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一人のクラシックオールドファン さんのレビュー一覧 

検索結果:2357件中301件から315件まで表示

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     2013/01/24

    本盤は早くから作曲家ディーリアスと親交があり彼の作品の紹介・擁護に当たったビーチャムが晩年77〜78歳の1956〜1957年にRPOを振って収録したタイトル付き管弦楽曲集です。特にポピュラーとは言えないけれどディーリアスの作品は何処か懐かしさを想い起こす流麗で自然なメロディが特徴で短調部分が少ないだけにそのとらえ処が無いとりとめ無さ故に映画音楽を私は聴き流すというより取り組んでいるというのが正直な現状であります。しかしながらディーリアスはイギリスというよりフランス、アメリカでの活動が結構長くその諸作品はタイトル名からその各地場面での風景、情景が水彩画の様に眼前に浮かびヒーチャムの演奏には更に達観の域にある「大人」の雰囲気がイギリスの価値観と共に感ぜられます。ダウソン詩による「日没の歌」は愛の幻滅に寄せる恋する者のレクイエムで全曲がエレジー風で物思いに沈んだ基調に貫かれており歌詞自体は英語で独唱者はJ.キャメロン(B、当時37歳)、M.フォレスター(A、同27歳)、合唱はビーチャム合唱団で本盤諸収録曲ではメリハリをつけている様に思いました。以下にビーチャムが何回か再録した各曲で小生が把握しているデータ・・・録音年・オーケストラ(1956〜1957年は省略)・タイム・・・をメモしておきますので何かの参考にして下さい。小生の取り組んでいる正直な現状はさておき一般的には安心して任せられる最高ランクとして差し支えない演奏でありましょう。「丘を越えて遥かに」(1957年・12’55、1936年・LPO・13’29、1950年・RPO・13’45)、「そりすべり(冬の夜)」(1956年・5’25)、「ブリッグの定期市」(1956年〜1957年・15’47、1928〜1929年・スタジオO・13’48、1946年・RPO・16’11)、「フロリダ」組曲(1956年・34’48)、「奇想的行進曲」(1956年・3’50、1946年・RPO・3’33)、「ダンス・ラプソディ」第2番(1956年・7’37)、「夏の夕べ」(1956年・6’18、1949年・RPO・5’42)、「春を告げるかっこうを聞いて」(1956年・6’57、1927年・旧RPO・6’25、1946〜1948年・RPO・6’29)、「川辺の夏の夜」(1957年・6’33、1928年・旧RPO・5’26、1949年・RPO・6’06)、「夜明け前の歌」(1956年・6’01、1949年・RPO・5’25)、「フェニモアとゲルダ」間奏曲(1956年・5’08、1936年・LPO・4’30)、「イルメリン」前奏曲(1956年・4’59、1938年・LPO・4’17、1946年・RPO・4’36)、「日没の歌」(1957年・29’25)。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/01/23

    本盤は早くから作曲家ディーリアスと親交があり彼の作品の紹介・擁護に当たったビーチャムが晩年77〜78歳の1956〜1957年にRPOを振って収録したタイトル付き管弦楽曲集です。特にポピュラーとは言えないけれどディーリアスの作品は何処か懐かしさを想い起こす流麗で自然なメロディが特徴で短調部分が少ないだけにそのとらえ処が無いとりとめ無さ故に映画音楽を私は聴き流すというより取り組んでいるというのが正直な現状であります。しかしながらディーリアスはイギリスというよりフランス、アメリカでの活動が結構長くその諸作品はタイトル名からその各地場面での風景、情景が水彩画の様に眼前に浮かびヒーチャムの演奏には更に達観の域にある「大人」の雰囲気がイギリスの価値観と共に感ぜられます。ダウソン詩による「日没の歌」は愛の幻滅に寄せる恋する者のレクイエムで全曲がエレジー風で物思いに沈んだ基調に貫かれており歌詞自体は英語で独唱者はJ.キャメロン(B、当時37歳)、M.フォレスター(A、同27歳)、合唱はビーチャム合唱団で本盤諸収録曲ではメリハリをつけている様に思いました。以下にビーチャムが何回か再録した各曲で小生が把握しているデータ・・・録音年・オーケストラ(1956〜1957年は省略)・タイム・・・をメモしておきますので何かの参考にして下さい。小生の取り組んでいる正直な現状はさておき一般的には最高ランクとして差し支えない演奏でありましょう。「丘を越えて遥かに」(1957年・12’55、1936年・LPO・13’29、1950年・RPO・13’45)、「そりすべり(冬の夜)」(1956年・5’25)、「ブリッグの定期市」(1956年〜1957年・15’47、1928〜1929年・スタジオO・13’48、1946年・RPO・16’11)、「フロリダ」組曲(1956年・34’48)、「奇想的行進曲」(1956年・3’50、1946年・RPO・3’33)、「ダンス・ラプソディ」第2番(1956年・7’37)、「夏の夕べ」(1956年・6’18、1949年・RPO・5’42)、「春を告げるかっこうを聞いて」(1956年・6’57、1927年・旧RPO・6’25、1946〜1948年・RPO・6’29)、「川辺の夏の夜」(1957年・6’33、1928年・旧RPO・5’26、1949年・RPO・6’06)、「夜明け前の歌」(1956年・6’01、1949年・RPO・5’25)、「フェニモアとゲルダ」間奏曲(1956年・5’08、1936年・LPO・4’30)、「イルメリン」前奏曲(1956年・4’59、1938年・LPO・4’17、1946年・RPO・4’36)、「日没の歌」(1957年・29’25)。HMVレビューの本盤TOCE14321の録音年メモは初リリース年かと思われます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/01/22

