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よかろうもん さんのレビュー一覧 

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     2023/01/06

    ドヴォ8の名盤に新たな一枚が加わった。コバケンは過去東京フィルともライヴ録音しているが、確信に満ちた解釈、オケの巧さ、録音(SACD)などまさに雲泥の差といえよう。テンポは全体的にゆっくり目だが、かといって遅滞した感じがしないのはオケの素晴らしさ故だ。金管や木管の中欧的な音色に加え、出色なのはティンパニ!本皮製のヘッドに硬いマレットを使用、楔のような役割で全体を引き締めている。第1楽章の土俗的な響きはまさにこうでなくてはと思わせるし、第2楽章のドラマティックな展開はまるで一片の交響詩みたいだ。第3楽章の郷愁溢れる解釈はコバケンの面目躍如といえるし、フィナーレの踏みしめるような音楽も迫力満点だ。個人的にはワルター 、サッカーニが同曲演奏の双璧と思っていたが、それらに並ぶ出来栄えで大いに満足させられた。録音も極上で、この曲が好きな方は是非聴いておきたい名演といえよう。

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     2020/03/28

    渡邊暁雄の弟子であり、イギリスでの活動が長い藤岡幸夫は、その出自からしてシベリウスの音楽に対する適性があると思っていたが、果たして予想通りの名演を聴かせてくれた。


    指揮者本人も言及しているように、曲への愛情が全編にわたって感じられ、シベリウスファン感涙の、実に見事な演奏となっている。藤岡は曲自体に語らせる自然なアプローチを取りながらも、随所で確信に満ちた解釈もみせ、聴き手の耳をそばだたせる。シベリウスの演奏に不可欠な北欧の空気感も十分であり、曲を愛する者の大いなる共感を誘うだろう。


    関西フィルの演奏も素晴らしい。冒頭のホルンからシベリウスの世界観を体現しており、オーケストラの響きはまるで曲を慈しむかのようにデリケートだ。

    癖のない録音もいい。やはりセッション録音で入念にパッケージされたディスクは繰り返し鑑賞したくなる。シベリウス好きには是非聴いてもらいたい。

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     2020/01/10

    先行発売されたヴァント&ベルリン・ドイツ響によるブルックナーの交響曲第9番は度肝を抜く超名演であったが、続いて発売されたこの第6番、第8番も同様の驚くべき名演である。特に第8番はヴァントの10種にもおよぶ同曲録音のなかでもトップを狙う出来ばえだ。何よりベルリン・ドイツ響の覇気が凄まじい。再晩年でみられる天才的なアナリーゼは既に開花しており、他流試合のせいか遠慮なくやりたいことをやり切っている印象。かつての特徴であった金管やティンパニの強奏は随所でみられるものの、うるささは皆無、その意味深さには本当に感心させられてしまう。ヴァントはよほど怖いのだろう、録音越しにもオーケストラの緊張感がありありと伝わり、得も言われぬもの凄いオーラを感じる。なかでもフィナーレ冒頭、乾坤一擲のティンパニはこの演奏を象徴する場面であり、この部分だけでもこの演奏の存在価値があるといえよう。第6番も痺れるような名演であり、ヴァントのファンなら必ず聴いておきたい内容である。

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     2020/01/05

    日本語帯に「こんなハルサイを待っていた!歴史を塗り替える名演の誕生!すべてが躍動する!」と記載されているが、まさにその言葉通りの驚くべき演奏。とにかく指揮者の表現意欲が凄まじい。初めて聴くような瞬間がいくつもあり、ハラハラと手に汗握ること請け合いだ。特に第2部「祖先の霊の喚び出し」から「生贄の踊り」にかけての狂喜乱舞ぶりは特筆すべきで、なかでも金管と打楽器は実に良い仕事をしている。全編にわたって東京フィルの集中力も凄まじく、バッティストー二の求心力あふれる指揮によって楽員たちが取り憑かれたように演奏している姿が目に浮かぶ。この曲のファンなら絶対に聴いておいた方がよいだろう。併録の「ウェストサイド物語」はさすがに歴史を塗り替えるとまではいかないが、このような曲でもそれなりに聴かせるあたり、バッティストーニの天才ぶりを感じずにはいられない。なお、録音は十分に良いものの、出来ればSACDで聴きたいと感じているリスナーは多いだろう。

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     2018/03/26

    まるでSigur Rosを思わせる静謐な音楽だが、よく考えると彼らの方がペルトの影響を受けているのだろう。北欧の厳しくも美しい夜の情景を彷彿とさせる癒しの音楽だ。SACDで音も極上。価格を考えると大変お買い得な一枚といえる。

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     2018/03/15

    最高のヒーリングミュージック!

