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蓮華人 さんのレビュー一覧 

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/31

    シノ―ポリがベストだった2番に迫ったベルリンフィルの再録を聴いた瞬間、レヴァインは数少ない「シューマン振り」と言っていい存在のような気がした。たしかフィラデルフィアともあったが…?そう忘れていました。実に奇想天外なオーケストレーションを、恥ずかしげな様子も一切抱かず、堂々鳴らせまくる。さらにアフタクトをしゃくり、強めに出すポピュラー音楽的な拍動感。2番は第1、2楽章で仰け反らさせられたあと、綿々切々と引きずりまれる第3楽章と一体感無いところに、真面目で古典的な第4楽章が呆気らかんと振り切られ大団円。他のすべての演奏と一線を画す名演・奇演。いいか悪いかをはるかに超越した面白さに時を忘れる。あーこんな演奏してみたい。

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     2010/05/23

    いきなり残響たっぷりのナレーションがハイレベルで飛び出してくる。オケやコーラスはクリップしたままのような、混濁した音質。とても聴けたものではない。救いはトロヤノスだけがそこそこの音質で聞けること。ここで登場するピアノもハイレベルで、いったいどこにマイクを置いたのか、首を傾げるばかり。伊語版でアバドと期待したが外れ。

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     2010/05/23

    スッペはバティスの棒。一曲目の泥棒かささぎだけがロイヤルフィルで丁寧だが、バティス本来のよさは出ていない。2曲目以降はメキシコ国立響で、こちらは興に乗った快演。しかしもっとすばらしいのはシャンドールがハンガリー国立歌劇場管を振ったロッシーニ。オケも良く。息の長いクレッシェンドには計算された感がなく、ごく自然に広がっていくようで、ロッシーニ独自の世界が心地よく、最高。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/20

    コリン爺はシューベルトが不得手なのかもしれません。1・3・未完成の1枚が不気味。丁寧に書かれた1番の序奏から第一主題まではそこそこなのに、第2主題以降のクライマックスは、若書きの無茶をそのまま鳴らせまくり。かなり早書きだったと思われる3番は、第1主題の提示からして「適当」。逆に第2主題以降の経過句では、素敵な表情を見せるのに、トッティに入った途端、紋切形に。対して未完成では細やかなダイナミックスの指示も出しているようだが、逆に低音の第2主題では和音や対旋律の音量が大きすぎて興を削ぐ。さらに一枚に収められたグレートは、第1楽章序奏部のテンポは最高なのに、終結部ではオケが抵抗感を示している雰囲気なのに、煽りまくって終わらせている。シューベルトだけでなくシュターツカペレ・ドレスデンとの相性も、イマイチなのかもしれない。

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     2010/05/19

    生誕100年。結構最近じゃないですか。そう感じるほど極めて「保守的」なのでしょう。記念のアルバムですが、バーバーと言えば交響曲第1番でしょう。ティンパニーの一撃。誰も真似が出来なかった金管の渋い和音展開。中学に入る頃、まあ良く聴いたものです。あれ、入っていませんね。2枚目の室内楽系の選曲を尊び最高としましょうか。ロ短調の弦四は競合盤が少なく、貴重。交響曲1番や、Vn協奏曲とともに愛聴していきたいと思います。

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     2010/05/18

    解説書の表紙に使われているのはイタリア中部、オルヴィエトの南にあるバーニョレジオの「死の街」チヴィタ。町が乗っかっている柔らかい凝灰岩の岩盤がボロボロ崩れ落ちてゆく。かつてあった道は廃され、コンクリートで300mの橋が架けられ、私もおっかなびっくり渡りました。まだ残っているのでしょうか。まあ、ブゾー二に「嫌味」の感も無きにしも非ずですが、仕方ないでしょう。主題の扱い。展開の妙。管弦楽法の粋。いずれも非の打ちどころがない。しかし、聴かせられるという立場からすれば、「有難迷惑」のオーディエンスも多かったでしょう。まさに芸術としての音楽が終焉を迎えていたのかもしれません。さらにオグドンやムーティらの演奏が、そうした拘りがなかったようで、ただ煩いだけ。でも許しましょう。重く沈みこまなかっただけ幸せかもしれません。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/18

    アンゲルブレシュトは殆ど忘れられていた存在だったでしょ?。昔々、フランス音楽と言えば、氏の名前が「名曲喫茶」でよく聞かれたものです。でも極めて構築的な音楽造りが、ちょっと「フランス的でない」という感覚もあったのでしょう、きれいさっぱり忘れ去られました。でも、聴き直してみると、なるほどドビュッシーが求めていたオーケストラによる音楽の世界が広がっていると、まあ書かせてください。なぜか「stereo」表記になっていますが、残念ながらモノラルです。ピアノや室内楽を含め、若干マニアックですが、正真正銘のフランスのドビュッシーが聴けます。ウーム最高かな。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/11

