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♂猫Junn-Junn さんのレビュー一覧 

検索結果:156件中136件から150件まで表示

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     2016/04/27

    10曲38分…フルアルバムっていうよりはほぼEPって感じの分量、
    そう考えると、まとめ買い価格で35%引きで¥1,538
    って値段で買った時には、お買い得かなって思ったけど、
    その35%引きので、ちょうど妥当な価格だったのかな、
    という気もしてきたり…
    歌詞カードとか、そういうのも付いてない、
    ジャケットとCDのみ、だしね…
    肝心の中味の楽曲は…というか、先ず…
    2014年夏から秋…
    カナダ人ソプラノサクソフォン奏者Jane Bunnett
    と5人組キューバ人女性バンドMaqueque(マケケ)がコラボした
    女性6人の楽曲アルバムが紹介されてて、そのマケケの
    ソウルフルなヴォーカルの人が、ダイメ・アロセナ、だったんだけど…
    そのダイメ・アロセナが、
    ソロ名義で2015年に発売したのが、この「Nueva Era」<新時代>
    これまで、
    放送等で収録曲中の
    「Madres」と「Sin Empezar」と「Crystal」
    は何度か耳にしたことがあったけど、
    今回、買って手元にCDが漸く届いたので、
    全10曲をざっと、聴いてみて…
    ダイメ・アロセナというとやはり、サンテリア音楽の要素や、
    そのルーツである西アフリカのヨルバのリズムやヨルバ語の歌詞を含む、
    ソウルフルな歌声の楽曲…
    っていうのが一番の特徴で、上述の3曲は特に、
    その特徴が強い楽曲かなって感じだけど、他の曲も、
    スペイン語で歌ってたり、英語で歌ってたり、曲調は全体的には、
    ジャズを基調とした曲が多い感じだけど、どの曲も、
    多かれ少なかれ、サンテリアの雰囲気が漂う感じ、そして魅力的な、
    ソウルフルな歌声…
    でも、この力強いソウルフルな歌声とは違い、
    ダイメ・アロセナ本人は、小柄でポチャッとした人なんだとか。
    上述の3曲以外では、
    個人的には2曲目の「Drama」が、
    曲調も歌声もどっちもカッコイイなって感じで気に入ったかな、
    と。
    あと、最後の10曲目、アルバム表題曲「Nueva Era」
    は、幻想的で、サンテリアな雰囲気漂う、神秘性のあるコーラス曲、
    って感じで興味深かったり…。

    …そんなこんなで、最初、10曲、38分か…短いな、と思ったけれど、
    実際に聴いてみれば、
    合計の分数は38分と短めだけれど、
    色んなものが凝縮された濃密な38分って感じになってるので、
    コレはコレで、悪くはなかったな、
    と…短いけど、価値ある1枚だな、と思えるアルバムだったと思う。

    つい先日、
    NPRの音楽番組Alt.Latinoの
    「Music, Laughter, Honey: Dayme Arocena’s Secret Recipe」
    という放送回で、ゲストDJとして登場していたダイメ・アロセナの肉声
    と、彼女の考え方や人柄、っていうのを知れて、
    より親近感や好感を抱いて、益々興味が湧いたし、今後の活躍が、
    楽しみだな、
    と…ってことで、
    来月発売になるEP「One Takes」も、もう注文してあるけど、
    そっちも、楽しみです。

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     2016/04/26

    全6曲58分…
    自分は、ホセ・パブロ・モンカイヨの幻想曲「ウアパンゴ」<Huapango>
    を手元に置いておきたいな、と思って収録されてるCDを探したら、
    買えそうなので出てきたのが、コレだけだったので、とりあえず購入…
    この曲との出会いは、
    1年ほど前、偶然NPRのラジオ番組を聴いていて、
    「メキシコ革命が終わった1920年代以降、メキシコでは、
    それまでは単にヨーロッパの音楽であったクラシック音楽ジャンルにおいて、
    ラテンアメリカまたはメキシコのアイデンティティ
    を持った交響曲を生み出そう、という作曲家達が多く登場し、
    一つの文化的ムーヴメントとなった」
    という過去経緯があったことを知って興味が湧いて、
    その一例として紹介されていたのが、
    このモンカイヨの幻想曲「ウアパンゴ」だったんだけど、
    実際にCDを聴いてみると、収録曲には他にも、
    ホセ・パブロ・モンカイヨだけでなく、
    同じくその、
    メキシコ革命終了後に起こった音楽文化運動の流れの中で活躍した
    作曲家カルロス・チャベスの交響曲 第2番「インディオ」
    <Sinfonia India (Symphony No. 2)>
    とか、更には、同時期のメキシコの作曲家ブラス・ガリンドの
    「素人楽団の調べ」<Sones De Mariachi>
    やスィルベストゥレ・レブエルタス
    の<Ocho X Radio>や<Sensamaya>
    といったオーケストラ曲、
    そして、同時期のスペインの作曲家で、
    一時期はメキシコに亡命していたロドルフォ・アルフテルの、
    まだメキシコに亡命する前のスペイン時代だけど、
    1936年のオーケストラ曲
    <Don Lindo De Almeria>
    という全6曲58分が収録されていて、個人的には、どれも興味深く聴けて、
    よかったな、という感じ。
    多様なラテンアメリカの音楽文化の中には、
    こういうクラシックジャンルの作品群もあるんだな、
    というのが窺い知れる1枚だった、
    って感じで。
    ただ、個人的には、CDの収録時間的に、
    もう少し余裕があったろうから、
    メキシコ革命終了後のそういう流れを受け継いでる
    現代メキシコの作曲家アルトゥロ・マルケスの人気楽曲
    「ダンソン・ヌメロ・ドス」<Danzon No.2>
    も収録してくれてれば、
    よりベストだったかな…という感じ…
    とりあえず今、自分の手元では、
    今回買ったこのCDの6曲と、
    (別CD「Gustavo Dudamel Discoveries」に収録されていた)
    そのアルトゥロ・マルケスの<Danzon No.2>と<Conga Del Fuego>
    それと、スィルベストゥレ・レブエルタスの
    <La Noche De Los Mayas: 2. Noche De Jaranas (Scherzo)>
    という3曲を加えた9曲1時間18分を、
    1組のリストにして、
    今後も、折りを見て、繰り返し聴いて楽しみたいな…
    と、そんな感じです。

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     2016/04/24

    計16曲1時間16分弱…青春時代に「Abraxas」や「Santana III」
    を聴いていた人達と、そうでない人達とでは、
    この新譜を聴いて感じる部分は、随分違ってくるのかもね…

    …1969年から1971年頃という、自分が生まれるよりも前、
    の時期に、ロック音楽ジャンルで新しい道を切り拓いたサンタナ
    というバンド…自分には今まで、
    縁がなく、バンド名とかは何となく聞いたことがあっても、
    数年前までは、ほとんど何も知らなかった、
    という感じなんだけど…
    …今回、ちょっと縁があって、
    というか、毎週聴いているNPRの音楽番組Alt.Latinoで、
    2016年4月中旬に
    「Carlos Santana Breaks Down His Band’s Trailblazing Sound」
    という放送回があり…
    (放送の詳細は、この放送回の上記サブタイトルで検索すれば、
    すぐ放送が聴けます)
    …それを聴いてみたら、
    今まで自分の人生に、ほぼ無縁だったサンタナ、というバンド
    に少し身近に興味が湧いたので、
    「Abraxas」
    「Santana III -Legacy Edition」
    「Corazon」
    「Santana IV」
    という新旧4作品を注文したら、全部在庫あり商品だったんで、
    2日後には届き…


    …ざっと聴いてみた第一印象としては、
    「Abraxas」→「Santana III -Legacy Edition」→「Corazon」
    と聴いてから、この2016年の今現在の最新アルバム「Santana IV」
    を聴いてみて…その、
    今回購入した4作品の内、「Corazon」に関しては、
    他の3作品とは違って、
    サンタナのオリジナルアルバムっていうよりは、
    多彩なゲストアーティストを迎えての企画モノ系コラボアルバム、
    っていう感じで…まぁ、ソレはソレで、
    興味深いしアリだと思うけど…この、「Santana IV」は、
    「Abraxas」→「Santana III -Legacy Edition」
    という流れの延長線上にある同種類、同系統のアルバム作品である、
    というのは十二分に分かる、その手の雰囲気は漂いまくりの、
    そういう作品だったことは間違いないと思う…
    でも…つい先日聴いた上述の音楽ラジオ番組でのカルロス・サンタナ
    の話からすると、
    サンタナってバンドの音楽創作の原動力は、
    (少なくとも主流のメインストリームの音楽シーンでは)
    まだ誰もやってない新たな音楽を生み出したい、
    ってことで、
    ソレまでには互いに関連性のなかった音楽ジャンルの要素を
    色々と掛け合わせて、新しいサウンドを創り、
    道なき道を切り拓いてきた…というのがサンタナというバンド
    の本質なのかな…と語られた話から理解したんだけど…
    だから当然、
    この「Santana IV」でも、今まで誰もやってないような何か、
    を聴かせてくれるのかな…
    という気持ちで、聴き始めたんだけど…そういう観点から聴くと…
    第一印象としては正直、
    誰もやってない新しいモノを生み出したい、っていうスピリットは、
    もう今は失っちゃったんですか?
    または、
    そのスピリットを失ったわけじゃないけど、
    1971年の「Santana III」から45年も時が流れて、
    自分達が道を切り拓いた延長線上で、
    後に続いた色んなアーティスト達が、45年の間にアレコレとやり尽くして、
    もう今更、コレまでにない新しいモノは搾り出しても出て来ない、
    ってことですか?
    みたいな…要は、聴いてみて、
    「Abraxas」や「Santana III」と比べて大差ないっていうか、
    今回収録されてる16曲は全部、新たに創られた新曲らしいけど…
    一体何処に、
    「Abraxas」や「Santana III」よりも新しい要素があるんですか?
    みたいな…または、仮に、
    今までにない新しい何かはもはや生み出せなくとも、
    「Santana III」から「Santana IV」に至るまでの45年間に、
    夫々のメンバーが積み上げてきたアレコレは、
    何処に反映されてるんですか?
    みたいな…その、今更、「Santana IV」というタイトルで、
    1970年代半ば頃に発売されててもおかしくなかったような水準の作品を、
    2016年に発売されても、聴く側にどうしろと?
    …っていう、
    第一印象としては、そんな感じで、漠然とした物足りなさが…
    それとも、
    この作品はもう、サンタナ本来のスピリットを捨て去った、
    単に、新時代を切り拓いていた1970年前後の時期を懐かしむ為だけの、
    同窓会アルバムか何かなんですか?
    みたいな…
    聴いてみての第一印象としては、そんな感じなんだよね…。
    自分は今回、1週間以内っていう短期間で、
    「Abraxas」→「Santana III -Legacy Edition」→「Corazon」
    →「Santana IV」というふうに聴いたので…
    「Santana III」から「Santana IV」に至るまでの45年間分の作品は、
    聴いていないし、実質ほぼ何も知らないんで…
    その45年の間にもう、力尽きて挫折してコレ以上新しいモノは、無理…
    みたいな、そういう変遷を辿った末の、
    今この「Santana IV」の発売、って流れになったのなら、
    ソレはソレで、1つのドラマ的な要素も感じられるのかも知れないけど…
    自分は、その辺の過去経緯は知らないんで、
    純粋に、今も、新たな可能性を現役バリバリで追求し続けてるバンドだ、
    と思って、今回コレを買って聴いたんで…


