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sunny さんのレビュー一覧 

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/10/20

    小澤さんは、病になる前、国立歌劇場退任の後、ウイーンフィルとの来日公演で、この曲を演奏する筈だった。それは、悔しいけれど敵わなかった。バーンスタインの演奏するこの曲を聴いて、「俺には、こんな演奏出来ねえ」、と、はっきり言った小澤さん。カラヤンの弟子となって、交響曲史上最高の音楽と、教えられ、2002年ボストン響、最後の演奏会でも、この曲を選んだ。21世紀になっていきなりの演奏会で、関係深いサイトーキネンとのライヴ録音が、発売されたのは、幸い。小澤さんらしい中庸のテンポ、でも、込められた情念、精緻さは、特筆すべきもの。10年後にウイーンフィルとやっていたらどうなっているか、と、思うが、サイトーキネンから、凄味含んだ素晴らしい重みある演奏を引き出し、成し遂げている。いや、聴いておいて、体感して、本当に良かった。かつて、ワグナーの「リング」やるんだと、言っていた小澤さん、もうその体力はない。淋しい。が、此処に、小澤さんの最高峰を極めた音楽の一つが、刻まれている。

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     2017/10/20

    ティーレマンより一時代前の指揮者がよく取り上げてくれたドイツに縁のある作曲家の作品を、披露してくれた有り難い盤。ブルックナー、ベートーヴェン、ブラームスなど、メジャーな作曲家だけでなく。プフィッツナーの良さを噛み締めつつ、ブゾーニ、レーガーの作品を味わえる、ドイツ音楽本流を提示したティーレマン、面目躍如の2枚組。結構、ロマンティック!

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     2017/10/20

    チェリビダッケの栄光からレヴァイン、そして、ドイツ期待のティーレマンを擁したミュンヘンフィルオープニングコンサート、第一弾のライヴ録音。チェリビダッケを思わせる遅いテンポ、豪放の迫力。若いのに、チェリの音の残るオケを見事に鳴らして自信と、信頼を勝ち得たブルックナー。ドレスデンでのいきなり勝負したブルックナー8番に、今一つの迫力と乱れを感じる私にとっては堂々の優秀盤。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/10/13

    ヴェラーさん若き日の名盤。17歳で、ウイーンフィルに入団、22歳でコンマス、弦楽四重奏団も結成、そして指揮者に。主にレコーディングは、イギリスで、ロンドンフィル、ロンドン響との、鋼鉄の様なプロコフィエフ、僅かな諦観、ユーモアも見事表現している。藤川さんとのモーツアルトでは、ロイヤルフィルから典雅な音楽が。フィルハーモニア管とのメンデルスゾーンも、素晴らしい。じっくり、よく歌い、迫力、熱さも凄い。バーゼル響とのブルックナー4番もしかり、特筆すべきは、カメラータ東京録の、ドヴォルザーク7番、8番。全体をしっかり見据えての細かさ、音力、オーケストラを引き出す達人だった。ベルギーのオーケストラからも、音楽に掛ける情熱に職人技、奉仕する姿勢が貫かれた名演ばかり。グリーグも是非、聴きたい。モーツアルト、ブラームスや、シューベルトの録音があれば…。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/08/30

    Weller さんの職人技が光る、歌う、熱きフィルハーモニアの、見事な全集。残しておきたい、耳に、心に残る名演!

