妬によって陰謀に嵌められ、無残な最期を遂げるという悲劇である。楽器はモダン楽器を使用している。

    ピリオド楽器・ピリオド奏法がバロック演奏の主流となった現在では時代遅れ扱いされそうな内容だが、こうして復刻されているということはこの録音に需要があるからだろう。確かにこの演奏はすばらしいと思う。磨きぬかれた合唱とキビキビしたオケの響き、地味だがしっかりした独唱陣、その三つを統御するコッホの冴えた指揮。決して派手ではないが多くのひとに聴いてもらいたい演奏である。やや寸詰まり気味の音質が惜しい。

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     2014/05/11

    この作品は本国ドイツでは今でも視聴が厳しく制限されているという。致し方ないだろう。何の予備知識のない人がいきなりこの作品を見たら、アドルフ・ヒトラーとナチズムにハマってしまうかもしれない。それほどこの作品には高い中毒性がある。出来が良過ぎるのだ。

    レニ・リーフェンシュタールは間違いなく天才である。独創的かつスタイリッシュな映像は完成度が高く、芸術性も申し分ない。アルベルト・シュペーアの演出によって実現したという、巨大サーチライトを上空に向けて作り出す光の柱のシーンは圧巻で、神々しさすら感じさせる。登場するナチス党員たちも明朗快活な青年の集団として描かれている。

    リーフェンシュタールという天才映像作家は、アドルフ・ヒトラーという稀代の天才政治家によってその才能を評価され、彼の使徒となってしまった。問題なのは、その天才政治家ヒトラーが史上最も邪悪な天才であったということだろう。結果としてリーフェンシュタールの才能はヒトラーによって利用され、ヒトラーの恐るべき野望を助長する役割を果たしてしまった。

    「意志の勝利」を一言で言い表すならば、映画史上最もスタイリッシュで流麗な悪夢、と言えようか。

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     2014/05/10

    かのラヴェルから「将来のスペイン楽壇を担う逸材」と評価されながら、スペイン内戦で散った青年作曲家アントニオ・ホセ・マルティネス・パラシオス(1902〜36)の作品集。死後忘れ去られた人なので貴重な録音である。こういうアルバムをリリースできるのはNAXOSくらいしかいないだろう。

    作風は明朗快活、かつロマンティック。20世紀前半の作曲家にしては保守的で、親しみやすいが斬新さはやや不足気味。アリアCD店主で『このNAXOSを聴け!』著者の松本大輔氏は「30年前の香港映画のBGM」と評したが確かにそんな感じだ。ただ松本氏は同時に「その無防備さに惹かれてしまった」とも評している。音楽を創る喜びに満ち溢れていて、それを包み隠さずむき出しにしてるので、微笑ましさを覚えるのも事実。おそらく作曲家は夢多き熱血青年だったのだろう。それだけに志半ばで壮絶な横死を遂げた彼の無念は察するに余りある。

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     2014/05/10

    このアルバムを初めて聴いた時、「これは賛否両論出るだろうな」と感じた。案の定、某大手サイトのレビュワーさん達の意見はほぼ真っ二つ。賛成派・反対派、それぞれが納得のいく意見で、それぞれに娘。の楽曲への思い入れの深さを感じた。

    現在のハロプロはEDM路線中心で、それで結果が出ている以上その路線で行こう、というのがつんく♂氏の結論なのだろう。安倍なつみ・後藤真希・高橋愛・藤本美貴がやってた事と同じ事を鞘師里保や小田さくらなどの現役組にやらせても意味がないし、比較されれば現役組のほうが損をするのは目に見えている。それならばアレンジや振り付けを一新してしまえ、という考え方も分からなくはない。アルバムタイトルにUpdated(更新済み)という言葉を選んだのもそういう考えに基づくものであろう。

    ただ、娘。の歴史を飾る名曲たちを安易にイジってほしくない、というヲタの気持ちもわかる。僕自身もASAYAN以来のファンなので幾つかのアレンジには「ん?」という思いを持ったのも事実。このアルバムはどちらかというと現役組と彼女たちのファン(特に同世代の若いファン)のためのアルバムなのだろう。楽曲的には「ザ☆ピ〜ス!」「THE マンパワー!!!」はEDMと相性がいいのかな、と思った。オリジナル曲「ウルフボーイ」はつんく♂節ならではの粘っこさとEDMが絶妙に絡まった良曲。

    付録のDVDは新曲2曲のダンスショットバージョン、メンバーのインタビューとメイキングが収録されている。ダンスの迫力と完成度はさすがである。メンバーのインタビューでは新鮮な気持ち、ほとんど新曲に相対する気持ちで収録で臨んでいたことがよくわかる。特に小田ちゃんの思慮深い受け答えが印象的。

