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TOCHIPAPA さんのレビュー一覧 

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     2022/12/28

    2001年のムーティとマエストリのDVDで満足していましたが、77年Staats Operのトロバトーレ、84年ザルツブルグの薔薇の騎士、87年ドン・ジョバンニに比べて、当時、ベルリン・フィルとうまくいってなかったにしても、ブラームスやベートーベンの重厚な録音を残し、ウィーンフィルとも、チャイコフスキーを慣らしまくっていた、あの「大カラヤン」が、音楽的にも地味(と私は思うのです)なこのファルスタッフをどう料理したのか、目が(というか耳が)離せないBDでした。

    カラヤン74歳、企画段階は70歳くらいでしょう。ベーム86歳、マタチッチ85歳、往年の大指揮者が世を去ったのを見て、ヴェルディ最後の作品を選んだのであろう、とも思えず、しかし、カラヤンでなければ出せない味、が随所にあるような気がいたします。

    一発目のTuttiを振りおろす瞬間の映像だけで、生涯忘れられないであろう感動をおぼえました。たしかにカラヤンらしい重厚な音楽ですけど、そこに居た全員が、「そうでなくてはならない」と思いながら演じたのだと思います。喜劇なのになんだか、泣けてくるんですよね。

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     2022/11/25

    カラヤンとの録音もよかったですが再録を待ち続けていたので即ポチしました。 
    ムターらしいブラームスといえばいいのか、好きだからそう思うのかも知れませんが、ドボルザークホールの残響も心地よく、ムター節を堪能できました。 

    フェランデスのチェロも素晴らしい。ムターとの掛け合いもじつに自然に歌わせているのに感心しました。ムターもまた女王の傲慢さのようなものも感じられず、「二重奏」あるいは一体化したチェロとバイオリンの協奏曲、のようにさえ聞こえるました。 

    聴く前は、せっかくの再録ならバイオリン協奏曲とカップリングしてほしかったという気持ちもあったのですが、クララ・シューマンの三重奏は初めての経験ながら、この二人の演奏で聴くと名曲中の名曲のように感じられ、これでよかったのだ、と十分に満足です。

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     2022/11/21

    1925製と書いてあったせいか、PCで聴く視聴の音は古いピアノの音のように聞こえましたが、実際にCDで聴くとまったくそんな感じはなく、知らなければ分からなかったと思います。 たしかにどこか懐かしさを感じる、輝かしいピアノの音で感動ものでした。 

    ベーゼンドルファーとは傾向が違うし、「渋い」ブラームスを期待するとちょっと違うかも知れませんけど、ソナタなどは若きブラームスが思い描いていたのはこんな音のこんな演奏だったのかも、という気もいたしました。 

    ところで、このCD、田部京子の「後期ピアノ作品集」と同じ曲目がいくつか含まれていて、その聴き比べがまたなんともいえず趣がありました。 このCDの録音はすばらしく明瞭で感動モノなのですが、少しくすんだ感じ(私個人の印象です)のした田部京子のもまた好ましく思えてきたり。 

    ベートーベンやショパンとちがって、この、ちょっとマイナーな曲で、一流のピアニストの新しい録音で聴ける嬉しさもありますね。

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     2022/11/14

    数年前にラトルのSACDを聴いて、カラヤンに馴染んだ耳には違和感があったものの、すばらしく録音がいいので、ずっとそちらばかり聴いて今では十分に満足をしていました。 

    そこに登場したこのバレンボイム。ブラームスがとても良かったのですが、もう歳も歳ですし、どうかな?と思いつつ、この人も齢80、そろそろこれが最後の録音かなと思って買ってみました。 

    やはりこの人らしい、「枯淡の境地」などみじんも感じさせないオペラティックな演奏でした。 よく言われるような(私は感じたことがないのですが)「クセの強さ」はなくて、本当に、ワクワクドキドキ。まだまだ自分も老け込んでなどいられないなと元気になったくらいでした。 

    ドイツのオーケストラはこんな風に鳴って欲しいし、ロマン派の音楽はこんな風に演奏して欲しい、そのままのものを感じることができました。 

    録音もCD層でも十分に良かったと思います。なのですが、日本版のMQAって・・・・今さら数枚のCDのために高価な機器を買う気にもなれないし、SACDか普通のCDで出してくれたらいいのにと思うのですが・・・・

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     2022/11/01

    商品紹介の評そのものの『その柔らかく温かな感触に、聴いていると心がフッと緩むような感覚』になります。 

    かつて、ウラッハとコンチェルトハウスのブラームスを聴いたときの響きがそのままよみがえってきた気がしました。 
    イェルク・デムスのピアノでも感じるのですが、本当に、一種独特の「ウィーンの響き」のようなものを感じるんですよね。 
    あの街は一度しか行ったことがありませんが、そんな気分になれる、本当に幸せなひとときでした。