    有名曲になりますと各演奏家は移籍の都度でも録り直しするケースがあり移籍しなくても同じポジションでも再録する時が多くカラヤンも大変その回数たるや馬鹿になりません。しかし果たして・・勿論カラヤン自身録り直しの都度自分の経年の成果も織り込んでしかも更なるプロフェショナルの気概を持って事にあたっているでしょうが・・・聴く方にとって必ずしも右上がりの評価、好みになっているとは限らない時があるようです。ビゼーの管弦楽曲・・・殊にこの「アルルの女」、「カルメン組曲」はメロディ・メーカーのビゼー作品だけにカラヤンの聴かせ処が発揮し易いのでしょうか前者は四回、後者は三回の正式録音が残されています。先ず「アルルの女」は1958年PHO(タイム第1組曲6’56+3’14+3’00+3’59、第2組曲6’23+5’21+4’09+3’31)、1970年BPO(同第1組曲7’07+2’52+3’31+4’04、第2組曲5’48+5’38+4’03+3’31)、1977年BPO(同第2組曲のみ5’41+4’47+4’13+3’25)そして本盤演奏1983〜1984年BPO(同第1組曲6’56+2’57+2’37+4’36、第2組曲6’11+5’18+4’14+3’25)とタイム的にもニュアンス範囲で異同はありますが私は1970年収録の演奏がどちらかと言えば好きです。特にこの曲は管楽器・・・サクソフォーンやフルートで先のメロディが歌い回されるだけに1970年盤でのD.デファイエ、J.ゴールドウェーイの洗練味は堪りませんでした。しかし本盤もサクソフォーンは76歳になったカラヤンが従来よりお気に入りのD.デファイエ(本演奏収録時62歳)が続投しフルートは多分K.ハインツ=ツェラーに替わっております。演奏全体はBPOの弦の強靭さに支えられやや重心が低く南欧ローカル色の「抜け」こそは無いものの、きびきびした面、細やかな抒情面とかの一音ともおろそかにしないカラヤンの仕上げの良さは窺われます。ただ反面何故か彼にとってこの有名曲収録もone of them的な感覚に触れる感じもしました。「カルメン組曲」の方は録音歴からメモしますと1958年PHO(タイム2’20+1’35+2’57+2’21)、1970年BPO(同2’18+1’39+2’43+2’13)そして本盤演奏1982年(同2’18+1’41+2’48+2’10)と各短い間奏曲だけにそんなに違いはタイム的にはありません。本盤演奏もやや扱いが大雑把な処もありますが底に血の荒あらしさも窺い知れ一つの演奏タイプ・・・何しろカラヤンは歌劇「カラヤン」を何回も録っておりそこには経験の多様さも心なしか活きているような・・・と思いました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/01/21

