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ほんず内閣総理大臣 さんのレビュー一覧 

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     2014/04/18

    まず音質。1960年代前半の録音としてはよいとは言えませぬ。鮮度が無いのはまあ仕方がないとして、レンジが狭く、さらにオケの音が団子状に固まっている感じなのは甚だ惜しまれます。楽器のバランスなどに対する指揮者の処理が聴き取れなくなってしまいますからね。ただ、聴いているとなんとなく慣れてきて、とりあえず鑑賞には堪えるでありましょう。そして演奏。クナッパーツブッシュ大先生の最晩年の演奏と言ってよいのでしょうが、ここに聴かれるのは、彼の長い音楽生活の総決算とかいうような最晩年の境地ではありませんね。むしろ、この日この時の彼の「気分」をそのまま表出した、即興性の強いものではないでしょうか。ブラームスの交響曲は悠然たるテンポでスケール雄大、何とも大きな世界を描きました。しかしそれはむやみな「肥大化」ではなく、当時の彼の深呼吸のような拍節感によるもので、総じて落ち着いたもの。第3楽章などは実に雄弁に、豊かに歌います。風格のあるなかなか面白い演奏。「ハイドン変奏曲」はどこか鄙びた印象が曲にふさわしい。ブルックナーは粘りのない、比較的さらっとした流れで、叙情交響曲のイメージ。レンジの狭さが、表現の広さを伝えきれず残念です。といふことで、これらの曲の名演とかいうことではなしに、最晩年のクナッパーツブッシュ大先生の境地を味わいましょう。そんなところです。

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     2014/04/15

    ストコフスキーの第4番はいかにも彼らしいもの。独特なフレージング、楽譜にない楽器の追加、緩急と強弱の個性的な扱いが各所で聴かれます。ま、面白いと言えば面白いのですが、こういうのは、その処理をするに至った必然性が聴き手の側にもシンクロしないと単なる「変」な演奏になってしまいます。ここではやっぱりそんな感じかな。この曲は音響と感情の振幅がとても激しいので、そこをきっちり再現しつつちょっとだけデフォルメするくらいで充分なんすけどねえ。ストコ先生の処理は「蛇足」の感が強いです。フィルアップの「大序曲」は懐かしいマリオ・ロッシの指揮で、これはモノラルですな。特になんということもなし。ディスク2はモントゥー翁のライヴ。まあ、そこそこですかね。「ロメオ」もコンチェルトもさほど特徴は感じませんが。ほどほどにいい演奏です。録音は良好で問題なし。といふことで、往年の巨匠の貴重な記録という位置づけでいかがでしょうか。

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     2014/04/14

    私はこの演奏、大変に楽しみ、気に入りました。第2番は力強く豪快に演奏されることが多いですが(ベームが典型かな)、この演奏はそういう方向ではなくて、軽快で涼しげな雰囲気に溢れたもので、響きの美しさも相俟ってとてもビューティフルであります。しかも、決して脆弱ではありません。第3番も似た傾向ですが、こちらはもっと抒情味を活かして優雅と言ってもよい出来栄え。録音も優秀で文句なし。いわゆる「ドイツ風」のブラームスではありませんが、こうした繊細さの際立つブラームスもまた大いに魅力的であり、楽しみの一つであります。

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     2014/04/12

    バレエの名作を名人アンセルメが振った、かねてより定評ある名盤であります。「コッペリア」の全曲と「シルヴィア」抜粋、そしてフィルアップにラヴェルの「ダフニス」第2組曲、というこのアルバム、低価格もあって最高に魅力的と言えましょう。まことに屈託のない、ひたすらビューティフルなドリーブの音楽を、アンセルメ先生がお手のものとばかりにキレよく快活に演奏しました。ま、これで良いのでしょう。ただこうして聴いてみると、「コッペリア」は全曲通して魅力的というほどでもないし、感動的とかいう音楽ではないということもわかってしまいます。いいとこを抜粋組曲で聴くのが、オーケストラピースとしてはいいかもね。だから皮肉なことに、このアルバム全部を聴き終わった後は「ダフニス」の音楽的充実ぶりと感動が一番際立つという結果となりました。また、演奏も実はオケに今一つの力と技を望みたいところですな。「シルヴィア」も、ロイヤルフィルの廉価盤シリーズ(C・デイヴィスさん指揮)の方が朗々としていて魅力的であります。録音も、基本は良好なステレオですが、やや古めかしい音になりそのせいでオケの音がやせて聞こえるのかもしれません。といふことで、基本はもちろんいいんですが、いろいろ微妙なところもあったかなといふところです。

