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絢音 さんのレビュー一覧 

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/12/24

    メサイアがヘンデルの30曲近いオラトリオの最高傑作だとは少しも思わないが、有名曲故に名盤が多いのは確かだ。中でも、少年合唱を使い、ソプラノをカークビーが歌ったホグウッド盤や、雅という言葉がぴったりのマクリーシュ盤、そしてゆったりしたテンポと、合唱の上手さ、明るさに特徴のあるパロット盤がベスト3だと思う。後は好き好きだろう。パロット盤は合唱に少年は使わず、アルトパートはアルトとカウンターテノールの混合だが、僕はこのやり方を好む。パロット盤の欠点を強いて挙げれば、一つはバスのソロがあまり上手くないこと。もう一つは、ホグウッド盤では第6曲と第36曲をソプラノに移調し、カークビーに歌わせているのが美しく、マクリーシュ盤もソプラノを起用しているのに対して、パロット盤はカウンターテノールに歌わせている点。第6曲のアリアは元々バス用のものをイタリア人カストラート、ガエターノ・グァダーニの為にヘンデルが書き直したもの。メサイアを遥かに凌ぐ、彼の最高傑作の一つイェフタ作曲中の1751年版、孤児養育院での恒例の版もアルト又はカストラート用。パロットもそれを重視しカウンターテノールに歌わせたのかも知れないが、ソプラノの美しさにはかなわない。もっとも、第36曲はバスに歌わせているCDも多く、それよりはよほど良いが。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/12/19

    ヘンデルのオルガン協奏曲では、プレストン/ピノック盤の評価が高いようだが、プレストンのオルガンはあまりに地味で暗く楽しさに欠ける。その点、このミュラーのオルガンは音色を聴いただけでその魅力と明るさに楽しくなってしまう。私は暗い気分になるために音楽を聴くわけではないし、ましてやこれはバッハではなくヘンデルだ。全曲ではないのが残念だが、ヴィンツィンガーの指揮も素晴らしく、現役盤ではベストCDだと思う。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/12/18

    現在、マクリーシュはヘンデルのオラトリオを演奏させたらナンバーワンだと思うが、このメサイアも素晴らしく、かつてのホグウッド盤やパロット盤に匹敵する。ホグウッド盤は渋過ぎ、パロット盤は明る過ぎるという人にはぴったりのCDと言えよう。僕はヘンデルのオラトリオではメサイアが最高傑作だとは少しも思わないが、その点、ホグウッドとマクリーシュが共にCD化しているのが(多分)このメサイアだけで、それぞれ他のオラトリオをCD化してくれているのは嬉しい。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/12/18

    ヘンデルのオラトリオは、以前はホグウッド、現在はマクリーシュのCDをとればまず間違いない。僕はメサイアがヘンデルのオラトリオの最高傑作だとは少しも思わないが、有名曲だけあって、名盤に恵まれているのは確かだ。その中で1つと言われれば、このホグウッド盤を押す。ソプラノの合唱に少年合唱を用いているのが素晴らしく、歌手陣もテノール以外は見事だ。特に他のパートのアリアをソプラノに移調した版を使い、カークビーに歌わせたりしている点など実に素晴らしい。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/12/17

    プレヴィンはウィーンフィルを指揮するようになって、やっと大家の域に近づいてきたと思う。その中で一番の推薦盤は、曲の素晴らしさも手伝ってこのCDだろう。何と言っても、全曲盤があまり出ていない「インテルメッツォ」からの交響的間奏曲が最高だ。第2曲の「暖炉のほとりでの夢想」は、インテルメッツォ全曲でも最高の名場面だが、この曲をこんなにスケール大きく、情感豊かに演奏した例は決してない。この調子で、インテルメッツォやアラべラの全曲盤をぜひとも録音して欲しい。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/12/12

    マクリーシュは現在、ヘンデルのオペラやオラトリオを振らせたらナンバーワンなのではないか。ゆったりとしたテンポによる古雅な名演で、この名曲を他の誰よりも堪能させてくれる。歌手陣も素晴らしい。テオドーラのみ、クリステイ盤のデーネマンの方が上だが、彼女は別格で、マクリーシュ盤のグリットンも十分に美しい。

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     2010/11/11

    この曲にはリヒターの名盤があるが、今は古楽の時代で、いささかスタイルが古くなってしまった。ということで、現在この曲のベストCDはこのマギーガン盤だろう。繊細で透明な弦から壮麗な合唱まで実に素晴らしい。ソリストではやはりソプラノのデインマンが最高だ!この曲は本来三人のソプラノを必要としているが、ライヴにも関わらず、三人分を彼女一人で歌っている。こうして聴き比べると、やはりコロラトゥーラ的な曲より、第二幕のデリラがやはり一番素晴らしい。それにしても未だかつて、こんなに可憐で愛らしく、しかも表現力豊かなソプラノが存在しただろうか?