    …で、その後…
    2回3回と再度繰り返して聴いてみれば、その、
    まぁ、「Abraxas」→「Santana III」→「Santana IV」という、
    その方向性の流れの中で、
    より、バリエーションの幅は確かに広がってるのは分かったけど…
    (っていうか、45年も蓄積期間があるんだから、広がってないほうが、
    おかしいんで、幅が広がってるのは、当然なんだけど…)
    結局、1970〜1971年当時の「Abraxas」や「Santana III」の楽曲は、
    当時誰もやってなかったようなことを、
    やってて凄かったんだな、
    と思うけど、今この「Santana IV」の楽曲を聴いても、
    そりゃ45年前のあの時よりも、
    音楽的組み合わせの幅は広がってるけど、でも、
    ソレらはもはや、
    今まで誰もやってないものをサンタナが新たに道を切り拓いてやってる、
    というふうには聴こえない…
    みたいな…まぁ、かつて彼らが切り拓いた道が、
    その後どんどん後進のアーティスト達に押し広げられて、
    物凄く、進化発展を遂げて、
    かつ、インターネット時代の到来とか、そっち方面の進化も相俟って、
    メインストリームの音楽では画一的な同じようなモノが氾濫する、
    みたいなこともある反面、
    ネット経由で多くのアーティストが全世界に向けて音楽発信を出来る時代
    になったことで、音楽の多様性が増す方向性も、
    同時に生まれている…今は、そういう時代になったから…
    という…時代の変化、を感じさせられる作品、
    だとも言えるのかもね…
    2016年発売の「Santana IV」を聴いてももはや特別に凄いとは、
    感じられないっていうのは、
    そういうことだと、思うんで…ただ、
    もはや音楽界に革新をもたらす系の画期的な作品ではない、
    のだとしても、それでも勿論、
    何度も何度も繰り返し聴いても飽きない、
    高い音楽的品質っていうのは、あると思うので、
    ソレ自体は、やはり、流石だなぁ、
    とも思ったり…

    …まぁ、そんな御託はともかく…
    収録曲の内で、自分の印象に残った曲は…
    っていうか、7曲目の「Choo Choo」と8曲目の「All Aboard」
    ってのは1つの曲じゃ、ないんですか?…みたいな…
    ホントは2つで1曲だけど、ヴォーカルが歌い終わった直後からの、
    余韻の演奏部分だけを独立して聴けるように、
    トラックを2つに分けた、ってこと?
    ソレは曲の斬新さとか革新的かとか、そういうのとは違う意味で、
    あれ?と聴いてて思っちゃったんで印象に残った…
    全体としては、
    ブルースとかリズム歌謡的なものから
    ブラジルのポピュラー音楽的なモノまで、幅広い音楽要素
    をアフリカ系のリズムと掛け合わせて、
    っていう、多様さがこの作品の売りの1つではあるんだろうけど…
    個人的には、
    15曲目の「Come As You Are」みたいな、
    何か、「夏の海に気楽においでよ!」的な雰囲気を感じさせる明るい
    ブラジリアンな曲調に、その他の要素が混ぜこぜになった、
    そんな曲も、気楽に楽しめつつ、
    よくよく聴くと、色々興味深かったり…

    …結局のところ、今回のアルバムってのはもう、
    今更、革新的な新しいことをするとか、そういうアレでやるんじゃなく、
    各メンバーが夫々に好きな音楽要素を、
    好きなモノを好きなだけぶち込んでごちゃ混ぜにして創りました、
    みたいな作品なのかな、と…
    5〜6回とか繰り返し聴いている内に、そんな感じに思えてきたり…
    で、やってて楽しそう、みたいな部分から、
    聴いてるこっちも楽しくなる、

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     2016/04/23

    …今回、ちょっと縁があって、今まで自分の人生に、
    ほぼ無縁だったサンタナに少し身近に興味が湧いたので、
    「Abraxas」
    「Santana III -Legacy Edition」
    「Corazon」
    「Santana Iv」
    という新旧4作品を注文したら、全部在庫あり商品だったんで、
    2日後には届き…


    …ざっと聴いてみた第一印象としては、
    「Abraxas」→「Santana III -Legacy Edition」と聴いた後に、
    この「Corazon」を聴いたら、ちょっと、え?同じバンドのアルバム?
    と少し面食らう面も、ないではないな…
    みたいな…まぁ、
    1971年の「Santana III」から2014年の「Corazon」まで、
    43年とか時間が空いてるっていうか、
    時が流れてるんで…そういう観点からの変化ってのも、
    ある程度はあるんだろうけど…
    それよりも…
    その、コレは、サンタナのオリジナルアルバムっていうよりは、
    サンタナとラテンアメリカまたはスペイン語圏系のヴォーカリストやバンド等
    とのコラボアルバム、みたいな例外的なアルバム…
    だったんだな…
    と。
    選曲基準はよく分からないけど、半分以上の楽曲は、
    誰かが歌ったり演奏したオリジナルがある曲で、
    ソレをサンタナ流アレンジを加えて、サンタナとゲストが演奏し、
    かつ、主にスペイン語圏での、
    有名アーティストをヴォーカルに迎えて歌ってもらう、
    みたいな…全12曲の内の、1曲目から11曲目までの11曲は、基本、
    そんな感じ…最後の12曲目は、
    サンタナ初期の1969年から1971年頃とかに、
    新しい音楽を模索するサンタナに多大なインスピレーションを与えた
    ミュージシャンの内の1人、
    ブラジルのギタリストBola Sete(ボラ・セチ)の楽曲を、
    サンタナ流に、という短い演奏曲、でアルバムを締め括ってる、
    みたいな体裁。

    余談で、
    自分は、このアルバムについて知ったのは、
    2年前の2014年秋にカルロス・サンタナが回顧録を出版して、
    それに関連して、
    色々インタビューしたのを紹介しているNPRの放送
    「In Music, Carlos Santana Seeks The Divine」
    とか
    「Carlos Santana: ’I Am A Reflection Of Your Light’」
    とかを耳にしたりして…
    (放送の詳細は、上述の夫々の放送タイトルで検索すれば、
    放送記事ページが出てきて、すぐに聴けます…)
    それで、カルロス・サンタナという人の、生い立ちとか色んな話を、
    肉声で聴けて、
    それまで、全然縁もなく、何も知らない感じだった、
    サンタナってバンドに少し興味が湧いて…
    みたいな感じになり、その時に、2014年の春には、
    サンタナ初のスペイン語楽曲アルバム「Corazon」が発売になった、
    というような紹介もしていたので、
    それで、ちょっと気にはなってたんだけど…最近まで買うには至らず…
    でも、今月2014年4月中旬に、
    サンタナの新譜「Santana Iv」が発売になるって際に、
    毎週聴いているNPRの音楽番組Alt.Latinoで、
    「Carlos Santana Breaks Down His Band’s Trailblazing Sound」
    という放送回があり…
    (この放送の詳細も、この放送回の上記サブタイトルで検索すれば、
    すぐ放送が聴けます…)
    …という経緯は、「Abraxas」
    (アブラクサス/日本盤タイトル:天の守護神)
    の商品レビューのところで書いたので、そちらを見てもらえれば、
    ってことで、ここでは割愛するけれど…
    ともかく、その放送を聴いて、
    サンタナってのは時代を切り拓いた凄いバンドだったんだな、
    というのが少し実感を持って理解出来たので、
    それで、この機会に、
    と思ってこの「Corazon」も他のCDと一緒に買ったんだけど…
    ただ、2年前に、
    「サンタナ初のスペイン語楽曲アルバム」って感じで紹介されてるのを
    耳にしていたけど…
    実際に聴いてみたら、英語で歌われてる曲が4曲くらいあって、
    アレ?と思っちゃった…
    CD前半4曲目と5曲目とは、英語とスペイン語が両方使われてる楽曲、
    CD後半9曲目と10曲目とは、完全に英語の歌詞の曲だったんで…
    …ま、いっか…

    それはそうと、自分は収録曲の内の、
    オリジナルを知っていたのは4曲目の「Oye 2014」だけで、
    コレは、ティト・プエンテのオリジナルまたは、
    そのオリジナルのサンタナ版カバー、
    1970年の「Abraxas」収録の「Oye Como Va」
    を知ってると、アレが、ヒップホップ系DJリミックスで、
    こんなになっちゃったのか?!みたいな驚きで、
    最初聴いた時に鳥肌が少し立ったんで…
    (2回目3回目と繰り返して聴くと、そうでもなかったけどね)
    他の曲も、単独でもいい感じの楽曲ばかりだけど、
    オリジナルを知っていたほうが、より、面白さとか味わいを感じられる、
    のかなぁ…と、ちょっと思ったりも。
    そういう意味では自分は、他の曲は知らない曲ばっかりだったんで…
    この作品の面白さっていうのを、
    完全には実感持てない又は理解出来ないっていう部分が、
    どーしても出てくるので、
    そこが、個人的には少し残念だけど、きっと分かる人には、
    自分よりもずっと、この作品の面白さが実感出来るんだろうな、
    と。

    …そうそう、別の余談で、8曲目の「マルガリータ」
    って曲の歌…自分はソレ最初聴いて、
    少しかすれた声の女性歌手が歌ってるのかな、って思ったんだけど…
    ロメオ・サントスって男性歌手の歌声だったようで…
    少し驚いたりも…

    …多彩なゲストヴォーカルやバンドの中で、個人的にツボだったのは、
    アルゼンチンのバンド、ロス・ファブロソス・カディジャクスと、
    コロンビアのチョッキブ・タウン…それから、
    メキシコのリラ・ダウンズ、スペインのニーニャ・パストリと、
    アルゼンチンのソレダールという女性3人のトリオ…
    この3人は2014年のラテングラミー賞で、
    3人でコラボした「Raiz」ってアルバムで「Best Folk Album」部門で、
    賞を受賞してたけど…このサンタナのにも、
    参加してたんだな、みたいな…

    そんなこんなで、総括的には、
    今回ここのサイトで、このアルバムを900円で買えたんで、
    900円でコレだけ楽しめたら十分でしょ、
    くらいの満足度は十二分にあったんで、買った甲斐はあったと思います。
    コレはコレで今後も折りを見て、
    末永く、繰り返し繰り返し聴いて楽しもう!
    そんな感じです。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/04/22

    …聴いてみて、漠然と、「温故知新」っていう言葉が連想された…
    そんなアルバムでもあるかな…

    …1969年から1971年頃という、自分が生まれるよりも前、
    の時期に、ロック音楽ジャンルで新しい道を切り拓いたサンタナ
    というバンド…自分には今まで、
    縁がなく、バンド名とかは何となく聞いたことがあっても、
    数年前までは、ほとんど何も知らなかった、
    という感じなんだけど…
    今回、毎週聴いているNPRの音楽番組Alt.Latinoで、
    2016年4月中旬に
    「Carlos Santana Breaks Down His Band’s Trailblazing Sound」
    という放送回があり…
    (放送の詳細は、この放送回の上記サブタイトルで検索すれば、
    すぐ放送が聴けます)
    …という経緯は、「Abraxas」
    (アブラクサス/日本盤タイトル:天の守護神)
    の商品レビューのところで書いたので、そちらを見てもらえれば、
    ってことで、ここでは割愛するけれど…
    ともかく、今回、
    縁が巡ってきて…サンタナに少し身近に興味が湧いたので、
    「Abraxas」
    「Santana III -Legacy Edition」
    「Corazon」
    「Santana Iv」
    という4作品を注文したら、全部在庫あり商品だったんで、
    2日後には届き…