    オリコンウィークリーチャート第6位、16,527枚。いろいろ言われてたわりには健闘したと言ってもいいのではないだろうか。

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     2014/05/10

    1987年に第2回東鳩オールレーズンプリンセスコンテストのグランプリを受賞し、鳴り物入りでデビューした麻田華子。デビュー曲「好き☆嫌い」が『うる星やつら 完結篇』主題歌に起用されるなど、スター候補生として売り出されていた。ちょっと小生意気な感じのあどけない容姿と13歳の少女らしい明るく伸びやかな歌声、そして抜群の歌唱力には大きな可能性を感じさせた。

    しかし当時のアイドル業界は”おニャン子ブーム”が終結しいわゆるアイドル冬の時代に突入しかけていた頃。麻田華子の売上は振るわず、デビュー2年で芸名を樹本彩華に改名し女優に転向するがパッとしなかった。1994年、村上理央に再改名してヘアヌード写真集『体温』を発表、これはなかなかの出来映えの傑作だったがまた休業、その後麻田華子(2度目)、眞鍋望華(またはMOCA)と改名を繰り返しながら歌手活動を続けるがやはり振るわず、2001年以降活動を停止し、現在は結婚して芸能活動を引退とのこと。

    歌手である以上歌がうまいにこしたことはないが、本人の性格や周囲の環境、時の運に恵まれないといくら歌が上手でも売れない、というケースはまま見られる。麻田華子のケースはその典型例であろう。素晴らしい資質の持ち主だっただけにもったいない気もする。

    ちなみに僕の麻田華子フェイバリット・ソングは3rdシングルの「魔法」。超名曲なので未聴の方は是非聴いてみて下さい!

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     2014/05/10

    ℃-ute、そしてキッズの末っ子マイマイもすっかり大人っぽくなってきた。表情や歌声からも幼さが大分取れてきたけれど、彼女独特のいたずらっぽい節回し、甘えるような目線とかは健在。ソロヴァージョンではヴォーカリストとして成長したマイマイの歌唱力を堪能できる。それにしてもこのジャケ写のマイマイはたまらんなぁ(笑)。

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     2014/05/10

    2014年1月5日、正月恒例の中野サンプラザハロ紺を収録したブルーレイ2枚組。1枚目に「GOiSU MODE」、2枚目に「DE-HA MiX」&当日の朝公演(特典映像)が収録されたボリューム満点の構成。さすがブルーレイ・ディスクだけあって画質と音質は抜群。メンバーの表情やパフォーマンスを臨場感たっぷりに堪能できる。コンサート内容は流石のクオリティで、ライブにこだわってき続けてきたハロプロならでは。新ユニットBitter&Sweet
    のお披露目も収録されている。個人的にはりほりほ&まいまいの『奇跡の香りダンス』となっきぃの『笑顔に涙~THANK YOU!DEAR MY FRIENDS』がツボ。こういう過去の名曲を後輩達が歌い継いでくれるのはファンとしてはうれしいことである。

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     2014/05/10

    フランスは海外でもハロプロへの関心が最も高く、熱い国である。さすがジャポニスム発祥の地という感じで、毎年7月に開催されるJapan Expoも大盛況である。ハロメンも常連として参加しているが、今年2013年は℃-uteが参加。彼女達にとっては初の海外単独ライブである。

    セットリストを見ると武道館公演と重複している曲もある一方で、『私は天才』『地球からの三重奏』『大きな愛でもてなして』など、先日リリースされた武道館公演のブルーレイ盤には入っていない曲も入っており、ファンにとってはうれしい内容である。「箱」も武道館より小さいせいもあ
    ってファンの興奮と熱気が画面を通してダイレクトに伝わってくる。海外のヲタの皆さんも嬉しそうでなによりだ。

    特典映像はオフショットや握手会のダイジェストなど。観光客さながらにパリを満喫するメンバーの姿が楽しい。

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     2014/05/10

    ベルギーのブルージュ(ブルッヘ)を拠点として活動する指揮者パトリック・ペール(ペイエ)とその手兵コレギウム・インストゥルメンターレ・ブリュージェンスによるテレマンの序曲全集の第3巻。2007年5月から翌2008年1月にかけて録音。この第3巻で序曲全集が完成した。聴いた印象は第1巻、第2巻とほぼ同じで、古楽奏法とモダン楽器を融合させた、小ぶりながら緻密で引き締まったアンサンブルが魅力的である。親しみやすく朗らかなテレマンの作品の魅力を堪能させてくれる。

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     2014/05/10

    元℃-uteの梅田えりか(梅さん)は2009年の卒業後はモデル業に専念していたが、去年10月に歌手活動再開を宣言、12月にはソロライブを開催した。今年、歌手活動を本格化させるための手始めとしてリリースされたの
    がこのミニアルバム。有名作家陣提供の楽曲はいずれもクオリティーが高く、聴き応えのあるものばかり。いわゆる捨て曲は皆無である。それらの楽曲をさらりと歌いこなす梅さんの歌唱力はさすがだ。ハロプロ在籍時からその伸びやかで安定感ある歌唱には定評があった梅さんだが、その歌唱力にはさらに磨きがかかったようだ。収録曲は以下の通り。