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     2017/07/04

    クラシックの演奏者、指揮者も、多くは、‵80年代に日本人、‛90年代には韓国から、’21世紀に入ってからは、中国系(アメリカ国籍の人多い)が、ヨーロッパ、アメリカ、日本でも活躍する人が増えて、一般的になってきました。次は、東南アジアからも、出てくるのでしょう。このアルバムでは、Chen Yi 陳怡(1954〜)、アメリカにお住みになっている女性作曲家が、中国の民謡を元に作曲された作品、ヴァイオリンは、サロネン・ロサンゼルスフィルでも、多くの作品を弾いてらした台湾系のアメリカ人、Cho-Liang Lin 林昭亮”Jimmy”さん、指揮のLan Shui 水蓝は、コペンハーゲンで、ベートーヴェン全集も出している強者。ここでは、中国系の奏者が多いと聞くシンガポール響と、もろ、中国だなあという作品ですが、日本人にも耳馴染みよい、世界へ打って出るには、必要な、また、ヨーロッパの人々にどう受け取られるのかは、興味があります。結構、Confusion な処もありましたが、私は、とっても楽しめました。BIS レーベルは守備範囲、ほんとに広くて、歓心する。

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     2017/07/03

    ‘70年代に優れたプロコフィエフ、’90年代は、あのフィルハーモニア管から、豊かで、スタイリッシュな響きを見事に引き出し、導いていた、名匠ヴェラーさんの、そう多くない商業録音の最新と、言うか、おそらく、最後の作品、贈り物(2015年没)。多くの人の耳に届かなくても、確実に、素敵、素晴らしい音楽の作り手だった事が判る。若いガットーも、もちろん、巧い、美音。ヨーロッパという国々の奥深さも、知らしめてくれる。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/06/27

    若い頃クルト・ヴェイルは、トムウェイツやデヴィッド・ボワイの歌で知りました。その後、マリン・オルソップの指揮するオーケストラ音楽、そして、このアメリカの名匠、若いマウチェリの指揮、ウテ・レンパーらが歌う、この名盤でにんまり。寺山修司の芝居にも出てきそうなキャバレー・ミュージック、退廃だか知らないが、飲みたくなるし、ヴェイル、ブレヒトならではの小オーケストラによる、この時代ならではの音楽。元々は、イギリスの乞食オペラを下敷きに、三文オペラ(Threepenny Opera)と書き替えられた傑作、名歌の数々。マウチェリは、多くのクロスオーヴァーミュージック・オペラで、名を馳せ、Nashville Symphony では、ガーシュインの「ポーギーとべス」オリジナル版も録音している。肩肘張らずに、こちらも、楽しめます。人間の性、が過ぎりつつ。

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     2017/06/23

    ボストン響の音楽監督にして、ベルリンフィルの音楽監督を断ったとか言われたネルソンス、続いて、ゲヴァントハウスの音楽監督にもなる、その第一弾が、ワグナーに捧ぐブルックナーの3番、プラス、2年前にボストンでも録音したタンホイザー序曲。ちょっと、意外、でも、これから、このドイツのオーケストラと経験を組み上げて互いに結果を出していくには、絶好の選曲。じっくり、深々、ドイツの伝統を生かしつつ、いつもながら、熱い感動と敬虔、充実の演奏を聴かせてくれる。タンホイザーも、スケールアップ、お得意の曲なのでしょう、是非聴き比べて、ネルソンスの考え、両オーケストラの特色、プロデューサー、レコード会社の懐の深さ(と、対抗意識、単なる都合!?)を感じてください。

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     2017/06/23

    テンシュテットの「エロイカ」は、ロンドンフィルとの最晩年の演奏も凄いが、この北ドイツ放送響とのスタジオライヴ(!?)も、凄い。音楽に命を懸けた演奏が、円熟期のこの頃から、なされていた。熱い、深い、慟哭の演奏。NDR 時代のテンシュテットは、シュトットガルト時代のチェリビダッケに共通する処が、ある(!?)。その後のオーケストラで、老いと戦いつつも、音楽への奉仕、鍛錬も受け入れられ、とんでもない演奏を繰り広げ、多くの人の心の中に、響いた。NDR 時代の演奏も、良い音で、もっと世に出て欲しい。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/06/23