    …ざっと聴いてみた第一印象としては、
    2枚組でトータルの曲目も多いし、片方はライブ盤だ、
    ってのもあるんだろうけど…
    最初に聴いた「Abraxas」よりも、
    テンション上がる系のサウンドの曲が多かった気がするね…
    それと、やはり…
    常に、新しいことをやろう、新しい、他とは違うモノを提供しよう、
    という精神で全ての曲が創られてるんだな、
    という印象。

    その…
    「アブラクサス」が、
    アフロ・キューバンなサウンド
    (マンボやサルサやチャチャチャやワワンコ等)や、
    アフロ・カリビアンなサウンド(ドミニカ共和国のメレンゲ等)
    のリズムを上手く取り込んだ…
    ロックのギター等と、
    ドラムスやラテン系パーカッションでの
    アフリカ系ビートの影響を受けたラテンのリズム、
    というのが織り込まれた楽曲群だった…
    のと同様に、
    この「Santana III」でも、
    ロック音楽と、キューバやカリブ海のサウンドとを組み合わせて、
    ソレまでになかった新しい楽曲を創る、
    という基本方針とか、創作精神は全く同じだけれど、
    でも生み出された音楽は同じではないっていうか…つまり、
    ロック音楽でも、
    激しいギター演奏が光るロックから、
    ブルース的なロック、ジャズ的なロック、ポップ音楽に近いロック…
    それは、ビートルズ的ロックとでもいうか…
    とか、他にも、ソウル的だったり、ファンク的だったりとか…
    色々と幅広いわけで…
    で、一方で、
    アフロ・キューバンだったりアフロ・カリビアンなリズム、
    ひいてはラテン音楽のリズムやメロディにもかなりの種類や多様性が、
    あるわけで…
    という、その組み合わせ方を、「アブラクサス」の時の楽曲群とは違う、
    新しい組み合せをどんどん試して、
    (1971年時点での)音楽の新しい可能性を切り拓き続けている…
    みたいな、そんな楽曲アルバムが、
    オリジナルの「Santana III」で、この「Legacy Edition」では、
    ボーナストラックで、当時の未発表音源の曲を追加したり、
    更に、
    1971年7月4日に行われたライブ音源のライブ盤を1枚付けた、
    という2枚組仕様になっていて、
    ライブ盤のほうには、「アブラクサス」の収録曲であり、
    サンタナの代名詞的楽曲でもある
    「Black Magic Woman/Gypsy Queen」や「Incident at Neshabur」等、
    「Santana III」以前の楽曲も含まれていて…
    1971年当時のサンタナってのを存分に味わえる感じのアルバムCD
    …それが1700円前後の価格で買えたって面でも、
    相当お買い得感はあるし…
    それも含めての満足度は、かなり大だな、
    と。

    余談で…
    収録曲中の「Everything’s Coming Our Way」って曲を聴いて、
    ふと、
    21世紀の今、
    1960〜1970年代のレトロなラテン音楽要素を、
    クリエイティヴに現代に蘇らせよう、って感じの音楽を創出して
    注目を集めている、
    ロサンゼルスを拠点に活動する中南米系アメリカ人4人組
    のラテンソウル系バンド、チカーノ・バットマン、
    の曲とかを思い出したり…
    ってことで、
    前に聴いたチカーノ・バットマンのヴォーカルの人の話だと、
    (1984年生まれである)彼の創る音楽は、
    音楽好きの父親の影響で子供時代によく聴いていた、
    ブラジル音楽や南米のロック音楽、サイケデリック・ミュージック、
    ソウルミュージックや1960年代末から1970年代初期のポップ・ミュージック
    の影響を受けている…ってことらしいけど、
    その中には、サンタナの楽曲群もやはり含まれてるんだろうな…
    みたいなことも、ちょっと感じたり。
    …そうやって、音楽は受け継がれ発展を遂げていく、のかな…
    と。
    で、ある意味、サンタナの創出した楽曲も、
    今、チカーノ・バットマンが創出する楽曲も、「温故知新」
    というキーワードを共通して持ってるのかな、
    みたいなことも思ったり。

    …別の余談で…上述の、2016年4月中旬に放送されたラジオ番組内で、
    カルロス・サンタナが語っていた感じからすると…
    このサンタナというバンドは、
    コレがサンタナの音楽だ、という固定した枠を固めてソコを追求する、
    というバンドなのではなくて、
    とにかく、
    新しい組み合わせをどんどん試して新しいサウンドを生み出そう、
    誰も行ってない新しい道をどんどん切り拓こう、
    と前進前進し、音楽的可能性の枠を押し広げ続ける…
    そういう音楽的欲求を原動力にしているバンド、
    のようなので…
    この「Santana III」の後も、
    ソレまでに創り上げた画期的な楽曲群も、一旦生み出してしまえば、
    もう過去の産物なのであり…
    ソレらに縛られることなく、どんどん、
    新しい組み合わせを試す、挑み続ける…そういう道を、
    進んだんだろうな…
    と…今回、この作品を含むサンタナの新旧4作品を買って聴く縁が、
    自分に巡って来たわけだけど、また縁があれば、
    1971年の「Santana III」から2014年の「Corazon」までの間の期間…
    …考えたら、この間40年以上ある、ってこと自体凄いよね…
    に発表された作品も聴ければいいかな、
    と思っています。

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     2016/04/21

    アフロ・カリビアンなリズムやアフロ・キューバンなリズムと、
    その楽器とをロック音楽と組み合わせて、
    1970年当時としては、画期的な新しいサウンドを生み出して、
    色々と垣根を越えた成功を収めて、
    当時、音楽の新しい可能性を切り拓いたパイオニア的なアルバム
    がこのSantanaの「Abraxas」
    (アブラクサス/日本盤タイトル:天の守護神)
    で、そんな歴史的な作品(の1998年のリマスター盤だけどね…)
    が税込み900円の特売価格で買えたのは、個人的には、
    超掘り出しモノで、超ラッキーだったな、
    と。

    …1969年から1971年頃という、自分が生まれるよりも前、
    の時期に、ロック音楽ジャンルに新しい道を切り拓いたサンタナ
    というバンド…自分には今まで、
    縁がなく、バンド名とかは何となく聞いたことがあっても、
    数年前までは、ほとんど何も知らなかった、
    という感じなんだけど…
    今回、毎週聴いているNPRの音楽番組Alt.Latinoで、
    「Carlos Santana Breaks Down His Band’s Trailblazing Sound」
    という放送回があり…
    (放送の詳細は、この放送回の上記サブタイトルで検索すれば、
    すぐ放送が聴けます)
    今回のこの特集放送は、今月サンタナが、「Santana Iv」
    という新譜アルバムを発売する、
    っていう部分とも関連している、というか…
    その新譜「Santana Iv」は、今から45年以上前の、
    1969年から1971年にかけて発売されたサンタナの最初の3枚のアルバム
    「Santana」「Abraxas」「Santana III」
    を録音した時のメンバーの大部分が再結集して制作された、
    という作品らしく…
    当時、それまでになかった新しい音楽を切り拓いた、
    その時と同様のスピリッツを持って、
    今再び生み出された新譜だ、ってことで、
    この正味30分の放送内では、
    この「アブラクサス」収録曲中の、
    これぞサンタナ、という特に代名詞的な2曲、
    「Black Magic Woman/Gypsy Queen」

    「Incident at Neshabur」
    とを細かく分解し、具体的に何がどう画期的だったのか、
    というのを解説、
    更に、カルロス・サンタナと、ドラムスのマイケル・シュリーヴ
    をゲストに迎え、当時の話を色々聞く…
    という内容、プラス、新譜「Santana Iv」の収録曲も2曲紹介する…
    という30分の放送だったんだけど…
    自分は先ず、
    今までサンタナと名前を聞いても具体的にどんな音楽、
    っていうのが全然ぴんと来ない感じだったんだけど、この放送で、
    「Black Magic Woman/Gypsy Queen」

    「Incident at Neshabur」
    とを聴いて、
    「あぁ、この曲聴いたことある、あぁコレがサンタナか!」
    と気付いて驚いたっていうか、
    ホントに、この5年ほど、よりも以前は、
    「サンタナ」って名前を聞いても何もぴんと来なかったけど、
    30年以上前とかの子供時代から、
    サンタナの曲だとは知らずに色々と耳にしてたんだな、
    と思ったり、
    サンタナってのは時代を切り拓いた凄いバンドだったんだな、
    というのが少し実感を持って理解出来たので、
    少し興味が湧いて、
    じゃあ、この機会に、その新譜「Santana Iv」
    と、かつて、新時代を切り拓いた
    「Abraxas」と「Santana III」…それから、
    2年前に、関心を持ってたけど、買うには至ってなかった
    2014年発売の「Corazon」を、
    一緒に買って聴き比べてみようかな…という気になったので、
    ここのHMVで確認してみたら、
    この「アブラクサス」とか、他の作品も、
    900円で買えるのがあったり、
    っていう状況だったので、じゃあ、と思って、
    上述の新譜と旧譜…
    「Abraxas」
    「Santana 3 -Legacy Edition」
    「Corazon」
    「Santana Iv」
    を注文したら、全部在庫あり商品だったんで、
    2日後には届き…


    …ざっと聴いてみた第一印象としては、
    歌詞のある曲、ない曲、色々あるみたいだけど、
    基本的に、サンタナってのは、
    凄い歌声だとか、歌詞内容のメッセージ性とか、
    を売りにするヴォーカルメインのバンドじゃなくて、
    演奏メインのバンドなんだな、と。
    今まで、バンド名以外、具体的にサンタナのことを、
    認識してなかった自分的には、
    先ず、そこが、へぇ、っていう感じで…で、
    今の感覚で聴けば、
    こういう音楽をやってる人達は、色々いるわけで…
    でも、ソレらは、
    この彼らが切り拓いた道の延長線上にあるものなんだな…
    と思えば、凄いな、とやはり思うし、
    同時に、今でも、遜色なく楽しめるサウンドだな、
    とも思えて、やはり凄いな、
    と…で、個人的な感覚では、この「アブラクサス」
    の収録曲のは…どの曲も、
    アフロ・キューバンなサウンド
    (マンボやサルサやチャチャチャやワワンコ等)や、
    アフロ・カリビアンなサウンド(ドミニカ共和国のメレンゲ等)
    のリズムを上手く取り込んだ…
    ロックのギター等と、
    ドラムスやパーカッションでの
    アフリカ系ビートの影響を受けたラテンのリズム、
    というのが織り込まれた楽曲群だ、
    ってのが一番の特徴なんだろうけど…日本人的には、
    アフロ・キューバンやアフロ・カリビアンな、
    多様な音楽群を知らなくても、
    イージーリスニング的に気楽に楽しめるメロディ、
    って部分もあるかな…
    というか…特別、聴いてて、滅茶苦茶一気にハイテンションになる、
    ってほどのロック曲じゃないけれど、
    1曲目から順番に聴いていくと、静かにテンションが高まる、
    みたいな…そんな聴き方も、
    出来るんじゃないかな、と思ったり…