    有名曲になりますと各演奏家は移籍の都度でも録り直しするケースがあり移籍しなくても同じポジションでも再録する時が多くカラヤンも大変その回数たるや馬鹿になりません。しかし果たして・・勿論カラヤン自身録り直しの都度自分の経年の成果も織り込んでしかも更なるプロフェショナルの気概を持って事にあたっているでしょうが・・・聴く方にとって必ずしも右上がりの評価、好みになっているとは限らない時があるようです。ビゼーの管弦楽曲・・・殊にこの「アルルの女」、「カルメン組曲」はメロディ・メーカーのビゼー作品だけにカラヤンの聴かせ処が発揮し易いのでしょうか前者は四回、後者は三回の正式録音が残されています。先ず「アルルの女」は1958年PHO(タイム第1組曲6’56+3’14+3’00+3’59、第2組曲6’23+5’21+4’09+3’31)、1970年BPO(同第1組曲7’07+2’52+3’31+4’04、第2組曲5’48+5’38+4’03+3’31)、1977年BPO(同第2組曲のみ5’41+4’47+4’13+3’25)そして本盤演奏1983〜1984年BPO(同第1組曲6’56+2’57+2’37+4’36、第2組曲6’11+5’18+4’14+3’25)とタイム的にもニュアンス範囲で異同はありますが私は1970年収録の演奏がどちらかと言えば好きです。特にこの曲は管楽器・・・サクソフォーンやフルートで先のメロディが歌い回されるだけに1970年盤でのD.デファイエ、J.ゴールドウェーイの洗練味は堪りませんでした。しかし本盤もサクソフォーンは76歳になったカラヤンが従来よりお気に入りのD.デファイエ(本演奏収録時62歳)が続投しフルートは多分K.ハインツ=ツェラーに替わっております。演奏全体はBPOの弦の強靭さに支えられやや重心が低く南欧ローカル色の「抜け」こそは無いものの、きびきびした面、細やかな抒情面とかの一音ともおろそかにしないカラヤンの仕上げの良さは窺われます。ただ反面何故か彼にとってこの有名曲収録もone of them的な感覚に触れる感じもしました。「カルメン組曲」の方は録音歴からメモしますと1958年PHO(タイム2’20+1’35+2’57+2’21)、1970年BPO(同2’18+1’39+2’43+2’13)そして本盤演奏1982年(同2’18+1’41+2’48+2’10)と各短い間奏曲だけにそんなに違いはタイム的にはありません。本盤演奏もやや扱いが大雑把な処もありますが底に血の荒あらしさも窺い知れ一つの演奏タイプ・・・何しろカラヤンは歌劇「カラヤン」を何回も録っておりそこには経験の多様さも心なしか活きているような・・・と思いました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2013/01/20

    ブッシュに関しては兄弟演奏かゼルキンとのペアーの室内楽等からその演奏に接し始め、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲はLPベースで聴いていた者で書き込みさせていただきます。本演奏は1942年A.ブッシュが51歳の時にアメリカに来ていた兄F.ブッシュ(52歳)の指揮NYPOのバックによるライブ録音で演奏タイムは@21’55A9’24B9’05と若干短めな仕上げになっております。ライブですから例えば第1楽章の後拍手?も入りご愛嬌、聴き処は何と言ってもカデンツァで普通演奏されるヨアヒム作のものではなくブッシュ自身のオリジナル作で中々引き込まれました。戦時色濃い米独関係の時代、ドイツ魂の象徴表現のような演奏・・・力強く風格あるベートーヴェンに音楽の意味を考えさせられます。全体武骨な程がっちり凝集力のある演奏の中でもカデンツァ等即興的な表現も流石プロの味わいなのでしょう。中間楽章の素朴な安らぎ感も何とも言えません!同年収録のウォーレンシュテイン(44歳)/WORRO伴奏のロマンス第1番(タイム6’17)、第2番(同7’44)は放送用録音なのか少し音状態は良い様に思います。演奏も伴奏がやや通りいっぺんではありますが「ロマンス」なのでそれなりのロマンチックさで良いのではないかとも受け取っています。1943年収録のバッハのヴァイオリン協奏曲第1番(タイム@4’15A8’13B4’09)は伴奏がブッシュCPとコンティヌュオピアノのL.フォスの真っ向さが現代では聴けないひたむきな演奏で好感を持ちました。余談ですがA.ブッシュ演奏でブゾーニのヴァイオリン協奏曲に初めて接したので本盤には含まれておりませんが少し忘れない内にメモを入れておきます。それは1936年の演奏(同21’55)でバックが珍しいワルター(当時60歳)指揮ACOでのライブ録音で当時45歳技心とも絶頂期のブッシュが迫真の演奏を展開しております。そんなに他の演奏盤はリリースされてはいないのですが出ている演奏盤タイムは通常24〜25分が多く本盤演奏はカット部分があるのかどうかも分らないですがやはり短めになっていますね。曲自体は単一楽章ながらアレグロ・モデラートから最後プレスト・コーダと様々な表現を展開してくれ「流し聴き」にはマァマァ。ブッシュのふとしたレシタティーフ調が曲のしっとり感を見せてくれます。ヒストリカル盤として素晴らしいランクにさせていただきましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/01/19

