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しょーぱん さんのレビュー一覧 

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/02/08

    ショパンのノクターン全集はルービンシュタイン盤、ピリス盤で持っているがこのメジューエワ盤が音質、内容共に一番良いと思う。「美は細部に宿る」の言葉通り一つの音符もおろそかにせず繊細でありながら情熱的な演奏である。若林工房の丁寧な音作りも見事で音色の美しさがちゃんとマイクに収められている。自分にとって思い切り感情移入できるノクターンで「ザ・ノクターン」と呼べるほどの完成度を誇る傑作だと思う。

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     2012/01/05

    何気なく店で手に取って買って聴いてみたがブレンデルのシューマンは音が美しく理路整然とした感じで「クライスレリアーナ」など普段はとりとめなく聞こえる曲が何かまとまったソナタ作品のように聞こえる。どの曲もしっかりと弾いてある印象を受ける。もし名を伏せて耳にしたら誰が弾いているか気になる演奏で、ブレンデルだと判ると「なるほどね」と皆感じるのではなかろうか。

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     2012/01/03

    没後10年を記念してのグルダのレアな「ショパン・アルバム」となれば食指が動くというもの。ところがグラモフォンにしてはトホホな音質で正直レアな初物であるというプレミアムから差し引いてお釣りが来る人と来ない人に分かれてしまうだろう。グルダとショパンが大好きな人ならお釣りは十分来ます。それにしてもデッカ音源の音質の抜群にいい事と言ったらもう!ここだけでも価値ありかも。後半のグルダ本人の即興集はグルダワールド全開で「音楽なんてクソ真面目に聞いてんじゃねえよ!」という自由人グルダのメッセージがこめられていて面白い。

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     2012/01/02

    何気なくお店で手にとって買ってみたがライブ録音とは思えぬほどのクオリティ。メリハリの利いた綺麗な音に圧倒されました。「交響的練習曲」のスケールの大きさはもちろん「謝肉祭」の楽しさも堪能できて、この「アイマードさん凄いな」って思ってたら「エマールさん」だったんですね。この憎めない笑顔に隠れていたのは「俺のピアノを聴いてみな。損はさせないぜ。」という自信の表れだったんですね。確かに聴いてその凄さに驚きました。

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     2012/01/02

    古くはケンプ、アラウ、バックハウス、現役ではポリーニ、アルゲリッチ、内田光子など名盤には事欠かない協奏曲全集である故「カタログに数え切れないほど録音がある曲を弾くよりもコンテンポラリー作家の曲を弾きたい」とまで語るエマールがアーノンクールと会って話し「ベートーベンを一緒にやらないか」と頼まれたら一秒のためらいなく「イエス」と答えたそうである。結果としてこの2人の化学反応は前例のないとてつもなく美しい全集となった。確かにベートーベン故に「もっと強く弾けよ」と不満を持つ人の気持ちはわかります。でも、こんな美音のベートーベンは逆にインパクトがあるしエマールの異常とも言えるテクニックは戦慄を覚える程。こんなに滑らかにピアノって弾けるものなんですね。アーノンクールのエッジの効いた硬質な伴奏に柔らかで煌びやかなエマールの抑制された美音がうまくマッチしていて絶妙だと思います。前記の演奏家の全集を持っている人のセカンド、サード・チョイスとしては最適でしょう。エマールにはぜひモーツァルトのピアノ曲全集をいつか出してもらいたい。あ、別にアーノンクールとじゃなくていいですよ。

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     2011/12/19

    自分は割りと最近に(つい数年前のこと)この「四季」を聴いてアーノンクールって言ったらもう巨匠なんだから単純に「いい演奏なんだろうな」と思ってました。モダンとピリオドの違いすら分からなかったし。もちろん今ではイ・ムジチ盤も持ってますし、ムター・カラヤン盤、カルミニョーラ盤も聴いています。もともと「四季」は楽譜にそんなに細かく指示が書いてあるわけでもなく本当に自由に演奏できる曲ですから、この盤を「異端」と言うのには抵抗があります。でも発売当時に聴いた人はこんなにガシガシ弾かれたら相当ぶったまげたでしょうね!自分は先入観などなかったからむしろ「カッコいいじゃん!」って思いました。確かに受け付けない人は多いだろなって思いますがいろんな「四季」があっていいと思うので自分は「あり」です。

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     2011/12/18

    ノリントンというと正統派から外れた「道化者」というイメージがあるかもしれないがこの全集はノリントンの正々堂々とした「直球勝負」である。しかも全曲ライブレコーディングにもかかわらず清冽なシュトゥットガルト・サウンドは流麗な響きを奏でヘンスラーらしい高音質で美しいことこの上ない。ノリントンに偏見を持つ方もぜひベートーベン交響曲全集(ライブ)のセカンド、サードチョイスとして聴いていただきたい。これだけ全体の平均点が高い全集も稀なのではないか。