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     2014/04/11

    ライヴですが、感興にのって走り出すとかいうこともなく、最初に設定した悠然たるテンポで静々と進み、その意味ではあわてず騒がず、いい意味で「落ち着いた」演奏。閃きや情熱、盛り上がりには欠けるかもしれませんが、他の方のレビューにいう「手抜き」との評には私は与しません。オーケストラは充分に鳴った厚い響きを維持し、ハーモニーの魅力もまたよく伝わります。但し、やっぱりバレンボイムがいかようなるブルックナーを目指そうとしたのかはいささか不分明で、煮え切らない感じがあるのは事実でしょう。ハイレベルですけど名演ではないかも、といふところです。ま、聴いている間は充分に曲を堪能し満足はしました。録音は優秀。

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     2014/04/11

    2枚組で、ヴェルディのレクイエムは1枚目に全部収録。2枚目にプッチーニとプーランクが収まっています。ヴェルディはなんとも珍しい演奏。どんな演奏でも金管や合唱が壮大に鳴り歌いまくるこの曲、こんなに穏やかに控えめに奏される例はありませんな。ただそれはそれで結構で、意外にも物足りなさは感じません。毛色の変わったヴェル・レク。このアルバムは2枚目がすばらしい。プッチーニのグロリア・ミサは初めて聴きましたが、いかにもプッチーニらしい美しい曲であります。しかも若い時の作だけあって、ヴェルディを彷彿とさせる個所もあり、なかなかに興味深い。プーランクもまた独特な音階(?)の面白い曲。初めて聴いたので演奏の良し悪しはわかりませんが、破綻のようなところはありませんし、よい仕上げのいい出来ではないでしょうか。といふことで、総じて大いに面白かったアルバム、ちょっと毛色の違うものが聴きたいという方にお薦めします。録音は優秀。

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     2014/04/08

    このディスクを聴いて思ったことをそのまま書きます。素人の「妄想」に過ぎませんが。ここでの演奏は、聴衆に向けて聴かせるというよりも、オーケストラにフランス音楽の要諦を伝える、敢えて言えば「仕込む、教育する」という感じであります。「幻想」は、例のスクリプトに従えば熱狂的にも(グロテスクにも!)煽っていける曲であり、事実ミュンシュ先生が典型なように、そういうスタイルで圧倒的な印象を残せるのでありますが、フルネ先生、そういう行き方は採りません。むしろ表題の持つ劇性を排除して、楽譜の音の忠実な再現に徹します。揺るがぬテンポ、細心の注意を払って整えようとする音色とバランスは、まさに「教育」。オケはなかなかしんどそうですよ。ラヴェルも同じ。なにかそういう、「魂の継承」的な雰囲気を私は(勝手に)感じました。だから「幻想」や「ダフニス」の名演とかそういうものではなくて、このコンビの間での特別な関係を反映した不思議な演奏という気がいたしました。以上、まさしく「妄想」でしょうな。妙なことを書きましたが、もちろん質の高い演奏です。録音は良好。

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     2014/04/08

    曲目も書かぬとは、HMVさんも手抜きですな。曲目、以下の如し。チャイコフスキー交響曲第4番&「ロメオとジュリエット」、R=コルサコフ「スペイン奇想曲」、ムソルグスキー「禿山の一夜」、ストラヴィンスキー「火の鳥」、レスピーギ「ローマの松」、プロコフィエフ「ロメオとジュリエット」。ストラヴィンスキーのみベルリン放送響で、他はみなベルリンフィル。1957〜60年の録音で、ストラヴィンスキーはモノラルっぽいですが(表記はステレオ)、他はみな大変良好なステレオです。ヒスもないし、レンジも広く、鮮度もあります。なにしろ若い時の意気盛んなマゼールさん、意欲に溢れた実にエネルギッシュな表現で、チャイコフスキーの交響曲はのちのカラヤンを想わせる実にパワフルでアグレッシブな演奏です。新鮮で実に魅力的です。すばらしい。他もみな同様な、力感あふれる鮮烈ないい出来栄えですよ。その後のマゼールさんはいささか屈折した道をたどってゆきますので、上り調子の若手時代の記念碑的な意味もあり、これは大変結構なアルバムであります。

