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フォアグラ さんのレビュー一覧 

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     2021/02/21

    モノながらワーナーのリマスタリングは良好で聴きやすい音。50年代だからスコア改変はあるが、セルのような酷いことはなく許容範囲。いや、なによりも名演だ。クレンペラー、バーンスタイン、バレンボイム等ユダヤ系指揮者のシューマンへの共感の深さはなんなのだろう。非ユダヤ系のサヴァリッシュ、スイトナー、クーベリックらは客観的で前期ロマン派のスタイル内での演奏なのだが、ユダヤ系の指揮者はそこから一歩踏み込んでシューマンの心象風景に迫ろうとする人が多く、クレツキもまさにそうした方向。ときに極めて濃厚な表情を付けるし感情が爆発する部分もある。クレツキを即物主義の指揮者だと思っている方はびっくりされるかもしれない。イスラエル・フィルも全力で演奏しており実に熱い熱いシューマンになっている。実質交響曲である「序曲、スケルツォとフィナーレ」も含まれ全集としての価値は損なわれていない。

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     2021/02/06

    エピック・レーベルからの発売だったのか。だからオケ、指揮者をケチったんだ。合点がいった。とはいえ、オケ・パートに大きな不満はない。うま味はないが特別下手でもないし、サイモンはよくまとめていると思う。無名の音楽家を叩いてマウントをとる評論家は昔たくさんいたからサイモンは酷く言われたが、虚心に聴けばちゃんと仕事をする指揮者であることはわかる。クラウスのピアノはかろやかでタッチも多彩で大変素敵だ。リマスタリングで大幅に音質改善しており、70年代のペライアよりいいくらい。かつてはこの演奏あまり評価されなかったが、この音質で聴くと充分魅力的な全集であり、音のよくないデュクレテ・トムソンやRCAよりはるかにクラウスの良さがわかる。

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     2021/02/03

    元N響の磯部周平氏による「彼らは日本の管楽アンサンブルの新しい歴史を作った」という一文が決して誇張ではない素晴らしい演奏。オーボエもクラリネットもファゴットも本当に上手い。しかもどの奏者も出しゃばらず、変幻自在にパートは受け渡される。ピッチの揃ったハーモニーの美しいこと。これぞハルモニームジーク。録音も含めてザビーネ・マイヤー・アンサンブルより上だと思うのだが、傑作「グラン・パルティータ」の傑出した演奏が地元愛知の若き女性陣にて成し遂げられたことに感慨を持たずにはおれない。

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     2021/01/22

    このセットを聴いて思うのは、アンドルー・デイヴィスは平凡な指揮者だということだ。根本的な指揮技術に問題があるのか常にオケのアンサンブルは曖昧で詩情は薄く音楽がエスプレッシーヴォになる瞬間は皆無。詰めが甘いのだ。ボールト、バルビローリと比較は酷にしても、バレンボイム、ハイティンク、ハンドリー、トムソン等にも遠く及ばない。エルガーの小品「ソスピーリ」1曲をとっても、この人はこの程度しかこの曲から感じないのか、と悲しくなる。安いからとこのセットを購入して、エルガー、ヴォーン=ウィリアムズって退屈だなと思われたら残念なので余計な一言を書かせていただいた。

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     2021/01/14

    ヴァインベルグの弦楽四重奏曲は初めて聴いたが、3曲とも極めて優れた作品であり、個人の好みでは交響曲や室内交響曲よりいい。ショスタコーヴィチに通じるシニカルな音楽だが、ヴァインベルグ特有の叙情性がどの曲にもあり、大変美しいのだ。アルカディアの演奏も抜群だ。前回バルトークが出た際シャンドスはこのカルテットの録音を継続してほしいと書いたが、どうやらその方向のようでなにより。

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     2020/12/08

    ラトル久々の傑作。ラトルにとって2度目の録音であり、この公演の2年前にはベルリン・フィル定期でも同じピーター・セラーズのセミ・ステージ上演をしていた。再録音にあたり、ベルリンではなくロンドンをとったのはラトルとしてより寝かせて熟成させたかったのかもしれないが、やはりラトルの機動部隊にはLSOのほうがよかったのだろう。チェコ勢と比べるとラトルはオペラのポイントを強調し、わかりやすく面白く仕立てている。こうしたラトルの啓蒙主義はベルリン・フィルのプロフェッサーたちには不評だったが(は?今更なに教えとんねん、という空気が濃厚だった)、ロンドンでは「おらが国の大マエストロ」としてLSOも素晴らしい反応で演奏している。フィンリー以下キャストも好演。十分感動的な演奏だ。「シンフォニエッタ」はバービカンの酷い音響のせいでこじんまりした演奏に聴こえてしまう。かつてバービカンをLSOが専用ホールとして使うことが決まった時、他のオケは随分文句を言った。今はどこも言わない。LSOもここで演奏する限り一流オケとはみなされないだろう。