    …余談で、当時新しい音楽を切り拓いた、
    っていうけど、でも、
    ソレは全く何もないところから全く新しいモノを創ったわけじゃなく、
    つまり、0から1を創った、無から有を創ったわけじゃなく、
    ソレまでは組み合わされることがなかった音楽ジャンルを、
    上手く組み合わせる形で生み出されたっていう部分も色々と示唆に富む、
    って感じで、興味深いな、と…
    当時1970年前後よりも、ずっと前、ジャズ全盛時代に、
    ジャズに、キューバやカリブ海経由の、
    アフリカ系リズム音楽要素が取り込まれて、ラテンジャズや、
    アフロ・キューバンジャズが生まれたり、
    米国のR&Bやソウル音楽やポップ音楽と、ラテン系の音楽やリズム…
    アフリカのリズムがキューバやカリブ経由で入ってきて…
    みたいな多様な音楽文化がNYでごちゃ混ぜになって融合したのが、
    1960年代中盤頃にブーガルーというジャンルとして花開く…
    そういうのと同様に、
    1969〜1970年頃には、サンタナが、
    ロック音楽と、キューバやカリブ海のサウンドとを組み合わせ、
    垣根を越えてヒットする新しいモノが登場…
    それ以降だって、今までに、
    電子音楽とクンビアとを融合させた音楽、が創造されたり、
    南米の、
    タンゴ系の音楽やムルガ、ミロンガ、カンドンベの音楽要素…
    をベースに、それらを、
    電子音楽やロック、ポップ音楽と融合させた音楽を創るバンド
    が登場したり…
    電子音楽とブラジルのアマゾン地域の民族音楽とを融合させて
    新たなサウンドを創出させたDJが登場したり…
    そういうことの、繰り返しで、
    音楽の可能性が、どんどんどんどん広がり切り拓かれてきた…
    ってことなんだよな…
    今回の、サンタナ、の件では、そんなことにも、
    想いを馳せてみたり…
    そういうのも、音楽を聴く醍醐味の1つかな、と…

    そうそう…
    ハンガリーのジャズ・ギタリスト、ガボール・ザボの
    1966年の曲「Gypsy Queen」と
    英国のピーター・グリーンの1968年の曲「Black Magic Woman」
    とをメドレー的に合わせて、
    「Black Magic Woman/Gypsy Queen」として1970年にカバーした、
    って話も…
    今回こういう放送を聴かなければ、
    ガボール・ザボとか、
    ピーター・グリーンとか彼のいたバンド Fleetwood Macとか、
    そういうミュージシャンやバンドを知ることもなかったと思うし…
    あと放送内の会話内で、
    ブラジル人ギタリストのBola Sete(ボラ・セチ)…放送内では、
    ボラ・セテって発音されてたけど…
    そんな人のことにも言及されてたりで…その辺も、
    色々と知れて興味深かったな、と…


    …そんなこんなの、
    1970年のオリジナル盤の9曲に、ボーナストラックが3曲追加された
    計12曲52分の、リマスター盤…
    今回、縁があって、色んな発見もあり、
    更には900円という超お得な価格で買えたし、
    個人的満足度は、大、だな…
    そんな感じです。

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     2016/02/14

    バディ・リッチ54歳時のライブ演奏アルバム。

    自分は、映画『Whiplash』(2014/邦題:セッション)
    を観て、Buddy Rich(バディ・リッチ/1917-1987)という人がいたのか、
    と興味が湧いたというか…
    今まで自分は、ジャズ系でも、
    デューク・エリントンはピアノとか、
    ベニー・グッドマンはクラリネット、
    サッチモことルイス・アームストロングはトランペット、
    バードことチャーリー・パーカーはサクソフォン、
    とか…そういう人達の楽曲は色々聴いたことがあったものの、
    ジャズのドラマーの人っていうのに、
    着目したことって、なかったなぁ、と思って…
    だから、機会があれば、バディ・リッチの作品も聴いてみたいな、
    と思っていたので、今回
    「Rich In London」
    「Swingin’New Big Band」
    「Three Classic Albums Plus」
    の3作品を購入。
    「Three Classic Albums Plus」
    が中々入荷せず2ヶ月余り待ったけれど、漸く入荷して全部揃ったんで、
    遂に手許に届き…
    少し確認してみると、
    「Swingin’New Big Band」は、1966年のライブアルバム、
    「Rich In London」は、1971年のライブアルバム、
    「Three Classic Albums Plus」は、
    1954〜1957年にかけて発売された4つのスタジオアルバム
    「The Swinging Buddy Rich」(1954)、
    「Buddy and Sweets」(1955)、
    「The Wailing Buddy Rich」(1955)、
    「This One’s for Basie」(1957)、
    を2枚のCDに収めた、という作品だ、と分かったので、
    「Three Classic Albums Plus」→
    「Swingin’New Big Band」→
    「Rich In London」
    の順にとりあえず、聴いてみることに。
    で、全体的な印象としては、
    別にバンドマスターがドラマーのバディ・リッチだからといって、
    ドラムが主体的に引っ張る曲ばかりをやっているわけじゃなくて、勿論、
    最初から最後までドラムがぐいぐい引っ張って駆け抜けるような曲もあるけど、
    基本的には、
    トランペットとかピアノとか他の楽器の見せ場というか聴かせ所も色々とある、
    クラシックでスタンダードなジャズの中で、
    存在感のあるドラムが全体をしっかりと支えて、聴かせ所では、
    特に凄みを発揮しているなぁ、という印象。

    その中で、この「Rich In London」は…
    …このライブ演奏をしてた頃は54歳で、それであの演奏ってのも、
    体力的にも凄そうだな、と素人考えでも思うけれど、
    きっと、
    単に若さと勢いの力だけであの高速のドラム捌きをやってるんじゃなく、
    幾つか演奏動画も視てみたけど、無駄な力が入っていない、
    無駄のない動きで的確に高速に持続的に叩き続けている、みたいな印象
    だったんで、磨き抜かれた円熟の境地に達したドラム演奏技術
    を身につけていればこそ、
    という感じの演奏だから、もはや年齢は関係ないってことなのかな…
    とも思ったり。


    この作品内でのメインの聴き所は、最後に披露された「Time Being」
    って曲だろうけど…ドラム捌きの凄さも堪能出来るしね…
    でも…ドラム捌きの凄さとか、そういうのとは別に…それの1つ前の曲
    「Theme from Love Story」
    ってのが、TVとかCMとか、デパート等での館内に流れてるBGMとか、
    色んな場所で使われてるのを聴いたことがある、
    けっこう多くの日本人に馴染みのあるメロディなんじゃないか、
    というヤツだったんで、印象深かった。
    1971年の年末っていうと、
    映画『Love Story』(1970/邦題:ある愛の詩)
    が公開されて丸一年、みたいな頃、
    この年の初春のアカデミー賞ではアカデミー作曲賞を受賞した、
    そういう映画だったみたいだから…
    まぁ、当時の状況としては、その年に話題になった曲、
    って感じで、演奏曲目に入れたのかな…
    と。

    「Swingin’New Big Band」を聴いた時には、
    短めの曲(…ある意味では標準的な長さの曲…人間の集中力の持続時間は、
    3分程度だ、という観点に立てば…)を数多くって感じの演奏曲群
    で、勿論、じっくりと聴けば、どの曲でもドラム捌きは凄いんだけど、
    基本的にバンドの楽器全体の調和を最重視した曲
    をお客さんに聴かせている感じで、
    どうだ、この俺の高速連打で長尺のドラムソロは!
    というような部分は、
    余り、前面には押し出してないって印象…で、
    そこが少し、物足りない感じもしてたんだけど、この
    「Rich In London」
    は、「Three Classic Albums Plus」の頃の魅力と
    「Swingin’New Big Band」のよさとを、
    足して2で割ったような、いい塩梅の演奏曲の配置に、
    なっていて…
    スローでまったり系の曲も、箸休め的に配置されてるけど、
    基本、聴いててテンション上がる系のアップビート系を軸に据えていて、
    4〜6分半の曲を軸に展開してるんで各曲での、
    ドラムの聴かせ所も「Swingin’New Big Band」より多めで、
    そして、締めの「Time Being」は正味12分40秒あって、
    特に堪能出来るようになっている、
    というのは、この作品の優れた部分かな、と思う…
    あと、
    「Little Train」って曲は、出だしから前半はスローな曲調で、
    後半から速いテンポに切り替わり激しく盛上がっていき…
    クライマックスを迎える、
    っていう感じで、そういうのも楽しいな、と印象に残ったり…。

    …余談的に、自分は、
    アフロキューバンなビートやサウンドのモノを聴くことも多いので、
    今回の一連のバディ・リッチのCDを聴いていて、
    このバディ・リッチが、この高速で精密に叩くドラム技術で、
    アフリカ系やアフロキューバンなリズムを叩いたら、どんな感じに、
    なったんだろうな…みたいな部分にも、
    ちょっと思いを馳せてしまったり…今回聴いたCD群の中にはなかったけど、
    そういうアフロキューバンジャズ系の曲とかも、
    実際には、やってたりしたのかな…

    ともかく、今回このCD
    …9トラック計55分のライブアルバム…
    を聴けて、色々興味深かったし純粋に音楽を楽しめたし、
    最後のトーク部分の雰囲気も味わえたし、
    ってことで、悪くはなかったけど、若干収録時間が短めかな、と…
    因みに、少し確認してみると、コレは元々
    米国では「Rich in London」ってタイトルのアルバムとして
    発売されて、英国では「Very Alive at Ronnie Scotts」というタイトル
    で発売されてて、そっちには追加の曲目も5曲分収録されてた、
    らしいんだけど…
    今回のこのCDは55分で…まだ15〜20分程度容量に余裕あるんだから、
    ケチらずに、もう2〜3曲、たとえば、
    「Very Alive at Ronnie Scotts」に追加で収録されてた5曲
    の中から選んで、ボーナストラック的に、
    入れてくれてれば、より満足出来たんじゃないかな、
    と思ったり…
    まぁでも、コレはコレで、
    それなりに、買った甲斐はあった、んじゃないかな…
    そんな感じ。

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     2016/02/13

    バディ・リッチ49歳頃のライブ演奏アルバム。

    自分は、映画『Whiplash』(2014/邦題:セッション)
    を観て、Buddy Rich(バディ・リッチ/1917-1987)という人がいたのか、
    と興味が湧いたというか…
    今まで自分は、ジャズ系でも、
    デューク・エリントンはピアノとか、
    ベニー・グッドマンはクラリネット、
    サッチモことルイス・アームストロングはトランペット、
    バードことチャーリー・パーカーはサクソフォン、
    とか…そういう人達の楽曲は色々聴いたことがあったものの、
    ジャズのドラマーの人っていうのに、
    着目したことって、なかったなぁ、と思って…
    だから、機会があれば、バディ・リッチの作品も聴いてみたいな、
    と思っていたので、今回
    「Rich In London」
    「Swingin’New Big Band」
    「Three Classic Albums Plus」
    の3作品を購入。
    「Three Classic Albums Plus」
    が中々入荷せず2ヶ月余り待ったけれど、漸く入荷して全部揃ったんで、
    遂に手許に届き…
    少し確認してみると、
    「Swingin’New Big Band」は、1966年のライブアルバム、
    「Rich In London」は、1971年のライブアルバム、
    「Three Classic Albums Plus」は、
    1954〜1957年にかけて発売された4つのスタジオアルバム
    「The Swinging Buddy Rich」(1954)、
    「Buddy and Sweets」(1955)、
    「The Wailing Buddy Rich」(1955)、
    「This One’s for Basie」(1957)、
    を2枚のCDに収めた、という作品だ、と分かったので、
    「Three Classic Albums Plus」→
    「Swingin’New Big Band」→
    「Rich In London」
    の順にとりあえず、聴いてみることに。
    で、全体的な印象としては、
    別にバンドマスターがドラマーのバディ・リッチだからといって、
    ドラムが主体的に引っ張る曲ばかりをやっているわけじゃなくて、勿論、
    最初から最後までドラムがぐいぐい引っ張って駆け抜けるような曲もあるけど、
    基本的には、
    トランペットとかピアノとか他の楽器の見せ場というか聴かせ所も色々とある、
    クラシックでスタンダードなジャズの中で、
    存在感のあるドラムが全体をしっかりと支えて、聴かせ所では、
    特に凄みを発揮しているなぁ、という印象。