    録音も巧みなのか、アナログの香りさえ感じました。

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     2021/10/12

    学生時代、銀座のヤマハで売り出されたばかりのライスターのシュポア全集を見つけて財布をカラっぽにして買った思い出があります。以来四十年近く、他の奏者がCDを出したら買おうと思いながら、メイエはモーツアルトを聴いて音の軽さが好きでなかったので買わず、もうエーラー式の楽器であんな曲芸をできる人は現れないのかなとあきらめていました。 
    ごく最近、オッテンザマーが90年代に録音をしていたのを初めて知ってすぐ買いましたが、存命中はテレビやコンサートで優雅なソロを吹いてるところしか見たことがなかったので、やはりライスターよりゆるいかなと思っていましたが、が!!です。
    これはすごい! あの「神様」といわれたライスターとまったく引けをとることはありません。オケもライスターのほどには知名度はないみたいですが立派なものです。 
    それどころか!! すごすぎて、途中でぶったまげて楽譜を引っ張り出してきて確かめて、思わず「やったあ!!」といい年をして叫んでしまいました。 
    この曲をチェックされるような方には想像つくかもですが、「神様でも敬遠したのかな」と想像していた部分をオッテンザマーは軽くこなしていました。 
    それにしてもこれほどの商品がなぜ最近までリサーチに引っかからなかったのか不思議です。

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     2021/08/14

    10代の頃からモーツアルトのヴァイオリン協奏曲はどうもおもしろくなくて、ムターでもモーツアルトはダメかなあとなかばあきらめながらプレーヤーにかけましたが、これはいいじゃないですか! 
     
    モーツァルトの交響曲ではベームが好みで、カラヤンはちょっと濃すぎる気がしてたのですが、このムターのモーツアルトも、濃すぎるところをオーケストラの演奏でととのえながら、自分の求める美を追い求めたのであろうかと感じ、ふと、ムターこそがカラヤンサウンドの唯一の継承者なのかも、と思ったりもいたしました。

    叶うならば、ウィーンフィルをムーティに振ってもらって、もうこれ以上ないほどのこってりとしたモーツアルトを聴かせてもらいたいところです。15年ザルツブルグのチャイコフスキーは鳥肌がたつほどでした。 

    いまのムターなら世界最高峰のオーケストラでも自分の音楽を表現するのになんら支障はないでしょう。

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     2021/08/14

    ブラームスの次はシューマンにしよう、と思いたったものの、なじみがなかったので、いったいピアノ三重奏曲をいくつ作ったのかWikiなどで調べるところから始めましたが、周辺知識などもあらためておさらいできて楽しかったです。 

    ディスクを探す段になって、この商品が目にとびこんできたので、ぜんぜん知らない人ですけど、これも縁であろうと思ってポチりました。

    そもそも知らない曲みたいなものですので、よいもわるいもないですが、弦楽四重奏やピアノ五重奏曲もそうでしたが、シューマンって案外、室内楽がいいじゃないか、と思った次第です。

    録音も三人の息づかいがきこえるくらい明瞭で臨場感あふれるものでした。
    ただ、もしこのトリオがこれから先もずっと録音活動を続けるなら、もう少しマイクは遠めのほうがいいんじゃないかな。

    私はコンビニ送りで買えましたけど、コンビニ不可・送料別・ポイントなし、と珍しい制限がついたんですね。でも、手に入るうちに一枚もってて後悔はないと思います。

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     2021/08/14

    三曲そろって比較的新しい録音のものを探して行き当たり、昔、ドボルザークの協奏曲を探したときにもテツラフで、なんとなく縁を感じてポチりました。 いかにブラームス好きとはいえピアノ三重奏曲の演奏を批評するほど聴いたことはありませんが、ブラームスらしさ、の点からも違和感なく、いい音でいい演奏を聴ける楽しみを満喫できました。 演奏家としてもいちばん脂ののった時期ですかね。

    半世紀以上も昔の巨匠たちの演奏では、なにかもっと曰くいいがたい『魂を揺さぶられるような』演奏があったのかもしれませんが、今の時代に手に入る一枚として十分に満足しています。

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     2021/08/14

    アイネ・クライネ・・は、ほかのいくつかの名曲とならんで、学校で聴かされる『文部省の押しつけ』的な印象があって、正直、好きではありませんでした。 さりながらそろそろ還暦に手が届こうかという年代となり、一枚くらいはと思ってマルチバイの穴埋めを兼ねての一枚として購入しましたけれど、これはいいですね! 