    ゲルギエフが首席指揮者になったミュンヘンフィルが、とうとうというべきか、ようやくというべきか、とにかく待望のチェリビダッケのバイエルン放送所蔵の音源を出してくれた。「新世界」は、’90年の演奏が映像にはなっていたけれど、この盤は’85年ヘラクレスザールでのもの。90年よりは、遅くないが、やはり、遅い。刻銘、厳しい心の入ったチェリビダッケならではの音楽。シュトットガルトでも超短かった4楽章コーダが、今回は・・・。もちろんの気合の叫び声入り。シューベルトはそんなに遅くないと、どうしても書いてしまうが、一瞬一瞬で過ぎ行き、変わり消えゆく音楽に、聴く人の心の中へ響くようにと、丹念に、獲得した優れた演奏経験の記録を、しかと、各部分、じっくりと、味わって欲しい。
     これに懲りずに、ミュンヘン、チェリビダッケ独自の演奏が、世に出ることを望む。

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     2017/06/22

    恥ずかしながら、あの、ベートーヴェンが、プロデューサーあっての依頼とは言え、アイルランドや、スコットランド、ウエールズ、オーストリア、ロシアの民謡、フォーク・ミュージックを、ピアノ独奏、または、フルートを加えての変奏曲に、書き残していたとは、知りませんでした。あの「夏の千草」を、ベートーヴェンが、アレンジしていたなんて。率直に、驚き、嬉しい。しかも、交響曲8番を書き終え、ピアノ・ソナタも31番の作品番号の前の頃に。一地方で歌い、演奏され続けられてきた伝承音楽は、世界中の人々を魅了する力を、持っている。フルートのガロワさんは、武満さんなども演奏する名手。まごう事なきベートーヴェンの音楽と、フォークらしさと、敬意をもって、自らの音楽として演奏されてます。そういえば、日本の武満さんも、ビートルズが大好きで、ギターで、編曲作品を書かれてますが、ポール・マッカートニーにファンレターを書くほどだった。そんなことを、思い出してしまいました。

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     2017/06/22

    くしくも小澤征爾さんのウイーンフィルの2010年来日公演の代役式指揮者として、日本では、多くの人に知られるようになったネルソンス。気が付けば、小澤さんのオーケストラだったボストン響に、ライプツイッヒ・ゲヴァントハウス管の音楽監督を兼任する若きマエストロになっていた。ドイツ物はライプツイッヒで、録音するのだろうな、と、勝手に思っていたら、アメリカでは、比較的ヨーロッパのオケに近い音を持つと言われる(言われた?)ボストン響とのブラームス全集。ネルソンスはグリモーとの協奏曲、ルツェルンでの映像やフィルハーモニア管などでブラームスチクルスを組んで着々と、ブラームス演奏を積み上げ、経験してきた。対するボストン響もブラームス全集の録音は、’90年代初頭のハイティンク以来の待望のレコーディング、気合が入って当然のライヴ。颯爽と、重奏の抒情、ブラームスの、言いたいことをなかなか言わない心情、自然を得た清々しさ、かと、思えば、男気一杯の率直な旋律のメリハリ、ダイナミックス、時折見せる濃厚、寂寥。これからもこの指揮者と演奏したいというオケ、指揮者の熱意、両者の結実となった21世紀、混迷の時代の名演奏。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2017/06/02

    アンスネスが、母国、北欧、ノルウエーの叙情と、伝承音楽の持つ、長い冬、夜と、暖かさ、春への焦がれ、人々の生活と自然、愛情に満ちた作品を、見事な選曲と演奏で聴かせてくれる心安らぐ一枚。グリーグの他、アンスネスクラスになるとなかなか演奏しなくなるような、有名ではないけれど、母国のリリックな作曲家の作品を、心と技、込めて演奏してくれている貴重な、素晴らしい音楽。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/05/25

    グリーグの地元、ノルウエーから、高音質とともに、届けられた良質モーツアルト。透明感高く、素直に、じっくりと真摯に歌ってくれています。全集にしてくれても充分なのに。北欧は、新しい音楽の紹介も熱心なので、ぜひ、そちらにも、耳を傾けてください。自然や、寒いからこそ暖かい人々、民謡にも近しい音楽が多いと、思います。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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