    その中で、この「Swingin’New Big Band」は…
    全体的に2分半から4分程度の曲が多いからってのもあるけど、
    長時間のドラムソロがある曲は、
    「West Side Story medley」
    の終盤に少しある程度で、その他の曲は、
    ドラムがメインで引っ張ってる曲でも、せいぜい、
    「Apples (aka Gino)」
    みたいに、トランペットとか他の楽器とのかけ合い的な感じで、
    ドラム自体はほぼ最初から最後までずっと叩かれ続けてるんだけど、
    他の楽器が、そのドラムの演奏に、
    合の手を入れる感じの音的な装飾を付ける感じで、絡んでくる
    っていう感じで疾走感溢れる曲調の…
    そういうのがある程度で、
    基本的にバンドの楽器全体の調和を最重視した曲
    をお客さんに聴かせている感じで、
    「Three Classic Albums Plus」に収録されていた…
    つまり、このアルバムよりも10年若い頃のバディ・リッチの、
    どうだ、この俺の高速連打で長尺のドラムソロは!
    というような…そういう部分は、
    もう余り、前面には押し出してないんだな、
    という印象…
    年齢を重ねて50歳近くなり、そういう風に変わってきたのか、
    このライブアルバムの時だけ偶々そういう趣向だったのか、はもっと、
    他の作品も聴いてみないことには、分からないけれど。
    …っていうか、
    「ビッグバンド」でのライブ演奏であれば、
    そういうものなのかな…
    逆に、そういう演奏をするのが「ビッグバンド」なんだもんね…。
    そういう意味では、
    「Three Classic Albums Plus」の楽曲と比較して、
    明確に差が感じられて、
    興味深い、と言えるのかも…両方聴いたからこそ感じられる違い、
    みたいな…

    そんなこんなで、この、17曲計1時間4分のライブアルバムが、
    セール価格で¥1,000
    という値段だったのも、お得にいい買い物出来たな、って感じだし、
    そういう面も含めて、
    そこそこいいCDに出会えて買った甲斐があったな、
    と思う。

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     2016/02/12

    まだ40歳前、アラフォー時代のバディ・リッチの演奏作品群。

    自分は、映画『Whiplash』(2014/邦題:セッション)
    を観て、Buddy Rich(バディ・リッチ/1917-1987)という人がいたのか、
    と興味が湧いたというか…
    今まで自分は、ジャズ系でも、
    デューク・エリントンはピアノとか、
    ベニー・グッドマンはクラリネット、
    サッチモことルイス・アームストロングはトランペット、
    バードことチャーリー・パーカーはサクソフォン、
    とか…そういう人達の楽曲は色々聴いたことがあったものの、
    ジャズのドラマーの人っていうのに、
    着目したことって、なかったなぁ、と思って…
    だから、機会があれば、バディ・リッチの作品も聴いてみたいな、
    と思っていたので、今回
    「Rich In London」
    「Swingin’New Big Band」
    「Three Classic Albums Plus」
    の3作品を購入。
    「Three Classic Albums Plus」
    が中々入荷せず2ヶ月余り待ったけれど、漸く入荷して全部揃ったんで、
    遂に手許に届き…
    少し確認してみると、
    「Swingin’New Big Band」は、1966年のライブアルバム、
    「Rich In London」は、1971年のライブアルバム、
    「Three Classic Albums Plus」は、
    1954〜1957年にかけて発売された4つのスタジオアルバム
    「The Swinging Buddy Rich」(1954)、
    「Buddy and Sweets」(1955)、
    「The Wailing Buddy Rich」(1955)、
    「This One’s for Basie」(1957)、
    を2枚のCDに収めた、という作品だ、と分かったので、
    「Three Classic Albums Plus」→
    「Swingin’New Big Band」→
    「Rich In London」
    の順にとりあえず、聴いてみることに。
    で、全体的な印象としては、
    別にバンドマスターがドラマーのバディ・リッチだからといって、
    ドラムが主体的に引っ張る曲ばかりをやっているわけじゃなくて、勿論、
    最初から最後までドラムがぐいぐい引っ張って駆け抜けるような曲もあるけど、
    基本的には、
    トランペットとかピアノとか他の楽器の見せ場というか聴かせ所も色々とある、
    クラシックでスタンダードなジャズの中で、
    存在感のあるドラムが全体をしっかりと支えて、聴かせ所では、
    特に凄みを発揮しているなぁ、という印象。

    その中で、この「Three Classic Albums Plus」は…
    1曲目の
    「The Monster」は、
    出たしとか、わりと、いい感じ…
    全体の、各楽器間でのかけ合いしながらの進行とか、
    そして後半の…ドラムのソロ…
    まぁ、凄い、凄過ぎる!っていう感じのアレではあるけど、
    …若干、凄いのは分かるけど、一体何時まで続けるんだよ…的な気持ちに、
    なりかけた頃に、終わる、まぁ、その辺の絶妙な加減も、
    計算の上なのかな…
    という11分9秒の1曲目から始まって…
    「The Wailing Buddy Rich」(1955)
    は、9〜12分弱の長さの曲4曲計44分をじっくり聴かせる、
    という構成。

    次の「The Swinging Buddy Rich」(1954)は、
    2分半〜7分程度の長さの曲を9曲計43分
    っていう構成…その中で、
    「Strike It Rich」

    「The Two Mothers」
    の2曲がドラムソロの長い聴かせ所
    を含んだ曲だったね…
    そして、
    同じドラムソロでも、
    「The Two Mothers」のほうは、
    ただ単に高速のドラムビートを長時間叩きまくる、
    ってだけじゃなく、速度のメリハリとか強弱のメリハリとか、
    そういうのもあるドラムソロだったんで、
    好印象だった感じ。

    その次の「Buddy and Sweets」(1955)は、
    2分〜9分半程度の長さの曲6曲計31分
    っていう構成。
    これの冒頭の1曲目
    「Yellow Rose Of Brooklyn」
    は、出だしから、ほぼ、
    最初から最後までドラムがぐいぐい引っ張って駆け抜ける系
    の4分36秒の曲で、曲の序盤部分以外は、
    全部ドラムのソロを聴かせる趣向の曲でオープニングアクト
    としてのインパクトは絶大だな、
    って印象。
    …あ、っていうか、少し確認してみると、
    オリジナルのLPには2曲目に「Easy Does It」っていう8分16秒
    の曲が入ってるみたいだけど、このCDには、
    収録されてないっぽい…
    CDの容量がいっぱいで入り切らなかったんだろうね…。
    中盤の「Nice Work If You Can Get It」
    は有名な曲なんで、あぁ、こんなバージョンもあるんだな、
    という感じだった…自分が今まで知ってたのは、
    ビリー・ホリデイが歌ってるバージョンだったんで。
    で、その次の
    「Barney’s Bugle」って曲はどうもバディ・リッチ本人が作曲した曲っぽくて、
    ドラムソロの部分がこれまた、
    強烈な高速ドラムビートの連続で、でも同じ高速ビートの中にも、
    少しメリハリとか入れながらの高速だったりで、
    これまたインパクト絶大な感じ。
    次の「Now’s the Time」はチャーリー・パーカーの曲…
    このバディ・リッチのバージョンは、
    1945年頃のチャーリー・パーカーのよりも、ずっとテンポが速い、
    けど、夫々の楽器に聴かせ所を用意してある感じなので、
    演奏時間は1分半近く長い曲に仕上がっていて、
    まぁ、こっちのほうが、
    華やかだし聴いててテンションもより上がる系かな、
    と。

    最後の「This One’s for Basie」(1957)は、
    3分〜7分程度の長さの曲を8曲計42分
    っていう構成。
    これまでの3アルバムでは夫々の1曲目にドラムのインパクトが強く残る系
    の曲を配置していたけど、ここの1曲目は、
    スローにまったりした感じの曲「Blue And Sentimental」が配置されていて、
    激しいドラムの見せ場とかはなく、
    代わりに2曲目の「Down for Double」って曲が冒頭から、
    激しいドラムビートの曲。
    その次の「Jump for Me」の冒頭部分、
    「Down for Double」に含まれてたのと似た旋律が出てきたんで、
    あれ?って思っちゃったけど、その後の部分は、
    特にそういうアレはなく…でも、また最後の部分は同じその旋律が来て…
    まぁ、何かそういう曲だったのかな…
    と。
    …で、このアルバム分で、一番ドラムソロの聴かせ所がある曲は、
    「Jumpin’ at the Woodside」
    って曲…もう、高速連打で長尺のドラムソロが凄過ぎて、
    もう参りました、と笑うしかないね…。
    その次の「Ain’t It the Truth」って曲は、自分には、
    ルイス・アームストロングの歌が印象的な
    「Jeepers, Creepers」って曲の旋律、またはソレに似ていて連想する
    フレーズが散りばめられてる感じがして…
    この曲が創られた経緯とか、ちょっと興味が湧いたり…。

    …何だかんだで、じっくり聴いてみれば、印象に残る曲は、
    わりとあったかな、という印象。
    余談で、
    直接このCDとは関係ないけど、
    でも収録されてる「This One’s for Basie」からの繋がりで、
    Count Basieっていうジャズピアニストでバンドリーダーの
    人がいて、
    「Count Basie Orchestra」(カウント・ベイスィー・オーケストラ)
    っていうビッグバンドが昔あったんだな、
    ということも知れたので、それも、よかった…
    また音楽の興味の対象が広がったから。
    ともかく、
    2枚組で27曲計2時間38分というたっぷりの内容で、
    価格がまとめ買い価格で¥1,164
    という値段だったのも、お得にいい買い物出来たな、って感じだし、
    そういう面も含めて、
    総合的には、そこそこのクオリティのCDに出会えて、
    買った甲斐があったな、
    と思う。

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     2016/02/11

    自分がこのCDを買った理由は…
    去年の年明け頃に偶然聴いた米国のあるラジオ放送の
    Latin Symphony: How Classical Music Saved Dinorah Marquez’s Life
    という放送回→
    http://www.npr.org/sections/altlatino/2015/01/22/352775312/latin-symphony-how-classical-music-saved-dinorah-marquezs-life
    で、その時の内容は、
    ウィスコンシン州ミルウォーキーで2002年から実施されている
    弦楽器音楽教育プログラム「Latino Arts:Strings program」
    (ラティーノ・アーツ・ストリングス・プログラム)の指導者に、
    この音楽教育プログラムの目的や
    ラティーノの移民系米国人の生徒達の境遇のこと等を聞きつつ、
    ラテンアメリカのアイデンティティを持つオーケストラ曲他も紹介する
    …って感じの内容だったんだけど、
    その時に紹介されていた、
    メキシコ人の現代音楽作曲家アルトゥロ・マルケスの
    「Danzon No.2」(ダンソン・ヌメロ・ドス)っていう曲が、
    欧米ではオーケストラに演奏されるメキシコ現代音楽の人気楽曲の1つだ、
    っていうことで、ちょっと印象に残って…
    それが収録されたCDってないのかな…と思って検索とかしてみたら、
    このCDが出てきたんで…
    で、グスターボ・ドゥダメルって人自体にも、
    前から名前は聞いたことがあったし興味があったんで、ちょうどいいかな、
    と思って…
    品薄だったのか、注文から入荷まで2ヶ月程かかったけれど、
    今回無事に届いたので、聴いてみて…