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     2014/04/07

    フルネさんと都響のコンビ、次々とディスク化されますが、どれも充実した出来栄えでした。さて今回は。まずビゼー。若い時の作品で、普通は軽く爽やかに表現しますが、ここでのフルネさんは違います。響きはたっぷりとしてやや重く、テンポも軽快ではない。大交響曲として扱った感がありますな。一方、ブラームスは逆に重くなることを避けたような感じ。ややとりとめのない抒情が特徴の曲でありますが、正直、オケがうまく表現しきれなかったかもしれません。私としては、両曲とも、普通とちょっと違う方向を行こうとして徹しきれなかった印象だったんですがねぇ。どうかなあ。録音の加減か、響きが濁って聞こえる感じもあって、いま一つかもしれませぬ。と書きますとなんだかよくないみたいに見えますが、独自の味を持った演奏であることは確かでして、ま、貴重な記録であります。

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     2014/04/06

    70年代の煽りに煽った演奏を憶えている方にしてみれば、ここに聴く演奏は「?」ということになるでしょう。かつては前のめりになるくらいに飛ばした推進力がここにはない。かつてあれほど鳴らしたティンパニもごく普通の鳴らし方。穏やかに、一歩ずつ踏みしめて、時には立ち止まるくらいの想いを抱きつつ、そしてわめかず騒がず、必要なことだけを押さえてゆくかのような、そんなチャイコフスキーの交響曲第5番となりました。晩年の体力の衰えとか何とか、理由の推測はありましょうが、やっぱりこの時のカラヤンはこういう表現で満足したのだと思うのがよいでしょう。カラヤンらしからぬ「ウェットさ」が感じられるのが何とも不思議なところです。また、どうにもウィーンフィルらしい響きや魅力が伝わってまいりませぬ。そこもやや不思議。「何かを超えた後の境地」とでも言いたくなる、独自の存在のディスクですな。録音は優秀。

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     2014/04/06

    晩年のセッション録音が有名なホーレンシュタインさんのマーラー交響曲第3番のライヴ。まずは音について。総じて良好だと思います。鮮度こそありませんが、この超大編成をほぼしっかり捉えていて、フルオーケストラのクライマックスもずんと来る迫力だし、ソロの音もはっきり録れてます。ホーレンシュタインさんの特徴である、大鉄槌のような打楽器強打の衝撃もきちんと伝わってきますし、期待以上の状態にてまずは一安心。演奏の特徴ものちのセッションと同じで、じっくり構えて悠揚迫らざるもの。第1楽章がやはり傑作で、陰鬱な雰囲気が最後ですっかり晴れ渡るような見事な盛り上げ方。第1楽章が終わると同時に万雷の拍手が起こるのは当然という感じです(実は70年代までは、この曲の第1楽章終了後の拍手は珍しくない)。第2楽章は早めにすっきりと、第3楽章は伸びやかに歌わせます。第4・5楽章の声楽入りはやや生真面目に進みます。ソロだけは歌いあげていますな。そして一見淡々としつつもラストに向けて盛り上げてゆくフィナーレのすばらしさ。現場で聴いていたら大感激の大名演ではなかったでしょうかな。もちろん拍手大喝采。ボーナスのブラームスは翌年の録音なのにかえって音がやや古めかしく、バランスもちょっと悪い。こちらは私には何とも言えません。メインのマーラーに関して言えば、大変充実したものといえましょう。セッションのを聴いた方ならば比べてみるのもよろしいでしょう。コレクター向けではありますが。