    以前書き込みを行った者ですが今回はデータ的なものを追加させていただきます。私はLPベースで交響曲第4番の方を聴いていたのですが1960年にハンブルク国立POを振って収録された演奏でタイム的には@12’11A10’02B6’05C8’46とどちらかと言えばテンポは速めのあっさり系の仕上げになっております・・・特に変奏方式の最終楽章が速い印象を持ちました。カイルベルトはカラヤンと同年生まれだったからこの収録時では52歳、年齢的には丁度の頃の彼らしい実直な演奏でこの交響曲の印象的なスタートである第1楽章冒頭は素っ気無いほどの自然体と申せましょう。オーケストラの今一つ洗練しない音色が前回のレビューを繰り返す様ですが普段着の演奏会を聴いているようでもあります。この第4番とほぼ時期的には同じ頃収録されたBPOとの交響曲第2番(タイム@15’33A10’04B5’32C9’12)は未聴であります。なお、カイルベルトの指揮するブラームス交響曲盤は彼自身がスター性を見せるタイプでもコマーシャルベースを追いかけるタイプでもない為なのか、そう種類は多くなく本両曲についてメモすれば本盤演奏分以外には第2番はバイエルンRSOを振った1966年のライブ録音(タイム@15’05A9’41B5’10C9’32)の名演奏が残されており第4番では彼の死の年である1968年バンベルクSOを振った演奏盤(同@12’24A9’34B5’59C8’50)があるのみです。60歳で亡くなってしまったのは指揮者の割りには年齢的に若かったのですがどうも老成的な容貌面も手伝って演奏面でも自然体の老練熟達な印象を残した演奏家でありました。昨日のカイルベルト指揮のブラームス交響曲第1番、第3番のCD(カタログ番号WPCS12152)盤への私のレビューで1955年ライブのVSOを振った交響曲第3番CD盤(カタログ番号ORFEOR746071) を書き漏らしておりました・・・申し訳ございませんでした。本盤と合わせてのカイルベルトによるテルデックのブラームス交響曲集へのレビューとしてまとめて御高覧願えれば幸いです・・・。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/01/18

    以前書き込みを行った者ですが今回はデータ的なものを追加させていただきます。私はLPベースで交響曲第3番の方を聴いていたのですが1963年にバンベルクSOを振って収録された演奏でタイム的には@10’16A8’03B6’09C9’24と先ず第1楽章での反復が省略されてコンパクト仕上げになっております。カイルベルトはカラヤンと同年生まれだったからこの収録時では55歳?年齢的には丁度の頃の彼らしい実直な演奏で有名な第3楽章もドイツの素朴さに尽きマァ地味な出来上がりですね。オーケストラの今一つ洗練しない音色が前のレビューを繰り返す様ですが普段着の演奏会を聴いているようでもあります。BPOとの交響曲第1番は1951年モノラル収録分(タイム@13’34A9’00B4’44C15’49)なのですが未聴であります。なお、カイルベルトの指揮するブラームス交響曲盤はそう種類は多くなく本両曲についてメモすれば本盤演奏分以外には第1番で彼の死の年である1968年NHKSOを振った演奏盤(同@13’24A9’12B4’40C16’04)があるのみです。60歳で亡くなってしまったのは指揮者の割りには年齢的に若かったのですがどうも老成的な容貌面も手伝って演奏面でも自然体の老練熟達な印象を残した演奏家で本盤ではパッと聴きでは無造作と受け取られても第3番の方にその聴くべき特徴があると思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/01/17