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     2010/11/03

    ヴェルディ最晩年の傑作である聖歌四篇。中でもテ・デウムはヴェルディ自身、この曲の作曲中、自分のオペラなど聴く気にならなかったと言い、自分の最高傑作と認めていた素晴らしい音楽。ヴェルディらしくドラマティックでありながら崇高な曲。現在の所、聖歌四篇のベストはミュンフン盤だと思うが、それに次ぐのがこのショウ盤だろう。テ・デウムだけならトスカニーニの超名演があるが、その演奏の合唱指揮をしていたのが確かショウだと思うのだが。その経験がこの演奏にも生かされているのだろう。

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     2010/11/02

    このブルックナーの9番は、後のベルリンフィル盤やミュンヘンフィル盤を凌ぐ、ヴァントの最高傑作だ。金管やティンパニが向かって中央からやや右側に集まっていて重なってしまうのが残念だが、それでも録音も含めて、今までの全てのブルックナーの9番を超える超名盤。あまりの物凄さ故に、言葉では表現できない。しかしこれでやっとこの曲の推薦盤を選ぶ苦労がなくなった。シューベルトの方も今までの名盤とベストを争う超名演。

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     2010/11/01

    クリスティ指揮のテオドーラがメインのCDだが、曲、演奏ともそのテオドーラが最高だ。ヘンデルのオラトリオというと現代でも当時と相変わらずメサイアばかりが氾濫していて、セメレ、ヘラクレス、テオドーラ、イェフタの四大オラトリオはCDに恵まれていない。しかしこのテオドーラは本当に素晴らしい。何と言ってもソプラノのDaneman!こんな素晴らしいソプラノには未だかつて出会ったことがない程だ。声も美しいが、それ以上に表情の上手さ、絶妙さ!第2部のトラック8のアリアにおける今にも絶え入りそうな最弱音の素晴らしさ!聴いている方も身も心も溶けてしまいそうだ。Danemanはセメレでも歌っているが、ここまではやっていないので、やはりクリスティの指揮も素晴らしいのだろう。同じコンビでもっとヘンデルのオラトリオを録音して欲しい。

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     2010/08/25

    ロス時代のメータは本当に素晴らしい。といっても内容の深い曲は今一つだが。このニールセンとスクリャービンも良いが、特にスクリャービンは最高だ。とにかくロスフィルの金管の響きはいくら強奏させても常に柔らかくうるさくならないし、弦は最高の滑らかさ。最近、この曲にはゲルギエフの名盤が出たが、メータと硬派のゲルギエフ、タイプは異なれど、甲乙付けがたい。

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     2010/08/24

    カプリッチョはダナエの愛などと並ぶ、シュトラウス最高のオペラだが、ダナエの愛程ではないがCDは少ない。その中で今のところベストはこのシルマー盤だろう。ベーム盤が響きが凝縮され過ぎ、気詰まりになってしまっているのに対し、このシルマー盤は指揮者の力よりウィーンフィルの魅力が大きいと思う。歌手も素晴らしいが、カナワのみ世俗的で、ベーム盤のヤノヴィッツの透明な美声と良い意味で非人間的な歌唱に及ばない。

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     2010/08/24

    オケがウィーンフィルでないので、いつものベームのように、響きが凝縮し過ぎ、硬くなってしまっているのが残念だ。指揮はウィーンフィルを振ったシルマーの方が上だろう。シルマー盤は歌手も素晴らしい。歌手と言えばこのベーム盤も最高で、特にヤノヴィッツの透明な美声と、非オペラ的な歌唱はカナワを遥かに凌ぎ、「四つの最後の歌」の名唱を思い起こす。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/08/24

    晩年のシュトラウスに比べると実にくだらない曲だが、僕は好きだ。後に小澤やティーレマンによる名盤が出たので、第1ホルンを除いてオケの実力に劣るこの演奏がベストとは言えないかも知れないが、指揮者の実力は朝比奈が最高だ。何と重厚でしかも哀切な演奏だろう。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/08/24

    曲自体が晩年のシュトラウスに比べるとかなり落ちるが、演奏は素晴らしい。のちにティーレマンによる同じようなタイプの名盤が出たので存在価値が減じたが、名盤であることに変わりはない。しかし小澤はベート―ヴェンなど内容の深い曲はさっぱりだが、こうした内容のない曲は相変わらず素晴らしい。

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