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     2014/04/05

    値段に魅かれてついつい買ってしまったこのセット。CDとDVDとで、交響曲全集を二回聴くことになります。正直、ニールセンの音楽の良さはわかりづらいですね。「いいですよ!」と他人に薦める気はあまり持てないですねぇ。有名な第4番はそれなりに聴き映えのする面白い曲ですし、第3番も美しい瞬間のある佳曲でしょうが、他はなんだかよくわからないな。ま、それはもちろん当方の問題でもありましょうから、いずれまた聴いてみましょう。演奏はたぶんオーソドックスで好演なのかと拝察します。CDよりもDVDの方がいい感じはしますね。なお、DVDは結構雑な造りで、トラックごとに曲の番号や楽章ナンバーの字幕もなく、終了後の処理がテキトーな個所もあり。あくまで「付録」という位置づけだったのかな。画質と音は優秀です。ま、この廉価ですので、興味関心のある方はとりあえずどうぞ。

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     2014/04/02

    とりあえず音質から。すでに指摘のある通り、バランスに難はあります。指揮者に近い位置にマイクがあったのでしょうか、ヴァイオリンがかなりオンで録られていて、生々しく明瞭に聞こえます。その一方、ステージ奥の音声が聴きづらく、第1幕ラストのバンダや第3幕での牧人の笛はよほど耳を澄まさないと聴こえませんし、歌手も奥にいるとオフであります。ですが、録られている音そのものはしっかりしていてだいたい安心して聴いていられます。この演奏を鑑賞する分には、まあ大丈夫と言ってよいでしょう。さて、演奏の魅力はまずクリュイタンスの指揮です。テンポの設定が絶妙で、緩急の変化が実に効果的です。前述のように録音バランスがよくないのではっきりしませんが、おそらくは管弦楽と声のバランスもよろしかったことでしょう。クリュイタンスはバイロイトでも常連でしたから、ワーグナーはお手の物。全曲盤の正規レコーディングが無かったのが惜しまれます。ウィーン国立歌劇場管弦楽団のヴァイオリンが何ともいい音色で弾いていて、いかにも「とろ〜っ」とした美しさ。時折入るポルタメントも実にいい感じ。歌手陣はなじみのない(少なくともレコーディングでは)人たちですが、立派にそれぞれの役を果たしているのではないでしょうか。でもトリスタンはやや演歌調かな。ウィーンの日常の公演の貴重な記録。よかったですね、感動しました。

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     2014/03/31

    このコンビ、先の「マンフレッド」がすばらしい出来栄えでしたが、この交響曲第3番はいっそう素晴らしい出来であります。どこをとってもチャイコフスキーの魅力横溢であります。第1楽章は力強くかつ明朗そのもの。一転、第2楽章は飄々としつつ弾むような音楽。そしてクライマックスの第3楽章。いかにもチャイコフスキーらしい抒情の世界を嫋々と歌いぬきます。なんと美しい音楽でしょう。めまぐるしく飛び回るような諧謔の第4楽章を経て、堂々たるフィナーレ。パワフルに開放され、きっちりとこの大曲を締めくくりました。この交響曲、できそこないみたいに言われることが多いのですが、この演奏で聴くといかに魅力的な曲であるか、必ずや理解していただけると思います。このディスクのいいところは、フィルアップの「眠りの森の美女」がまた実にすばらしいことです。こちらもまたシンフォニックでかつロマンティックな世界を描き出してあますところがありません。聴き惚れます。オケは重心の低いサウンドで、それも曲にふさわしいでしょうか。このディスクも本当にすばらしい成果にて、チャイコフスキーにかけてはこのコンビは最強かもしれませんね。録音も優秀。いいところばかりで、大いにお薦めいたします。もっといっぱい、星をつけたいなあ。

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     2014/03/30

    こちら実に立派なブラームスにて、大変感服いたしました。ここでのフルネさんは実にパワフルでアグレッシブ。「悲劇的序曲」は雄渾の極み。「悲劇的」よりも「劇的」序曲。「ハイドン変奏曲」は一転、抒情味を活かしたもの。木管がやや辛そうなのは残念。交響曲はやや力を抜いて、しかし全体の構成を見事に整えたいかにも見事な手腕が引き立ちます。迫力はありますが、決して踏み外すことはない。ライヴならではの「興」はありますけれど、それに身を任せることはしない。大ベテランならではの立派な芸術というべきで、いずれも名演と言ってよいでしょう。オケには彫琢の余地あり。仕上がりはやや不十分。また、芸術劇場での録音は残響が活きてすごいハイレベルに聞こえますが、交響曲は他のディスクにも聴く都響の毎度の音。ちょっと違和感、ありますかな。

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