    音楽関係誌によると相思相愛?ほど双方ほめ合ったレーピン28歳(V)、メニューイン81歳(指揮、オーケストラはVCO)の1997年に収録したモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第2番(演奏タイム@9’14A7’26B4’44)、第3番(同@9’02A8’19B6’18)、第5番(同@10’16A10’58B9’08)であります。ヴァイオリニストであるメニューイン自身にその長い演奏歴で勿論モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲の演奏記録があり本盤関連曲では第2番に1962年メニューイン/バースFO、第3番に1935年エネスコ/パリSO、1961年メニューイン/バースFO、そして第5番に1961年メニューイン(V兼)/バースFO、1966年メニューイン(V兼)/VSOをバックにしたものが思い当たりましょう。さて、レーピンの演奏はかつて名手サラサーテが愛用したとか言われた1708年製の銘器「ルビー」ストラディヴァリウスを弾いているのでしょうか?・・・その性能よろしくとにかく音色が艶っぽくその甘い鳴りは素敵です。何れの曲にも共通して言えるのは天を突き抜ける様な伸びやかなボウイング、途中挟まれる各カデンツァのテクニックは勿論その豊潤な音色、そして起承転結の明確な運びがまだ若かったレーピンの演奏の特徴を表し、それらがメニューインの流石要領を得たサポートと語り合っての仕上げとなっております。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/01/16

    音楽関係誌によると相思相愛?ほど双方ほめ合ったレーピン28歳(V)、メニューイン81歳(指揮、オーケストラはVCO)の1997年に収録したモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第2番(演奏タイム@9’14A7’26B4’44)、第3番(同@9’02A8’19B6’18)、第5番(同@10’16A10’58B9’08)であります。ヴァイオリニストであるメニューイン自身にその長い演奏歴で勿論モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲の演奏記録があり本盤関連曲では第2番に1962年メニューイン/バースFO、第3番に1935年エネスコ/パリSO、1961年メニューイン/バースFO、そして第5番に1961年メニューイン(V兼)/バースFO、1966年メニューイン(V兼)/VSOをバックにしたものが思い当たりましょう。さて、レーピンの演奏はかつて名手サラサーテが愛用したとか言われた1708年製の銘器「ルビー」ストラディヴァリウスを弾いているのでしょうか?・・・その性能よろしくとにかく音色が艶っぽくその甘い鳴りは素敵です。何れの曲にも共通して言えるのは天を突き抜ける様な伸びやかなボウイング、途中挟まれる各カデンツァのテクニックは勿論その豊潤な音色、そして起承転結の明確な運びがまだ若かったレーピンの演奏の特徴を表し、それらがメニューインの流石要領を得たサポートと語り合っての仕上げとなっております。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/01/15

    比較的多く自他作に渡って演奏記録が残されているラフマニノフ諸盤の中でピアノ協奏曲本二曲については特にもう語り尽くされた名演盤でとにかく作曲家とピアニストのはざ間で様々な面を持つラフマニノフの人となり・哲学が見え隠れしているとも伝えられており後世数多のピアニストの気に入り演奏と共に是非手元に置いて作曲者の絶対たる意思説得性を各リスナーなりに確かめるべき貴重な盤・・・繰り返し色々なフォーマットで今後も出る事と思います・・・であります。先ず56歳の時の収録曲第2番の方は1929年ストコフスキー/フィラデルフィアOのバックでの演奏でタイムが@9’52A10’55B11’04とテンポ的には速いのですが彼の大きな手(片手で1.5オクターブを鳴らせたらしいです)と超人的テクニックによりその推進力の凄さは何れのパッセージでも余裕が感じられます。後世の演奏家のロマンチックな演奏(そうした演奏によりこの曲が人気高くなった面もありますね)に比べれば演奏自体印象としては淡々さが先行するかも知れませんが抑制された基調での例えば第2楽章の抒情性の歌いこみは結構効果的さえあると感じました。バックのストコフスキーは当時47歳、ラフマニノフのピアノとのバランスがちゃんと保たれておりストコフスキー節等の極端な個性に走る処・・・最終楽章のクロージングの溜め押し他・・・も癖が少なく古い録音故の音の貧しさはともかくボルタメントを効かせたオーケストラの把握力が窺えます。次に1939〜1940年収録の第3番はバックが40歳のオーマンディ指揮フィラデルフィアOでタイムは@14’00A8’39B11’28とこれも一般の演奏よりショート目なのは特にカット部分がある事にもよるのでしょう。ただこの演奏でのバックは私の世代でも馴染みになっていたオーマンディ/フィラデルフィアOであり後の時代の豪華サウンドは古い音質とは言えもう楽しめるわけですね。第2番より技術的・音楽的要求度の高いこの第3番はホロヴィッツの1978年ライブ演奏が有名でホロヴィッツは伴奏指揮者にオーマンディを要望したとの事です。本演奏ではカット部分と作曲者ならではの若干の変更もあるのですがラフマニノフのフィーリングがより顕著に表れている様ですね。なお、第1番は1939〜1940年オーマンディ/フィラデルフィアOの伴奏で収録されております(タイム@12’11A5’23B7’26)。まぁ、何れにしても彼の旋律感、和音感を伝えるべく演奏盤として後世長く聴き継がれるのでしょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/01/14