    たぶん、気持ちの余裕がいちばん大きいのでしょうけど、ツボにはまりました。 おそらく、ベームのテンポ感とか、身体になじんだ70年代のアナログのウィーンフィルの音とか、そういうものかと思いますが。 

    とはいえ、これから先ずっと70年代の録音にしがみついてるのも寂しいので、好きなものをスタンダードにして聴き比べをするくらいの心持でいたいものです。

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     2021/08/14

    サンサーンスでは初めての一枚となりました。50余年のクラヲタ人生でもFMで数度聴いたレベルですので、曲や演奏を講釈することはできませんが、なにしろ音がすばらしいです。大音響なのにうるさくない、にごらない、割れない。 
    このレーベルはどれを買っても音で不満を持ったことはありませんが、ヤンソンスのものはとくに透明度が高いように思います。 この曲、カラヤンはオルガンがアテレコといううわさもあり、レヴァインはあまり好きでなくつい買いそびれてたのですが これで満足です。 

    プーランクはずいぶん昔にクラリネットソナタで経験したくらいで、あの超絶技巧をオルガンに求めるような無理無体な曲かと思ったらぜんぜん違いました。私、オルガン曲ってバッハとこのサンサーンスくらいしか知らなかってので大変トクをした気分です。

    チェロ協奏曲も何かいい録音のものがあればいいんですが・・・

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     2021/08/12

    ピリオドの人なんでしょうか、いまいち乗れないものがありました。それと、いわゆる「歌手の口が大きい」録音で、舞台間近で聴いているような臨場感はあるのですが、音楽を聴く楽しみとはすこし異なる感覚で聴いていたように思います。とはいえ、こういう演目、なかなかCDで手に入らなくて、ありがたかったのはいいんですが、なにより残念だったのは自分が購入したのはそれほど遅くもなかったのですがその後わずかひと月くらいで映像が発売されたことです。そんなねぇ・・同時発売してくれたらいいのに。 映像の方が演出もそれほど奇異なものでもなさそうで楽しめそうなのですが、なんだか悔しくてなかなかポチする気になれません。それも加味したら★3です。たぶん、映像で鑑賞したら演奏の違和感もうすまって★5だったろうに、残念。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2021/08/04

    ラトルのBPO版で満足していましたが、ティーレマンのCDの音が残念だったのでVPOをもう一組と思って買いました。録音は極上で、ウィーン・フィルもまるで『氷上の重戦車』と評されたかつてのベルリン・フィルのごとき合奏能力と鳴りっぷりで驚くほどでした。 
    感激しながら聴き続けるうちにどこかもの足りないものを感じる面もありましたが、とにかく音と演奏の良さが快感でした。 

    ただ、聞き比べると逆にラトルやティーレマンの良さにあらためて気づくところもあったように思います。 
    「あ、そうだよね!」とか「へえ!」とか「うわ!」というところがあまり感じられなかったのはこの演奏の美点なんだと思いますが、自分ならここはこう振るのにな、などと、偉そうな感想を思ってしまいました(苦笑)。 

    ときに出足が乱れたり、たまに金管のピッチがずれるのが魅力でもあったウイーン・フィルの完璧な合奏とクセのない演奏、極上の録音を考慮すれば、初めてベートーベンの全集を買う人にはラトルよりいいかもしれません。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2021/07/29

    まるで、「ウィーンでヨハン・シュトラウスを指揮するなんて野暮なことはしないよ。君たちの好きなようにやってくれたら俺が合わせるよ」とでも言ったんじゃなかろうかと思うくらい、両者ともに自然体で伸びやかで美しい最高の演奏会。一曲終わるごとのカラヤンの満足げな表情はまるで「いやあいいねえ!どうだい俺もうまく合わせただろ?」とでも言いたげ。 

    BPOを追われた身とはいえ、功成り名を遂げて、聴衆の歓ばせ方も知り尽くしたこの人が、ニューイヤーコンサートで無粋にウィーンフィルを引きずり回すようなことをしたとも思えず、ただただこの人が立っているだけでこういう演奏になったのでしょう。

    「昭和」の終わりとともに消えゆくクラシック全盛時代への郷愁も相俟ってなんとも言えない複雑な幸福感に満たされる一枚でした。

    クライバーにしろカラヤンにしろ、オーケストラの自主性にまかせて最高の音楽を引出してそれに乗っかってるときが、聴衆にとっても最高の音楽と感じられたのでしょうね。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2019/12/22

    ハイティンクのRCO版はカラヤンに次いで好きなCDなのでかなり期待していましたが、最初は「第九」に期待する教会音楽的な荘厳さや天国的な神々しさのようなものが感じられなくて、やや残念な気がしていました。 
    ところが、途中から、これまで何十年ものあいだ気がつかなかった、「英雄」「田園」「第7番」などのモチーフが聞こえてきて、「これは“第九”ではなくて“ベートーベンの九番目の交響曲”なんじゃなかろうか?!」という気がしてきました。 
    三楽章のテンポ感は今までなら受け入れられないものなのですが、歴とした「交響曲の三楽章」なんですよね。 

    そして、最終楽章。 この人類の遺産とも言える巨大な音楽の源が「フィデリオ」であったり、「フィガロ」まで隠れているのが見えてきて。それらがヴェルディやワーグナーに継承されているような気がしてきました。

    おそらく史上最高齢で第九の指揮をしたハイティンクは、最後の第九を指揮するに当たって、「職人」としての至芸を残す決意をしたのでしょうか。 だとしても、オーケストラをここまでコントロールできたのは、やはり「巨匠」であったのでありましょう。 
    感傷的にすぎるかもしれませんが、少なくとも、ベームの最晩年のものよりもよほどしっかりした感じでした。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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