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     2011/11/30

    ポリーニの魅力は聴いていて「爽快」「痛快」「気持ちいい」からだと思う。どんな難曲も淀みなくスラスラと弾いてしまう。ポリーニの音は祖国イタリアの地中海の陽光を思わせるほどまぶしく輝いている。全ての音符に光が注がれており健康的に明るい。その光に我々は吸い寄せられる。心地よい事この上ない。時として無性にポリーニが聴きたくなるのは我々が夏の日差しを浴びたくなるのと同じ理由なのではないか。ところが我々は光ばかり浴びているとまぶしさに飽きて暗がりへ行き「闇」を求めたくなる。そんな時ポリーニはどうにもならない。彼の音楽には「闇」がないからだ。そうするとホロヴィッツやフランソワ、ポゴレリチ、内田光子あたりに手が伸びてしまう。ポリーニの影響力は強すぎると見えて最近のピアニストは皆健康的でまぶしい音で弾きたがる。「闇の世界」を弾けるピアニストがめっきり減った。暗い時代を反映しているのかと勘ぐりたくなる。

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     2011/11/29

    知性と感性それに芸術性を存分に加味したのがルイサダのショパン演奏と言える。晩年のショパンがもし現代に生きていてスタインウェイで自作自演したらこのルイサダのような演奏になるのではないだろうか。SACDだからこそ伝わる音の陰影や微妙なニュアンスが聴いていて心地よい具合に「幻想」に誘ってくれる。「舟歌」の揺れ動くリズムに乗ってサンドとの愛の語らいの中で時として見え隠れする「死への不安」に心揺れるショパンや、人生を振り返り挫折と栄光を繰り返し愛と孤独に悩みながらも光を掴みかけては闇に堕ちていくショパンの半生を描いた「幻想ポロネーズ」にとことんまで酔いしれることができるのはルイサダのショパンをおいて他にないと言えるだろう。

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     2011/11/16

    例えばワルターのモーツァルトと比べるとやや薄味かなと思えるが「交響曲全集」として全体の平均点が他を圧倒していると言って良い。マリナー卿の誠実で一途な職人魂がコツコツと上質な音楽を作り上げこのような最強の「全集」として結実したことに素直に感謝したい。故ザンデルリンク氏の「ブラームス交響曲全集」が永遠の価値を有する理由と同じくこの「全集」も全集ゆえに永遠に光り輝く「不滅の名盤」となること必至。

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     2011/11/16

    フランソワの音源にステレオ音源はほとんどないのでモノラル音源をステレオに改めたと思われるがこれが素晴らしい出来で驚く。フランソワのショパン・ベストアルバムとしてナンバーワンの音質だと思う。フランソワのショパンを聴くならまずこの一枚をお求めいただければ主要曲はほぼ揃い踏みなのでさらにフランソワの「毒牙」にやられた人はさらに全集などをお求めいただいてフランソワ中毒者への道を歩んでいただきたい。

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     2011/11/12

    録音年代の古さ故に音は良くない。しかし作曲者本人の演奏故に有無を言わさぬ「凄み」がある。当時では世界最高のヴィルトゥオーソだったラフマニノフの2番、3番は音源としては後世に遺すべき永遠の価値を誇る世界遺産であろう。もし蓄音機の発明がもっと早かったなら我々はショパン、リスト、シューマン、シューベルトの自作自演を聞ける恩恵を授かる事ができたのだろうか。幸いにしてドビュッシーの自作自演が残っているだけでも良しとするべきだろうか。リパッティのような例もあるし、改めて演奏を録音する事の大切さをこの盤を聴いて強く感じる。

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     2011/10/28

    確かに新人ピアニストが録音するにはやや難しい選曲で散漫な印象を受けるかもしれない。でも無難でウケのいい曲ばかり詰め込むよりはニューカマーらしく堂々と好きな曲を弾いた方が弾く方も聴く方も気分がいいに決まっている。まだとても枯淡な演奏など望むべくもなく感性だけで思いっきり弾いているところがいいと思う。10年後、河村尚子にもこんな時期があったんだなっていう青春の記憶となるアルバムではないだろうか。

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     2011/10/27

    随分評価が分かれていて驚きましたが、自分は素晴らしい!と評価します。もし指揮者もオケもソリストも名を伏せて聴かされたとしたら絶対驚愕しますよ!カラヤンのあまりにも高いネームバリューは純粋な音楽「鑑賞」にどうしても「干渉」してしまうんですかね。この2曲のカップリング盤は数多ありますが、ラフマニノフは大抵オケの音が大きすぎてピアノが聞こえないか逆にオケが貧弱で音がスカスカになるかで不満が生じるのですが、この盤はオケも濃厚で(カラヤンですから)ピアノもよく鳴っていて(ラフマニノフの冒頭の強打音は鳥肌もの)本当にバランスが絶妙で素晴らしい録音(EMIにしては上出来)だと思います。自分が聞いたラフ2録音では今のところ最高の演奏です。

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     2011/10/16

    全く制約のない自由奔放な演奏なのに全く逸脱がない。スタンダードとして永遠に輝きうるウィーンの才人グルダの生命力溢れるベートーベン全集。その衣鉢を継いで師に優るとも劣らない巨匠となったのがその弟子アルゲリッチであるが、彼女はあまりベートーベンのソナタを弾きたがらない様であるのは何故だろう?もしかしたら師匠グルダがこんな完璧な全集を遺してしまったからか?

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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