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     2020/12/03

    ドゥヴィエル待望のメロディ集。選曲もセンスがいい。ドゥヴィエルは非常な美声でほれぼれする。ただ、あまりに透明、清純で色気、嫋やかさにやや欠けるかもしれない。それをカバーしているのがタローの素晴らしいピアノ。フランスのメロディでこれほどニュアンスに満ちたピアノ伴奏はあっただろうか。お薦めの一品。

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     2020/11/28

    ザンクト・フローリアン修道院での全集、これに尽きる。驚かされるのは凄い重低音が聴き手を包み込むことで、教会でオルガンを聴く体験に近い。ザンクト・フローリアンでの演奏は朝比奈、レミ・バローなど他にもあったがこんなサウンドはこれが初めてだ。全休止で無音のはずが残響がずっと残るのも特別。ゲルギエフの指揮も余分なことをせず(できず)遅めのテンポで丁寧に仕上げているのも好感が持てるし、ミュンヘン・フィルも極めて上質。ただ良い点ばかりではない。1番の終楽章、ジョン・アダムズかと思わせるような革新的な部分は早いテンポをとれないためどうしてもぬるく感じる。また、響きの混濁を避けるため金管はセーブしており、破壊的なクライマックスは訪れない。7番の第2楽章もムーディーに傾く。よって大満足とはいかないのだが、他では聴けないものなので大甘で満点にする。

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     2020/10/22

    「悲愴」、マンフレッドが出た後一気に全集が出たので録音も集中して行われたのかと思っていたら、2015年から19年にかけて5年を費やしじっくり取り組んだもののようだ。それは演奏に表れている。正攻法の表現でけれん味は一切ない。どの曲も完成度は大変高い。ときに、もっとエキセントリックにとかビシュコフならもっとやれると感じる瞬間もあるが、多分ビシュコフはチェコ・フィルの端正で室内楽的なサウンドを生かそうとしたのではないか。チェコ・フィルは上質でとりわけ管が優秀。最近出た全集では、ユロフスキ/LPO、ペトレンコ/RLPOより上、キタエンコ/ギュルツェニヒと互角か録音、白熱度でキタエンコのほうがやや部があるかな。録音レベルが低く設定されているのでボリュームを上げて聴かれることをお勧めする。なお、ピアノ協奏曲第1番は初稿での演奏で、ピアノがアルペッジョで始まるのでびっくりさせられる。

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     2020/09/29

    ハルモニアムンディ・フランスのベートーヴェン交響曲全集はベートーヴェンと古典派の作曲家C.P.Eバッハ、ゴセック、クネヒトを併録し、当時の音楽状況とともにベートーヴェンの革新性を再認識しようという意欲的なもので、演奏団体も4つが参加する。ベルリン古楽アカデミーは5曲担当だからHMFの信頼が厚いと言えるかもしれない。しかし、この「田園」はなんとも物足りない。ロトの鮮烈な5番の後に聴いたので余計そう感じるのかもしれないが、薄味の淡々とした演奏で、嵐のティンパニが物凄い轟音で鳴り響くところだけが聴きもの、といった案配だ。この録音バランスもおかしい。ベートーヴェンで指揮者なしは無理ではないだろうか。これだけ多数のベートーヴェン演奏が出て、指揮者が更に音楽的に突き詰めようとしているなかでこの演奏はなにを訴えたいのか。クネヒトの第1楽章の平凡な表現にも欠伸がでそうになる。ロトで聴きたかったと誰もが思うのではないか。

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     2020/09/28

    新鮮かつ充分に興奮させ感動させる素晴らしいベートーヴェンだ。求心的な第1楽章、朴訥とした歌が溢れる第2楽章、コントラバスがスリリングで痛快な第3楽章を経て終楽章の開放感と緊張感の交錯まで全く見事なもの。練習不足と批判しているレビュアーがいらっしゃるが、それは勘違いだと思う。ロトは細部まで表現を徹底している。粗く聴こえるとしたら、ロトが意図的にパートを突出させ、この交響曲の前衛性をクローズアップさせているからだろう。ゴセックの交響曲も面白い。ほぼ同時代の作品といってもゴセックはハイドン時代の人で当時としては大変長寿だった。曲はまさにハイドン風で多彩な管楽器がフランスらしいが、ベートーヴェンの時代でも大半の作曲家はハイドンの古典派スタイルで書いていたんだろうなと想像できる優れた企画だ。

