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隠居 さんのレビュー一覧 

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/04/25

    コバケンの作る感動は曲の本質とは違う、目先の熱狂であり、上滑りのものだという批判は厳然としてある。今回同時に出たチャイコフスキーの4番の様に、それまで作ってきたバランスのいいテンポ感を、最後のアッチェレで台無しにしても、称賛の対象になるというのは、あくまでコバケンファン内輪の話。彼はどんなに活躍しても音楽雑誌のカラーグラビアを飾る事はないし、そういう意味ではまだまだ白眼視されている。
    そういう、彼への包囲網を飛び越える、普遍的かつ強靭な説得力を持っているのが、このアーネム・フィルとの「ポーランド」である。何故なら、コバケンが余計な事を何もしていないから。音符の裏に眠る、陰影や叙情をさりげなく掘り起こす事以外は。こういうコバケンもあると言うより、これこそ彼の音楽家としての、最高の良心の結実と言っていいと思う。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/04/24

    合唱が落ちるのは、本場とは体格が違うから仕方ないとか、あまりにも音楽を知らない人の言葉には愕然とするが(共鳴という行為には、基本的に体格は関係ない)、良くも悪くもコバケンの全エネルギーが出た演奏で、オケ・合唱共に、普通じゃ出来ないスケールの事を沢山やっている演奏には違いない。貴重極まりない、コバケン最高の“存在証明”である事は間違いない。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/04/18

    これ程素晴らしいと、あまり言う事もないのだが、ライナーノーツにある「スタジオ録音と細かい所は違うが、共に高い完成度にある」という論旨は、全く上っ面の文章で、とにかく本質的に違う。

    スタジオ録音との最大の違いは、フィナーレの冒頭からしばらく。ここでのコバケンは、指揮者としての基本である“テンポの保持”がない。完全にはやっている。しかしそのいい意味での呼吸の荒らさまで、全て感動的な音楽として結実している。

    かつてチェコフィルとやはり、ライヴとスタジオ録音の、2つのチャイコフスキー4番を出した事があったが、あれは殆ど無意味だったけど、このコバケン新世界の最新ライヴ盤こそ、真の感動、最高のほとばしりのある音楽として、多くの方にお勧めしたい。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/04/18

    今回のコバケン・チャイコフスキー4番、今までで最高に練られているという事に異存はないが、だからこそフィナーレのどん尻のアッチェレランドは余計だった。

    駆け足気味の演奏ならあれでも良かった。しかしあんなタイミングから、それこそ無理してかけた様なアッチェレは今までにも例がなく、あれじゃあそれまで折角創ってきた格調の高さが台無しである。

    コバケンは、曲の構成感の表出という部分でよく批判を受ける。今回のチャイコ4は、コバケンの成長と矛盾を同時に示した問題作と言える。

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