    ルーマニア出身のL.ボベスコは我々の世代にも同郷のリパッティとのセンセーショナルなデュオが伝わっていますが確か1980年の来日で存在感が身近になった節があります。彼女の演奏はその妖艶な?ルックスに似合った感じでヴィブラートを効かした豊穣な歌いっぷりが特徴で厚塗り化粧的でもあります。テクニックがそんなに万全というわけでもなく、現代では時代遅れの印象も持たれその辺りが逆に魅力につながってしまう場合もある様です。彼女のバッハのヴァイオリン協奏曲収録については詳細を把握していないのですが1963年に第1番(モノラル、バックはC.ボベスコ/ブカレストRO)、1976年第1番・第2番・オーボエとの協奏曲(ステレオライブ、バックはE.ドヌー/イザイ・アンサンブル、オーボエはS.トゥルバシニク)そして本盤1986年65歳の彼女自身の指揮(オーケストラはイザイ・アンサンブル?、オーボエは前回同様S.トゥルバシニク)での第1番(タイム@4’10A6’50B4’06)、第2番(同@8’41A7’15B3’02)、オーボエとの協奏曲(同@5’02A6’00B3’57)であります。1976年分と1986年分が混同されているかも知れませんが本盤演奏についてもやはり一昔前のスタイルというか骨太に輪郭をハッキリさせた感じで昨今の演奏では聴かれないある「懐かしさ」が伴っています。瞬間息を抜いたりクロージングで角をつけたりイレギュラーな面を見せますが基本的には太めの音でたっぷりと聴く者の傍で演奏してくれている体温が伝わって来る様な親しみ安い雰囲気を醸し出しております・・・多少暑苦しい処もありますがそこが彼女の演奏なのでしょう。本盤はLPなので一昔の味わいも楽しめましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/01/13

    音楽関係誌によると相思相愛?ほど双方ほめ合ったレーピン28歳(V)、メニューイン81歳(指揮、オーケストラはVCO)の1997年に収録したモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第2番(演奏タイム@9’14A7’26B4’44)、第3番(同@9’02A8’19B6’18)、第5番(同@10’16A10’58B9’08)であります。ヴァイオリニストであるメニューイン自身にその長い演奏歴で勿論モーツァルト・ヴァイオリン協奏曲の演奏記録があり本盤関連曲では第2番に1962年メニューイン/バースFO、第3番に1935年エネスコ/パリSO、1961年メニューイン/バースFO、そして第5番に1961年メニューイン(V兼)/バースFO、1966年メニューイン(V兼)/VSOをバックにしたものが思い当たりましょう。さて、レーピンの演奏はかつて名手サラサーテが愛用したとか言われた1708年製の銘器「ルビー」ストラディヴァリウスを弾いているのでしょうか?・・・その性能よろしくとにかく音色が艶っぽくその甘い鳴りは素敵です。何れの曲にも共通して言えるのは天を突き抜ける様な伸びやかなボウイング、途中挟まれる各カデンツァのテクニックは勿論その豊潤な音色、そして起承転結の明確な運びがまだ若かったレーピンの演奏の特徴を表し、それらがメニューインの流石要領を得たサポートと語り合っての仕上げとなっております。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/01/12