    世の中には、いろんなことがあって、何が幸いするかわからない。ハスキルも50年代まで、不当に低く評価されていたこともあり、録音も少ない。お陰で、ドキュメントお得意の30〜40年代のSP復刻も出番なし。突然、不死鳥のようによみがえったハスキル。人気の絶頂期の名演の数々を惜しげもなく放り込まれた全10枚。録音を含め最高のセット。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/11

    これは買いだ。2枚の小品集だけでも買いだ。さらにRCA含め名演の数々が綺羅星のごとく並び、買いだ。ヴァイオリンの録音は多少古くても、それなりに聴こえることもハイフェッツに幸いしていて、これも買いとする要素の一つになるだろう。いずれにせよ、現状では、このセットでしか聞けない録音もあり、本当に買いのセットだ。コルンゴルドだけでも買いかもしれない。この内容でこの価格。まさにデフレ極まっての価格崩壊。有難たや有難たや。

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     2010/05/10

    ロストロ夫妻によるロシア歌曲の粋。70年代に録れた5枚組のLPと比べれば、声の輝きは若干失われたが、慈愛のような、限りなく優しい歌声が心にしみる。そしてずっと付き添うようなロストロのピアノ。琴瑟相和すという言葉通り。管弦楽作品はなくピアノだけだが、余分なものは何もいらないという、二人だけの世界が夢見るように広がっていく。幸せのお裾分けをしてもらったような気分だ。

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     2010/05/09

    ダウランドとヴァイスにピッチ二ー二があれば、ルネサンスからバロックのリュート音楽が大観できる。しかし前2者にはさまざまなディスクがあるのに、ピッチニーニは数少なく、廉価盤もない。その意味において慈雨。演奏は穏やかにして破綻なく、対位法的な書法もすっきりと聴かせている。

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     2010/05/07

    「叙」は順序立てたり、きちんとした配列で事象や風景を「述べる」ことで「叙事的」になります。「抒」は汲み上げるという意から「表現する」という意味を派生させ、心情を表現する内容を「抒情的」とする文字の使い分けが正しいと思います。作品12の仏語訳は「lyrique」で「抒情的」となり、最晩年に書かれた管弦楽作品は「epique」で「叙事的」と訳すべき訳になっていると思います。

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     2010/05/07

    ヒスの濃度に若干の差はあれど、どれも輝かしいWPの音が鮮明に捉えられている。手元の国内盤はニューイヤーコンサートからのアンソロジーばかり。輸入盤も「ウィンナボンボン」など、幾分、偏った選曲ものが多く、「正統派」が欲しかったところ。ため息が出るような美しさに包まれたワルツはもちろん、粋を極めたポルカが最高。逆に金管をバリバリ吹き鳴らせるマーチも痛快の極み。6枚のどれもこれも掛けたら最後、飽くことなく聴き通してしまった。

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  • 11人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/05/06

    もちろんベーゼンドルファーが、バッハの時代にあったわけがない。しかしバッハが書こうと思った音楽世界を、パイプオルガンやクラヴィーアに閉じ込めておく必要もない。で、ピアノでやるのだから、ピアノで表現でき得る最高のバッハを目指そう。ま、大家なのだから、もっと高尚な観点が有るやかもしれないが、独断と偏見で聴いている。シフは細心の配慮を払いながら、推進力と高揚感を抱かせる。現代における最高のバッハだと言って過言ではないと思う。録音も高水準。ただ非の打ちどころは箱の写真。安直なモスグリーンの背景。黒い帽子に黒い影。そして斜に構えさせ正面を見据えさせた表情の捉え方。ちょっと不気味で、無神経な撮影者の趣味…個人的には、許容できない。

    11人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2010/04/27

    八角形のかわいい塔が入口を塞ぐように立つトゥーンの地区教会。教会の東側のバルコニーのような小さな広場からは展望が開ける。しかしトゥーンの街並もそこそこ、トゥーン湖もちょっと遠く、流れ出すアーレ川がどこからかなのか、よくわからない。白く輝くベルナーオーバーランドも遠い。でも、もどかしくはなかった。演奏会が始まるまで、飽きず、ずーっと眺めていた。70年代半ばの夏。数日この教会での演奏会を聴いた。痩身の青年が一心不乱にピアノを弾きこんでいた。弾いていたのは誰だったのだろう。とくにバッハが良かった。どこか優しく、歌うように、厳格さより、どこが自由を求めているような、すがすがしさがあった。まるで教会の外の眺めのような。ここで聴くシュトゥダーは、ひたすらピアノの響きの美しさを追い求め続けているようなきがする。そこにスイスの風と光を感じ、あの日あの時が想いが甦り、胸が熱くなった。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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