    1、White Anniversary(作詞:伊秩弘将 / 作・編曲:佐久間誠)
    2、Crush on You!(作詞:ans. / 作・編曲:YUMA)
    3、キミはClione(作詞:ans. / 作・編曲:YUMA)
    4、All for U!(作詞:MOMO’mocha’N. / 作・編曲:U-Key zone)
    5、My Sunshine(作詞:MOMO’mocha’N. / 作・編曲:U-Key zone)
    6、Waitin’ For Your Love(作詞・作曲・伊秩弘将 / 編曲:佐久間誠)
    7、New Year Song(作詞・作曲:かの香織 / 編曲:佐久間誠)

    個人的には3曲目の『キミはClione』が気に入った。今でもベリキューメンとは付き合いがあるという梅さん。いつか歌番組で共演してくれないかな。あと、彼女の歌声をじっくり聴いてみると、随所にハロプロ歌唱の名残りが残っていて、思わずニヤリ(笑)。

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     2014/05/10

    アイドルグループが2作目のカップリングコレクションを出せる、これだけでも実はスゴイことなのだ。改めてモーニング娘。’14というグループの歴史を実感させられる。僕は基本的にはシングルCDは1曲につき1枚しか買わない主義なので、結構聴き逃してる曲があったりする。また、カップリング曲は必ずアルバムに収録されるとは限らないので、こうしたカップリングベストをリリースしてもらえるのは非常にありがたい。ベリ、℃、スマのカップリング曲集も出してもらえるとうれしいのだが。

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     2014/05/10

    『裸の裸の裸のKISS』はスパニッシュテイストの情熱的なナンバー。安倍なつみの『あなた色』をちょっと髣髴とさせる。「クールなオトナっぽさ」がコンセプトのユニットだが、今回はむしろホットで攻撃的なイメージ。一方、『アレコレしたい! 』は年齢相応、等身大の王道アイドルポップス。MVでの古風でシンプルだがシャレたダンスが可愛らしい。パフォーマンスでは宮本佳林、高木紗友希、金澤朋子は安心して見ていられるし、リーダー宮崎由加、植村あかりも成長が著しい。まだまだ伸び代がありそうで、さらなる成長への期待が膨らむ。Juice=Juice、決して見逃してはいけないユニットだ。

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     2014/05/10

    LoVendoЯ初のオリジナル・ミニ・アルバム。キレのあるガールズロックでかっこかわいい。れいなの艶やかで表現力豊かな歌声、おかまりのまっすぐでパンチの効いた歌声、共に聴き応えあり。メンバーオリジナルの楽曲は魚住ねえさん作曲の『むせび泣く』だけなので、次はもっとメンバーオリジナルの楽曲を聴きたい。

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     2014/04/28

    チャイコフスキーの師にして盟友でもあったアントン・ルビンシテイン。彼は多数の作品を書いた作曲家だったが、今ではそのほとんどが埋もれた状態にある。CD録音された彼の交響曲を聴いて、なぜ埋もれたのかなんとなく理解できた。

    一言で言えば重厚武骨。分厚い管弦楽の塊が隙間なく組み合わされて巨大な音楽の構造物を作り上げている、という感じ。実に立派な作品なのだが、反面親しみやすさとか、キャッチーな要素は少ない。またユダヤ系
    ロシア人ながら作品にはいわゆるロシア風味と言えるものが希薄だ。意図的にそういう風味を排除したようである。ドイツロマン派に深く傾倒していたルビンシテインは、あまりにもロマン派のイデオロギーに忠実でありすぎたのだろう。ドイツ人よりもドイツくさい音楽になってしまっている。

    ちなみにルビンシテインはかのブルックナーと友人だった。ブルックナーは彼の楽才を認めつつも、「作曲家としてはあまりに保守的」「新しい方向を完全に避けて何をしようというのだろう」と断じている。言いえて妙である。

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     2014/04/28

    ジャン・ドワイヤン(1907〜82)は20世紀フランスを代表するピアニストの一人。1937年にガブリエル・フォーレ音楽コンクールで第1位を獲得したというフォーレのスペシャリストだったが、パリ音楽院教授として教育活動に重きを置いたせいか録音の数は多くない。このフォーレのピアノ作品全集は彼の代表的録音で、初リリースされた1973年には多数の賞に輝いたという名盤。

    教育者として長く活動した人らしく、折り目正しい、いわば楷書の演奏で、表面的な派手さはない。これ見よがしな技巧で聴き手を圧倒するよりも、作品の内面を深く掘り下げ、作曲家フォーレのメッセージを読み取ることを重視したアプローチである。それでいて、親しみやすさ、優雅さも備わっているのはさすがである。音質も良好。

    近年、タワーレコードから廉価盤として復刻されている。4枚組で3000円で購入できる。

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