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     2017/01/16

    素晴らしく美しいテクノだ。流麗で耳になじみの良いアンビエンスが絶妙。セカンド・サマー・オブ・ラヴ当時を思い出させるようなピュア・テクノの名盤といえる。

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     2014/12/13

    これは素晴らしいアルバムだ。全く唐突に発売された感のあるPINK FLOYDのニュー・アルバムだが、往年の名作に引けを取らない大傑作といえる。インストゥルメンタル主体の内容だが、もともと彼らの得意とするフォーマットであり、全く違和感がない。個人的には、もう1、2つVOCAL曲があればもっとマーケットにアピールしたと思うが、最後の1曲だけにこだわったのが逆に矜持を感じさせる。すべての音楽好きに聴いてもらいたい感動的な作品だ。

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     2014/09/29

    現代最高のチェコ音楽スペシャリスト、ビエロフラーヴェクが返り咲いたチェコ・フィルと素晴らしいドヴォルザーク交響曲全集を完成させた。まさかのDECCA録音、しかも一気に全集BOXでの発売は快哉を叫びたくなる。どの曲も安心して聴ける中庸の解釈だが、かといって物足りなさを感じないのは、オーケストラの資質を最大限に引き出す彼の才能の賜物だろう。前任マーツァルの全集が1番を残し未完に終わった今、この全集は値千金の価値がある。

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     2013/02/04

    これは驚いた。元の鈍い音質から見違えるほど良くなっている。これはBlu-specCDの効果なのだろうか?これほど音質が変わると、演奏の印象も随分変わるというのが正直な感想だ。今まで「グラゴル・ミサ」はアンチェル盤かノイマンのライヴが最高だと思っていたが(いずれもチェコ・フィルだ)、このCDを聴くと、マッケラス盤もそれらに十分比肩しうる演奏に感じられる。やはり録音(音質)の良し悪しは重要だ。特に、チェコ・フィルの輝かしい金管群とティンパニ、加えて圧倒的ともいえる独唱陣の明瞭さが増している点が嬉しい。DENONのBlu-specCDは、他の盤でも音質の改善が著しく、買い直す価値は十分にあるといえる。しかし、この盤のように、廉価なCDフォーマットで音質改善が進めば、あえて2chのSACDを聴く必要もなくなってくるのではなかろうか。やはりSACDはマルチチャンネル化を前提にリリースして欲しいものだ。

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     2013/02/03

    Kinksファンの渇を癒やす素晴らしいアルバムだ。ソロ第1作の前作は、驚くほどハードな出来で、戸惑ったファンも多いだろう。このアルバムでは、前作の力みが消え、徹頭徹尾リラックスしたストレートなロックを繰り広げている。Kinksファンとしてはたまらない内容で、「フォビア」あたりが好きな方は是非聴いてみて欲しい。全曲とも秀逸な出来栄えで、捨て曲は一曲もなし。曲の出来栄えだけでいえば、ひょっとすると「フォビア」を凌ぐかもしれない。唯一の欠点は、ますますKinksの新作が聴いてみたくなってしまう点か。

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     2012/12/26

    待望のMarillionの新作。前作「Less is More」はセルフ・カバー集だったので、純粋なオリジナルアルバムは「Happiness Is The Road」以来3年ぶりである。Marillionは、今やProgressive Rockというよりむしろ最も正統的なBritish Rockを聴かせるバンドといえるが、80年代初頭から活躍し、現在までこれほど高いクオリティの作品を出し続けていることには心から敬意を表さねばなるまい。本アルバムも全く期待を裏切らない内容で、その素晴らしい音楽性には脱帽である。全体を通じた雰囲気は「Marbles」と「Happiness Is The Road」の間といった感じだが、そのあまりにBritish然とした佇まいには思わず襟を正したくなる。10分を超える大作を含め、全ての曲が名曲といってよい。特にラストは彼らの数多ある曲の中でも特に感動的だ。久しぶりに国内盤も発売されたようであるし、是非多くの方に聴いてもらいたいと思う。

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     2012/11/26

    2010年デビューの新人アーティストによる2ndアルバム。微妙なセンスのジャケットに反し、内容はセンス満点であり、期待していなかった分驚きも大きい。個人的には2012年のClub Musicのベストに推したいアルバムで、最初に聴いたときは素晴らしさのあまり一気に3回も続けて聴いてしまった。こんなことは久しぶりである。エコーかかりまくりのサウンドスケープにR&B的なハイトーンのファルセット・ヴォイスがこだまする不思議な質感の音楽だが、少なくとも自分にとっては今まで聴いたことのない類の音楽。恐らく多くの人にとってもそうだろう。故に全世界でブレイク寸前との下馬評もあながちオーバーとは言えない気がする。

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     2012/11/23

    これは良いアルバムだ。山口洋のVocalはどちらかというとsoulfulでearthy、歌詞も実に雄弁なのだが、細海魚の繊細で浮遊感のあるバッキングのおかげでしつこさは皆無、全体を支配するintelligence溢れた雰囲気も素敵だ。今までありそうでなかった音楽であり、他のアーティストとの親和性も見出しにくいが、それこそ彼らのoriginalityであり、このコラボの組み合わせの妙といえよう。日本国内よりもむしろ外国で受けそうな可能性を感じる。良い音楽を探している方は聴いてみてほしい。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/11/18

    Yagya待望の新作が全編Vocal入り、しかも国内盤が発売されるという予告を聞いて驚いたファンは多いはずだ。かく言う私もその一人で、いよいよ彼もメジャー路線に舵を切ったか・・・と不安に思いながら恐る恐るCDを聴き始めたのだが、果たして良い意味で予想を大きく裏切られた。今までの幻想的で深遠な世界は全くそのままに、ドリーミーなVocalがまるで音楽の一部のように溶け込んでいる。これは素晴らしい!同質の音楽としてMassive Attackが挙げられているが、音楽の美しさは全くもって別物。趣味の良さというか、センスが違いすぎる。この作品で従来のAmbientリスナーから劇的にファン層が拡がるだろう。国内盤はVocalをオミットしたInstrumental versionのボーナスCDが付属しており、かなりお買い得。従来のファンは国内盤を購入すべきだろう。

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