    まぁ、クラシックに詳しくない自分みたいなのでも知ってるベートーベンの
    有名なメロディを含む楽曲から、
    初めて聴いたような楽曲まで、わりと幅広い13曲だったんじゃないか、
    と思うけど、まぁ、自分としては、
    「Danzon No.2」を繰り返し聴いてみたくてこのCDを買ったんで、
    やっぱり一番印象に残ったのは、ソレかな…
    あと、同じくアルトゥロ・マルケス作曲の「Conga Del Fuego」も…
    それと、メキシコ繋がりで、
    Silvestre Revueltas(スィルベストゥレ・レブエルタス/1899-1940)
    という、
    メキシコのクラシック音楽作曲家でヴァイオリニストで指揮者、
    みたいな人がいたっていうのは初めて知ったので、
    そのレブエルタスが、
    1939年のメキシコ映画「La noche de los mayas」(マヤ族の夜)
    の映画音楽を手掛けていて、そこからの1曲、
    も…華やかで賑やかな感じで…色々と興味深く聴けたし…
    1曲目のベートーベンの、
    じゃじゃじゃじゃーん♪じゃじゃじゃじゃーん♪
    から始まって、
    最後の13曲目のバーンスタインの「West Side Story」のマンボ!
    で、華々しく力強く勢いよく締め括る…という1時間21分、
    色々と満喫出来る選曲や配置になってたんじゃないかな、と思う。
    勿論、個別に気に入った特定の曲だけを繰り返し聴く、
    って楽しみ方もあるけど…
    時間がある時は、何回かは、この順番で通して聴いて楽しむ、
    ってのはアリだな、
    という印象。

    …それと、一緒に付いているDVD…何かちょっとした
    インタビュー映像が10数分とか30分程度、特典映像的に付いてるだけなのかな、
    と思ってたら、たっぷり90分もあるドキュメンタリー映像で、
    1975年から始まったという、
    ベネスエラのEl Sistema(エル・スィステマ)っていう、
    社会福祉政策的な音楽教育活動というか、
    貧困児童の為にもなる音楽教育プログラムの様子を、
    オーケストラのメンバー達や家族、のインタビューを軸に紹介して、
    で、そのユースオーケストラがドイツのベートーベンの生まれた街で開催される
    演奏会に出演するまで、の正味90分のドキュメンタリー…
    自分は今まで、
    ホセ・アントニオ・アブレウっていう人のこととか全然知らなかったし、
    そういう部分も含めて、
    これはこれで、非常に興味深かったよ…。
    映像には日本語字幕がなくて、英語字幕、ドイツ語字幕、中国語字幕とか、
    選べるようになってたけど…とりあえず自分は、
    英語字幕で視たけど、
    スペイン語を少しずつ勉強して、
    スペイン語学習の教材としても活用したいな、とちょっと思ったり。
    何だかんだで、
    入荷に時間かかったけど、待った甲斐はあったんじゃないかな…
    まとめ買い価格で¥2,106という値段で、
    1時間21分の音楽CDと1時間30分のドキュメンタリーDVDのセット
    を買えたのは、お買い得だったと思う。

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     2016/02/09

    2014年12月17日、
    「米国-キューバ関係の雪解け」の始まりとして、
    オバマ大統領が、両国間の国交正常化計画の公式声明を発表した、
    その時に、
    Arturo O’farrill(アルトゥロ・オファリル)率いる
    Afro Latin Jazz Orchestra(ALJA)
    は奇しくもレコーディングでハバナに滞在いていて、
    その公式声明直後に、
    このアルバム「Cuba: Conversation Continues」
    をレコーディングしたんだ…というような制作時の話と音楽とを、
    去年2015年の夏に、
    米国を拠点に全世界で聴かれているラジオ局NPRの
    Alt.Latinoという音楽系情報発信番組の
    「A Witness To History: Guest DJ Arturo O’Farrill」
    という放送回→
    http://www.npr.org/sections/altlatino/2015/08/20/432738992/a-witness-to-history-guest-dj-arturo-ofarrill
    で知り興味を抱き…

    年末頃、HMVで注文出来ると分かったので、注文し…
    でもメーカー在庫切れとかで、1ヶ月以上経っても入荷せず…
    楽しみに待ってる間に、
    更に同番組の年明け2016年すぐの頃
    「In Cuba, Musicians Redefine The Classics」
    という放送回→
    http://www.npr.org/sections/altlatino/2016/01/07/462151974/in-cuba-musicians-redefine-the-classics
    で、また紹介されていて…
    早く聴きたいなという想いが更に強くなり…で、
    この放送内で、NPRの別の音楽番組で、このバンドのコンサート音声が聴ける、
    という言及っていうか紹介もしてたので、
    調べてみると…

    「Jazz Night In America」っていうラジオ番組というか、
    NPRミュージックのジャズ特集の企画シリーズ、みたいなのがあるようで、
    そのシリーズの中で、2015年10月下旬に、
    「Arturo O’Farrill Presents ’Cuba: The Conversation Continues’」
    という放送回→
    http://www.npr.org/event/music/450853351/arturo-ofarrill-presents-cuba-the-conversation-continues
    があり…
    それは、ラジオ番組だけど、
    Web記事ページ上では映像付きで視れるようになっていて…
    ドキュメンタリー & ALJAのライブコンサート映像(の一部分)
    って感じの動画も視て楽しみ…
    益々、CDの到着が待ち遠しくなり…

    …2016年02月03日、遂に2枚組のCDが手許に届き…
    何か昔のLPレコード盤のジャケットを、
    CDサイズに小さくしたような紙仕様のケースで…偶然なのか、
    少し前に聴いたRalph Irizarry & Timbalayeの「20th Anniversary」
    も同様の紙仕様のケースだったんで、
    ラテンジャズ系のCDでは、そういうのが流行ってるのかな、
    と漠然と思ったり…それはともかく、
    早速聴いてみて…

    …やっぱ、
    大編成なオーケストラピースならではのダイナミック感
    が感じられるアフロ・キューバンジャズサウンドの楽曲群だな…
    という感じ。
    そして、このアルバムのタイトルにある「Conversation」
    …米国からキューバへ行き、
    現地のミュージシャン達とコラボしての楽曲演奏…
    政治的には米国とキューバは50年以上国交断絶状態で、最近漸く、
    雪解けの気配が見えて、互いの国で大使館を開く、
    っていう動きは来たものの、
    現実的にはまだ、米国のキューバへの経済封鎖は続いているわけで…
    (その経済封鎖の影響は当然、キューバの演奏家達にも、
    楽器関連の資材とかパーツの不足、みたいな形でも如実に表れていたり)
    っていう、そんな状況だけど、
    音楽的には、両国間の文化交流(文化的会話)を、
    キューバ出身で特にアフロキューバンジャズ分野で著名な作曲家だった
    父親チコ・オファリルの代から引き続き、
    息子のアルトゥロ・オファリルも、今こうやって続けている、
    …更には、
    アルトゥロの息子達つまりチコの孫達も、この作品に参加していて…
    というALJAの…
    現在の、米国とキューバとの音楽文化交流の1つの結晶、
    のような楽曲群は、
    色んな意味で、ドラマ性を感じるカッコよさや力強さ、
    があって、いい感じ。

    Ralph Irizarry & Timbalayeの「20th Anniversary」
    と比べてみると…
    あっちのバンドリーダーであるRalph Irizarryがティンバレス奏者だ
    っていうのと、
    このALJAを率いるアルトゥロ・オファリルのバックボーンは、
    ジャズピアニストとしてのキャリアである、
    っていう部分の差っていうのも、若干出てはいるのかな…
    まぁ、
    ティンバライエが7人組なのに対して、
    ALJAは、
    今は色々と維持し難いという、もっと大人数でのバンド編成っていうのを
    維持してやっているオーケストラなんで、
    より幅広く色んなアフロキューバン系な楽曲を創造して演奏出来る
    っていう、そういう部分からの違い、
    になるのかも知れないけれど…。

    …で、ともかく、
    聴いてて印象に残った曲はと言うと…
    オーケストラピースなスケールの大きさや雄大さを感じる組曲
    「The Afro Latin Jazz Suite I〜IV」
    もいい感じではあるけど、
    ニューオリンズ・ジャズっぽいメインの曲調に、
    キューバやカリビアンな色んなリズムが渾然一体となっている
    「Second Line Soca (Brudda Singh)」
    とか、
    NYのDJ Logicとコラボして、ターンテーブル音とかも入った
    ファンキーなジャズ曲
    「Vaca Frita」
    とかが特に楽しい感じの曲としてインパクトがあったかな…
    (因みに「バカ・フリタ」は、キューバの肉料理の名前、らしい…)
    あと他にも、
    曲名からして、
    キューバ音楽でのカントリー音楽的ジャンル
    Guajira(グヮヒラ)
    や、キューバン・ルンバのサブジャンルである
    Guaguanco(グァグァンコまたはワワンコ)
    との関連性を見て取れる、
    「Guajira Simple」
    とか
    「Blues Guaguanco」
    も含めて…結局、全ての楽曲が、夫々興味深く聴けたな、
    という感じ…


    …そんなこんなで、
    2枚組CDで53分と39分の計92分っていう、
    そこそこボリュームある収録内容であるのに対して、
    まとめ買い価格で¥1,748
    という値段だったのも、お得にいい買い物出来たな、って感じだし、
    そういう面も含めて、
    いいCDに出会えて買った甲斐があったな、
    と思う。

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     2016/02/08

    米国におけるマイノリティの文化的生存戦略…のようなものが窺い知れる
    ユダヤ&ラティーノ文化融合系楽曲アンソロジー。

    イスラエルの伝統的フォークソングで
    ユダヤの祝祭時に歌われるヘブライ語の歌「Hava Nagila」(ハバ・ナギラ)
    を、キューバ出身でサルサの女王他の称号で国際的に知られている
    Celia Cruz(セリア・クルス)がヘブライ語で歌ったり、
    マンボの王様ことPerez Prado(ペレス・プラド)が、同じくハバ・ナギラ
    を題材にした曲「The Twist Of Hava Nageela」
    を創っていたり、逆に、
    ユダヤ系米国人姉妹デュオThe Barry Sisters(ザ・バリー・スィスターズ)
    が、キューバ系ラテンリズムの曲を歌ったり、
    セファーディック・ジュー(スペイン系ユダヤ人)で、
    ラディーノ語とスペイン語を流暢にこなしたマンハッタン生まれの歌手
    Eydie Gorme(イーディ・ゴーメ)や、
    東欧系ユダヤ移民の血筋の人だけど、米国西海岸ロサンゼルス生まれで、
    周辺にメキシコ系米国人も多い環境で育ったから、
    自身の持つユダヤ文化の要素にメキシコ音楽の影響も受けた音楽を創る
    っていう形でユダヤ文化とラテン文化の混ざった音楽を創造した
    Herb Alpert(ハーブ・アルパート)というミュージシャンがいたり…
    …そんな感じで、
    米国におけるユダヤ&ラティーノ文化融合系の楽曲計41曲2時間9分
    を収録した2枚組CDが、この
    「It’s A Scream How Levine Does The Rhumba: The Latin-Jewish Musical Story 1940s-1980s」
    で…因みに、このタイトルの、
    「It’s a Scream How Levine Does the Rhumba」のLevine(レヴィーン)
    ってのはユダヤ人に多い名字らしくて、
    つまり、ユダヤ人がルンバを、ってことで2つの文化の交わりを示してる…
    という作品タイトル…で、
    この作品に収められてる41曲の中には、
    その曲名の曲も含まれてます。