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     2020/09/21

    ティーレマンは「影のない女」の現代のスペシャリストである。このオペラにはショルティの名盤があるが、ときとしてショルティのテンポが速すぎる部分もあった。ティーレマンはそうしたことはなくスケール大きく終幕までもっていきクライマックスを作る手腕はショルティ以上であり、ティーレマンのこのオペラでの経験の蓄積を感じさせる優れたものだ。皇帝のグールド、皇后のニールンド、バラクのコッホ、妻のステンメはベストキャスト。グールドとコッホはティーレマンの2011年ザルツブルグ公演でも同じ役を歌っていた。乳母のヘルリツィウスは声が若く、この重要な狂言回し役には軽い。録音はもうひとつ。悪くはないが、シュトラウスの壮大多彩なオーケストレーションをとらえ切っているとはいえないのが残念。ところでこの2019年公演は先日NHKBSで放送された。ティーレマンの「影のない女」の映像は先述の2011年版が既にあるのだが、これはオペラの筋とは関係のない楽屋落ちの痴話話にしたなんとも見下げ果てた演出であった。それに比べ今回のものはト書きに沿った演出であり、特別優れたものではなかったが、それでもこのオペラを見るなら断然こちらだ。にもかかわらずCDのみでの発売になったのはどういうことだろう。正直私はワーグナー、リヒャルト・シュトラウスのオペラは劇場で観劇するかCDで聴くものであって、映像はいらない派なのでどちらでもいいのだが。

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     2020/08/28

    ジョン・ウィリアムズとボストン・ポップスがフィリップスに録音してシリーズが再発売された。私のお気に入りは、この「ポップス・オン・ブロードウェイ」。かつてLPで持っていたが、CDでは長らく手に入らなかっただけに大変嬉しい。ジョン・ウィリアムズの自作はないが、「屋根の上のヴァイオリン弾き」の映画版で音楽監督を務め、その名を広めた。映画ではアイザック・スターンがソロを弾いたが、このボストン・ポップス盤ではソリスト表記なし。でもスターンより上手い。シルヴァースタインだろうか。どの曲のアレンジもいいが、とりわけ「ジジ」のリチャード・ロドニー・ベネットのものが素晴らしい。ナクソスに同じアレンジを使ったリチャード・ヘイマン盤があるが、演奏の出来の差がとんでもない。やっぱりボストン交響楽団はうまいんだなあ。ところで、ジョン・ウィリアムズは自作を振る時、「ジョーズ」「スター・ウォーズ」以降の作品にほぼ限っている。しかし私はそれ以前の「チップス先生さようなら」や「ジェーン・エア」の音楽が大好きなのだ。映画が有名じゃないので取り上げないのだろうが、もったいない限り。

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     2020/08/16

    8番がLPで出た時、当時音楽評論の大御所だった大木正興氏が「音楽の奥の院」という別格な表現で絶賛していた。ところが聴いてみると録音は冴えず、演奏も精度の低いもので失望した。ヨッフムの悪い癖である突然のアッチェレランド(ヨッフムはフルトヴェングラー信奉者)にオケがついていけずテンポが大きくずれてしまう所があるのだが、なぜかそのまま修正なし。これがコンセルトヘボウやバイエルンならヨッフムの仕掛けを心得ており、ちゃんと合わせるかスルーするのだが、SKDは勝手がわからなかったのだろう。この8番が一番駄目で、他の曲はこんなひどいことはないのだが、ヨッフムのブルックナーとして決して会心の出来とはいえない。DGの旧全集のほうがはるかに完成度は高いし、コンセルトヘボウとのライブも比較にならない素晴らしさだ。ワーナーはケンペのリヒャルト・シュトラウスはリマスタリングしたのにこのヨッフムはやってないのも残念。これがSKDの音だという人もいるが、当時ブロムシュテットで聴いた実演はこんなどんよりした音ではなくもっと透明かつコクのある響きだった。

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     2020/08/05

    先日オリヴィア・デ・ハヴィランドが104歳で亡くなったが、新聞記事は「風と共に去りぬ」ばかりの紹介であった。しかし彼女はエロール・フリンとのコンビによる冒険活劇シリーズで人気女優だったのであり、その音楽の大半はコルンゴルト。エロール・フリン物は後にB級映画として評価を落とし、コルンゴルトも忘れられた。決してつまらない映画ではないのだが。ゲルハルトの当初のアイデアはコルンゴルト復活であり、これが評判がよかったため後発も企画されることになった。このゲルハルト盤がなければコルンゴルト再評価はなく、そのおかげでラトル/ベルリン・フィルが「ロビンフッドの冒険」組曲を演奏するまでになったといってもいいのではないか。多分このシリーズの映画を全て知っているという人はほぼ皆無だと思うが、ゲルハルトもそれを承知でかなり凝った選曲をしている。ティオムキンやローザでは一番有名な映画は外されているしヴィクター・ヤングもたった1曲。一方でコルンゴルトはLP2枚分プラスかなりの量になるし、スタイナー、ワックスマンも多い。ただ12枚聴いての感想は、ロマンティック極まる音楽で甘いだけでなくスリルもあるのだが少々退屈でもあった。シベリウスの劇音楽などと比べるとオリジナリティが不足するからだろう。個人的に一番気に入ったのはアルフレッド・ニューマン。遺作の「大空港」が入っているのも嬉しい。ゲルハルトの演奏は立派なものだが、オリジナルの往年のハリウッドのオケはナショナル・フィルよりはるかに上手いことも指摘しておきたい。

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