    以前書き込んだ者で今回主にデータを追加させていただきます。本盤ベートーヴェン・チェロソナタ集は1961〜1963年・・・ロストロポーヴィチ34〜36歳、リヒテル46〜48歳の頃に演奏収録されたもうお馴染みの名演盤でとにかく隆盛期に当たる頃なので大変剛毅なベートーヴェンの世界にある意味似つかわしい演奏を展開して両名の気迫が間近に感じられるようです。この様な状況の演奏を「スケール感がある」と申すのかどうか私などには分りませんが曲運びとしては実に骨太方針(どこかで聞いた事があります?)が貫かれております。時期的にはトップに録音された第3番(タイム@12’08A5’37B8’36)での両者の火花を散す様な情熱のほとばしりは両者の意気込みと曲自体ともよくマッチしているし第4番(同@7’40A6’55)におけるロマンチックな展開そしてラスト録音にあたる第5番(同@6’22A7’30B4’03)での風格は全集仕上げに相応しいのではないでしょうか。私個人的には本演奏が余りに骨太である為時折これとは対照的なフルニエ/ケンプあたりの演奏で寛ぐ時はありますがとにかく座右には置いて置きたい永遠の演奏でしょう・・・1963年度第1回レコード・アカデミー賞受賞盤。なお、第1番(同@16’35A6’43)、第2番(同@19’55A7’17)も硬派な出来上がりになっております。この両名の当該曲には翌年即ち1964年エディンバラでのモノラルライブ録音が残っておりタイムだけメモしておきましょう・・・・第1番(タイム@17’46A7’10)、第2番(同@19’44A7’44)、第3番(同@12’37A5’40B9’23)、第4番(同@8’12A7’27)、第5番(同@6’09A9’28B4’57)、第5番中間楽章に少しタイム差が出ており本盤演奏は少し普通より短めだと思われます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/01/11

    以前書き込んだ者で今回主にデータを追加させていただきます。本盤ベートーヴェン・チェロソナタ集は1961〜1963年・・・ロストロポーヴィチ34〜36歳、リヒテル46〜48歳の頃に演奏収録されたもうお馴染みの名演盤でとにかく隆盛期に当たる頃なので大変剛毅なベートーヴェンの世界にある意味似つかわしい演奏を展開して両名の気迫が間近に感じられるようです。この様な状況の演奏を「スケール感がある」と申すのかどうか私などには分りませんが曲運びとしては実に骨太方針(どこかで聞いた事があります?)が貫かれております。時期的にはトップに録音された第3番(タイム@12’08A5’37B8’36)での両者の火花を散す様な情熱のほとばしりは両者の意気込みと曲自体ともよくマッチしているし第4番(同@7’40A6’55)におけるロマンチックな展開そしてラスト録音にあたる第5番(同@6’22A7’30B4’03)での風格は全集仕上げに相応しいのではないでしょうか。私個人的には本演奏が余りに骨太である為時折これとは対照的なフルニエ/ケンプあたりの演奏で寛ぐ時はありますがとにかく座右には置いて置きたい永遠の演奏でしょう・・・1963年度第1回レコード・アカデミー賞受賞盤。なお、第1番(同@16’35A6’43)、第2番(同@19’55A7’17)も硬派な出来上がりになっております。この両名の当該曲には翌年即ち1964年エディンバラでのモノラルライブ録音が残っておりタイムだけメモしておきましょう・・・・第1番(タイム@17’46A7’10)、第2番(同@19’44A7’44)、第3番(同@12’37A5’40B9’23)、第4番(同@8’12A7’27)、第5番(同@6’09A9’28B4’57)、第5番中間楽章に少しタイム差が出ており本盤演奏は少し普通より短めだと思われます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2013/01/10

    1940年代のVPOのコンサートマスターだったシュナイダーハンはその後特に後進の指導等にもその活動力点を移していったのですが、正直そんなに個性を印象づけるヴァイオリニストではありませんでした。しかしながら古典的にそれもバランスの取れた演奏は上手く言えませんが「無難さ」があり安心してほぼ曲そのものの鑑賞に適した感じなので本盤1965年彼(当時50歳)がクリーン(同37歳)と組んで収録したシューベルトのV/Pソナチネも実にその親しみ易いメロディをごく自然に引き出した仕上がりになっております。曲自体もそんなに小難しいことも強烈な個性も無くただある意味ウィーン的雰囲気が何となく演奏で伝わっております。ウィーンっ子のクリーンもその辺り絶妙な呼吸であります。演奏タイムは第1番D384(@4’22A3’50B3’55)、第2番D385(@6’20A5’53B2’17C3’49)、第3番D408(@4’22A3’22B2’26C3’40)となっております。なお、シュナイダーハンは1953年にもゼーマンのピアノで本曲を演奏録音(モノラル)しておりタイムは第1番D384(タイム@4’35A4’08B4’12)、第2番D385(同@6’32A6’57B2’29C4’00)、第3番D408(同@4’33A3’35B2’25C3’56)と夫々本盤演奏とちょっと様子が異なっています。なお、本盤1965年収録のドヴォルザークのV/Pソナチネ(@5’27A4’09B2’43C5’32)は未聴であります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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