    余談で…
    「Hava Nagila」(ハバ・ナギラ)は
    「Let us rejoice」<(祝祭等を)喜ぼう、楽しもう>
    という意味のヘブライ語だとか。

    自分がこのCDのことを知ったキッカケは、
    去年2015年12月上旬に、
    米国のとあるラジオ番組の、
    「Bagels And Bongos: The Jewish-Latin Music Connection」
    という放送回→
    http://www.npr.org/sections/altlatino/2015/12/03/458171865/bagels-and-bongos-the-jewish-latin-music-connection
    を聴いたからで…
    35分程の内容だけど、興味深い話が多くて…

    米国では、人種差別的な問題もあって、
    米国で移民系住民がいい暮らしをする為には、
    ラティーノの子供達は、
    ラティーノ文化を捨ててスペイン語は喋らず英語だけ喋れ、
    と親に育てられた時代があった、
    のと同様に、ユダヤ系米国人の間にも、
    イディッシュは喋らず英語でかつユダヤ訛りもなく喋らなければ、
    と考えられた風潮があった、
    けれど…
    NYのユダヤ系米国人は、単純に英語だけ喋って白人化するのではなく、
    ラティーノの音楽をユダヤ流にやることで、よりユダヤ人であろうとした、
    という興味深い経緯を辿った件…一方、
    ロサンゼルスでは、Boyle Heights(ボイル・ハイツ)という場所があり、
    その近辺は1940年代とかの当時は、
    ユダヤ系住民、日系住民、ラティーノ系(特にメキシコ系)住民
    が多く住む場所だったり…
    ってことで、やはり、ユダヤとラティーノ文化の相互作用、
    が起こった件…
    伝説の音楽イベント、ウッドストック・フェスティバルの開催地、
    としても有名な、
    NY市近辺のユダヤ人が夏の避暑地的な感じで訪れるリゾート地
    になってるCatskill Mountains(キャッツキル山地)
    のことを「sour cream sierras」と差別的に呼んでた時代もあった…
    等々の歴史的経緯のような話をしつつ、
    主に、このCDに収録されてる曲を中心に、
    7曲(このCDに収録されてる曲は6曲)の曲を紹介し、
    夫々の曲に関する、ユダヤとラティーノ文化の交わりって観点の
    エピソードが紹介されたり、会話が交わされたり…

    …という、35分程度だけど濃密な内容の放送で…
    興味深く、色々インパクトもあったのと…あと、12月のその週は、
    別の、ラティーノUSAというラジオ番組で、
    「Ay Vey! Being Jewish and Latino」という
    今現在の米国内における
    Latino Jews(ラティーノでもありユダヤ人でもある人達)
    に関するあれこれの話題を紹介する1時間枠の放送→
    http://www.npr.org/programs/latino-usa/457376573/-ay-vey-being-jewish-and-latino
    もあったりで、聴いていたら、
    益々、色々な話が、あるんだなぁ…と興味が湧いて…
    で、そんな中、ここのHMVのサイトでちょっと検索してみたら、
    このCDが、
    まとめ買い価格で、¥2,029で注文出来るってことだったんで、
    じゃあ是非、と思って注文して…

    ちょっと他の注文商品の入荷が遅れたので手許に届いたのが、
    2016年2月になってから、になっちゃったけど…
    早速、全部通して聴いてみて…
    上述のラジオ放送内で紹介されていて聴いた曲以外は、
    基本的に知らない曲ばかりだったけど、
    聴いていて、
    「あれ?コレは、ボサノヴァの曲だ」
    と思ったんで曲名とかを確認してみたら、
    「Stan Getz & Charlie Byrd」によるボサノヴァの曲「Desafinado」で、
    自分は今まで漠然と、
    スタン・ゲッツって人はボサノヴァの人、って印象だったんで、
    ブラジル系の人か何かかと思ってたんで、
    「これ、ユダヤとラテン系文化にどう関係あんの?」
    って思っちゃったんだけど、
    よくよく確認してみると、スタン・ゲッツは、
    ユダヤ系ウクライナ人移民の家庭に生まれた米国人サックス奏者、
    だったんだね…
    そのユダヤ系の彼が、ラティーノじゃないけどラテン音楽系ギタリストで、
    当時ブラジルツアーから帰国したばかりで、
    耳にブラジルのボサノヴァサウンドが焼き付いていたチャーリー・バード
    とコラボしてボサノヴァの曲をやった、
    のが米国でヒットした、
    ってことで、コレも、ユダヤ文化とラテンアメリカ文化が融合した形、
    ってことになるんだな…
    と。
    あと、キューバ出身のパーカッション奏者モンゴ・サンタマリアが、
    ジャズのスタンダード曲「Watermelon Man」をやってるのが収録されてて、
    でも、作曲者のハービー・ハンコックはアフリカ系米国人で、
    ユダヤ人とか全然関係ないけどな…と思ったら…この曲を陰で支えている、
    モンゴ・サンタマリアのバンドのメンバーでトランペット奏者の
    Marty Sheller(マーティ・シェラー)
    という人が、ユダヤ系米国人なんだとか…っていう感じで、
    やはりそこにも、文化的な交わりが、
    あるってことなんだな…と興味深く思ったり…

    そうそう…その辺の、各楽曲の説明等が書かれたブックレットが、
    文庫本サイズよりも少し大きい判サイズで、ページ数が40ページ位、
    っていう、結構しっかりしたのが付属していて…
    このCDは元々、
    大学でそういう文化史的なアレを研究して教えているような人達
    が編集して世に出したCDなので、
    そういう米国内でのマイノリティ文化交流史的な教材としての価値、
    もある感じで…
    何だかんだで、いい買い物をしたなぁ、と…
    個人的には、満足しています。
    あと、
    この前、「Music That Inspired Buena Vista Social Club」
    というキューバ系音楽の古典的名曲のアンソロジーCD
    ってのを買って聴いたけど、アレとこのCDとは、
    キューバ出身で後に米国等へ活動拠点を移したアーティスト等が、
    重なってる部分もあるんで、
    …セリア・クルスとかペレス・プラドとかマチートとか…
    だから、
    アレとコレとをセットで聴いてみるのも、
    色々と興味深いんじゃないかな…と、思って、今度、
    そうやって聴いてみようかな、
    みたいな…ともかく、色々と楽しみながら音楽を味わいつつ、
    その音楽の背景にある、
    ユダヤ系とラティーノ系という米国内マイノリティの生存戦略ドラマ…
    みたいな部分にも思いを馳せたり…
    出来そうなので、本当に買った甲斐があったな…
    と…そんな感じです。

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     2016/02/07

    プエルトリコ生まれの米国人で、
    ラティーノとしてオスカー、エミー、グラミー、トニーの
    米国4大エンタメ賞全てを受賞しているRita Moreno(リタ・モレノ)
    をゲストに迎えて、色々と子供時代から今までの話を聞く、
    という放送
    「Guest DJ Rita Moreno On Fighting Back And Winning」→
    http://www.npr.org/sections/altlatino/2015/10/01/444443122/guest-dj-rita-moreno-on-fighting-back-and-winning
    が去年2015年10月冒頭にあったのを、たまたま聴いて…

    リタ・モレノは1931年にプエルトリコで生まれて、
    5歳頃に母に連れられNYに移住し、
    っていうその1930年代にはまだ、NYにプエルトリコ人コミュニティとかもない位
    の少数派で周囲にスペイン語を話す子供は自分以外にはいなかった、
    そんな時代(に受けた差別発言等)の話から、
    エリザベス・テイラーとリタ・モレノは、
    リタ・モレノのほうが2ヶ月早く生まれただけでほぼ同い年なんだけど、
    エリザベス・テイラーは、
    子供時代から芸能活動を始めていて先に世に出ていたから、
    リタ・モレノ的には、
    人種は違うけど他に誰もいないから彼女に憧れてロール・モデル的に見ていた、
    という時期があった…という話、
    そして、女優業を始めて、映画や舞台で賞を取るようになった頃の、
    あれこれ…アカデミー賞助演女優賞を受賞した「ウエスト・サイド物語」製作時の、
    ラティーノやプエルトリコに対する人種差別的偏見があって…
    という、当時の社会風潮や現実を窺い知れる裏話的な話…
    とか、恋人だったマーロン・ブランドがどうこう…
    等々、色々と興味深い話が語られて、
    2015年12月で84歳になるリタ・モレノが、
    人生の大部分と言える80年近くを米国で生きてきて、
    米国人相手に女優・歌手として成し遂げたことは物凄いことなのかな…
    と感じさせられたんだけど、
    更に、そんなリタ・モレノが、とある授賞式でスピーチするのを観た
    エミリオ・エステファンが、
    情熱的に語りかけてきて、是非一緒に仕事をしたい!
    ってことで、
    エミリオ・エステファンがリタ・モレノをプロデュースした、
    リタ・モレノ初のスペイン語での楽曲アルバム
    「Una Vez Mas」(ウナ・ベス・マス/Once again)
    が2015年9月末に発売された、っていうCD制作秘話的な経緯が、
    語られて…で、
    番組放送内でそのCD内の曲も5〜6曲紹介されていて…
    そうそう、
    何故今までスペイン語での楽曲アルバムを創ることがなかったのか?
    という質問に対する答えが、
    「今まで全くそういう話がなかったから」
    という話も、色々深くて、興味深かった…彼女は今まで、
    米国の英語圏の市場で英語を話す人達(顧客)を相手にショービジネスを、
    やってきた、その(閉鎖的な)世界で戦ってきた…
    その中で今まで誰も「スペイン語での楽曲アルバムを創りましょう」
    という仕事の依頼はしてこなかった、と…
    単にそれだけだ、と…それが、
    今回ラテン音楽界の大物プロデューサであるエミリオ・エステファン
    が彼女にインスピレーションを受けて、是非!、
    という話になった…と。
    その辺も、リタ・モレノの幼少時から人生のまだ若かった時代、
    1930〜1960年代と今の2010年代とで、
    米国内における、ラティーノの社会的な立場とか境遇も、
    随分と変わった、ということの1つの表れなのかな…と思うと、
    興味深かったり…

    …そんなこんなで、その放送を聴いて、
    色々と興味深く感じて印象に残ったので、2015年末に、
    ここのHMVのサイトで、色々と注文出来るんだな、と知った際に、
    値段も、まとめ買い価格で、¥1,151
    という値段で買えるってことで、じゃあ是非、って感じで注文して…
    ちょっと、他の注文商品の入荷が遅れた関係で、
    今年の2月になってから商品が手許に漸く届いたって感じに、
    なっちゃったけど…
    早速聴いてみて…

