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レエル さんのレビュー一覧 

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2008/06/14

    シューマンの魅力は、演奏が方法的でなく直感的・即興的なものの上に成り立っているように思える。ここでのヴュルツは、方法的なものへ反発から、極めて直感的な才能が、演奏をより味わい深いものにしているようだ。同じ女流ピアニストのラローチャやピリスよりアルコール度数が高く、数段酔える!

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     2008/06/14

    まずはこの(13CD SET)合理性 実証性に感謝。演奏の明快さや速度感には、ほとんど何の違和感無しに聴き通せる。しかしながらシューマンの魅力は、演奏の情緒性が方法的でなく直感的・即興的な上に成り立っているように思える。カッツアリスやシフ ヴュルツは、方法的なものへの反発から極めて直感的な才能を生かし、シューマンをより味わい深いものにしてくれたし、ブレンデルやケンプは快美な音の波頭にピアニズムの波沫を残してくれた、しかしデムスがくれたものは、格安の資料的なものだけだった。とはいえ私メが愛聴しているのはペルルミュテール!

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     2008/06/14

    響きの無いフォルテピアノ(タン)と平明平淡なノリントンの超軽量級演奏で、しみじみとした弦の波頭や追憶の飛沫に酔うことは全くできないが、快美な体躯に簡素化された美意識が伺える。良い意味合いも含めて『何を表そうとしているのか』はっきり分からない場合には別の鍵が直ぐに見付かる演奏だ。

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     2008/06/13

    着想の基になったラヴェルの本質をピアノに移し変えてみると、題材の思想や情感を表出する手段が大胆かつ細やかで、各曲の洗練された美意識はペダルに迄配慮されているようで、類い稀な香気さへ漂わせている。又コンポジション全体を支配する滑らかなうねりや、シンフォニックな表情は今日的だが、タローほど傲慢でないし、ミュラロのようにフィクショナルでない。こうしてロジェが奏でる音の波頭に一度心を寄せると、ピアニズムの飛沫に迄心を奪われることになる。ペルルミュテールやドワイアンも素晴らしいが、録音や演奏技術に難があり、ストイックな演奏...と問題も残る。最早、ロジェを『愛聴』するのは伝令かも知れない!

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     2008/06/13

    個別に購入した私メは羨ましい限りで、コンポジション全体を支配する引き締まった体躯で快美な演奏は淀まない。しかしながら、着想の基になったラヴェルやサティの本質をピアノに移し変えてみると、題材の求める思想や情感を表出する為の手段が完全に欠落している。何時もケフェレックの演奏は自分本意のオルゴールのようで、心が寄せられないし、音の波頭に乗れない。比べ、チッコリーニやロジェ、ペルルミュテールの飛沫に酔うことは容易い!

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     2008/06/07

    アゴーギクを抑え、デューナミクに対する配慮が美しい形を成しているが、今日的熱情やワルトシュタインに親しんで来た人にとって、動きが固く何かゴツゴツとしてぎこちない体躯を想わせるだろう。そして外見は平明なものを表していながらも、その奥に深い精神性や安らぎを含ませることができる点こそ、ブレンデルの大きな特質に他ならない。

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     2008/06/07

    色彩は抑えられ、モノトーンの冷静な弾き込みはアゴーギクを抑え、デューナミクに対する配慮や隣との対比、均衡関係を重視した演奏のようだ。そのためか一見、平淡で平明な外見に映ってしまうのが残念無念。

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     2008/06/07

    牙をむく管弦楽の波頭や、官能的な飛沫に酔うことはできないが、ピアノの簡素で明るく清新な演奏をベッチャーが自然と呼吸するように巧く生かしているようだが、ワルベルクが長い音のニュアンスなんかを描く時には少し旗色が悪い。これは当時の録音技術を考えれば当然の事かも知れないが、コンポジション全体を支配する外見は少し平淡で平明なものを表していながらも、その奥に深い精神性を含ませることができる点こそ、ブレンデルの大きな特質に他ならないのだが....鑑賞者が『何を表そうとしているのか』はっきり分からない場合には、『別の鍵』を使わなければならない演奏だ。

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     2008/06/07

    今日的な音の波頭や飛沫、シンフォニックな流動感はみられず、コンポジション全体を支配する快美な調和は、むしろ美しさを無言のうち語ろうとしている。〜第5や第14(月光)等、現実のはかなさを超えて、鳴りや空間それに残響効果の追求をも主眼とする試みが視られる。この頃のブレンデルやクリーンの魅力は一種独特なものがある!

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     2008/06/06

    ここには中空を飛翔するアクロバティクな軽業師や、シンフォニックで傲慢な講釈師はいない。しかし職人が素朴な日乾し煉瓦で、自然と美しさを構築して行く、そんな身近な雰囲気を醸し出しているようで、聴く人に感動を与えてくれる。これは演奏家の使命もであように思えるのだが...!

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     2008/06/06

    微かな湿度を含んだ、手弱女なピアノは弦楽器と一体になり自然と呼吸しているようで、底面にはしみじみとした調和が見られる。又この頃のクリーンやブレンデルには独特の魅力や空気があり愛聴盤も多い。しかしここには伝令を受けた管弦音が波立ち、長い音のニュアンスを箱一台が飛翔する群像を垣間見ることはできない。[波立ちバレンボイムや飛翔シュミットと聴き比べても面白い]

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     2008/05/28

    重厚でがっしりとした低音から次第に中音域にかけ軽やかに空気を包み込んで、美しい高音域の響きが中空を飛翔する。音は反復やリズムの原理に則って、神秘的な色の束となり幻想を与えてくれる。いくらチッコリーニの未熟説からの解釈が一応はいかにもそれらしく聞こえても、各曲の優雅に洗練された美意識、あるいは繊細微妙な美音は、類い稀な香気さえ漂わせ、安らぎと慰めを与えてくれるだろう。これは質 量 値段と三拍子揃ってベロフと双璧を成す。しかし疲れている方や?ながら聞きにはクロスリーもお薦めです!

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     2008/05/26

    演奏はより引き締まった体躯を特徴とし、あまりに豊かな語りかけがある。例えば理想美からはかけ離れた奇形やゴツゴツとした醜いものと官能的で均整のとれた美の極致といったものとの明暗の対比がはっきりしていて、それら全体を明確な輪郭と力みなぎる頑強な低音域が俯瞰し、ぎりぎりのところで快美な調和を保っているようだ。聞き応え充分(5CD)だが疲れてる方は『アウストボ』がお薦めです!

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     2008/05/26

    復帰後は黒光りするベロフの鋭利さが少しずつ乳化され、二人で獲物を探すように奏でるべき題材を深索し、制作された具体的なあり方が伺えるし、感興に応じて両者のポイントをある程度変えているのがわかる。また演奏の推移によってことごとく変わる音の色彩は無限の変化を施し、プリズムの純粋色に還元され、そこにはドイツ3Bに無い光彩があり魅力がある。とりわけラヴェルでの寄せては砕けるような表現が非常に巧みだ。録音は良好で演奏時間も150分余と良心的です!(70年代EMIの録音は酷かった)

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     2008/05/24

    本質的な形態を的確に表現し、奏でられる音色はプリズムの純粋色に還元される光彩が、まるで極北の天を突くようである。ドビュッシーの『美心像』の背後に隠された情景は、ベロフの鋭利な眼差しにやっとのことで耐えているが、最早〜思想の内面までも表出されているようだ。このような良質の美的ナルシズムには、滅多に出逢えるものでない!評価は最高を超え天を突く?....

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