    「En Aranjuez Con Tu Amor」
    (エン・アランフェス・コン・トゥ・アモル/In Aranjuez with your love/アランフェスで愛しい人と)
    は、ホアキン・ロドリゴが1939年に作曲したギター協奏曲
    「アランフェス協奏曲」
    にヴォーカルを付けてのリタ・モレノ版の曲…
    去年聴いたラジオ放送内でも紹介されてたけど、やっぱり、
    雰囲気を感じる歌声で、何か、いいな、
    と…他にも、
    「Cuando Despierto」(クゥアンド・デスピエルト/When I Wake up)
    とか、全体的に、ゆっくりした調子の曲が多くて、
    日本の演歌的な曲、またはムード歌謡的な曲という印象の曲
    が多かったり…
    でも、そんな中でも、
    「Punto de Referencia」
    (プント・デ・レフェレンスィア/Point of Reference)
    は、ムード歌謡調に曲が始まりつつも、クライマックス部分は、
    ラテンのリズムが前面に出て曲の華やかさが増したり…
    …リタ・モレノ本人も、お気に入りの曲だと放送内で語ってたけど…
    「Monte Adentro」(モンテ・アデントゥロ)
    って曲は、
    リタ・モレノの故郷であるプエルトリコの伝統音楽の1つBomba(ボンバ)
    のリズムがさり気なく取り込まれていたり…
    でも、そんな細かな部分が分からなくても純粋に、カッコイイなと思える曲…
    …そんなこんなで、このCDの計11曲42分、を聴いていて、
    そもそも、考えたら、
    これを収録して創った時は82〜83歳だったわけでしょ…
    その年齢で、この歌声だ、っていうのも、流石だなぁ凄いなぁ、
    という部分も感じるし…
    あと、個人的には、スペイン語を少しずつ学んでいきたいな、
    っていう状況で、
    このアルバムの楽曲群はゆっくりな調子で単語の一語一語も、
    聴き易そうだから、曲を聴きながら、
    音楽を楽しみつつ、スペイン語にも馴染む、という…
    一石二鳥な感じで役立てられそう…
    と、そんな想いもあって今回買った、という面もあるので…
    実際にアルバム1枚、全部通して聴いてみて…
    期待通り、末永く聴いて楽しみ、かつ、勉強にも活用出来そう、
    と感じたので、価格面も含めた総合的には、
    非常に満足しています。

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     2016/02/06

    …今回、縁があってというか、巡ってきて、
    このCalle 13(カイエ・トゥレッセ)のアルバム
    「Entren Los Que Quieran」と「Multi_Viral」とを一緒に注文して、
    やっと手許に届き、
    実際に聴いてみて…この「Multi_Viral」で、
    印象に残った曲としては…
    やっぱり、このアルバムの表題曲「Multi_Viral」
    と、あと「Adentro」って曲の2曲は、
    ラジオの放送とかで流れてるのを聴いたりもして知っていたこともあるけど、
    このアルバムの収録曲を代表する2曲かな、
    という感じで、印象に残る曲だよな、と改めて思ったり…。
    他は「El aguante」も印象に残ったけど…
    全体的な印象としては、
    個人的には、前のアルバム「Entren Los Que Quieran」
    のほうが、より好きかな…
    という感じ。
    今回のは、1曲目の「Intro - El Viaje」
    ではウルグアイのジャーナリストEduardo Galeano(エドゥアルド・ガレアノ)
    とコラボしていたり、
    「Multi_Viral」では、WikiLeaksのJulian Assange(ジュリアン・アサンジ)
    とコラボしていたり、
    色々と面白い試みをしているとは思うけれど…
    「Entren Los Que Quieran」が賑やかにショーの幕が上がり、
    最後も賑やかに幕を下す、みたいな…
    そういうエンタメ性や明るさっていう魅力もあったのに対して、
    この「Multi_Viral」は、
    1曲目の「Intro - El Viaje」からしてもう、シリアス調の出だしで…
    まぁ、このアルバムは、そういうアルバムだ、
    ってことなんだろから、それはもう仕方のないことなんだけど…
    個人的には、「Entren Los Que Quieran」の楽曲のほうが、
    色々とバラエティに富んでて、面白いな、と思える部分が多かったんで。

    それはそうと、
    このプエルトリコの
    Calle 13(カイエ・トゥレッセ)は、
    社会問題に対する政治的メッセージを含むヒップ・ホップ系楽曲
    を創造・発信しているのが売りの音楽グループだけれど、
    自分はまだ、スペイン語を今少しずつ勉強し始めて、歌詞の意味とか、
    聴いて分かるようなれればいいな、と思っている最中なので、
    現状ではまだ、パッと聴いて、
    その訴えている政治的メッセージを明確に理解出来るわけじゃないけど…
    でも、極端な話、
    何を言ってるか全く分からなくても、何かを伝えようとしている声の力、
    みたいなモノとか、その声は、カッコイイな、とか…
    曲のリズムやメロディとかと共に、そういう部分でも魅力的っていうか、
    個人的には、楽しめるな…
    と、そんな感じ。

    …余談で、「Perseguido」(ペルセギド)
    っていう曲は、英語で歌ってる部分が、結構あって、へぇ〜、
    とちょっと思ったり…っていうか、
    それは、その曲でコラボしている、Biga Ranxっていう、
    フランスのレゲエ/ヒップホップ系のアーティストと、バックコーラスの人が
    英語で歌ってる、という感じなのかな…
    被害妄想で追跡されてると思い込んでるだけなのか、
    本当に追われてて逃げようとしているのか、はスペイン語部分の歌詞が、
    パッと聴いただけでは、まだ分からないんでアレだけど…

    あと、他の曲とかでも、色んな国の政治家とか独裁者とか、の名前を羅列
    するような歌詞のところは…名前は誰のことか分かるから、
    あぁ、コレは政治的なメッセージを歌った歌なんだろうな…と、
    何となく、想像出来る程度…
    歌詞に日本の地名とかが出てきてたのもあったけど…長崎、広島って…
    それも、そういうことなのかな…

    まぁ、少しずつ、
    スペイン語を勉強して、聴いて分かるようになれれば、
    もっと楽しめるかなぁ、
    と思いながら、今後も気長に、Calle 13の曲や、
    その他のスペイン語圏の楽曲に馴染んでいければいいかな…。

    ついでの観点としては、
    価格的にも、まとめ買い価格で、¥1,151
    という価格で買えたので、
    計15曲…
    まぁ、イントロ、インタールード×2…を除けば12曲だけど…
    でも、日本じゃシングルCDしか買えない値段で、
    59分あるフルアルバムの分量のCDが手に入って、今回買ったもう1枚の
    「Entren Los Que Quieran」と同様に、
    今後もじっくり、聴ければいいかな、と思える満足度も一応あると思うので、
    コストと得られた満足度って観点からのコストパフォーマンス的には、
    十分に買った甲斐は、あったと思う。

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     2016/02/06

    とりあえず通しで1回聴いてみての第一印象としては…
    1曲目の「Intro」から最後14曲目の「Outro」まで、
    もう、最初から最後まで、賑やかな53分間だったな、という印象。
    賑やかに騒々しくショーの幕が上がり、
    賑やかなまま幕が下りた…みたいな。
    自分はスペイン語が、十分にはまだ分からないんで、
    パッと聴いただけでは、歌詞内容の全体像を理解したりは出来ないんで、
    曲の雰囲気やリズムを楽しむ部分が中心だけど…
    このプエルトリコの
    Calle 13(カイエ・トゥレッセ)は、
    社会問題に対する政治的メッセージを含むヒップ・ホップ系楽曲
    を創造・発信していることで特に知られているグループなので、やっぱり、
    そういう部分を、
    聴いて分かるようになりたいな、と思って…
    自分にとっては、そういう部分が、スペイン語を勉強してみようかな、
    と思うようになった動機の1つにもなっていて…
    自分がCalle 13の存在を知ったのは、
    米国で2010年から始まった、ラテンアメリカやラティーノ文化や音楽の
    情報を発信するラジオ番組Alt.Latinoを偶々聴いて、
    何となく気に入って、今もずっと聴いているんだけど、その番組で、
    Calle 13をゲストDJに招いての放送→
    http://www.npr.org/2010/11/19/131444760/special-guests-calle-13
    を聴いたのが初めてで、
    その後も、番組内で、年末に年間のお気に入り楽曲を選んで紹介したり、
    とか、他の色んなテーマでも、Calle 13の楽曲を紹介していたりで…
    コレ→
    http://www.npr.org/2010/12/26/132083541/adios-2010-alt-latino-salutes-the-albums-of-the-year
    とかコレ→
    http://www.npr.org/2011/12/21/143669266/es-un-monstruo-grande-y-pisa-fuerte-12-latin-american-protest-songs
    とかコレ→
    http://www.npr.org/sections/altlatino/2014/03/07/285294701/love-him-or-hate-him-calle-13s-rene-perez-joglar-visits-alt-latino
    とか…まぁ、番組注目のお気に入りアーティストとして、
    頻繁に紹介されていたのをずっと耳にしていた影響もあって…
    いつか買える機会が巡ってくれば、買いたいな…という気持ちが芽生えていて…
    そんなこんなで5年余り経って、
    去年末頃、ここのHMVのサイトでも注文出来るんだな…
    と分かって、このCDともう1枚「Multi_Viral」とを遂に注文する時が来て、
    今回、やっと手許に届いて…
    みたいな、自分はまぁ、そんな感じ…。

    印象に残った曲としては…
    最初の曲、っていうか「Intro」のところが、
    イメージ的に、映画『ヘアスプレー』の中の「コーニー・コリンズショー」
    みたいな、そんな感じの番組のオープニング、
    を連想させる古風で陳腐かも知れないけど、個人的には、
    こういう賑やかさは、嫌いじゃないかな…
    という、そういう意味で、先ず、掴みはオッケー!
    みたいなアレとして印象に残ったかも。
    あと、
    CD前半部分の7曲目までの内、4曲は、
    上述のラジオ番組で放送されてるのを聴いたことがあったので、
    あぁ、知ってる曲だな…やっぱり、何かカッコイイな…
    っていう部分もありつつ、他の初めて聴く曲でも、
    何か、オリエンタルな感じの雰囲気が漂う曲があったり、
    ハワイアンなメロディが入った曲とかがあったり、
    ちょっと意外なバラエティに富んだ感じも、面白いな、
    と思ったり…。

    とりあえず現状、
    歌詞が…何を言ってるのか、ほとんど分からなくても、
    何かを伝えようとしている声の力、
    みたいなモノとか、その声は、カッコイイな、とか…
    曲のリズムやメロディとかと共に、そういう部分でも魅力的っていうか、
    個人的には、楽しめるな…
    と、そんな感じ。
    そんな中、余談だけど、
    9曲目の「Digo Lo Que Pienso」
    (ディゴ・ロ・ケ・ピエンソ/I say what I think)
    って曲は何か、日本語のサンプリングヴォイスが使われてて、
    ちょっと、へぇ〜、と思ったりも。

    そんなこんなで、このCD
    今後も、
    気長にじっくりと、音楽を楽しむ&スペイン語の勉強も兼ねつつ、
    聴き続けていければいいかな、
    と思っています。
    価格的にも、まとめ買い価格で、¥1,151
    という価格で買えたので、
    計14曲…
    まぁ、イントロ、アウトロ、インターミッションを除けば11曲だけど…
    でも、日本じゃシングルCDしか買えない値段で、
    53分あるフルアルバムの分量のCDが手に入って、今後もじっくり、
    聴ければいいかな、と思える満足度もあるわけだから
    コストと得られた満足度って観点からのコストパフォーマンス的には、
    十分に買った甲斐は、あったと思う。
    まぁ、このアルバムが2011年のラテングラミー賞で、9部門で賞を受賞した、
    というのは伊達じゃなかったんだな、
    と。

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